− その2 まずは乗り換え地のシンガポールでセンバワン温泉の湯浴みからスタート(笑) −

(2011年12月21日)

今回のNZ往復チケットは7月に入手したのですが、やはりそれだけ早い時期であっても直行便はお値段が高いのでありまして、必然的に「経由便」を選択することとなります。自分の場合、そのような時には圧倒的にシンガポール航空(SQ)を利用することが多いのでありまして、今回も迷うことなくSQです。

しかしなぜか成田発着便はすでに予約が入れられず、よって今回は初めて「羽田発着国際線」を利用することにしたわけです。しかしこれにも問題がないわけではありませんでして‥

羽田空港の駐車場に10日間以上車を止めっぱなしにするのもナニですので、ここは一発タクシーで行くことにしました。でも時間が時間ゆえ予約しておかなくちゃと地元のタクシー会社にTELしてみたところ、「その時間に車があるかどうかは、その時になってみなけりゃわからない‥」などと、何だかよくわからない返答が。そんなものなの?どうも埒があきそうにないのでこの会社は断念。

もっとも2社目の電話対応はそこまでアバウトなものではなく、折り返しの電話で「大丈夫です、3:30に指定場所にてお待ちしております」ということで一安心。飛行機に乗る前にタクシーの空車がつかまらずヤキモキするという最悪のパターンはこれでなくなりましたわ。

でも、深夜割り増しに迎車料金、さらに高速代などを含めて15000円くらいが吹っ飛びました。これなら空港の公式駐車場に車を止めておいてもお値段的には同じくらいだったかも(笑)。まぁ過ぎたことをブツブツ言っても仕方がないのでこれくらいにしときましょ。

そんなわけで羽田空港の国際線ターミナルへ。空港までは予想通り渋滞もなくスイスイ到着し、われわれがチェックインカウンターに到着したのとカウンターの皆さんが「これからチェックインを始めます」と全員で一礼するのとはほぼ同時でした。到着早すぎでしたが、ぎりぎりになるよりはいいか。

荷物をクライストチャーチまでスルーで預けたあとターミナル内をうろうろ‥しかし!



だって、この時点でまだ午前4時半にもなっていませんでしたから‥。

「出発前から居酒屋」というのはちょいとナニなような気もしましたし、カフェも何だかなーということで、「まぁいいや、それなら出国手続きした先でくつろごう」ということにいたしました(それでも左上画像のエリアをぐるりと見ては回りましたよ)。

さーて何か食べるかと思ってはみたものの、やっぱり本数の少なさは施設の少なさに直結ということかフードコートが1つあるだけとは何事よ!しょうがないからお粥を食べましたけれどね(あ、ビールも)。うーんやっぱり羽田便は何だか今後利用したくない気分で満たされつつあります。少なくとも東京メトロポリタンの中心部にある国際空港としてはしょぼすぎる!(あと、わが家からならやっぱり成田の方が行きやすいんですよ)。

そんな悶々とした気持ちのまま日の出前に搭乗(冬至の前日ですから日の出がとことん遅い)。フライト時刻もかなり早いですから滑走路も空いていてすいすいと移動してささっと飛び立ちました。この点だけは気分も悪くありませんが、やっぱり羽田を利用するのは国内線だけでいいや自分としては。

さて飛び立ってみると「今日は無理かなー」と思っていた富士山がしっかり見えています。左上画像、Googleで確認してみましたが真下に見えているのは八景島付近ですね。おしんこどん@妻は富士山大好き系なので、ここでは2枚しか載せていませんが実は膨大な数の静止画像が残っていたりするわけです(笑)。

羽田発のSQ便はさすがに総2階建てエアバス380というわけではありませんが機材は新しいA330で、しかも席配置は2-4-2。なのでわれわれは迷うことなく進行右側窓側席を事前予約していました。おしんこどんにとって「富士山が見える」というのはかなり大切なことなのでありますよ。

そんなこんなでシンガポールに到着です(早いな)。クライストチャーチ行き飛行機のフライトまでは約6時間、しかし空港内でのんびり過ごすという選択肢は最初からありませんし、今回はこのシンガポール立ち寄りのためだけに「ヒミツの新兵器」を持参しているのであります(笑)。そんなわけでターミナル3の一番端っこに位置するタクシー乗り場へと向かいます。

係員にタクシーが誘導されてわれわれの前へ‥おお、他のタクシーとは違って白のベンツ(Metered Mercedes Taxi)じゃないですか!さすがわれわれの高貴なアーバン系の風格を察知した係員氏、プロですね!‥なんてコトは全くなく、偶然タイミングが合っただけなのですが何だか嬉しかったぞ(小市民)。



ちなみに「ベンツタクシーは高い」という情報もありますが、前回着たときとほとんど同じ料金でした。S$25弱だったかな。

さて、拙サイトを日頃からご覧の方であれば「これからTakema&おしんこどんがどこに行くのか」についてはすでにお察しのことと存じます(笑)。そんなわけで現地到着。タクシーさんありがとー。さてここは‥



このような「厳重警戒エリア」なのであります。でもフェンスや塀を乗り越えなければ安全は確保されています(笑)。

シンガポール唯一と思われる完全天然温泉、しかも1908年に発見されたという長い歴史もあり、さらにはそこそこの硫黄臭もある高温泉!前回(2010/8)の初訪問時に感動したのですが(こちらをクリックすると別ウィンドウでその時の様子を紹介したページが開きます。このページでは温泉の詳細は書きませんので、未読の方は先に呼んでいただくことをお勧めします)、その時に思ったのであります。

そしてその機会が前回から1年4ヶ月後の本日、いよいよ到来したというわけなのです。

さてそんなわけで、3箇所ある源泉ブースのうち唯一空いていたブースを「われらが湯浴み場」として確保します。前回もこのブースでしたが、どうやらここは一番人気がないのか、お湯を汲むバケツなども僅かしかありません。アツアツの源泉を「空冷」しなければならないこの温泉においてはちょっとよろしくないはずなのですが‥



さすがにTakemaデフォルトの「自立式携帯湯船」を持ってくるわけにはいきませんでしたが(かさばるんで‥)、このプールを使って全身浴を楽しんじゃえという湯望が今まさに日の目を見ようとしているわけです!

さてそんなわけで上記画像のように源泉を投入開始。一番心配していたのは高温源泉に耐えきれずプラの側壁がペナペナになり「自立性を失う」ことだったんですが、あにはからんや全く以て問題なし!湯はどんどんとたまっていきます。

しかし、蛇口から投入される湯は左上画像のように激熱!そこである程度湯がたまってきたところで、長野は中房温泉方式の「空冷作業」にとりかかります!いや別に高度な科学的計算に基づく理学作業でも何でもなく、単純に「たまった湯をバケツで汲んで空中からバシャっと撒く」だけなんですけれどね(笑)。しかしそんな縄文時代から続く原始的な方式?は案外効果がありまして、ふと気づけば右上画像ぐらいの湯温にまで下げることが出来たわけです。

よーし、それではいざ「入浴の儀」とまいりましょうか!まだ熱いですがTakemaの入浴可能範囲にはなりましたんで(笑)。ちなみにここセンバワン温泉には脱衣場などという施設は存在しませんので、脱衣については各自何とかして下さいませ(われわれには「どこでもお着替え」アイテムがありますんで問題ありません。なお、当然のことながら水着着用は必須です。




(実は源泉をあまり多く溜めなかったので次回はもっと多めに‥ってまた来るんかい!(笑))。

続いてはおしんこどんの足湯&フィジカルタイムです(笑)。さすがにここでは水着に着替えなかったおしんこどんですが(そもそも絶対多数の地元の方々は足湯を楽しむだけなのでそこのところお間違えなく)、でもマイ湯船での足湯、楽しんでくれたのでしょうか?



大丈夫だったみたいですね(笑)。右足も左足も上げて喜びを表現してくれています(右上画像マウスオン)。

さてしかし、そろそろ撤収して軽く腹ごしらえといきましょうか。前回シンガポーリアンのハリーさんにホーカーセンターや帰りのバスなどを御指南いただいてますので、このあたりは余裕です。ちなみにハリーさんの勤務するホテルにも足をのばしたかったのですが諸般の事情によりやむなく断念。個人アドレスを聞いておけばよかったなー。
「センバワン温泉2011/12、入浴タンノー&撤収」

今回の旅行最初のアクティビティがこれって‥(苦笑)。

源泉地を「原状復帰」した上で、歩いてホーカーセンターへ。でも現地温度が30度を超えているところで全身浴云々ということで湯上がりはむちゃくちゃ暑いというかいつまで経っても汗が引きません!そんなわけで、最初に食べたのは右上画像の通りかき氷(アイスカチャン)でありました。しかしそれでも汗は容易には引かなかったTakemaだったのです。



このあとはビールと軽食。でも、前回とは違って味はイマイチだったかも。やっぱり地元の方のオススメは大切です。

このあとはローカルバスでチャンギ空港へと向かいます。あれぇマレー鉄道はシンガポール区間がいつの間にか複線に?おかしいな、廃止予定の区間なのにやたら整備されてるぞと思ったら、走ってきた列車を見て納得。マレー鉄道じゃなくてMRTでした。ちなみにMRTって東京の地下鉄銀座線や丸ノ内線、大阪の御堂筋線などと同様の「第三軌条」方式だったのね。いま初めて知りました。架線がないからマレー鉄道だと思いこんじゃったわけです。

さてこの858番バスの利用も2回目なので「ふんふん、確かここを曲がって、でもその先でまた曲がって曲がって、結局は最初の道に戻ってくるんだよなウフフ」などなど、余裕綽々の気分でありましたが(それにしても、1年以上前にたった1度だけ利用したときの車窓風景を覚えている自分って我ながらすごい=でも人の名前は聞いたそばから速攻で忘れちゃうんですけれどね)、チャンギ空港に近づいたところで「あれ?次の便ってターミナル2から出発だっけ?それとも3だっけ?」と急に混乱(笑)。

結局第2ターミナルまで行っちゃったのですが正解は第3。というか、到着時にトランスファーカウンターで確認したときに係員のお姉さんが丁寧に「ゲートはまだわかりませんがターミナルは第3です」と、チケットに「T3」と書き込んでくれていたのを完全に失念しておりました(ばかもん)。このバスはターミナル3-2-1の順で止まっていくのですが、到着場所はそれぞれ専用の地下BTで、ターミナルごとにその地下入口で警備員が車内を確認してから自らゲートを開けるというものものしさ。出発&到着階とはちょっと違ったピリピリした気分が味わえます(笑)。

ターミナル2から3へは無料のスカイトレインが運行しているので問題なく移動し、出発ロビーに上がってくると‥



やっぱりクリスマス&年末年始だからでしょうね、綺麗にイルミネーションが飾られておりました。

2011/7-9月期の経済成長率がマイナスになったとか、2012の成長率見通しが1-3%程度と見込まれるとか、ユーロ圏の経済混乱の影響を大きく受けざるを得ない貿易国家シンガポールですが、こういうところにはしっかりお金をかけてますね。日本の空港はこういうの地味だもんなぁ。

ちなみにたまたま調べていたら興味深い数字が目に入ったのでご紹介を。シンガポールの面積は淡路島(595平方キロ)とほぼ同様とたとえられてきましたが、実は熱心に埋め立て事業を進めてきた結果、独立時(年)には575平方キロだった国土が今では707.1平方キロにまで拡大しているようです。平和裡に国土面積を拡大しているってすごい(笑)。日本の場合は日本海溝という「深み」を埋め立てようと思ったら逆に国土がなくなっちゃいそうですし(笑)、また太平洋側は黒潮や親潮の流れが強くて「埋めたそばから土が流されちゃいそう」ですけれどね(大笑)。

次に2011年6月の統計ですが、シンガポールの「国内総人口」は518万3700人であるそうです。でも、そのうち「シンガポール国民」の割合は何と「62.8%」。概算すれば「325万5000人」のシンガポーリアンと「192万8000人」の外国人で構成されているということになります。いわゆる外国人労働者の積極的な受け入れと、シンガポーリアンの少子高齢化がこのような状況を招いているようです。ちなみにわたしは経済云々とは別の次元で移民については「条件付き賛成論者」であることを申し添えます。階下で1人住まいの母が、気がつけば夕食を南アジア系の方と一緒に食べていたりして、わが家(というか母)はすでに国際色豊かなんです(笑)。

さてそんなわけでいよいよNZへと出発です。機体年齢では航空会社屈指の若さを誇るシンガポール航空ですが、クライストチャーチ線はちょっと年季の入ったものを使用しているようで、何だかこの座席シートの配色を懐かしく感じます。おしんこどんは「ゲームが古い」ことを嘆いていましたがしょうがないっしょ諦めなさい(笑)。

クリスマス休暇の時期ということもあり機内は満席(右上画像はボーディング直後に撮影したものですので空いてますが)。ただ、事前の座席予約で最後方の窓側2人席をキープしていたので無用な気遣いなしというのはラッキー。ちなみにこの機材では最後尾にトイレなしというのもラッキーピエロでありました。約10時間のフライトでしたが、何だかそこそこゆっくり寝られたような気がします。

さーて起きたらNZ、すぐさまレンタカーで走るぞぉ!
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