台湾温泉巡り2009

- 2009/12 台湾湯めぐり編その10 紅葉温泉朝湯タンノー後、再び瑞穂駅へ -

まずは朝一番で露天湯池へと向かいます。昨夜あれだけ混雑していた露天ですが、きっとあれはバスで来ていた団体さんの入浴時間と重なってしまったからだと思われ、今朝は人っ子一人おりません。でも、水着着用が面倒だったので見るだけでパス。というのも、個人湯池エリアの奥に男女別の「大浴場」があるのを発見!うーんここなら「純日式」で入浴が楽しめる!と思ったからです。部屋風呂に湯をため始めていたおしんこどんにもその旨を伝え、先に大浴場エリアへと向かいます。



というわけでここ露天湯池は写真だけ撮ってパスしました。



ちなみに入口脇には「宅急便」のノボリが立てられておりました。ここはどこ?(右上画像マウスオン)

と、ちょうど受付(服務台)には例の日本語堪能な男性がおられたので「奥の大浴場は水着着用ではない(日式)ですよね?」と、確認のつもりで伺うと、思いがけないお返事が返ってきました。

えぇーっ!男女別の内湯浴室なのに「水着着用」なの?それってなんかの間違いじゃ?しかし宿の方がおっしゃるわけですから間違いであるはずがありません。うわー残念。「おしんこどん、せっかく溜めた部屋風呂の湯は抜いてきちゃった?」「(コクリ)」。あちゃー、これまた残念無念のヤマザキダブルソフト、じゃなかったダブルパンチ!(笑)。

しかし幸いなことに?この時大浴場には男女とも先客はおらず、また例の団体さんはただ今朝食中のようだったこと、そしておしんこどんが「そういえば、バスタオルを巻くだけでもいいとか何とか、確かチェックインの時に言われた気がする」と思い出したことなどがありまして、

という発想が瞬時に頭に浮かんだのでありました(笑)。ではよしよしというわけで「非合法すれすれの日式入浴」を開始いたします!

「大浴場」とはいっても、7-8人も入れば一杯になってしまうくらいの大きさの湯船ではありますが、個室に比べればはるかに開放的なので問題なし!弱アルカリ性炭酸カルシウム泉だという無色透明湯は、湯としての個性はないものの「毎日湯」としてはかなりいいかもしれません。それにしても露天湯に個人湯たくさんに男女別大浴場の湯までまかなえるとは、ここの源泉はかなり湯量豊富なんでしょうなぁ。



浴槽内は台湾によくあるタイル張り。右上画像には「いざというときにすぐに引っ張り出せるようにした」バスタオルが写ってます。

浴室内にはちゃんとシャワーも設置されているのですが、せっかくなので浴槽の湯を頭からぶっかけて身体を洗い(昨日は露天湯だけだったので洗ってない)、ぷはー気持ちいい!結局最後まで誰も来なかったのでラッキーでした。

ところで、浴室の壁面にはちょっと不思議な恒久的掲示物がありました。

この入浴規則の5行目真ん中あたりには次のように記されています。


ええ?どういうこと?掲示内容と宿の方の案内内容が正反対なんですが??

これはおそらく、もともと日本統治時代から近年に至るまでは確かに「着用不可」だったのが、台湾の観光客の方々の数多いリクエストにより方針が転換された(にもかかわらず掲示内容は変更されていない)ということなのでしょう。まぁそういうこともあるでしょうし、いずれにせよもうすでに「実利」は得ちゃったTakemaですからまぁいいかなと(笑)。

続いて朝食です。昨夜利用した中華食堂に行ってみたら「今日はもう営業しない(さっきは団体さん用に店を開けただけなので)」とのことで、もう一つの「軽食喫茶」へと向かいます。それにしても紅葉温泉の敷地内にあるこの2つの店と温泉宿との関係はどうなっているんでしょうか(謎)。



半屋外ともいえるこの店の造りは何とも「アジアっぽくて」好きです。タイのゲストハウスの食堂みたい。

朝食メニューは洋式と台湾式との2つがあるようで、せっかくなので両方を頼んでみました。洋式の方はトーストでしたが台湾式のほうは‥ははぁ、これが噂の?「大根餅」ですな!(右上画像マウスオン)。ちなみに出されたときはその正体がわからず「何だこれ?亀戸天神の隣にある船橋屋のくず餅みたいなものか?」(関東圏限定のネタでごめんなさい)と思っちゃいましたが、台湾では朝食の定番料理の一つなのだそうです。

結構な量があってかなりお腹にたまりましたが、このあとに「早めの昼食」を食べられたということは、やはり消化がいい健康食なんでしょうね。



さーてこの日もいい天気、いよいよ出発です!

予約していたタクシーはゴルゴ13のごとく8時ジャストに到着しました。8時出発というのは、8:48発の台東行き自強号に乗るのには早すぎるんですが(タクシーだと駅まで15分もかからないので)、まぁ安全第一ということでそのままスタート!

ここのタクシーはメーターを使ってくれるので安心なのですが、不思議なことに駅に到着すると

そういえば昨日もそうだったなと思い出します。不思議なことですがなぜなんだろう?



というわけで朝の瑞穂駅。まさに「地方のちょっと大きめの駅」そのものです(右上画像マウスオン)。

列車の到着まで暇なので駅前周辺をうろうろ。すぐ先にセブンイレブンがあったのでお金を下ろし(これで当分何とかなるはず)、でも基本的にはすることもない中途半端な時間なので案内板などを見ていたら、その端っこに何だかシブいオリジナルキャラクターを発見(右上画像)。

「瑞穂」の名が示すとおりこのあたりはお米の主産地というかブランド米の生産地なのだそうで、そのことを意識したキャラクターであることは間違いありません。それにしてもすでに胚芽の部分が削られた「精米くん」になっていますが、お米の粒にとっては「命の原点」ともいえる胚芽を失った精米くん、どうしてそんなに元気に一輪車をこげるんでしょうか?

そうこうしているうちに(何にもしてないけれど)そろそろ列車の入線時刻ということで入場し、お隣のホームへと向かいます。おしんこどんはこの時点で上着を脱いでますし、Takemaのこの日の服装も「Tシャツにカーディガン」という至って軽装なのであります。だってさ、いかに冬だとは言っても‥


(ただし正確にはそのラインは瑞穂駅から数km南を通っているのではありますが。)

そういえば2年前の夏には「南回帰線の真上でジャンプ」とかをしていたなぁとかのノスタルジーに浸りながらも(いや、実は旅行時には何も考えていませんでしたが、今こうしてタイプしている瞬間にしみじみ)、そろそろ列車がやってきそうですね。というわけで続きは次ページにて。
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