− あたふた準備&まずはタワウ経由でマブール島へ −

ふだん海外に出かける場合、早いときは約半年前から計画を立て始めるTakemaなのでありますが、この旅行についてはかなりギリギリになってあたふたした記憶があります。「お金もそんなに無いし、この年末は海外はやめておこう」とずっと思っていたわけです。しかし!12月に入ってから考えがぐぐんと360度、いやそれじゃ元に戻っちゃうから違うな、180度変わりました。だって、「せっかくの休みなのにどこにも行かないなんて!」と、TakemaのDNAが悲痛なる叫びを上げ始めたのですから!

しかし、この時点(12/2)からどこに行くかを一から考えるのは大変。フンザもいいなぁ、ニコバル諸島もいいなぁ(ちなみにもし行っていたら大変なことになった可能性も大でした。スマトラ大地震で壊滅的な被害を受けた場所ですから)、ついでにNZも捨てがたいぞと思ってはいたのですが、未訪問の場所については下調べ不足の拙速を避けるためにパス。NZはかなりポイントが高かったんですが往復の航空券が高かったのでパス(しつこいようですがこのところお遊び系の余裕資金がキビシイんです)。では、どこに?

「となれば、やっぱりボルネオだよなぁ!」という結論を出すまでにさほど時間はかかりませんでした。近くて楽しくて、ついでにまだまだいろいろと訪問したい場所が盛りだくさんのボルネオ。最近は以前よりも少しメジャー化してきているようではありますが、まだまだ日本人からみた知名度はそれほど高くないのがボルネオの現実ですし、しかも何よりも大切な飛行機の席(思い立ったのが出発の19日前ですからね)も空いているみたいですから、こりゃやっぱボルネオだぁ、決定!

で、次に「ボルネオのどこに行くか」を考え始めました。一瞬だけサラワク州のロングハウスがらみも考えたのですがやっぱりサバ州の魅力に勝ることはなくさっさとパス。サバ州にしぼって考えると、ダナンバレーはもう一度行きたいというわけでさっそく候補に編入(前回はたった1泊だけだったので連泊を予定)。さて他にはどうしよう、セリンガン島はもう2回行ってるからパスというのははっきりしていて‥というところで、実は一ヶ所、気になっていた場所というか島があったんです。それは‥「シパダン島」。



これがシパダン島の全景。似た構図の写真を一番上のタイトルバナーにも使ってます。

ダイビングスポットとして有名なこの島ですが、実はシュノーケリングでもそこそこ楽しめるということをぴあさんのサイトで知り、「ひょぇ〜、シュノーケリングで海亀が見られるんだぁ!」とぶったまげ、以後ひそかに憧れていたわけなのです。

2000年には海賊?が観光客を拉致したとかいうことで外務省が渡航情報を出している島(エリア)ではありますが、今はマレーシア側の警備艇が出ているということで危険性は低そうです。しかもそれとは別に、自然保護の観点から(ただしその裏にはやはり色々とあるらしいですが)何と島内の宿は2004年12月末日をもって撤去される予定で、以後は島への上陸そのものも難しくなるかもという話でした。となれば、合法的に上陸できる最後のチャンスとなる今回のチャンスを逃す手はありません!
ちなみに現在((2005/3/3)の状況について問い合わせたところ、「2005年1月は上陸も禁止だったが、現在のところ砂浜への上陸は可能になっている。ただし島内を歩き回ることは出来ない」とのことでした。その一方で宿の建物の撤去はどんどん進められており、とりあえず現在ある施設のうち今後も残るのは埠頭だけで、また将来的には公衆トイレを設置する計画もあるのだとか。
というわけで今回のボルネオ旅行は、海とジャングルをセットで楽しんじゃおう!というコンセプトに決定!この時点で出発予定日まであと14日。飛行機や宿、そしてボートの手配などをこれから一つ一つ自分でやっていく時間はもはや残されてはおりませんから、ここは安直に「ぜぇんぶ旅行社に丸投げちゃえ!」結局、KK(コタキナバル)到着以降の移動手段や宿、食事まで全部取ってもらっちゃいました。いやぁお手軽、ありがとうございましたジスコさん

というわけで暮れも押し迫りつつある12/21日、いよいよ出発ですっ!

成田からMH(マレーシア航空)でKL(クアラルンプール)へ。エコノミー席にも液晶TV&ゲームが付いていたのをいいことに、おしんこどんは一気にゲーマーとなってしまったのでありました。Takemaは新聞読んだりビールを飲んだりワインを飲んだりしてウダウダと過ごします。KLで国内線に乗り継いでKKへと向かいますが、ついさっきKK近くの上空を飛んでいたのに、何ともロスが大きい移動の仕方ではあります。しかしまぁ直行便のない日ですからしょうがないんですけれどね(ちなみに成田からKKへは現在週2便の直行便が出ています)。

KKのホテルに着いたのはもう午前1:00を回っていました。まだやっていたラウンジでビールを飲むだけでこの日はおしまい。明日からの本番に備えてぐぐっとおやすみなさい!

明けて翌朝。この日は飛行機に乗り車に乗り、んでもってボートに乗って宿まで行き、さらに午後はシュノーケリングまでしちゃおうという欲張り日程ですから当然早起き。昨夜は何も見えなかった窓の外を何気なく見てみると‥



雨期ですから雲は多いんですがしっかり山頂付近は晴れていて、こりゃ今頃頂上にいる人は気分いいだろうなぁとうらやましくなりました。ま、今回はパスするので眺めるだけということで。

MHの国内線でタワウまで。空港ではTakemaの名前を書いたお姉ちゃんが立っていてくれたので、後はお任せモードでセンポルナまで約1hのドライブと相成ります。それにしても、今のマレーシアの道は良く整備されているよなぁ。いつか絶対にバイクで走りたいぞと思うんですが、知る限りサバ州に外国人OKのレンタルバイク屋ってないんですよねぇ。数日間かけて各地を回るバイクツアーなどをやればそれなりに需要もあると思うんですけれど(もちろんツアーだけじゃなくて個人レンタルもやってほしいぞ)‥。

まぁそんなこんなでマブール島行きのボートが出るセンポルナに到着です。で、ここまでの車もそうだったのですが、どうやら雰囲気的にはボートも貸し切りみたい。どうやら他の乗客のことは考えなくていいようなのでちょっとわがまま。「あのぉすみません、マブールに行く前に市内、特に市場あたりをうろうろしてきたいのですが」と申し出ると、どうぞどうぞと快諾!しかも歩いても数分なのに市場まで車に乗せていただき、さぁ来たぞ魚市場!



ラハダトゥもそうだったけれど、魚市場の売り子さんたちはとにかく陽気っ!

ほら、うちの魚を撮ってよ!と、お願いするまでもなく皆さんいいポーズを取って下さるので撮影する側としてはとっても楽だったりします(笑)。ついでにいえば、相手が旅行者とわかっているので「安くしとくから買ってくれ」という販売モードに展開することも全くなく、ますます気楽です(大笑)。

このあたりの海域周辺の人はフィリピン系の人たちが多いことから、マレー系の人たちとはまた違った個性を見せてくれているということなのでしょうか。

左写真ではどう見ても一家とおぼしき皆さんが勢揃いで満面の笑みを見せてくれています。しかし、右写真のセーネン、何やらキビシイ目つきでこちらをにらんでいますが‥(右写真にマウスオンして下さい)。何だ、照れてただけだったのね(微笑)。
とにもかくにも動画です(1)

「論より証拠、市場の情景」

ダイジェストでどうぞ。スピーカーONのほうが楽しい?ただしちと重いです。

Wmv形式、1120KB、41秒
もちろんこのエリアには魚市場だけでなくさまざまな商品を売る市場があるんですが、やっぱり魚市場が見ても話しても一番楽しい!というわけでじっくり2周して楽しんでしまいました。というわけで、市場の外に出てみると‥

うーんやっぱりマレーシアらしくちゃんとモスクが見えてます。いや、このあたりのフィリピン系の人たちも確かムスリムのはずなので(たぶん)、そういう点では対立もないはずですよね。いやちょっと待て、確か地元民族のカダザンドゥスン族はクリスチャンが多いんだったっけ。いずれにせよ宗教的な対立問題はあまりなさそうなマレーシアならではということか。

さてそろそろお昼が近くなってきたし、ボートをあまり待たせるのも申し訳ないですから船着場まで戻りましょう。‥と、歩いていたら偶然子供たちが同じ方向へ。決して観光客目当てのああだこうだ系子供たちじゃないですし、一緒に歩いていながら何も話さないのもナニなので、「こんちわ、ちょっと君たちの写真を撮らせてもらっていい?」と声をかけてみたのがこれ。



う〜ん、やっぱり子供たちは可愛い!

しかしなぜでしょ、この写真を撮った直後彼らは怒涛の勢いで走り去っていったのでした。うーむおぢさん、何もやっていないんだけれどなぁ(笑)。

さて、そんなこんなでほぼ12:00になった頃、いよいよマブール島向けて出発です!

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