- 2011年末NZその23 ルピナス群落を眺め、大量にチョコを買い込んだ上でバンクス半島へ -

さて帰国前日にあたるこの日は、トゥワイゼルから一路バンクス半島のアカロア方面まで移動です。お天気は、雨こそ降っていませんが基本的に曇りベースで、昨日の午後と同じような感じかな。もっとも東海岸側まで行けば天気が回復するかなと予想していましたし、その読みはそこそこ正解でした(笑)。

そんなわけでプカキ湖畔へと到着。こんな天気なのでマウントクックの姿は拝めませんでしたが、今回はフォックス氷河側から拝むことができたので特に問題なし。新婚旅行時におしんこどんもこっちから眺めているはずだし(彼女がその景色を覚えているかどうかはビミョーですが(笑))。

ここからは単純に国道を行くのも芸がないので、テカポ湖とプカキ湖をつなぐ運河沿いの道を行くことにします。確かこの道はワーホリ時代に1回と、90年代半ばにレンタカーで1回の計2回しか通ったことがなかったと思います(なぜだか恐るべき記憶力)。

ちなみにプカキ湖(標高532m)とテカポ湖(同700m)はもともと氷河による堆積物が川をせき止めた天然の「モレーン・ダム」だったのですが、このそれぞれに発電所が作られ(同時に水位のかさ上げが行われたそうです)、また効率的な発電を狙って両湖をつなぐ総延長26kmの運河が造られました。この2湖関連の発電所が生みだす「貯蔵能力」は南島における水力発電の半分以上を占めているのだとか。ただし「貯蔵能力」と「発電量」はイコールではなさそうですが、それ以上よくわからないTakemaですゴメンナサイ。

なお、運河沿いの道路はいちおう2車線の舗装路ですが、道路幅が国道に比べて狭いのと、運河側にガードレールがないのでハンドル操作を誤るととんでもないことになります。水は絶対に冷たいはずだよぉ(笑)。
「プカキ湖畔-運河沿い-8号線」

天気のせいもあって暗めですが補整はしていません。
とってもジェントル+αな走りをしていたのにそれでも追い抜かれるTakema運転車、そして懐かしいバックミュージック(笑)、新しいのは全然聞かんのですよ=着々と演歌方面真っ直ぐロード=今でも好きだし、という感じなのですがまぁそんなこと波動砲でもいいや(字余り)。ちなみに運河の途中にはキングサーモンの養殖場があります。直売所併設なので興味のある人はどうぞ。

さて、再びSH8号線に合流したあとはそのままテカポ湖を目指すわけですが‥



前にも書いたようにルピナスは外来種で、車の通行に伴い種がはね上げられて徐々に道路沿いに広がっていったのだと思われますが‥しかしこのあと、その仮説では説明できないくらいの某所に行きあたったのであります(笑)。「もしや積極的に種蒔きしましたかぁ?」という感じだったのですがそれについてはこのあとで。さて、道端でちょっと車を止めてほたえてみました。



何の面白味もない両画像にマウスオンしてみると‥少しは面白味があるのかないのか系画像に変わります。

さてテカポ湖も近づいてきたところで、まっすぐ行くのも何なので展望台のあるMt.Johnに(車で)登ってみることにしました。と、その途中であまりにもびっくり!



この時撮影したTakema動画が全然イマイチだったのでアップしませんが(ズームイン&アウトを使いすぎてろくでもない動画仕上がり)、上画像を見てもらえればわかるとおりはるか遠くまでルピナスだらけっ!

ここは少なくとも今回立ち寄った場所で一番広い群生地でした。で、われわれが車を路肩というか車線外に止めて撮影していたらあとから来た車が止まる止まる(笑)。そりゃそうだよなー。NZの初夏から夏にかけてテカポ湖を訪問する方々にはお勧めです。テカポのタウンシップからプカキ湖方面に2km弱進んだところでMt. Johnに向かう道が右に分岐します(看板あり)。ここから数km先の道沿いですので是非お立ち寄り下さい(役に立つでしょTakemaサイト)。



自分が知る限り8号線界隈で一番広いルピナスエリアだと思います(両画像ともマウスオンで別画像に変わります。ミツバチもブンブンしてました)。

そんなわけで頂上部へ。頂上には駐車場と、カンタベリー大学が運営する天文台と、そして軽食処がありそこそこお客さんが入っています(さすが観光地)。眼下にはテカポ湖とテカポの街が見えており、この風景、確か見た記憶があるんだよなと思って確認してみたら、やっぱりワーホリ時代の10/13「歩いて登ってきていた」ことが判明(笑)。やっぱりなぁ。

ところでこちらの天文台は(時期にもよりますが)予約すれば夜間の見学が可能なのだとか(有料)。ちなみに観測ドーム内には日本の西村製作所製1.8m経緯儀式反射望遠鏡が設置されているようです。と言われても何だかよくわかりませんが(苦笑)。今回はもちろん見学をする予定もないので単純に記念撮影をば‥。



ワーホリから22年半が過ぎましたが、Takemaは今でもあまり進化していないようであります(苦笑)。

さてそんなわけで、Mt.Johnから下っていきます。頂上部から麓までの走行風景を無意味に動画撮影しましたので、時間とお暇(同じか)のある方はどうぞご覧下さい。かなりの急坂なのに、登ってくるチャリダーさんが手を上げてくれました(スゴイ)。
「Mt.Johnからぐんぐん下る」

ちなみに頂上と湖との標高差は300mほどあります。

下山後はお約束の「善き羊飼いの教会」へと来てみましたが、さすがにこの時期(ちなみにこの日は大晦日)のこの場所ともなるとひっきりなしに人々がやってくるので内部に入ることはせずそそくさとこの地をあとにした次第です(長居するとTakemaの機嫌が悪くなりそうなので(苦笑))。

テカポからは8号線を東進というか北上し、最初に出てくる町Fairlie(フェアリー)にて給油&買い出しです。それにしてもこの町の名前を単純に日本語読みしてしまえば「フェアリー」であり、英語の「Fairy=妖精」と同音異義語化してしまうわけですね。ワーホリ時代には完全に勘違いしていて「妖精町かぁ、すごい名前だな」と感心していた記憶があります(笑)。しかしあらためて下らないレベルで考えてみると‥

これはこれで何だか意味深な名前の町ということにもなります(笑)。ま、町名の由来は単純に「最初にFairlieさんが入植したから」という類のものかもしれませんが、そのあたりは各自でお調べ下さい(珍しく投げやり)。そういえばここからさらに東進した先には「Pleasant Point=楽しいところ」なんていう名前の町もあるんだっけ。何が楽しかったのか、それはそれで知ってみたいような気もします(笑)。

話を給油に戻しますが、左上画像にマウスオンしていただくとわかるとおり、この日のFairlieにおけるレギュラーガソリンは1L=210.9セント=2.11NZドルでありました。ということは旅行当時のレート(NZ$1=61-62円)でリッター125円くらいというところですね。ちなみに今日通勤時に見た千葉県市川市内のスタンドではレギュラー144円/Lと掲示されていました。高いなー日本(笑)。

そうそう、右上画像についても解説が必要です。そろそろ旅行も終盤戦というか明日は帰る日なのでおみやげを買わなくちゃなのですが、今回訪問時「小さな町にはほとんどある」といってもいいミニスーパーの「4square」では、キャドバリーの板チョコ各種が期間限定の割引価格「$2.99」で売られていたわけです。普段は$4.33だったか何だかで(もっとも、もともと4squareはお値段高めなので)、この日はクライストチャーチの手前で田舎道に進んでしまうこともあることから「ここフェアリーで買っちゃいますか」という流れになった次第です。が!

さてフェアリーからはクライストチャーチ方面へのショートカットルートである79号線へ。でも今回はナビが「こっち経由が飯豊はイイデ」と示したのでそれに従っただけで、これまではいつもTimaruまで8号線を経由していた気がします。河岸段丘とおぼしき坂を上がって平地に出ると一面の花畑。いや当然栽培作物なのですが菜の花だったかなーどうだったかなー。ワーホリの時は道端に自生していた菜の花をおひたしにして食べて美味しかったんだけれどなー(笑)。
なお道路沿いの場合、特に道路境界&深夜運転用の反射板付き杭の周囲には間違いなく除草剤が撒布されています。よってその近くの植物を「食用として摘み取る」行為は慎むのが正解です(苦笑)。

79号線は基本的に山あいをうねうねと走る道で少々飽きないでもありませんが、時にはシカ牧場もあって癒されます(笑)。やがてカンタベリー平野の南部に入り右上画像のような真っ平ら系の道路になると間もなくメインロードの1号線に合流です。

1号線に入ったあたりで「そろそろ食べ物を成敗しておかないといかんぞ」という気分から、橋のたもとのレストエリアに入ってほぼ「くだものランチ休憩」といたしました。というのも‥



そんなわけでパンとフルーツ三昧のお昼ご飯をタンノーいたしました。パンの一部は野鳥さんのご飯にもなったようですが。

そしてアシュバートン(Ashburton)の街中に入っていったわけですが、昔は右上画像の道しかなかったように記憶していたのが、今回はこの左側(線路を挟んで反対側)のバイパス路に通過車両を誘導する道路標識&車線誘導路がありました。でもあえて旧道へ進んでいくとフェアリーの4squareとは比べものにならないほどの大きなスーパー発見!ついつい見に行っちゃいました。

結論としては「それでも4squareのほうが(ほんの僅か)安かった」ということで安心したおしんこどんでありました。でもまぁ仮に高かったとしても「すでにおみやげ購入済みという安心感には代えがたい」ので問題なしです。そもそも大晦日のNZにおけるスーパーマーケットの営業状況なんて調べてませんでしたし、バンクス半島内には大型スーパーなど皆無だし(この認識は結果として2011年末でも真実)、1/1はNZでも祝日なのでクライストチャーチでも朝9時からスーパーがオープンしているかどうかはわかりませんしね。

いつものとおりクドクド系の説明になりましたが、とにかく少しだけ買い足していざ本日の宿泊地バンクス半島方面へと向かいます。ナビの為すまま為されるがままにショートカットルートを走っていくと‥



あまりにも懐かしいリトルリバー(Little River)の町を過ぎ、クープタウン(Cooptown)村の並木道を越えるといきなり峠道がスタートするんですよね。画像にはありませんがこの道を運転したことがある人なら誰でも理解できるとおり?ここは「NZ南島における生活道路屈指のワインディング路」なのであります。南島北部のHaverockからNelsonにに抜ける道もかなりのワインディング路だったと思いますが、いかんせん通行量が違いますのでねー。

そ、そんなわけでアカロアへ抜ける峠(ただし名前は「Summit」)までやってきました。ここのパブには何度も何度もやって来たんだよなぁ、でも建物はお洒落な色遣いになっているし(昔は白い建物だった)、「Hotel」と書かれた看板がなくなり、そのかわりに「Cafe & Bar」と書かれているところあたりに時代の流れを感じます(笑)。



昔も今も変わらないのはここが人々の「一休みの場」であるということです。お、ライダーさんも出発ですね(右上画像マウスオン)。

と、ここの駐車場になぜか1匹のブタくん発見!というか小ブタにしては妙に毛並みがいいし人慣れもしているしまさかブタと犬の相の子?いやその可能性探究についてはある種ダーウィンに喧嘩を売るような論議になりそうなのでやめておきましょう(笑)。そういや論議といえばTakemaワーホリ時代のNZの首相はロンギ氏だったっけ、当時居候していた家のRonさんが「今のロンギ政権になってから農業関係の補助金が一気に削減されたので、それまでやっていた養豚をやめたんだ、あそこに見えるのが当時の豚舎だったんだよ」と話してくれたっけ。

そんなわけで、このあとはそのRonさん宅を訪問することになるわけですが、最後に訪問してから約12年が経ち、しかもその間1度も連絡を取り合っていませんでした。で、今回のNZ訪問前には、Ronさんの娘さんの旦那さんのアドレス宛に訪問の旨を記したメールを送ってもいたのですが返答はないままでした。だから今日の訪問は2000年に訪問したときと同じく「いきなりですがこんにちはお久しぶりです!」となってしまうわけです(笑)。そんなわけでサミットロードをしばし。なつかしいなぁ。
「豚くんうろうろ&サミットロード」

この道、嬉しいときも切ないときも通りました。
さて、この途中からはアブナイ急坂未舗装路「ミドルロード」を下ってピジョンベイへと下りていきます(右上画像の看板がその分岐)。しかし昔はこの「4WD ONLY」ロードを1300ccのFR車で平気で上り下りしていたっけ。下りはともかく登り坂でよく登り切れていたなと今さらながらびっくりです(笑)。
[2011NZ編メニューへ] [次へ]