− Page10 KnysnaからSt.Francis Bay、結構シンプルな移動日?いや! −
ようやく今宵の宿に到着。
Knysna(ナイズナ)のちょこっと手前にある一軒宿、Blackwaters River Lodgeに到着したのは18:00ジャスト、日没と同時でありました。いや実は最初は通過しちゃったんでちょこっと戻ったんですけれど。それにしても南アフリカの車はライト点灯が早いですね。これがこっちの伝統なのだろうと思うことにして見習おうっと。
今宵の泊まり客はわれわれだけということでコモンルームもどうぞ自由に使ってくださいねということでしたが、広くてゴーカな雰囲気なんだけれど暖房が入っていなかったこともあり、やっぱり自分たちの部屋でもそもそしているのが一番という結論に達したわけであります。ベッドにヒーターが入っているのに感激していたおしんこどんだったのであります。わたしゃ体温が高いんで使いませんでしたけれどね(笑)。
しかしここは町から外れた一軒宿、しかもB&B Basisということは、これから町まで夕食を食べに行かなければならんのであります。初めて訪問する町中を暗くなってからうろうろするのはヤバイでしょというわけで、オーナーのコリン&パムさんにいろいろと聞いてみた結果、やっぱり一番わかりやすそうな「Waterfront」のモールに行くのが一番かなという結論に達しました。というわけで再び車に乗り込んで移動。あれまー結構距離があるのね(片道15分くらい)。
モールには7-8軒のレストランがあったと思います。Knysnaといえばオイスターが有名&まだシーズン中だということだったんですが、実は昨晩もシーフードだったということと、何だか妙にお値段が高いような気がして(苦笑)、そして今思い出してみれば「車で来ているんだから、ウマ牡蠣が出てきてもお酒が飲めないんじゃ悲しすぎる」という判断もあったように思いますが(笑)、ま、とにかくイタメシレストランへ。おしんこどんは赤のグラスワインを注文しましたが、スパだったらそんなにうらやましくないもんね(「全然」とはいわない)。ちなみにTakemaはミルクセーキを注文。何年ぶりだろう!
おしんこどんの記録によると「イタリアンサラダ、アーリオオーリオペペロンチーノ、カルボナーラ、ミルクセーキ(バニラ)、グラスワイン(赤)でR155(約2000円)」、そうそう、レシートのチップ欄に「R15」と記入してR200を渡したのにお釣りがR45返ってきたんですね。チップを取らなかったということになりますが、別にファストフードのテイクアウェイでもないのに何でだろ?モールレストランの取り決めだったのか、それとも取り忘れ?そんなことはないと思うんですが‥。
宿に戻ってきてまずしなきゃいけないのはデジカメバッテリーの充電です。右上の画像がそうなんですが、コトはそう簡単ではありません。
われわれは海外旅行時に万能アダプター「サスコム」くんを常時携帯しているのですが、ここ南部アフリカエリアではこれとて万能ではないんです。というか使えないというわけではなくて、「使うときには匠の技が必要とされる」と言った方がいいでしょうか(苦笑)。
いろいろなプラグに対応するため様々な形状の突起やバネ内蔵など工夫満載のこのアダプターなのですが、残念ながら南部アフリカでは肝心な部分が寸足らず、すなわち「安全カバーをオープンするためのゲートにまで突起が届かない!」のであります。でもええっと、何を言っているかわからないので図で説明しましょう。
3つ穴コンセントの場合、一番上の穴は電流の通り道ではありません(全世界的にそうなのかはわかりませんが)。この穴は下部の二つの穴にプラグを差し込む際の安全装置として存在しています。すなわち下部の穴に異物が差し込まれてショートしないよう、3つ穴に同時に突起を差し込まなければ電気が流れないような仕組みになっているわけです。具体的にいえば、上部の穴の奥に存在するフタを押し込むことにより下部2穴のシャッターが開き、電源用のプラグを差し込むことが出来るというわけですね。
しかしそれではなぜサスコムくんがそのままでは使えないのか?それはですね、あんまりにもわかりやすい理屈なんです。穴の直径が大きいのも勿論ですが根本としては‥
「南部アフリカの上の穴は奥が深い!」というわけです(笑)。しかしコンセントのシステムを知っているTakemaですから、何とか対応法を考え出します。「上に政策あれば下に対策あり」、いやそんな例えは的を外してますね(苦笑)。要は下2穴に装備されているシャッターさえ開ければいいんですからね、えーっと、細長くて硬くて、で、一応不安があるんで非伝導性の物を持っていないかなーと考えてみたら‥ありましたありました!それは、
「細くて長くて硬くて、そしてまさに非伝導体である竹製」なのですから全く問題はありません!とはいえ「自分の耳に入れる部分をホコリだらけのコンセントに入れるというのはちょっと‥」と思われる御仁、ご安心あれ!Takemaの耳かきは長年の使用経過により「手で持つ側の綿というか羽毛が付いている側」が脱落したままなんです。まっすぐの棒状になっているそちら側はまさに「上の穴に差し込むのに絶妙の逸材なのであります!
そんなわけでまず最初に上の穴に耳かきを突っ込んで‥うーんでも細身の棒ですから下のシャッターもちょこっとしか開かない、しかも角度によってかなりビミョーに開いたり閉まったりという感じですが、上で耳かきをぐりぐり、下でプラスマイナスの本命プラグをぐりぐり、とりあえず差し込み完了!
しかしサスコムくんの苦悩はまだ続きます。下側プラグも各国対応ゆえに極細なんですが、本来のプラグ形状は極太系ゆえサスコムは垂れ下がってしまいます。そうなると接点(わたしゃ勝手に「スイートスポット」と名付けていました)がずれてしまって電流が流れないというわけです。
これは接点の角度の問題ですから修正は可能。周りにある物を利用して「スイートスポット」ぴったしになるようにプラグ側の角度を調整します。ちなみに右上画像からは、下にティッシュボックスを置いてみたらばっちりだったということがわかります。でもこんな簡単にいくことは滅多になくて、時には「プラグに靴を両足分支えにして、微妙に高さを変えて(スパークさせながらね)、よーしうまくいったと思って目を離したすきにまた接点不良になっていたり」ということもありました。
ただ、上記にもリンクを張っておいた「サスコム」紹介サイトによると、最新式では「可動式アースピン(上に差し込む)」の採用により下穴シャッターの開放については改善されているみたいですね。あとはメインの電源側ピンが細すぎるという点ですが、これについては「太くしたら入らない国がある」ということなんでしょうから難しいと思われます。でも「あくまでワンセットで売りたい」というこだわり開発コンセプトを持つこの会社(株式会社トラベラーハウス@長野市)、素晴らしいですね。
さてこの夜はかなり冷え込みました。冬なんだからあたりまえなんですが、壁付けのウォールヒーターにしろ間接暖房ゆえじわーりじわりと暖まる感じで、改めて思うんだけれど石油ファンヒーターって偉大だよなー。エアコン暖房みたいに乾燥させないし局所的にあったまれるし、寒い外から入ってきたときなどは重宝するし(最近の機種は点火が早い!)。というわけでオール電化はやっぱり自分たちには感覚的に合わないです。いや、暖房についてだけですけれどね。
さてしかしいつの間にやら部屋も適温になりぐっすり。ただし朝のシャワー室は思い切り冷え切っていたので湯を出すまでは「忍」の一字。特に最初の「水とお湯のバランス」を取るまではまさに「荒行」ですね。この「水とお湯のコック完全分離構造」もそろそろ何とかしてほしいぞ欧米の水まわりメーカー!ま、発想の違いもあってなかなか簡単にはいかないのかも知れないけれど、
という、日本の家庭ではごくあたりまえの(というかそうじゃないお風呂設備を日本人は誰も求めない)「革命的新設計」の導入を、頼むからそろそろ考えてくださいなこっちのメーカーさん!
さてそんな話はいいとして、昨日は到着が夕方だったこともありこの宿の「全景」を見る機会がなかったんですが、朝になってみると何だかとってもさわやかな場所に立地していたことが判明。春から秋だったらかなーり気持ちいい場所だろうな。ちなみに朝4時前の真っ暗な時間にテラスから表に出てみたら、ケムリ付きの豪快な流れ星を見たんだっけ。
エントランスやレセプション付近を見るとイマイチ感が感じられないでもないですが‥
部屋の真ん前はプライベートゴルフ場が。おっとハチドリもうろうろしてました。
明るく展望の良いレストランが嬉しいです。朝食のラインアップも十分。お客はわれわれ二人だけなのに。
気候のいい時期なら屋外席もいいですね。だって展望はご覧の通り、うーん素晴らしい!
プールサイドから食堂棟を見るとこんな感じです。あー天気もいいし、何だかゆっくりしたい気になってきます。
この日は風もなく冬とはいえ穏やかな日和でありました。敷地内にあるゴルフコース(ショート)はこの宿が持っているもので、コリンさんからは「ゴルフもいかがですか?」と誘われたんですが、経験者のおしんこどんはともかく、Takemaは遊園地にあるパターゴルフしかやったことがないという完全素人100%ですので辞退した次第です。というか、今日の行程から考えるにここでゴルフなどやっていたら明るいうちに宿にたどり着けませんって。
というわけで敷地内を散歩するだけでオシマイ(それでも結構時間がかかりましたが)、そんなわけで本日もガーデンルートを東進するのであります。‥おっとその前に、昨日夕食を食べたWaterfront Mallへ再び!実は昨日ウィンドウショッピングをしていた際に(レストラン以外はもう閉店していたのでウィンドウショッピングしかできなかった)気になっていたお店があったのです!
午前中ということでモールもガラガラでしたが‥目的のお店はこちら!
「SA Supporters Shop」、そう、Takemaの好きな現地特化系スポーツウェアのお店なのです。元々わたしはあまり服にお金をかけないというか、自分が何を着ていいのか自分でもわかっちゃいないというか(苦笑)、とにかく○ニクロでもファッションセンター○まむらでもどうでもいいや系の人なのですが(要はファッションセンス欠如)、どうもラグジャやポロシャツ絡みについてはこだわっちゃうんですね。たぶんこれはNZワーホリ時にカンタベリーのラグジャを勇気を出して買ったことに起因すると思われますが、とにかくこだわっちゃうわけで、やっぱりいくつか買っちゃったなぁ。
でもこれは想定内、そもそも今回の南部アフリカ旅行では「大きな町に泊まることは一切しない」計画を立てていたので(もちろん治安の関係でね)、このようなショップに出会う可能性は少なかったわけですから「あったら買う、なかったら空港でいいか」という心持ちだったわけです。実際のところここKnysnaにあってよかったというのが正直な感想で、このあとは一切こんなショップを見かけなかった(というかそんなエリアに行かなかった)んですね。店員のお姉さん、朝一番から結構な商売があってよかったでしょ?
モール内には両替所もあったんでこれ幸いとランド両替。カウンター内に誰もいなかったんでキョロキョロしていたら、その辺で立ち話をしていたおじさんがこちらの存在に気がついて小走りで戻ってきました。その挙措を見ていたんですが‥
でもそれだけここの治安はいいということなのかな。ちなみに昨晩ここに来たとき、駐車場には係員の方がいて誘導してくれましたが今日はいないし、さては「誘導だけじゃなくて警備のために」配置されていた方だったのかなーと改めて納得した次第です。
ところでこのおじさん、両替所の係員さんにしては?えらく饒舌というか(普通は無言ですよね)、「いやーここのところランドが高くてね、でも今日はちょっと値が下がってるからあなたはラッキーかも知れませんよ、え、日本円ですか久々に見ますね、このFive Thousand Yenの肖像は女性ですがどういう人なんですか?」等々、いろいろとしゃべくり回してくれました。もちろんレートはこのおじさんとの折衝によるものではありませんが、まだ「南アフリカ共和国=治安が悪い」という事前認識を抱いていたこのタイミングゆえ何だかほのぼのしましたわ。いや、やばそうな所に立ち入ろうとしなかったから危険に巻き込まれることもなかったんですけれどね。
「Waterfront」の名の通り、場内にはヨットハーバーも。ちなみにおしんこどん、別の店で買い物をしたらブレスレットをもらっちゃいました。「高額購入者」?(笑)。
さてこのあとはKnysnaの市街地を抜け、快適そのものともいえるN2を東に向かいます。うわー、東西を結ぶメインルートなのにとにかく車が少ない!片側一車線でもぐいぐい行ける!ただし120km制限路であっても、いつどこに横断者やヒッチハイカーが飛び出てこないとも限りませんので念のため。
ここはごく普通の片側3車線路のように見えますが(街中)、スピードはご覧の通りかなり出ております!
実は「新道」は有料道路でありまして、しっかり手渡しでお金を払わねばなりません。ETCシステムの導入は‥交通量から考えてただの無駄ですね。
というわけでこの日のメインイベント会場に到着であります!それはハイ、ご存じの通りアレであります!
ガイドラインなしにフリーでジャンプできるサイトとしては世界最高度を誇るこのBloukrans Bridge、計画時から「ここだけは外せない」と考えたため、この日の移動距離をかなり短くしたわけなのです(前日=529km、この日=220km)。最初は「わたしは見学だけ」と言っていたおしんこどんも結局は飛んでしまいましたっけ(笑)。ちなみにここでのジャンプの模様はこちらのページにアップしてありますのでご覧下さいませ。216mって、「新宿住友ビル(210m)」よりちょっと高くて、あーでも「サンシャイン60の展望台(226m)」よりはちょっと低いんです。でもね、
そんなわけで本願成就のTakema&おしんこどんはアドレナリン分泌満々のまま今宵の宿、Thatchwood Country Lodgeへと一気に車を走らせるので‥いや全然一気じゃないぞ、いきなり「渋滞」にはまってしまったのでありました。
ありゃーこの国の「工事渋滞」は規模が違いますね。
多分2010年のワールドカップを見据えての工事だと思うんですが、その工事形態(片側交互通行)が日本とは全然違うんです。日本の場合は工事区間を細切れにしてそれぞれに片側交互通行、よって各区間での待ち時間は長くても5-10分程度というのが多いと思います。でもこちらでは工事の一区間を長ーく取っているため、いかに交通量が少ないとはいっても大動脈のN2では「先の見えない大渋滞」となってしまうわけなのです。
列が動き出しても、先行車にトレーラーがいたりすると40km/h前後のスローペース、迂回路では20km/hペースなんてのもごくあたりまえだったりして、まるで「ここはアフリカなのか、それとも房総半島の127号線休日午後の上り線なのか?」という気にもなってきます(わかる人にしかわからない説明でゴメンナサイ)。
でもまぁ何とかそんな渋滞エリアをクリアすると、また通常のN2=120km制限の快走ルートとなります。距離的には大したことのない移動日でしたが、さすがにバンジーサイトに3時間もいたものですから(11:40-14:45)宿手前にあるHumansdorpの町に到着したときには太陽もぐぐんと西に傾いておりましたっけ。
Humansdorpの街中は金曜の夕方だからか活気に満ちていました。ATMにも長蛇の列。
さてここからは一投足で今宵の宿に到着です。というわけで車載カメラでこの日一日を振り返ってみましょう!
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メインストリートからちょっと入った真正面に今宵の宿Thatchwood Country Lodgeがありました。フレンドリーなご主人、「ウェルカムドリンクは何にします?ビール?それとも??」「いやビールというのは嬉しいんですが、この後夕食を食べに車を運転しなきゃいけないので‥」「1杯くらいなら大丈夫でしょ、じゃ、ビールを差し上げましょう!」
というわけでいただいたビール(生)は世界最高度ブリッジバンジーを終えたわれわれの五臓六腑にまさにしみ渡るしみ通りまくったわけでありました。
さてこのあと案内された部屋は、今回の旅行においてまさに最高レベルだったといってもいい素晴らしい部屋でありました!
部屋の調度品から何から何まで素晴らしかったです。欠けているのは「部屋からの眺望」のみ。でも大満足!
コモンスペースもゆったり、暖炉にも火が入っていい感じです。
あ、宿の料金については聞かないで下さい。「総額でいくら」というやり取りを現地旅行社としていましたんで。ちなみに参考ページはこちらです。天井は同じ感じの茅葺きでしたっけ。
さて、そろそろ夕食に行きますか。近隣のうちご主人おすすめのギリシャ料理レストランへ。ギリシャ料理レストランなんて初めてだぞ(笑)。開店直後だったもんで先客の姿はなし、ウェイトレスのアマンダおねーさんもまだ何か食べていて(笑)、何だかほのぼの。
日本だったらこんな店にはまずもって絶対来ないことでしょう。だってたぶん高いんだもん。
この暖房器具がすごいなぁと思って見ていたら、ご主人が出てきて説明&写真も撮ってくれました。
おしんこどん持参の「生」ハンカチ撮影!そのあとは「大人の時間」ですね(うふふ)。
マッセルがものすごく美味しかった!お肉ももちろん♪オプションで頼んだソースはいらなかったな(笑)。
というわけで2時間弱のゆったり夕食を楽しみ、写真を撮った後(左上画像)、宿に戻ってゆっくり。さーて明日はレソト王国の国境近くまで行かなきゃいけないんだ、というわけでおしんこどんは21:00就寝、Takemaは22:45就寝。旅行ではいっつもTakemaのほうが宵っ張りなんですが、日常生活では見事に逆なんですよね(笑)。
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