−2014/3 ボルネオ編 その6 ラワスからダート路69km+αの先にある温泉ロッジへ −



さてサラワク州に入りました。おお、One Lane Bridgeが新橋に架け替え中!(右上画像マウスオン)。

さて州境のイミグレを越えてからラワスまでは約15分。本日のお宿であるメララップへの分岐はその途中にあるのですが、ガソリン補給その他の関係もあってまずはラワス市内へと向かいます。ここはアンドリューさんの生まれ故郷ということもあり、やっぱり立ち寄りたいのかなぁと思っていたら、実はもっと現実的な事情もあったりしたわけでありました(微笑)。


なぜかいきなり開店直後の海鮮中華食堂へ。「あれ、ここで夕食なの?」と聞いてみましたが「いや、休憩タイムです」ということでした。でも時間的にもうお茶じゃないのでビール摂取タイムといたしました。で、なぜ3本なのかというと「もしおかわりするのなら、、最初から3本頼んでおいた方が割安ですよ」とのアドバイスがあったから。いや別に1人1本でもよかったんですけれど(笑)。


そんなわけで予想外の乾杯!(笑)。なお撮影画像の色合いもあるのですが、わたくしTakemaはなんだかすでに日焼けしてますね(熱帯の日射しをなめていたこともあり帰国後は皮が剥けまくりでした)。

で、ここで助っ人となるリソンさん登場!(右上画像マウスオン、右がアンドリューさん、左がリソンさん)。そもそも交代ドライバーが急遽キャンセルになったという話は前に書きましたが、ここに来る途中でアンドリューさんが「そうか、ラワスにはいま彼がいるはず!」ということでコンタクトしてメララップまでの運転をお願いし、快諾を得たということのようでした。

リソンさんは幼なじみの先輩らしく(確か5才年上の42才)、米作り農家で別の場所に住んでいるということながら、この日はたまたま米を卸すために奥さんともども市内の宿に滞在中だったようです。そんなわけで携帯で奥さんに「これからメララップへ云々」の了承を得た上でドライバーとなってくれたようです。

このあとはリソンさんが直接契約していると思われる食堂に米を卸し、スタンドでPetrolを100RM分補給し、おっと忘れちゃ大変、今宵を含め2泊する宿にはビールがないということで買い出しもしました。よぉっしこれで準備万端、あとは舗装路約10kmのあと‥



しかし左上画像の分岐を通過した時点ですでに18:00を回っていましたんで、どう考えても途中からは夜間走行になるはずです。くっそぉたぶん本当なら16:00くらいには宿に到着して明るいうちに温泉をタンノーする心づもりだったんだけれどなぁ(笑)。

あ。右上画像についてはちょっと説明が必要かもしれません。そもそもマレーシアの交通規則の基本は日本と同じ左側通行です。ただここから先の林道については「それぞれが走りやすいルート取り」で走行していることもあり、逆走中及び逆走を維持してすれ違いたい場合は方向指示器を早めに出して自己主張するようです。ただし(このあたりの記憶は定かではないのですが)基本的には国道からの下り車両に優先権があるんだったけな?


しかしそもそもこの幅広林道は「熱帯雨林樹木伐採&運び出し」のために開削されたルートですので、左上画像のように今もその関係のトラックが結構な頻度で走行しています。左側の車両は「タイヤの上にタイヤ」という感じになっていますが、空車で奥に行く場合ホイールベースが長いといろいろと面倒なのでトレーラー部を上に乗せているようです。なるほどねぇ。

そして右上画像のように、林道ははるか奥まで延々と続いているのでありました。しかし路面は決してよくありません。それは次の動画を見てもらえれば何となくおわかりかと。



やや冗長な動画ですが「奥地に向かって進んでいる」ことだけはわかると思います(笑)。



完全に山の中だと思っていたのですが、ところどころにカンポン(村)があってそれぞれの家に細々ながら灯りが灯っています。これはカンポンごとの自家発電なのかな?

で、2時間近く走ったところでロッジへの分岐を右折すると、何と「細いながらも中央線ありの舗装路」に!低品質系の舗装精度であるとは思いましたが、ここまでのダート路と比較すればそりゃもう天国みたいな道でした。そういえばその昔北海道の幌尻岳に行った際、あそこも林道が長かったんでゆらゆっさと揺られてのin & outだったわけですが、帰路ようやく舗装路に出た瞬間、山の先輩と一緒に「うわこれやばい、滑ってるみたいだぞ」とびっくらこいたことを思い出しました(笑)。

で、右上画像はこの森林保護区の管理事務所らしく「ここに寄らなきゃいけないんだよね」とのこと。ビール関係の諸事情もありこちらでトイレを借りましたが、何だか不思議な事務所ではありました。フィリピン出身のリーダーさんは以前日本で働いていたこともあるらしく日本語で挨拶してくれましたっけ(でもそれほど堪能ではないみたい)。

さてこの有難き舗装路はこの先で終わり、ここからはそこそこ荒れた林道をロッジ目指してどんどん下っていきます。この区間が一番路面状況が悪いかなという感じですが、まぁTakemaのフォレスターでも走れそうな感じです。そんなわけで本日と明日のお宿である「Merarap Hotspring Lodge」に到着したのは20:30少し前でありました。長かったぁ(笑)。


さてロッジの外観画像等の紹介は翌朝にすることとして、木造のロッジは何だか山小屋にも近いような感じです。でも清掃はきちんとなされていて、館内は靴を脱いでの滞在となります。イメージとしてはNZのマルイアスプリングスの宿泊棟に似ているような気もしますが(マルイアスプリングスについてはこちら)、こっちの方が質素なのはまぁしょうがないです。でも何だか落ち着ける雰囲気でいいなぁ。さて時間も時間なので、持参のビールで喉を潤したあとそのまま夕食です。


お肉がひと皿とエビ料理がひと皿に野菜がふた皿でとっても健康的!われわれにとっては適量でおいしくいただきました。と、ここでアンドリューさんがこう話しかけてきました。


そもそもリソンさんは自前の交通手段があるわけでもないですし、「このままここに泊まってしまうと、彼の奥さんに『もしやリソンは別の女と一緒に?』とあらぬ誤解を抱かせることにもなりかねない」というアンドリューさんの説明も笑えたし(大丈夫か夫婦関係)、そもそもわれわれは旅行社との契約の中で「移動のために車の手配をお願い」しましたが、現地ガイドまでお願いしたわけではありません。この翌日も連泊なので特に移動手段が必要というわけでもないですからまったくもって問題はないのであります。そんなわけで「明後日の9:00にピックアップ」してもらうこととして、ではではお帰りも気をつけてねー。

さて夕食も終わればあとは寝るだけ‥いやちょっと待てそんなはずはありません!


サバ州のポーリン温泉ばかりが能じゃない、サラワク州にも高温泉があるというのでここまでやって来たのですから!(なお後日アンドリューさんに確認したところ、「サラワク州内の温泉はここ1箇所だけですね」とのことでした)。

さて、宿のオーナーであるアルフレッドさんはとっても気さくな方。一族の方もみな親切です。「日本人の客は来ますか?」と伺うと「とっても少ないねぇ」とおっしゃるので、「帰国したらわたしがこちらの宿のことをウェブ上に載せますので、もしかしたらそれを見た日本人旅行者が少しだけ増えるかも知れませんよ(笑)。」と申し上げておきました。このページを参考に現地Merarap温泉を訪ねようと思われる方、何とぞよろしくです(笑)。

参考までに、ここを訪問する外国人の中で一番多いのがブルネイ人なのだそうです。なるほど確かに「外国」だ‥(ちなみにここからブルネイ国境までは直線距離で10kmくらいしか離れていません。もちろん道路はつながっていないのですが)。で、アンドリューさんに「週末はやっぱり混むんですかね?」と聞いたところ「いやぁ、混むというほどでもない気がするなぁ」というお返事が。やっぱり立地が立地ですから週末だけの日程で来るわけじゃないのかなと。

さてチェックイン時にアンドリューさんが話を通しておいてくれたらしく、アルフレッドさんのほうから「Takemaさんたちはこの温泉の源泉を見学したいそうですね。明日現地まで案内しますので声をかけてくださいね」とのありがたいお言葉が。よっしゃー!で、まずは温浴施設を案内してくださることに。このフレンドリーな対応がありがたいわー(しみじみ)。


源泉温度が高めなので地下水(川の水ではない)を加えてかけ流しているそうです。温泉浴槽は全部で6つあり、うち3つは家族風呂という感じで簡素な塀が付いています(でも前まで行けば見えちゃいますが。ちなみに1つには湯がなくもう1つはかなり激熱系、よって入浴可能な適温家族風呂は1つだけでした)。

その他に、オープンな温泉プール(左上画像)、さらに深さが日本のお風呂と同じくらいのリラクゼーション浴槽が2つあり、プールは40度台、リラクゼーションその1は41度くらい、その2は推定47度という感じで入浴不能(笑)。ま、源泉はみな同じですけれどね。なお、各浴槽の湯温は常に変化するということがあとで判明しました(笑)。ではでは、水着に着替えた上で‥うふふ。




ちなみに右上画像マウスオンで出てくる画像が源泉なのですが(アルフレッドさんが給湯口にパイプを差し込んで上に湯が出るようにしてくれた)、味わってみるとごく僅かな硫黄臭、口にしてみるとうっすらとタマゴ味がしますがそれ以外はほぼ無味で、成分はそんなに濃くないようです。詳しくは後述します。

さて、そんなこんなでこの日は結構夜更かしし、Takemaが寝たのは午前1時を回っておりました。さぁって明日はどんな感じになるのかなぁと(期待度高)。

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