暑い暑い!この暑さ、やってられっかあっ!


怒りのはけ口は携帯用ちゃぶ台にむけられたのであった。


いい加減暑い日が続く。毎朝5時になると太陽が昇り、10分とたたないうちにテントの中が蒸れてくる。したがってキャンパーの朝は早い。しかし、今日も1日走り回るぞーっ!という大志を抱いている人はまあいい。Takemaのように「はーあ今日は何しようかなあ、摩周アイスでも食いに行こうかなあ」くらいのことしか考えていないだらだらべったり派にとってはこの朝の速さは苦痛でしかない。しかも、朝一番から太陽に気合いが入っているのだ。肌に刺す日差しが痛い。
この、太陽に対する一種の恨めしさは、日を追うとともに一種の憎悪に変質していった。「てめーっ太陽!物事にも限度ってぇものがあるんだぞ!」と怒りをあらわにするまったりキャンパーたち。しかし、これも一つの旅の体験である。そこでTakemaは思い立った。「この怒りを行動に移し、その写真を見て『あの時』の思い出にしよう」と。幸い、Takemaの装備には折り畳み式の座り机がある。これだ!星一徹バージョン「やってられか!」でいこう!と思い立つ。

 

このときテーブル上にはコッフェル・ガスコンロ・キュウリ・焼き肉のたれ・コーヒーカップ(ミニ)などが載せられていた。この写真を撮った後神奈川の先生から「やっぱりちゃぶ台がえしには液体があったほうが良かったんじゃないの?」と言われて納得。もっとも何回もやってるとあほらしくなってくるのでやらなかったけれど、空中を舞う液体ってリアルでいいものね。次にやるときはせめてコッフェルの中にウーロン茶でも入れてやろうと思う。

しかし、このような「怒りの表現」も天には届かず、この日もまたギンギンギラギラの太陽は一日中激しい自己主張を繰り返し、13時間後にようやく矛先をおさめて大地に沈んでいったのだった。はーっ、太陽が出て元気なくすなんて何と贅沢な!?