− 2011年末NZその3 到着後すぐさまカイコウラへ、焦りながらもさっそくホエールウォッチング! −
そんなわけで無事クライストチャーチ空港に到着(ほぼ定時)。しかしイミグレの列誘導方法はいかがなものでしょう、これがイギリス的合理主義なんですか?と、そのアバウトさにちょっとイラっとしながらも無事関門通過です(笑)。たぶん20数年前にも同じ思いをしたはずなんだけれど?(笑)。そもそも「合理主義」の発想は「非合理の状態」からしか生まれないわけで、それがこれまでより少しでもマシであれば立派な合理主義となるわけですよね?(何言ってんだか)。
さて今回のレンタカーはハーツ(Hertz)ですので到着ロビーにあるカウンターへ直行。いや、もっと安いレンタカー屋さんはたくさんあるはずなのですが、わたしは特に海外においてはできるだけ大手系のレンタカーを予約するようにしています。日本国内のレンタカーと違い「料金と整備状態はあまりにもわかりやすく比例する」ことが多い海外では、車両トラブル皆無&快適性はいくら払ってでも担保したいのです。
そんなわけで今回レンタルしたのは最新型のトヨタRav4。別に日本車にこだわったわけではないのですが、もともとNZでは日本車率が高いのです。日本と同じく左側通行ゆえその昔々(22年前)は日本の中古車(クリーニング店のロゴそのままとか)も結構走ってましたっけ。でも前回訪問時(12年前)にはもうそんな車は見なかったなー。
カウンターではテキパキと案内が進み、「ではお車は○○番ブースに置かれていますのでどうぞ」という説明とともにキーを渡されて終了。そうそう、こういうような案内が多いんだNZにしろ白人メインの国って。20年以上前のワーホリ時にも「これは商機あるなー」と思ったことを思い出しました。まだ商機があるとは(笑)。
走行17077kmのレンタカーとなればかなりいいレベルです。しかもNZ国内ではかつてのワーホリで約2万km、そのあとレンタカーやバイクでそれぞれ2000kmくらいは走ってますから‥走りやすさについていえば、
ただ、当時と比べて「ポリスの取り締まりがかなり厳しくなっている」という現実も何度も目にしました。1989-90年に乗っていた車はボロでしたが、そもそもスピード系の取り締まりは当時ほとんど見ませんでした。しかし今回は日本並みの頻度で「営業中」。もちろん今回もわたしはポリスの方々のお手を煩わせるような不手際とは無縁よ(笑)。
まぁR1でさえちょっと郊外ではこんな交通量なのですから云々(笑)。
ライダーはどんどん四輪を抜いていきます。古今東西南北共通というべきか(笑)。
さーてご覧の通りの上天気、気分サイコー、時間にもまだ余裕ありということで(これは大いなる勘違いでしたが)、とりあえず軽いトイレ&軽食休憩でも入れましょうかというわけでCheviotにてひと休み。
「Tea Rooms」の看板に引き寄せられ、出来合いのケーキやサンド等を注文したわけです。が‥ここでTakemaの眼に入ったアルファベット、それは‥
いわゆる「アイスコーヒー」が世界で(特に都市部で)飲まれるようになったのはそう古い時代のことではなく、その展開とスターバックスの店舗拡大にはわかりやすい相関関係があるといいます。その意味でスタバの急展開はコーヒー文化の大きな変貌を促したといえるでしょう(もっともわたしは2012/1現在いまだ一度もスタバに入店したことがないのですが)。それは「日本式コーヒー文化の一般化」を意味しているわけです。
しかしその一方で、ある種の「ヨーロッパ式アイスコーヒー」も進化していたわけです。それは別のテイスト方向にシフトして‥(左上画像マウスオン)。
ご覧の通り上部には生クリームがたっぷり、そしてコップの内部にはたっぷりのアイスクリームが充填されております(笑)。道理で高いと思ったよ(確かNZ$6.45=約400円ちょい、ちなみにフツーのコーヒーのほぼ倍額)。ま、円高でよかったなと安堵(笑)。
さてそんなわけでゆっくりと出発したわけですが、セットしていたナビを見てちょっとびっくり。「あれれちょっと待てよ、カイコウラまでの残りキロ数を見るに‥予約時間に間に合うのか?」
サブタイトルにもある通りこの日はさっそくホエールウォッチングを予約していたわけなんですが、この時点で14:30、そして予約時間は15:30と、あと1時間しかありません。しかしここからの区間は国道1号線ながら山越えワインディングが連続する難所、あと70kmをこの1時間で走破できるのでしょうか?
ちなみに今回レンタルしたカーナビはかなり程度の低いもので、施設等を直接入力しても(そういう入力コマンドはあるのですが)基本的に「わっかりませーん知りません!」と突っ返されるし、電話番号入力のコマンドはそもそも存在せず、また一番参考になる予想される到着時間見込みも表示されませんでした。唯一役に立ったのは残りkmの表示だったのですが、今回はこの表示に随分と一喜一憂させられました(苦笑)。ま、日本のカーナビが至れり尽くせり過ぎるのかも知れませんが。
そんなわけで走れや走れ!幸い「登り坂ワインディングで前方をふさぐ大型トレーラー」などに遭遇することもなく海沿いに出て、うわーでもオフィスがカイコウラのどこにあるのか知らないぞ、でもこのナビではそれを検索できないみたいだし?
カイコウラ市内に入り、自分としては「YHAの先じゃないか?」と20数年前の記憶をもとに想像しつつ、「15:30にボートなり接続バスなりが出発するパターンだったら無理だなー」と焦りつつ、でも何とかカイコウラ市街地に入りさーてどうするオフィスはどこだ?と、ここでおしんこどんがあまりにも立派なナビゲーターとして活躍してくれたのであります。いわく、
うっほぉそれだぁ♪‥しかし、海岸沿いの中心部を通り抜けても次の看板がなく再び国道1号へ、あれあれれ?でも確かに‥ん?新たな看板発見!よーしそっちだということでずんずん進みます。結局オフィス到着は15:25ころ。周辺に船がいない(というか船着き場自体がない)ことと、今にも発進しそうなバスがないことを確認し、でもその一方で「ホエールウオッチング関係の会社が複数あったらアウトだな」とドキドキしてはいましたが、自分の予約バウチャーとオフィスの建物に掲示されたマークとが一致していることを確認。「うむ、間違いなし!あとは間に合ったのか否かだ」というわけでおしんこどんを車に残してカウンターへと急ぎます。
まるでこう書いていると「旅慣れた重鎮サンダーライガーのごとく落ち着き払ってコトを進める」プロ添乗員のように思われるかも知れませんが、実際はそれとは全然違って焦りまくりでした。もっとも内心では「6:4くらいの割合で間に合ってないだろうな」という諦観があったのでイライラ感は多少相殺されてましたが(笑)。でもねー、予約時に見たスケジュールではこの便がこの日の最終便だったし、明日はもう次の場所にさっさと出発するつもりだったし、そして何よりも「もう料金全額を払い込んじゃってるんだー」というにぎにぎしい思いはありましたね(笑)。
そんなわけでカウンターへ。「15:30の予約をしてるんですがまだ大丈夫?」
間に合ったぁ(ほのぼの安堵)。聞けば、15:30というのはあくまで集合時間で、そのあと約15-20分の事前説明を兼ねたビデオを見てからJetty(船着き場)への連絡バスに乗り込むのだとか。そんなわけで、おしんこどんの待つ車までは(ちなみにロータリー内の駐禁場所に駐めてました=焦ってたので)余裕でゆったりと歩きましたね(笑)。
紙レシートのバウチャーには「3:00pm」と書かれています。あれれ、もしかして集合すべきはその時間だったの?(苦笑)。
うーん、でも今あらためて当該サイトを確認してみましたがそんなことは書いてないなぁ(一安心)。ちなみに夏の繁忙期(つまりこの時期)には15:30発の他に16:00発というのも運行されているようです。何だ、知っていたらそっちにしたのに(笑)。
ちなみにオフィスの場所はカイコウラ駅に隣接というかまさに駅そのものでした。右上画像にマウスオンしてもらうとわかりますがすぐ横に1日1便の旅客列車であるTranz Coastal号が止まっているのがわかります。あ、マウスオンしなくても客車は写ってますね(笑)。
そんなわけで専用バスで移動開始。お客さんの入りは7割ちょいくらいかなというところ。程よきかな。
さて、バスはどんどんと進んでいきます。あれれ、てっきりカイコウラ半島北側のワーフから出港と思っていましたが、バスは半島の南側へと回り込んで進んでいきます。そして約20分後、双胴船が3隻停泊できるJettyへ到着です。
ボーディングパスを渡して船内へ。すぐに出港しましたが、クジラが回遊する海域までは多少距離があるらしく、しばらくは船内でビデオを観ながらお勉強です。この海域で見られるのはマッコウクジラ(Sperm whale)で、名前の由来は大きく突き出た頭部にある脳油(鯨蝋)がオスのアレではないかと思われていたことから来るのだとか。
で、この脳油がマッコウクジラのすぐれた潜水能力にも関係しているのだそうですが、この油を必要としたかつての米国が日本に開国を迫った理由の1つにも「捕鯨の中継基地を必要とした」というのがあったそうで、しかしいざ鯨油不要になれば手のひらを返したように「鯨を保護せよ」になっちゃう、この変わり身の早さこそ欧米系白人の「生きる力の源」なのでしょうかね(何のこっちゃ)。
さ、どうやら生息エリアに到着したようで、船室の外に出ていいですよとの許可が出ました(聞き取れませんでしたがみんなが動き出したのでそれに合わせただけなのです。Takemaの英語リスニング能力は思っていた以上に低下しているみたい。ま、旅行後半は少しマシになりましたが)。
夏のカイコウラの海、サイコーじゃないですか!あ、しまったビール持ってくるの忘れた(誰もそんな人はいませんでしたけど)。
しかしどうやら今この界隈にはいないみたい?というわけで、再びお客さんうろうろ状態のまま高速移動開始!こういう時日本なら「はーい移動しますから船内へお戻りくださーい」というのが通例ですが、やっぱりこの辺はNZですねー。その代わり何が起きても自己責任でねというのが心地よいです。日本は大人でも「手取り足取りばぶばぶ系管理」にしておかないと何かあった時‥いや、中年人生まっしぐらのTakemaとして言わせてもらえば昔は日本ももっとアバウトだったぞ、誰だぁ「滅菌処理」を錦の御旗にし始めたのは!‥ま、犯人捜ししたって詮無いことですが(オヤジ街道五十三次まっしぐら的発言)。
そんなわけで船はずんずんと進んでいきます‥が!どうやらスタッフがクジラの潮吹きを見つけたみたい!よぉっしやりましたね居ましたねというわけで、ここからはスピードを緩めてじわじわと近づいていきます。
ちなみに以前沖縄の座間味エリアでホエールウォッチング(ザトウクジラ)ツアーに参加した時は(この時ですね)、船は小さいものの、実は陸上から係員氏が海面全体をズーム系で凝視していて、息継ぎの潮が吹き上がると無線で船に「あっちだ、10時の方向へ進め!」等の指示が出ていたようでした。でもこの船の場合は、基本的に乗船スタッフの「眼」が頼りだったみたい。操船位置も高いのと、個体数が多いのでこれで大丈夫なのでしょうかね。
徐々に近づいていくと‥見えてきましたよぉマッコウくんが!
(もちろんズームは使っていますが、事前予想では「もっと遠いんじゃないか」と思っていたのです。)
(もっとも、調べた限りでは『頭を出す』ことはまずあり得ないようなので無理な願いなんですが。)
「カイコウラのマッコウクジラ、元気に潮吹きしてます!」 動画としては「酔う」感じですが、船そのものが揺れてるんでご容赦を。。 |
そして、そろそろフルークアップダイブ(息継ぎを完了し再び潜水)のタイミングを迎えます。しかしここで焦ったTakema、動画ではなく「連写」を狙ってみようと思ってしまったわけです。いやその狙いは悪くなかったことでしょうが、大失敗なのは設定を「連写(無限)」ではなく「連写(11枚)」にしてしまったことで、おかげで「いちばんオイシイ」瞬間が撮れなかったというわけです。くっそー(苦笑)。以下、Takemaカメラとおしんこどんカメラ画像をつないでお見せします。
おおー、背びれがぐーっと伸び上がったと思ったらいきなり尾びれ浮上!(おしんこどん撮影の右上画像、いいでしょ!)。
ようやくTakemaカメラの連写も復活!しかしメインのタイミングは取りそこね、あとは沈んでいくばかりの御道中‥。
さてそんなわけでクジラはOK!ではそのまま帰るのかと思いきや、まだちょいとお楽しみがあるんですよ。長くなるのでこの続きは次ページにて。