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− 2009/12 台湾湯めぐり編その16 関子嶺お風呂堪能後、路線バス車中にて台湾精神を実感 −

台湾滞在最期の夜の、そのまた最後にすることといえば「部屋のお風呂で新鮮湯をタンノーする」、これ以外にあり得ませんよね!(ホントにないのかどうかはともかくとして)。というわけでお湯溜めを開始。さーって、部屋風呂はどんな感じの色合いになってくれるんでショッカー仮面ライダーデストロイヤー!(全然意味不明)。



というわけでお湯張り開始っ!深さ約15cmを過ぎたあたりでもう浴槽底は見えません。



室内光の加減でやや緑っぽく見えていますが実際はもっとネズミ色です。



左上画像がほぼ正しい色合いかと。検温してみると‥(右上画像マウスオン)。



透明度は‥まぁこんな感じであります。アブラ&消毒臭は部屋の湯でも同じでした。

「関子嶺温泉大旅社、部屋の湯」
湯溜め&入浴。うちふるえる蛇口に妙な愛嬌を感じます。



おしんこどんも「寝る前にあったまって」おきましょうね。まだ本調子じゃないんだから?

というわけで最後の夜も更けていったのでありました。この日は夜になると結構涼しいというより寒いくらいだったので(台湾の宿には「暖房機器」が存在しないのが普通ですので)、温泉であったまって布団に入れるというのはありがたいことです。

そしていよいよ最終日となりました。今日の夕食は地元市川市で食べるというのですからやっぱり台湾は「近くて近い国」ですね。さ、そんなわけで寝起きの身体に活を入れるべくすることといえば‥



そう、やっぱり朝風呂に決まってます!「永遠のワンパターン」という気がしないでもないですが(笑)。

結局「浴槽底に湯泥が沈殿」しているほどの濃厚ドロドロ湯は体験できませんでしたが、それでもかなりいい感じの湯でありました。また来るかな?どうだろう?いや、でもたぶん次回訪問時は未訪問の温泉が中心になるでしょうね。今回訪問した温泉地は野渓温泉も含めて10箇所、しかし台湾にはまだまだいろいろな温泉があるようなのですから‥。

また次回は是非とも下調べをじっくりした上でバイク、それもできればスクーターではなくマニュアルのバイクをレンタルして走りたいものです。そして「ウマイもんわしわし食い」という、本来なら台湾訪問におけるメインお楽しみをかなり軽視した今回の旅程を反省し「ウマイ店でウマイものを食べるという本来のあり方」に出来るだけ近づけるような旅行をしたいものです。

あ゛。まさに旅行の総括モードになってしまいましたが、あとわずかとはいえ旅行記はまだ続きます(笑)。それも「最後の最後でのドタバタ編」も出てきますので何とか最後までお付き合い下さいませ(汗)。

さて、お風呂のあとは朝食を食べられる場所として聞いておいた「昨日の夕食と同じ店」に行きます。多分以前はこの宿の中にも食堂があった気配が濃厚でしたが、今は営業しておりません。



朝ごはんとしては2人でちょうどいい量なのですが(この3品+ごはん)、何だかやっぱり薄味なのはこの食堂のポリシーなんでしょうか?

ま、セブンイレブン便當よりははるかにましなはずなのでよしとしましょう(笑)。さてそんなわけで8:30発のバスに乗るべくそろそろ出発といたします。台湾の宿では基本的に食事なし(宿の中に食堂があっても別払い)なのでチェックアウトは非常にスムーズ。鍵を返したらオシマイです。



ではでは出発です。おしんこどん、何だか荷物が膨張してません?(笑)。

さて嘉義行きのバスを待つことにいたしましょう。昨夜のうちにバス停を確認しておきました。というかセブンイレブンの真ん前向かい側ですので悩む必要は一切なし。なお、セブンでバスチケットを購入することになりますのでお忘れなく(車内でも買えますが。嘉義は「ジャーイー」と日本語発音で通じるはずです)。

そうそう、実はここに来るまで知らなかったんですが、ここ関子嶺からは嘉義行き(嘉義客運)のみならず新営行きのバス(新営客運)も出ているんですね。台鐵新営駅までの所要時間は嘉義駅に出るより短いので、特にここから南部方面に向かおうとする人には利用価値が高いと思われます(ただし新営駅周辺には高鐵=新幹線の駅はありません)。というわけでそれぞれのバス時刻表を以下に掲載します。2009/12現在ですが、いろいろな情報によると「時刻はそう滅多に変更されない」ということのようですので。
嘉義バスターミナル − 関子嶺温泉
嘉義BT発 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 15:30 16:30
関子嶺温泉発 6:30 7:20 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 14:30 15:30 16:30 17:40 20:00
新営駅(BT?) − 関子嶺温泉
新営発 6:50 7:50 10:00 12:10 14:30 16:20 17:50
関子嶺温泉発 6:10 7:40 8:40 10:50 13:00 15:20 18:40
所要時間は嘉義からが60分、新営からは30分ほどだということでした。確かに昨日ここまで来たバスはちょうど1時間くらいでしたので、確かにそんな感じなのでしょう(謎笑)。ご参考までに。なお、セブンイレブンのレジテーブル上に最新の時刻表が貼り付けてあると思いますので現地で再確認してください。

なお「関子嶺温泉」バス停は、旧温泉街(われわれが泊まったところ)より高台にありますから、旧温泉街発着の場合は多少時間が前後します(温泉到着時は予定より早く、出発時は予定より遅くなります)。

8:30のバスは5分遅れでセブンイレブン前に到着しました。なお、台湾の路線バスは基本的に「乗りたい意志を身体で表現しないと」停まってくれません。まぁここのような地方路線であれば軽く手を挙げればすぐにわかってもらえますが、台北市内のように1つのバス停にいくつもの路線が乗り入れているような場所では「ワタシハアナタノBUSニノリタイっ!」という明確な意思表示が必要な場合もありますし、それとて他のバスの死角に入ってしまうと「無惨に通過」されることだってあります(前回訪問時、某バス停で地元のおいちゃんが運ちゃんに気づいてもらえなかった例もあるので油断できません。その時のページはこちら)。

さてもちろん今回のわれわれは大丈夫でありまして無事路線バスに乗車完了(8:35)、あとはこのバスで1時間揺られて嘉義駅へ(9:35予定)、駅前だかどこかで昨日予約したタクシーに乗り換えて高鐵嘉義へ移動し、10:36発の新幹線で桃園へという水も漏らさぬ万全の計画‥のはずでありましたが?

でもそのビッグイベントは次のページでご説明するとして、このページでは「バスの車内でびっくらこいた、台湾に学ぶべし日本人!」編をご紹介いたしましょう(ネタ引っ張るなー)。以下には画像がありませんのでテキストてんこ盛りでお楽しみ下さい(苦笑)。

さて、関子嶺温泉を出発したバスはしばらく山道を走り、やがて徐々に平野部に進んできたあたりで乗り込み客がポツポツと。お年を召した方もいれば高校生くらいの若者もいたりして、その中間年齢層のお客がいないのは多分にホント同じくマイカー or マイバイクで移動しているからなのでしょう。

最初はガラガラだったバスも、いつの間にかほぼ満席になりました。あ、次のバス停に待っている人がいるようです(われわれは右上画像の通りバスのやや後部座席に座っていたのですが、立っている人がいないので前方の見通しはとてもいいのです)。で、車内から見た感じではあのお客さんはやはりお年を召した方かなと思っているうちに、バスはブレーキをかけ始めます。と‥

そのあとすぐにバスは停車。よっこらせと乗ってきた御年輩の方は、「偶然」?空いている一番手前の席にそのまま着席。「うわー、あの若者はなかなかにヨロシイ!」。Takema、正直言って感動しました。しかしそれは、これから始まる「博愛座合戦」のほんの序章に過ぎなかったのであります(笑)。

【博愛座】 日本でいうシルバーシートにあたります。台湾の自由席系交通機関では新幹線も含め多分全てに設置されています。

次にバスが止まろうとした時、今度は最前列よりも少し後ろの席に座っていた若者が席を立ちました。「あ、降りるのかな?」と一瞬は思いましたが、彼女はその場で吊革に手を伸ばした上でそのまま動こうとはしません。バスが止まり、ゆっくりと乗り込んできたのはやはりある程度のお年を召した女性でした。

この光景がまさに何度となく繰り返されました(途中で下車していく方々も多いので)。そして、いつの間にか車内前方の座席は全て博愛座状態になり、われわれとしても次は中央より後部の2人掛け席に座っているわれわれが立つべき順番かな‥と思っていたのですが、結局この頃から高校生とおぼしき若者が多く乗り込むようになってきたので、われわれが「博愛の精神」を実践する機会はありませんでした。

しかしそれにしても、台湾におけるこの席譲りの精神がここまで徹底していることにはビックリです。誰一人の例外もなく、そして、その相手が乗り込んでくるが早いか(いや、乗り込む前に席を立っている場合だってあったわけですが)さっと席を空けるその素早さその自然さ!外省人が持ち込んだ精神文化とは思えない気がするので?これは本省人の文化?それとも日本統治時代?

いやその源流を辿ることにあまり意味はありません。考えなければいけないのは、このような博愛の精神が現在の日本では大変希薄になりつつあるという現状、そのことについてわれわれはもっと切実に危機感を持たなければならないのではないか?ということなのであります。学校のみならず、社会全体が、「いい大人」も含めて(これ大切)自らの行動を自ら律し直すことが必要でしょう。そして、確か孔子の教えにもあった「仁(他者を思いやる気持ち)」に基づいた「礼(行動の実践)」を行うことが大切なのではないでしょうか(何だか話がムツカシくなってきたぞ(苦笑))。それはともかくとしても、いやー何だかものすごく「勉強」させてもらえましたわ(しみじみ)。

そうこうしながらもバスはさらに嘉義に向けて進んでいくのでありましたが、このあとは、すぐ上で人間博愛に目覚め「仁」が大切とか「礼」を実践云々とか言っていたTakemaが、その舌の根も乾かぬうちに「それどころじゃないよまずいよマズイ!」とイライラどきどきアワワどうーしよ!」というような精神的あたふたの崖っぷちに立たされ、その人間愛の精神が以下に皮相的な薄っぺらいモノであったかを露呈することになったのです(大笑)。ただまぁせめてこのページでは孔子の思想を引用したこともあり、高潔な心を持ったTakemaのフリを続けさせて下さい(懇願)。

というわけで、この続きは次の台湾編最終ページにてドーゾ。
あ、そうだ孔子絡みの話(雑学)でいえば、孔子の子孫として認定されている人は全世界に200万人いるそうで(ニュースソースはこちら)、その元締めというか直系の子孫(第77代)であるとされる方(孔徳成氏)が台湾で2008年に亡くなっていたのだとか。国民党政権が台湾に逃れた際に一緒に渡って来られたそうです。そりゃ確かに共産主義とはどうみても相容れない儒家思想ですからねぇ。

しかし「何を以て直系となすか」については異論もあるでしょう。別の流れを汲む一族として第75代の子孫(孔健氏)が日本のマスコミでも活躍されているようですし。ま、うちはご先祖様を辿ったところでほとんど意味がないので安心です。偉大すぎるご先祖様がいたりすると窮屈で仕方ないような気がします(笑)。
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