藻琴山へお気楽ハイキング


小清水725パーキングから藻琴山へははっきりした道を1時間足らずで行くことができます。頂上からの景色は期待した割にはあれ?って感じですが、途中のちょっとした岩場のあたりでのんびりすると、「ああ、山っていいなあ…」と、しみじみひたれます。時間に余裕のあるかたは是非足をのばしてみては?何たって片道(登り)1時間というのは魅力です。

パーキングの傍らに、いきなりハイキングコースの登山口があるのでそこから出発です。急な階段を上り終えると、傾斜こそまあ緩やかですが、両側を丈の高いハイマツに囲まれた、「風のない登り道」がしばらくつづきます。覆い被さるような生え方ではないので歩きにくいということはありませんが、風のない晴れた日は死ぬほど暑いです(1999夏は見事に大汗かきました)。これも苦難とガマンしてひたすら歩くことです。なお、どの登山ガイドにも載ってはいませんが、風のない夏の樹林帯を歩くときの必携グッズにウチワがあります。「風がなければおこしゃいい!」、この基本中の基本に気づかない人も多いんですよね。近寄ってくるアブを追い払うのにも案外効果的なことも。
さらにてくてく登り、小さなアップダウンを繰り返していくと小さな岩場があります。ここまでは主に樹林の中なのですが、ここは展望もよく、しばしまったりするのには格好の場所といえるかもしれません。もちろん岩場自体はそれほど大きなものではなく、簡単に乗り越すことができます。「岩の上ではくつろげない!」という人は、この写真を撮ったあたりの広場で十分です。高山植物の群落も見られます。




頂上は、残念ながら小清水側にブッシュが生えており、視界は170度くらい。そのかわり屈斜路湖は余すところなく眺めることができます。遠く雄阿寒岳も斜里岳も。それにしても頂上まで来てビール飲んでるぞ。しかもこの時は缶ビール2本だけが唯一の水分補給源。どっかで昔読んだ本では「ビールは結局のところ水分補給にはならない」とあったけれど、帰りが30-40分ならそれでも問題ないか。ちなみにこの写真、セルフタイマーで撮ってます。つまりはしばらく同じポーズで待機していたということ。われながら暇だなあ。この時山頂の気温は30度をはるかに超えており、無風時々微風という地獄のような天気。こんな日によく行ったもんだ。