のんびり釣り堀 in 粟野、ネコものんびりお魚キャッチモード

(2002年3月10日)

日曜日は天気も良かったので、朝10:30頃のんびりと東北道で北に向かった。北といっても千葉から日帰り、しかも時間が時間だからそう遠くへは行けない。というわけで久々に栃木県粟野町の町おこし系蕎麦屋さんへ。もうかれこれ20回ぐらいは来ているのだけれど、値段も味も嬉しいのはいつものこと。何たって、さっき打ったはずの手打ちのざる蕎麦に天ぷらをつけて750円だなんて信じられないほどの世界、天ざるで1800円とかの法外な値段を付けている店に見せてやりたいありがたさ。

ま、この店についてはもうすでに書いたことがあるのでこれくらいにしておくとして、食べ終わって店を出た後、おしんこどんとさてこれからどうするか系の話になった。だって「蕎麦を食べに行こう」というだけで家を出てきたのだ。しかも、ここから峠を越えて足尾方面に抜ける道はまだ冬季閉鎖中だし(たぶん)、かといいて遠回りして日光に行こうとするほどの「やる気」はあまりないのだ。もうお昼もまわっているし。

考えているうちにふと思い出した。「たしかこの上流に釣り堀があったんじゃないか?」しかも、記憶によれば本来は養魚場の施設が、土日だけ片手間に釣り堀やってまぁす!という感じの看板が入口に出ていたっけ。そういう中途半端?なやり方って好きだなぁということで覚えていたのだ。手前にはフライ専用の釣り場もあったが、無視して奥へと車を進める。しかしあったかくて気持ちいいなぁ、バイクで走ったら気持ちいいだろうなあと思いつつ(早く高速の二人乗りを解禁してくれぇい!)。

 

道路から一段あがったところにその釣り堀はあった。何とお客さんは誰もいないようだ。「よっしゃ釣り堀とはいえ貸し切りだ!」と、まずは気分をよくするTakema。エサと竿で400円、釣った鱒の塩焼き代100円、お持ち帰りは100g150円ということで、これは値段の割になかなか楽しめそうだと心ウキウキする。折しもポカポカの陽気、しかも右上の写真を見ればわかるように反対側には山が迫っていい雰囲気、そして池の中にはあまりにも元気なレインボー&ブラウントラウトがうようよしているのだ。

初めて系に近いおしんこどんをしり目に、「ふっふっふ、俺はNZの川でルアーを操り、50cm系のレインボーを2本上げたことのある男なのだよ、まぁこんなところでその実力を見せるのも大人げないかな、ふっふっふ」と思いながら、何とも簡素な竹竿から伸びるラインを池に落とす。群がる鱒達。ん?い、いかん、餌取られた!(爆)。気を取り直してもう一回。「お、よーしよし来た来た、ほーらーっ、え、ああっ、バレたっ!(情けない)」。

そういっている間に、初心者であるはずのおしんこどんは、ちょっと離れた場所で既にしっかりと2尾をゲットしていたのでありました。はー情けない私(笑)。



しっかり獲物をゲットしたおしんこどん。奥の梅の花が季節を感じさせる。

しかしその後はお互い調子を上げて順調に釣果を上げていきました。だって、竿を入れれば必ず食いつくんだもの。というか群れが餌めがけて押し寄せてくるというのが正しい表現。あとで来た子供なんかは、餌などつけずに釣ってたぞ(爆)。こんなところでバラしてた自分は何だったんだ(大恥)。となってくると、「再放流禁止」という看板が妙に気になってくる。せっかくなら大物を釣って食べたい&持ち帰りたいもんですからね。そんなわけであとは竿先を見ながら「ん、お前らは小さい、こらこらくるんじゃぁないっ!」的なわけの分からない釣りに興じていたわけですな。

いつの間にか代わる代わる2匹のネコが我々の足元に。どうやらここの飼い猫みたい、とってもなついていてそれぞれかわいらしい。しかし、後から来たやつは、どうやら我々の釣り上げた魚の鎮座ましますバケツの中身にとっても興味があるらしい。とは言ってもあまり積極的に中身を奪い取ろうという姿勢は見られず、形容するならば「おっかなびっくり、でも好奇心旺盛なんだよね」という表現が一番のようだ。そこでわれわれも、かれの一挙手一投足をのんびりと眺めていたのであった。すると…。



おおっ、立ち上がって手をバケツのフチに掛けたじゃあありませんか!
ちなみにこの時点で、赤バケツの中には鱒が4匹(だったと思う)。
「い、いくのかっ?」と思って見ていたら、何度かこの動作を繰り返しただけでした。

しかし、これで終わりではなかった。

何たって今釣り上げたばかり、小さくても25cm近くはある鱒たちのこと、時々このバケツの中でやたらと暴れよるのですね。そして、勢い余って外に飛び出すやつも結構いるというわけ。そして…。


ちょっと見にくいけれどわかりますか?飛び出した鱒が上の方でピチピチと跳ねてます。ネコ君は座り込んでのんびりと見ているのではなく、身を低くして「敵」の隙をうかがっているのです。野性の本能が顔をのぞかせているわけですね。そして一度は前足で鱒を押さえつけたんだけれど、残念ながらその写真は撮れませんでした。うーむ悔しい。ちょうどこの日、デジカメは故障で修理中、さらに一眼レフは「そんなん持って行くほどのところでもあるまいし」ということで持参せず。結局、この釣り堀で売っていた「写ルンです」を買って撮らざるを得ませんでした。さらにもってあー悔しい。

最終的には餌も大量に余ったまま釣果8尾で終了と相成りました。餌の分だけ釣り上げようとしたら、おそらくは二人で30尾はいったんじゃないか、いやそれ以上か、というのが感想です。釣りのシロートさん、この釣り場は穴場でっせ。県道沿いなのに外から見られることもないですし。子供連れにも最適ですが、お持ち帰りのことも考えて、「釣りすぎには注意しましょう」(爆)。
  
  滝の原フィッシングガーデン

東北道栃木ICから約40分(車での実感)。バイクなら25分。でもバイクソロツーリングでここに行く人はいないか(笑)。土日祝のみ営業、9:00-17:00、環境はそんじょそこらの釣り堀とは比較にならず。すいていれば昼寝したいほどの気持ちよさ。ちなみに冬季休業(12/1-2/28なのは魚の活性を考えればあたりまえ。とにかく早い時間に行けば行くほどのんびり出来そうです。

Tel:0289-84-0737(経営者の方の自宅)、0289-84-0745(養魚場直通)