(NZワーホリその12)

   

NZ南島のトランピング(その6) MILFORD TRACK


TE ANAU →(送迎バス)TE ANAU DOWNS →(船)GLADE HOUSE →CLINTON FORKS(泊)→MINTARO(泊) →MACKINNON PASS→QUINTIN(SUTHERLAND FALLS往復)→ DUMPLING(泊)→SANDFLY POINT →(船)→MILFORD SOUND  (4 DAYS)

2000注:Milford Trackについては、1990年のこの記録の他、2000春に再度訪れた時の記録もありますのであわせてご参照下さい。こちらから行かれます。

さあて有名なミルフォードトラックです。しかし、一言いわせてもらえば、ミルフォードだけがNZのトラックではありません。もっともっといろいろの、お気に入りのトラックを探してみるのもいいのではないでしょうか。確かに景色はきれいだしまとまってるし。食事付きで寝袋のいらないルートでもあるし(もちろんツアー歩きに参加した場合だけですが)。でも、もっともっといろいろなところを歩いてみてもいいんじゃないかなあと思うTakema なのでもありました。夏山は北アルプスだけではないのと同じです。
Milford entrance

テアナウからのバス(ミルフォードトラック行きの専用バス)でテアナウ湖の渡し場へ。そこから船に乗り換えますから、予約がないと入ることは出来ません。現にバス乗り場付近にはキャンセル待ちを狙うバックパッカーが結構いました(日本人はいなかったけれど)。

この船で登山口まで来るわけです。食事付きツアーの人はここから数分の歩きで一泊目の小屋に着くのですが、independent Walker の自分たちはここから2時間くらい歩くことになります。ちょうどTakema が行ったときはしばらく前に記録的な雨が降った影響で所々道が崩れたりしてましたが、それでも快適な道であることにかわりはありません。

Clinton River
  
こんな感じの川沿いを行くわけです。道は平坦、でもザックは重い。今回は日数の倍のビール(4×2=8本)がザックに隠されてます。ちなみに行程中、ドイツ人だったか誰だったかが、「おいあんたはいつでもビール飲んでるよね。まだ予備があるんだったら売ってくれないか?」と嘆願(ってほどでもないが)してきたので、大いばりで売ってやりました。ふっふ、今回はビール・ウオッカ以外にも日本酒まで持ってんだよーだ(月桂冠なら時々酒屋で売ってる。でも、「Genuine Sake」ってのはまずいんじゃないの?どうせ純米酒じゃないんだから)。
Mintaro
ここはMintaroの小屋。小屋の前に木製のヘリポートがあり、格好のひなたぼっこ場所であった。いつも一番に出発し、誰もいない静かなトレールをぽくぽくと歩き、小屋についてザックを下ろすと、まずは近くの川行ってビールを冷やして顔を洗う。そのあと自分の寝場所のキープなどをして、川へ戻ってビールとってくる。そうして飲み出す頃になると他の登山者がやってくる。彼らは、いつもTakema がビール飲んでる姿を目撃するわけだ。精神衛生上良くないだろうなあ。でもこっちはそれだけ重かったんだから許してね。

ちなみに、どこの小屋もきれいです。あたりまえか。
この日は早く着いたのと、明日の天気があやしかったのとで、峠までビールその他を持って往復してきました。峠の頂上はもう最高。


mackinnonn

もう、こんな感じです(ヤラセ写真だけど)。氷河を抱いた山々と、さわやかな夏の日差し、そして池塘を吹き抜けるそよ風・・・もう、最高でした。誰も来ないし。昼寝もして、ゆっくり戻りました。しかし、今こうしてみると、この頃の自分、やっぱりまだ若いね。

そうして、さて、夕飯でも作るか・・と思った頃には、峠はすでにガスに包まれていたのでした。結局翌日の峠は小雨とガス。同一行程のトランパー及びツアーの人たちは、誰一人として峠でいい思いは出来なかったと思います。ふっふっふ優越感(せこい)!

さて、翌日、さっさと雨の峠道を下ってくると、サザーランド滝への分岐があります。ちょうどこのあたりだけ晴れてきてたのでついてました。
sutherland falls
行ってみるとこんな感じ。多分上の滝は見えてないんでしょう。何たって落差580mですから。この写真を撮ってるあたりも実は水しぶきがひどくて、決死の思いで下に入って撮った記憶があります。

さて、晴れたのもつかの間、このあとは真剣に雨となりました。しかもこの次の日、つまり最終日も。あ、そういえば、このルートでは傘がなかなか有効です。ブッシュの張り出しとかがあまりないですから。というわけでこのあとの写真はありません。尻切れトンボですが。このあとのルートは基本的に平坦な川沿いの道を行くことになりますが、それにしてもNZの川ってどうしてあんなにきれいなんだろう・・と不思議になります。ホントにきれいでいいですよ。ただし、このエリア、特にミルフォードサウンド付近はサンドフライのメッカです。よほどの雨でない限り元気に飛び回ってますから注意!特にTHCミルフォードホテルからしばらくテアナウ方向に戻ったところにあるテントサイト(ミルフォードロッジとは別の場所。車で行かないとわからない)はもうまさにサンドフライ王国です。数百匹が自分を狙ってる!!と実感できるくらいでした。それでも耐えて泊まったんだけどね。テントの生地に体当たりしてくるサンドフライの無数の音を聞いていると、トイレに行くのがいかに恐ろしくなることか。ヒッチコックの映画「鳥」を思い出します。さすがに生地を突き破ることはないけれど。お 金がない人でもできればミルフォードロッジ(ホテルから少し戻ったところ)の利用を勧めます。ここもいろんな意味であまり評判良くないんだけれど(1999 3月注 今でもそうみたい)、身体がでこぼこになるよりはましです。

ロッジに泊まった場合も、ホテルの横にあるパブ(今でもあるかなあ)まで歩いていってでビールをきゅっとやっているうちには「ああ終わったなあ」と実感できます。

【ミルフォードサウンド観光のおまけ】
(1)観光船が出るのとは別の場所にもう一つ埠頭があります。空港よりの所ですが、そこで海釣りをしていたらなんと小さいサメが釣れました。興味のある人はお試しあれ。

(2)もっと大物を、という人は、観光埠頭から出るFishing Boat はいかがでしょうか。漁船に乗って外海まで出て、出たあたりで釣り糸(竿はない)とエサをくれます。あとはユーラユーラとエサを揺らしてると、運が良ければタイらしき魚が釣れます。ちなみに自分がやったときは体長40cmくらいのを釣った人がいた。自分は15cmくらいのわけわからん魚だったな。途中、伊勢エビのかごを引き上げたりして、結構普通とは違った体験が出来ます。ただし、観光的な解説は一切ありませんし、漁船だけに結構揺れるのは覚悟して下さい。

2000注: (2)につきましては残念ながらなくなってしまったようです。

(3)どうも最近は、夏の間(とはいっても4月くらいまで)「ミルフォードサウンド オーバーナイトクルーズ」なんてのもやってるみたいです。興味のある方は Fiordland TravelのHPへ。ここから行けます。

さて、ミルフォードも終わり、次は・・と思ったら手持ちのお金がほとんど尽きました。手持ちのお金は銀行預金を含めて$100あまり。で、ガソリンを入れ、缶ビールとウオッカを買い込んで車に積んでみたら残りは$30くらいになってしまった(なぜここで酒を買う?なんて思わぬように)。さてどうしよう?


 それでもやるぞTe Anau周辺日帰り山登り!

NEW ZEALAND ワーキングホリデー