(NZワーホリその11)


NZ南島のトランピング(その5) KEPLER TRACK


TE ANAU → LAKE TEANAU CONTROL GATE →(1.5h)BLOD BAY →(4h) MT.LUXMORE HUT →(5h)IRIS BURNS HUT →(5.5h)MOTURAU HUT→(5h)CONTROL GATE (4 days)

ケプラートラック自体が全通したのはそれほど古いことではないらしく、1990年当時、稜線上の道はまだ新品、といった趣でした。でも、このルート、初日が勝負、といった感じ。標高差も800mあるし、テアナウの町からコントロールゲート(水門)までの徒歩も合わせると結構なアルバイトになる。でも、途中 MOTURAU HUT からはゲートまで戻らないで帰れるショートカットルートがあるから、実際頑張れば3日で帰ってこれるかも。中には全ルートを日帰りで走破する秋場さんのような猛者もいらっしゃるようですが、とりあえず我々のような素人はやめといたほうがいいでしょう(笑)。

とにかくテアナウ湖の水門まで行き、ゲートを渡る。そこからはとにかく退屈な湖沿いの道。アップダウンは全くないのだけれど、それだけに飽きる。休憩はこうやって湖に出てとる。こうやって写真で見ると気持ちよさそうだが、正直言って飽きている。ま、1.5時間の辛抱なのだ。ただし無防備に見えるTシャツ短パンも、リペレント(サンドフライ除けクリーム)べったりであるのは言うまでもないこと。

ようやく登りはじめるが、全然展望はなし。また、ジグザグを切ってあるのは有り難いのだが傾斜が何だか中途半端で、随分回り道してるな、っていった感じ。でも、だから結構平気で登ってしまったんだけどね。でも、ちゃんと登っていけば、一気に展望が開けるのでご安心を。

小屋はこんな感じ。何だか古そうに見えるけれど、NZのHutの中では一番新しかったように思える。確かガスコンロまでついていたと思う。収容人数も大きい。ここまで来て頂上を往復する人も多いんだろうかね。ちなみに頂上まではさらに約400m。でも、この小屋からの展望は非常にいいですよ。小屋の周辺には木道まで敷設されていて、ちょっと整備し過ぎかな、とも思えるが。

また、ここまで来たら是非行って欲しいのが鍾乳洞。小屋からしばらく行ったところにぽっかりと口を開けている。中は寒かった。長袖必携、出来れば雨具(中は濡れているし狭い)。もちろんライトも。あ、行くのはいいけれど、中に出ている鍾乳石を折らないようにね。故意にではなくても、ぶつかって折ることもあるから気をつけて。決して大きな洞窟ではないから、白い鍾乳石を見るのには体をよじって中まで入っていかなきゃなりません。



ここが鍾乳洞の入口!今は随分入口付近の整備がされているそうな?


翌朝は一面の雲海。ルートバーンと同様、一番に小屋を出て、誰もいない稜線の展望を楽しむのはいい気分。頂上まで行ってしまえば、あとは本当に平坦な稜線の散歩道が続くので気分は最高。

ホントにこの稜線は気持ちいい。もちろんこんな天気の場合だけですけれど。結構やせてる部分もあるから。強風の時は気をつけて下さい。

こんな気分のいいときは、持参のビールをばしばし飲むに限る。ちなみに Takema は行程の日数分のビールを持っていくのが常でした。もちろん夜用も含めるとそれでは足らないから、そのほかにウオッカを1リットル。でも、この時はこの稜線で立て続けに3本を飲み干してしまい、そのため後半は酒不足に陥ったのであった。なお、日本のスーパードライが駄目、モルツがいいって人には、このビール(DB)がおすすめです。あと、ちょっと甘く感じるかも知れないけれど、ダニーデンで作ってる「SPEIGHTS」も個人的にはおすすめです。なお、ダニーデンではキャドバリーのチョコレート工場とこの「SPEIGHTS」ビール工場の見学を一日でハシゴできます。くわしくはダニーデンのYHで(要予約)。 

1999 3月補注 キャドバリーファクトリーの見学はしばらく前からできなくなっているそうです。



いわゆる「せいてはことをし損じる」の見本ですな。
さて、稜線から一気に下るとIris Burns Hutに着く。天気が良くて暑かったら、是非行ってみて欲しいのがこの滝です。滝自体は大したことはないけれど、滝壺の広いこと!

ただし、おわかりだとは思いますが我々日本人は西洋人ほど冷たい水に入るの得意じゃない。泳ぐには相当の勇気と決断がいるのは当然です。takema はこのセルフタイマー写真のあと、あまり冷たいので早く出たい!と勢い余った結果水底の石に滑り、全身見事にずぶぬれになりました。死ぬかと思ったぞ。



Iris Burnsからの道はまたまた退屈(ひたすら平坦な森の中の道を歩く。でも、その雰囲気自体は悪くないけれど)になります。それにも耐えて歩けばマナポウリ湖のほとりに出てきますが、そこからがまた退屈です。観念することです。とはいっても、のんびり歩ける幸せはあるんだけどね。さて、上の写真は Waiau−River (テアナウ湖とマナポウリ湖をつなぐ川)でキャッチしたレインボートラウト。胸の前で持っている魚がよくわからない人は、写真の上にマウスを載せて(マウスオン)みてくださいな。いやぁ嬉しかったね。思わず誰か日本人がいるに違いないYHまで見せに行ったもんね。でも誰もいなかった。ちょっとの野菜とワインとバターとでホイル焼きにしたらえらくうまかったぞ。


さて、まあまあに良かったケプラーも無事終わり、お次はいよいよ半年前に予約したミルフォードトラックです。飽きないで見てね。

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