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- 2019夏、ジョージア編(7) シュハラ山麓のミニハイクは実に楽しく大満足 -



いやっほー、大快晴です!正面に見えるはジョージア最高峰のシュハラ山、5193m!


さて翌朝は早々と起きました。だって天気が心配だったんだもの。窓から外を覗いてみると(まだ光は射していませんでしたが)、



うん、いい天気!ちなみにこの日われわれが滞在中のウシュグリ界隈はずっとお天気微風という有り難い状況でした。やはりわれわれの善男善女としての日々の行いがこういうところで因果応報GoGoにより五里霧中を取り払ってくれたものと判断せざるを得ません(うそつけ)。

朝ごはんは7:45にはセットが完了していたので食べ始めます。おしんこどんはお宿自家製のチーズをおいしいオイシイと食べておりました。標高2200mで冬は雪に閉ざされるウシュグリでは保存食文化が継承されており、その中核に乳製品があるわけです。ただし日本で好まれるチーズよりはやや塩味がありますよ(保存&冬期の塩分補給のためなので当然)。



食事を終えた頃には日差しも出てきて「最高のお散歩トレック」が期待できそうです。ちなみにこの日は7/29、この日の東京の最高気温は33.7度だったようですが(あくまで公式発表ね)、この日のウシュグリ、朝食前に気温を測ってみたら‥(この温度計本来の使い方ではありませんがかなり正確かと)、





とはいえこのお天気ですので、手前の山まで射してきた朝の日差し&歩き回るので体温も上昇することでしょう。8:15くらいに歩き始めましたが、8:25にはすでに上着を脱いで半袖ポロシャツモードとなったTakemaでありました(緩い登りだったので)。

で、長袖を脱いだついでに撮った画像がページトップ画像と次の画像というわけです。



中央奥にシュハラ山というのは前に書いたとして、小高い丘の上にあるのはラ・マリア教会。日本語に訳すと「聖マリア教会」となるようですが(個人的にちょっと思い出すことあり)、実に見晴らしのいいところにありますねぇ。

この教会に向かって右側が峠になっていて、ここからは川の本流に向かって下っていくわけですが‥





実に気分爽快な中を歩いていきます。そうそう、前のほうのページで「ジョージアの宿の朝食は基本的に8:00からとスタートが遅め」と書いたと思いますが、この日はセッティングが早めだったおかげでわれわれはかなり早めに歩き出していました。ゆえに往路はルートそのものがわれわれの貸し切り状態!これもまたサイコーの気分でしたね(復路では多くのトレッカーとすれ違いました)。



ようやく日差しが谷まで射し込みました。気温が低いので気持ちイイ。



そして道の脇の斜面は百花繚乱のお花畑。写真に撮ると大したことのないように見えてしまうのが残念ですが、斜面全体に花、花、花です。今年は花の時期が少々遅いようで何とか間に合ったという感じです。



左上画像の手前部分、全部花です!





まー、いろいろと咲いています。



おしんこどん、強い日差しを避けようと服をかぶって歩いております(笑)。






2年前のアルティン・アラシャンの無念さも、これで晴らすことができた気がします(その時のページはこちら)。ちなみに渡辺さんがおっしゃることには、



ということでした。ちなみに余談ですが、「『旅行人』の蔵前さんが来るときはいつも天気が悪いんだよねぇ」ともおっしゃっていました。そうなのか!



振り返るとラ・マリア教会が遠くに見えています。ぐんとズームしたのが右上画像です。



のんびりと草を食む馬、隙あらばせっせと足を上げるおしんこどん。

さて右上画像の場所からさらに進み、すこし入り組んだ場所では、何だかシュールな光景を目にすることとなりました。





車内に人の姿はありませんでしたが、何ともまぁうまく倒れたもので窓ガラスも割れていません。ただ、この場所はそんなに「難所」でもないように見えたのですが?おそらくは不精をしてイン側に寄りすぎたのでしょう。

まだこの事故が起きてからそう時間は経っていない様子でしたが、このあと関係者が車体を起こしに来るのでしょうか。



しかしまぁ、この様子ならドライバーに怪我はなかったのではないでしょうかね。

というわけでさらに進んでいくと小川を渡る場所に出ました。



この川の水は澄んでいますから、氷河ではなく前山を水源とする支流なのでしょう。



シュハラ山もだいぶ近づいてきましたね。

ところで、どこまで歩いていくかは特に決めていなかったのですが、ここからしばらく進んだあたり、支流の川が道から離れていく手前あたりで休憩し、戻ることにしました。この先しばらくは花も少なそうでしたし(見る限りアザミばかり)。あと40分くらい進むと茶店があるらしかったのですが、もう充分満足しましたよ。



氷河もちゃんと見えてましたし。



ここで折り返しです。おつかれさま。



ここから先は前山がシュハラ山を隠してしまうんですわ。



このあたりにも花々が咲きまくっています。



ヒジョーにいいところでのんびりしておりましたが、支流の川とはやや段差があって水にさわれない‥というわけで、少し場所を移動してみると‥お、ここなら余裕という場所を見つけましたんで、





そんなわけで来た道を帰りましょう。この日はメスティアまで戻る必要があるため、それほどのんびりともしていられない‥いや、そんなこともなかったのですが。



われわれが帰るころになると、多くのトレッカー、そして牛くんたちがどんどん登ってきます。不思議なのは牛くんたちで、牛追いもいないのに「自分の意志で」道路を上がってくるのです。「上にはウマイ草がある」ということを知っているからかな。ほぼ「道草」を食うこともなく黙々と上がっていく姿は何だか不思議でしたが、彼らにとっては「毎日の日課だからね」ということなのでしょう。



そこそこ戻ってきたところで振り返ります。この池ならと思ったからなのですが大正解!池にシュハラ山が映り込み「逆さシュハラ山」も撮影できました!

ちなみに池の底に見えている黒い点々は全てオタマジャクシなのです。頑張って育つんだよぉ!



いよいよ村手前に架かる橋まで戻ってきました。ここから本流の流れは急峻なゴルジュ地形となって村の下を流れるようになりますから、ウシュグリ上&中の村は豪雨時も災害に見舞われることはないというわけです。

このあたりから1匹のワンコがわれわれと一緒に行動するようになりました。渡辺さんによると「村の中をうろうろしている犬は基本的に飼い犬ではない」ということなのですが、それにしては吠えるでもなく大人しいです。カンボジアでもパプアニューギニアでも「何もしていないのに噛まれた」過去を持つ犬ビビラーのTakemaですが(笑)、この国の犬はNZの牧羊犬と同じくらい安心していられました(何のこっちゃ)。

村へと至る登り坂の途中から振り返り‥







手を上げ足を上げ、シュハラの山の神に感謝の意を伝えます(うそつけ)。



われわれを「先導」するワンコ、と、向こうから明らかにこの犬よりも大型の2頭がやってきました。警戒モードに入るワンコ@子犬。そしていよいよ目の前に‥その手前で、


(いや忘れるって)

でもまぁ、右上画像のように「恭順の意」をしっかり見せたことで、お互い何事もなかったかのように再び別れたわけです。あれ、でもそういえばこの子犬、このあとどこかへ行っちゃったなぁ。



「いまやウシュグリにはスキー場まであるんだぞ」と存在を誇示するリフト施設を横目にしつつ(見える範囲がスキー場の全ゲレンデだと思われます)、せっかくなのでラ・マリア教会へ。ん?でも門は閉まっているし(門塀の外に看板あり、12世紀建立と書かれていました)、ここは教会ではなく修道院(文字通り修道のための施設なので公開は限定される)なのかな?門の鍵は開いているようだけれども?

と、そのフェンスの中にいかにも旅行者らしき1人の男性が。ちょうど出てくるところだったので「ここ、入っていいんでしょうか」と聞いてみると「I don't know.」との返答。彼もよくわからないまま入ったみたい。



というわけでおしんこどんが門扉を開けて中に入っていくと‥奥のドアが開いて修道士の方が。どうやらやっぱり一般人の立ち入りはできないみたい、すごすごと退散した次第です。





というわけでシュハラ山麓のミニハイクというかお散歩終了!となればですね、




(ええっと、この時点でまだお昼よりはるか前でしたが)

このあとは宿に戻り荷物をしつらえて出発したわけですが、この日のお散歩をまとめた動画をご覧いただいた上で次ページへとまいりましょう。このページは画像ばっかりでしたがご容赦ください。



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