- 2011年末NZその6 ハンマースプリングスの源泉は硫黄臭たっぷり -

そんなわけでハンマースプリングスに到着です。1800年代初期にこの地に入植したのがトーマス・ハンマーさんだったこと、そして「泉」が湧いていたからこの地名となったようです。そしてこの「泉」、すなわち温泉を利用したサナトリウムが1897年に建てられ、さらには1916年にクイーンメリー病院に置き換わりました(明らかに温泉病院ですね)。この地は長患いに苦しむ人たちの「療養の場」だったわけです。

しかし今では、クライストチャーチから2時間ほどで来られるという利便性もありレクリエーションの場というか「温泉リゾート地」として有名です。今回訪問したのが12/23という「クリスマスを間近に控えたハイシーズン」だったこともあり、公共駐車場はかなり埋まっていました(それこそ、「ここホントにNZ?」と思ってしまうくらいに)。幸いいいポジションのスペースが空いていたのですっと車を入れてラッキー。

さーてそうしたら行きましょ温泉♪Hanmer Springs Thermal Poolsは温泉を利用したプールがあって観光客に大人気なのです。しかし前回、バイクでの訪問時には目の前まで来ていながらそのまま撤収。というのも、「温泉というよりはプールだし、しかも消毒臭バリバリ」という話を聞いていたからなのです(ま、その他に「水着を持参していなかった」という理由もありましたが)。

で、今回のハンマー再訪にあたりあらためて調べてみると、確かに温水プールのほとんどはただの温水(温泉にあらず)を使っているようですが、その中に「Sulphur Pools」という、源泉を利用した湯船というかプールがあることがわかりました。うむ、源泉利用であれば行く価値あり!というわけで今回の訪問に至ったわけです。入場料がNZ$18(訪問時のレートで約1100円)というのは「日本でもまずパスする」料金ですが‥(苦笑)。

そんなわけで入場してみると、そこはもうレジャーランドの趣(笑)。でも、目の前には何やら「歴史」を感じさせる構造物がありました。右上画像がそれです(マウスオンすると説明板拡大画像に変わります)。ガソメーターって何?ちなみに「ガスタンク」のことでした。そんなわけで以下に記載内容をTakema訳で転記します(Takema訳=意訳というよりは「怪しい訳」ですので、勝手に引用して恥をかいても知りません)。
【GASOMETER】

ハンマースプリングスは、NZにおいて照明や調理用として早期に天然ガスを使い始めた町の1つです。

政府により1897年に建設された療養所は、完成当初こそ石油ランプ等を使用していましたが、翌年天然ガスの貯留タンクが完成したことを機に全面的にガス利用に切り替えられました。このガス貯留タンクにはここハンマースプリングスにおける(当時の)メイン源泉井から温泉とともに噴出するガスが溜められ、ここから供給されるガスは5エーカーに及ぶエリア内に張り巡らされた配管を通じて照明に利用されただけでなく、療養者の小屋やサナトリウムの照明及び調理用としても利用されました。

1902年のGarden House Tea Roomオープン、また1916年にクイーンメリー病院が開業(火事でサナトリウムが焼失した跡地に建築)した際にもこのタンクからのガスが供給されました。

1940年にここハンマースプリングスまでの送電網が完成するまで、このガス貯留タンクはこの町の重要なインフラとして活用されてきたのです。
ねー、勉強になるでしょ拙サイトって(感想を強制)。そんなわけで今後ともよろしく(何のこっちゃ)。ちなみに現在のNZでは総発電量の70%以上が水力、地熱、風力によるものであり、もちろん残りの部分は火力なんですが原子力はありません。で、アイスランドでも日本の技術供与による地熱発電所がありましたが、ここNZでも140万キロワットという「世界最大の地熱発電パワー」を誇る地熱発電所があり(北島ワイカト地域)、これもまた日本の技術なんですね。本家日本ももっと何とかしようよー(しみじみ)。

いつもの通り話が脱線しましたが、まだ転覆まではしていないと思うのでスムーズに本線に戻しましょ。温泉ですよ、ハイ。

実はそのすぐ脇にいきなり小さな3つの湯船があります。こ、こ、コケコッコー!いや違った、これがハンマースプリングスの源泉なのです!(意味なし芳一表現を一部に含んでゴメンナサイ)。そんなわけで「Sulphur Pools」にいざ入浴してみると‥




(上画像マウスオンで一段上のプール画像に変わります)

いやー、こんな湯があると知っていたら1999にも来ればよかった!もっとも当時は温泉自体にあまり興味がなかったのでしょうがないか(苦笑)。いやぁ5回目のNZ訪問にして初めての「南島の温泉」はなかなか快適でした。



あー、「夏のNZ硫黄泉、われらが湯浴みは叶ひけるかな」。短歌にしてみました(意味ないけど)。両画像マウスオンで別画像に変わります。

でも浴槽内の汚れは気になりました。何だか不純物(湯の花ではなさそう)が浮き沈みしているんですよね。ただしそれは「日本の温泉浴槽」を比較基準にしているわけですから、そもそも水着着用のNZで比較するのはイケナイのかも知れません。浴槽底近くの壁面にはいくつか穴があり、そこから温かい湯が出ていましたが、これが源泉投入口と思われます。溢れ出した湯は下の湯船及び排水溝へと流れ込んでいましたから循環湯じゃなさそうです。というか、バッチリ循環濾過していたら不純物もないはずだし(笑)。ただし湯の投入時に「ある種のフィルター」は通しているのでしょうが(後述)。

そんなわけで、ここでは日本の温泉浴槽と同列に考えず、純粋に硫黄泉を楽しむというスタンスでのんびりするのが一番です(そもそも水着着用だし)。

さて硫黄泉プールタンノー後は「もういいかな帰ろうかな」と思っていたTakemaでしたが、おしんこどんの「せっかくだから全部のプールに浸かろうよ」との発言に従い、いくつあるのかもわからない温水プールを巡ることにしてみました。天気もいいしね。



左上画像のようなプールがいくつもあります。右上画像の吐出口に「むむ?あの温泉の湯口に似てる?」と反応してしまったアナタは温泉マニア(笑)。


ま、いろいろありましたがこれらはただの「プール」なのでね。最後に再度「Sulphur Pools」で〆たのは言うまでもありません。
ちなみに場内には各プールごとに監視員が待機しています。その人数の多いこと!(左下画像だけで3人写ってますね)。しかし、プールとはいえその多くがせいぜい膝上くらいしかない浴槽で溺れることは考えにくい‥ではなぜにこれほどまでのチェックが必要なのでしょうか?



「Sulphur Pools」にも、右上画像のような掲示がありました。

直接聞いたわけではありませんが、おそらくはアメーバ性髄膜脳炎対策なのだと思われます。なにそれ?という方々がほとんどだと思いますが、この病理については拙サイト開設初期からの相互リンクサイトで、NZの温泉については当時間違いなく第一人者だったであろうあきばさんサイトこのページが詳しいと思われますのでご覧下さい。

ちなみにあきばさん夫妻とは2009年のTakemaオフ以来まったく連絡を取り合っていないのですが(なお上記サイトは現在完全に更新を停止しています)。でも2009年当時も本業関係サイトを3つくらい同時運営なさっていたような‥たぶん今も思いきりお元気に活動なさっていると思います!

そんなこんなで温浴活動終了、ここから今日の宿までは食事が出来る&買える場所が全くないので、場内にあったレストランで食べておくことにしました。



見た限り、Takeawayとレストランが1つずつありました。何となくレストランを選択。



とはいえ、提供されているメニューはあまり変わりない?味は‥うーむイマイチ(特にピザはダメ出し)。

ところで右上画像の屋外デッキ席で料理が運ばれて来るのを待っていた時、何だか不自然な振動を感じました。

体感で震度2程度の揺れだと思いましたが、近くで誰かが「あれまぁ、また地震だよ」というようなことを口にしていたし、スタッフの一人は携帯でどこかに電話していたし、そもそも日本の皆さん覚えていますか?東日本大震災の陰に隠れて日本では今や(2012/1現在)ほとんど報道されないのですが、東日本大震災の17日前にあたる2011/2/22、このNZ南島のクライストチャーチ近郊を震源とするM6.3の内陸型地震が発生したことを。CTVビルの倒壊で日本人留学生が多数死傷したので当時は毎日のように報道されていましたよね。

実はあの地震以降、クライストチャーチでは大きな余震が何回も起きています。実はこの時の揺れ(13:58)もその余震の1つで、マグニチュードは5.8でした。NZでは震度情報は発表されないので実際の揺れ具合についてはわかりにくいのですが、実はこの地震&15:08のM6.0の余震で‥


(上記ロゴをクリックすると、別ウィンドウでNaokoさんのブログサイトトップページが開きます。該当ページをみる場合はこちらから)。

建物に亀裂が入り水道管も破損。この日は一時避難後ご自宅アパートに戻り室内を整理していたそうなのですが、夜遅くなって警察がやってきて「なぜ避難しないんだ、このアパートの他の住人は全員避難しているぞ!」と警告され、翌日、市の職員によりレッドカードが貼られる寸前までに全ての荷物を運び出しきったという「怒涛の時間」をお過ごしになったそうなのです(ひとたびレッドカードが貼られてしまうと、家財道具の搬出も含め建物内には一切入れなくなるそうです)。詳しい状況は当然上記サイトをご覧下さい。なおNaokoさん自身に怪我はなく、現在も番組パーソナリティを続けておられます。

ただ、これで今回完全にクライストチャーチでお会いする可能性はゼロになっちゃったわけですが‥(実は「日程がうまく合えば是非!」とお誘いをいただいておりました)。でも状況は会う会わないレベルの話ではないので仕方がないです、また次回訪問時に!

さてNaokoさんがそのようなことになっているとはつゆ知らずというか、そもそもクライストチャーチでそんな強い揺れがあったとも思わなかったかも知らなかったわれわれは、食べきれなかったお昼ご飯をドギーバッグ(お持ち帰り用容器)に詰めて今宵の宿方面へと向かったわけです。ところで、ドギーバッグって言葉、知らなかったぞすごいぞおしんこどん!

7号線はもちろんガラガラでしたが、むかし通ったときの印象に比べれば数倍くらいの交通量です(あ、それでも右上画像レベルなんですけれど)。ちょっとした駐車スペースでこの右上写真を撮ったら、おしんこどんは篠笛を持ち出してピーヒャララ(右上画像マウスオン)。ま、ここなら絶対に誰も文句言わないというかそもそも誰もいないって。

このあと「結果的には」今宵の宿に直行することになったわけですが、さーてどんな宿なのか?そしてチェックイン終了後に向かった場所とは?
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