- 2011年末NZその14 QTまでの道のり楽し、お宿がゴージャスなのにびっくり、そして夕ご飯難民(笑)-



おおーっ、川沿いにお花畑が広がってるぞぉ!というわけでもちろん停車。

さてワナカもクイーンズタウンもワーホリ時代を含めれば数え切れないほど訪問した場所なのですが、この2つの町を結ぶ最短ルートであるCardrona Valley - Crown Range Road =89号線を走ったことは一度もありませんでした。

というのも、かねてよりこの道は悪路の峠道で有名で、これまで何度かレンタカーを借りたときも「この道には入らないでください。もしこの道でトラブルが発生しても保険の適用外です」と釘を刺されていましたし、実際ワーホリ時にも(当時は自分の車を持っていましたが)誰かに「あの道はやめておけ」というようなことを言われた記憶があります。

しかし今回、レンタカーの借り出し時に係員氏から「あそこはダメよ」とバナナで釘を打たれたことはありませんでしたし(何のこっちゃ)、今回はナビで目的地のクイーンズタウンを設定すると自動的にこの89号線経由になるし、そもそも日本出発前にGoogleで道路距離検索をした時も自動的にこちらの道を選びやがってくれたわけです。

ま、今回はTakemaのNZドライブ履歴の中でも最強の四駆車だし、ここ12年近くの間に道路が整備されたのかもしれませんし、何と言っても乗用車のみならずキャンパーバンなども含めてそこそこの通行量があるので「ま、今はもう大丈夫なんでしょ」と信じることにしました。

結果としてもちろん全く問題はなかったわけです。なお峠にあったモニュメントの碑文を読んでいたら「この道は西暦2000年に完全舗装で整備され、今ではメジャーな観光ルートになっています云々」と書かれておりました。あれま、前回の訪問前後に整備が完了していたというわけですね。

また、これはタイプしている今になって知ったことですが、実はこのCrown Range Roadの頂上にあたる峠は標高1076mで「ニュージーランドでもっとも高い所を通る舗装路」なのだそうです。Arthur's Passとかはもっと高そうな気がするけれど‥と思って調べてみたら‥
 Crown Range Summit(State Highway 89)  between Wanaka - Queenstown) 1076m
 Lindis Pass(State Highway 8)  between Omarama - Cromwell   971m
 Arthur's Pass(State Highway 73)  between Springfield - Otira  920m
 Lewis Pass(State Highway 7)  between Hanmer Spring - Maruia Spring  864m
 Haast Pass(State Highway 6)  between Haast - Wanaka  564m

ということでいい感じの道だったんですが夏場はともかく冬場は‥凍るぞ滑るぞマジで(苦笑)。まぁその詳細についてはおいおい書いていくということで、まずは峠まで到達しましょ(笑)。

ワナカの町を出たあたりにある交通標識には「クイーンズタウン 67km」と表示されていました。この道が一般的になる前まではクロムウェル経由でぐるりと迂回するしかなかったわけです。その距離たるや何と112km!倍とはいいませんが「少なくとも45kmくらいは短い」のですね(いや個人的に言えばワナカ - クロムウェル区間の国道ものんびりしていて嫌いじゃないんですけれど。

ただし距離と所要時間が比例するわけではないというのは上記の峠標高を見れば一目瞭然!
で、実際峠道経由でどれくらいかかったのだろう?「グーグルマップの所要時間は道路距離を単純に一定速度で割り算しただけじゃないのか?」と考え、デジカメ画像に残された時刻データを確認してみたら‥トータルで1時間10分かかってました。でも、以下に紹介する画像はもちろん車を止めて撮影したものですし、その停車時間(4回)を考えると‥グーグルの所要時間予測、かなり精度が高いなー(ちょっとびっくり)。
そんなわけでずんずんと峠に向けて最初はとってもなだらかな道を進んでいきます。ん?でもしかしこのお花畑チックな河原は何なのさ!



えーっと、日本だったら一眼レフ&三脚の嵐になりそうな場所なんですが!



でもここではわれわれ以外にだーれもいないんです。かえって淋しくなるくらいに(笑)。



この花々のほぼ全てがルピナスでした。とにかくこの一帯はものすごい大群落をなしていました。

ある種一見の価値あり系の場所でした。太陽が出ていなかったのが残念でしたがおそらく毎年の年末年始にはほぼ同様な花の競演を見ることができるのでしょう。ただし前にも書きましたが「ルピナスはNZにおける外来種」なんですけれどね(苦笑)。

この中流エリアから峠に向かう道路沿いにもかなりの群落が見られます。ただ、標高が上がるにつれて花が「淡い色から濃い色へ」と変化していくのは気温が関係しているのでしょうか?もっとも植物関係の学者でもないTakemaには謎のままです(笑)。

道は徐々にその傾斜角を増していきますが、基本的に谷あいを行くので峠まで展望が開けることはありません。というか、峠の広場で初めてワイドな展望が開けるのでそれを楽しみにしていくのが正解。




(この碑文に上記記載事項ほかが刻まれています。ちなみにこの峠を初めて越えた西洋人は何と1860年に!)

左上画像を思いきりズームしたのが右上画像なんですが、あれは‥地形と住宅街の位置からして手前にあるLake HayesではなくやっぱりLake Wakatipu=クイーンズタウンとワカティプ湖ですね。今日のゴールはあそこなんです、ようやく来たなぁ(しみじみ‥ってほどでもないか)。しかぁし!まだまだ先は遠いというかQT側の道は急斜度&激しくうねりまくり!



カーブの数こそご覧の通りいろは坂には及びませんが、その急坂とワインディングレベルはまさにいろは坂そのもの!考えてみればこの道中でバスの姿を1台も見なかったのも宜なるかな‥いや、そう考えると公共&観光バスがごんごん通るいろは坂(特に最初に作られた下りの第一いろは坂)はすごいってコトなんだよなー(笑)。

さて6号線に合流してからは交通量も一気に増え、あとはフランクトンのJCTを越えて一気にクイーンズタウン市街へ。いや実はQTで連泊する宿はその途中に看板があったのを確認したのですが、「翌日の朝ごはんを何とか今日の(早い時間に)買い込んでおかねば」というわけで直行してきたわけです。

ワカティプ湖畔は右上画像の通り泳ぐ人もいたりしてそこそこの人出で賑わってます(でもワナカ湖同様、東洋人で泳いでいる人は皆無(笑))。しかし、やっぱり「そこそこの人出」なんですよ。

ただ幸いなことにメインロード沿いに24h営業のコンビニがありました。とりあえずバゲットサンドを2個購入できたので明日の朝食はまぁ何とかなりました。ちなみに当然のことですがかなーり混雑。さらにあとで確認してみたら「商品価格もかなーり高い」ことも判明したのでありますが、やはーり需要供給の関係を考えればしかーたないことなのでありますね。というか日本のセブンイレブンだって、開設初期のコマーシャルでは‥


(というか、その昔はセブンイレブンだって元旦は営業時間短かったぞー)

ハイ、もちろんそんなことはどうでもいいのであります、だってこのページをご覧いただいている多くの方々は「あのね、そんなことはどうでもいいから少しでも参考になる旅行情報またはTakema夫婦のどんがら旅行詳細を知りたいんですけど」と考えているに違いないのですから(そうなのかなー)。そんな拙サイト一般読者の期待に応え‥よーし喧嘩売っちゃれ再びさっき知ったばかりのミニ雑学(大笑)。
その1: セブンイレブンの(セブン銀行の)ATMはNEC製で、取引記録はMOディスクに記録される。
その2: 同ATMマシンは、筐体を強引にこじ開けた場合に、緑色のインクが紙幣に噴きかかる防犯装置が組み込まれている。
ほーら、もはや時空の彼方に消え去った記憶媒体と思っていたMOディスクがまさか現役だとは思いもしなかったでしょ?(というか、MOディスクそのものを知らない人も多いのでは?)。でもMOディスクの耐久&信頼性はCDやDVDや、ましてやUSBメモリや各種メモリーカードよりもはるかに高いという話なのですよ。書き換え回数はハードディスクの10倍にあたる1000万回までOKなのだとか。すげー。

しかし、やっぱりネックは記憶容量でしたよね。普及したのは640MBまででCDにも劣るし(笑)。今は2.3GBとかもあるようですがたぶん業務用でしょ(ATM用も含めて)。でもちなみにTakemaの仕事用個人文書の保存はいまだにMOディスクなんですけれど何か?(笑)。おまけにまだ新品のディスクも数枚ありますし外付けドライブも2台ありますけれど何か?(笑)。さらには約3ヶ月前ですけれど現役続行用機器も発売されたようですが?(大笑)。たぶん買うなこれ。あ、それはともかく、インクが噴きかかるという防犯装置はすごいですねー‥と、話を明後日方面に向けたところであと260度角度を変えると‥おお、NZ旅行記に戻るわけですわ!(あのね)

そんなわけで今日明日と連泊する宿に到着したわけです。国道6号線沿いとはいえ分岐をぐんぐんぐ‥え、何なのこの急傾斜路、冬はやばいぞ絶対凍るし建物にぶつかるし!と思いながら下ったわけですが、見たところ建物に損傷がないところを見ると何とかなっているのでしょう。そもそもクイーンズタウンの市街地に雪が降ることはほとんどないはずですし。

で、何棟かあるうちの1Fがレセプションになっているということなのでさーてチェックインしましょと思いきや、あれー、鍵が掛かってるんですがっ!そして開き戸のガラスには何と!(この日は12/25です、念のため)。



おっと話は最後まで聞きましょうというか、どうせTakemaサイトの文章は話半分レベルに読んでいた方がいいとすでに理解なさっていたあなたは大正解っ!(何だか狼少年的なハナシですが)。上記画像下部の文章をよーく読んでみると‥

と書かれています。そんなわけでボックス内の電話の受話器を上げてみると‥おお、相手が出た(笑)。その方の案内によると‥

すっごーい、徹底した省力化!(笑)。操作にちょっと戸惑いましたが、ちょっと格闘したらカチャっと開いて問題なーし!そんなわけで、何棟かあるうちの‥えーっとあそこだ。一棟に3部屋あるようですがよーしいちおう角部屋みたいだぞ。

さてそんなわけで部屋に入ってみたらびっくらこいた!



実は予約時にはそんなことも調べずじまいだったんですよ。それこそこの旅行の5ヶ月くらい前に「何だー朝食付きじゃないのか、その割にはそこそこ高めのような気がするけれどこれがクリスマス料金ってものなんだろうな、ちなみに町の中心部から離れてるみたいだから前日のうちに車で買い出しは面倒だなー、あ、部屋に冷蔵庫がなかったらどうしよう?」とぼんやり考えながら予約ボタンを多少消極的気分のままクリックした記憶があるくらいで(説明長すぎ)でも、こりゃいいわー!



そしてリビングの奥には、ワカティプ湖を眼下に望むテラス!やっほーとてつもなくエグゼクティブ(仮)!(笑)。

眼下をモーターボートやジェットボートが駆け抜けていく様子を見ながらのんびりワインでも飲んで過ごす時間はまさに至福でありました(あ、この時はまだ飲んでませんでしたが後でね)。

しかしこれだけじゃありません。ここまではリビングやキッチンのお話でしたが、何と言ってもここは宿泊施設なのですから寝る場所も当然あります(笑)。ではそのベッドルームはどこにあるかというと‥。




(プライベート室内階段のある宿に泊まるのなんて初めてじゃないかな?)

しかも、キングサイズとツインベッドの2Bedroom!4人まで泊まれるというわけですが、それをわれわれだけで独占&連泊よっほほーい!どう考えても約12年前の新婚旅行時に泊まったモーテルより格上です(ま、あの時の宿は市内中心部だったんで単純な比較はできませんが)

それと、コンドミニアムならではの設備としてうれしかったのは、シャワールーム内に洗濯機と乾燥機があったこと。もちろん無料ですし、旅行中盤でそろそろ洗濯物がたまりつつあったわれわれにとってはあまりにもありがたい!ただ、建物自体は新築ピカピカというわけではなく、一部にくたびれ始めた調度などもありましたが、でもトータルで見れば十分に満足のいくお宿でございました。ま、たまにはいいでしょたまにはね、あくまで「たまには」(笑)。

さてしかし、ここにとどまっていてはお腹が空くばかりというか、そろそろ夕ご飯お出かけの時間なんです。でも市内のレストラン、ちゃんと営業しているんだろうかちょっと心配‥。

そんなわけで市内中心部近くのパーキングに車を止めた上でモール周辺をぐるぐるぐる。うーん、マクドナルドは営業してますがケンタッキーはクリスマス休業ですね、いやちょっと待て、さすがにファストフード系は避けたいぞ(笑)。そんなわけでぐるぐるぐるぐる‥その結果わかったことといえば、

えーっと具体的にいえば、コリアン、チャイニーズ*2、タイ*2、メキシカン、インディアン、フレンチ、それに日本料理*2のお店は開いていました(+マクドナルドとスターバックスね)。さーてそれではというわけでどの国のごはんにしようかな‥ん?んん?

うわぁあたりまえといえばクラッカーなのですが(わかるね)、どこのレストランもしっかり満員御礼はんにゃはらみた!需要と供給のバランスが明らかに崩れているのですからもちろん当然予想していた状況ではあるんですが、ん?フレンチだけちょっと空いてるぞというわけでお店のメニューを見てみると‥

く、くわいとエキスペンスィブっ!(笑)。しかも、「本日はクリスマス営業のため、Holiday Surchargeとしてご利用料金のほかにお1人さま$15を頂戴いたします」との貼り紙を見つけ、「嗚呼、やっぱり真のエグゼクティブへの道のりは遠い‥」とつぶやいてみたりしながらあっさり撤退(笑)。

で、同じ並びにあったタイ料理屋さんに運良くほとんど待ち時間なしで窓際着席、うんラッキー。



よーしビールで乾杯っ!このあと春巻きやらムール貝やらでうふふ(両上画像ともマウスオンで別画像に)。

頼んだのは普通のセットメニュー*2でありまして、セットの中でいろいろ選択できたのでちょっとバラエティに富んだオーダーとなりました。シェア用の小皿ももらっていたので問題なし。ご飯はなぜか1皿だったのでラッキー、「これならわれわれ小食夫婦もOKの適量だなうんうん」と思いつつ食べていたら、半ばあたりまで食べ進んだところで店員さんがやってきて‥

ち、ちょっと待ってこれでいいんです十分なんです!と声をかける前にささっと厨房へ向かったウェイトレスさん、すぐに戻ってきたその手にはしっかりご飯皿が!ああ、それは無理、シアワセな夕食が「苦難と忍耐の試練」に早変わりしちゃいましたぁ(嘆)。

しかしここで明暗、いや違った名案が浮かびました。「これ、おかずと一緒にお持ち帰りしちゃえばいいんじゃない?」。どうせ明日の朝ご飯も買わなきゃいけないんだし、だったら「朝からタイカレーご飯」というのも乙だよなぁというわけです(実際は「昼カレー」になりましたが)。

このお店はTakeawayも積極的に受けているようで、われわれの食事中にも結構多くの人がタイご飯の入ったプラスチックバッグを手にしつつ出入りしていました。というわけで店員さんに聞いてみるともちろんOKだとのこと。よかったー「試練の道をいくしかない」とど根性で思い込むところでしたよ、アブナカッタね飛雄馬くん(何のこっちゃ)。よかったー。もちろん一食浮いたし(笑)。



そんなわけでお宿に戻ってきました。すでに21:00前なのですが、まだ太陽は沈んでいません。



おおー、リマーカブル山塊が夕日に染まり始めました。よーしズームして撮ってみよう!



さーて明日は朝から、これまた日本から予約していた&クイーンズタウンといえばお約束の‥

[2011NZ編メニューへ] [バンジー編(全3ページ)その1へ] [バンジー編をスキップして次へ]