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- 2019夏、ジョージア編(9) 下界は激暑、でも素晴らしきバニの硫黄泉! -



ジョージアの初湯はこのような大開放的野湯でありました!

そんなわけで山岳エリアからどんどん下っていきます。と、その手前でメインロードを左折し、車を止めた先はといえば‥





かなり遠望(ズーム)して撮影していますからそんなにすごい高さにも見えないというかよくわからないのですが、黒部ダム(こちらもアーチ式)は186mのようですから、あれより90m高いとなると‥たっかいんだろうなー。

こちらは黒部ダム(黒四)同様発電専用のダムで、ジョージアの電力需要の4割をこのダム1つで賄っているようです。完成は1980年とのことですからまだソビエトの時代、当時の技術の粋を極めたダムなのでしょう。



ちなみにダム下部からは真っ黒な水が排水されていました。まぁ土砂は底にたまりますからわからないでもないのですが、この川の上流部の流れもかなり黒いんですよね(=土砂の流入量が多い)。それだけ浸食の度合いが激しいということなのでしょうか。ダムの寿命と考え合わせるとなかなか複雑な感じです。



残念ながら左上画像のダム管理事務所は一般人立ち入り禁止です。というか少し前までは日本でもそんな感じでしたよね。しかし今やかの「ダムカード」により!(まぁこれだって一部のファンしか知らないかもしれませんので、「なにそれ?」という方はダムカードで検索して下さい)。

あ、この界隈で写真を撮っているうちに、ドライバーのシャルワさんは「いつものように」ベリー採りにいそしみ、そしてこれまたいつものようにおすそ分けして下さいました。彼、かなりの「狩りもの好き(果物狩り系)」だなと(笑)。

なおこの場所ですでに28度ありましたが、ここからは平原に向けてさらに下っていきますんで、下界は35度くらいあるかもしれないと恐れおののきつつ再び車中の人となりました。



そんなわけで下界へ。暑いですが車内はエアコン作動中なのでシアワセです。左上画像の方々を目にしたわれわれ、一様に「お葬式の参列者かな」と察知したのですが、やはりそのようでした(ちなみに別の場所ですが右上画像は立派な屋根付きの「お墓」です。等身大のカラー写真付きとは)。

ここで渡辺さんから「ジョージアのお葬式事情(ジョージア正教徒の場合)」についてのお話を伺うことができました。それによると‥

「当然ながら亡くなったあとから葬送の手配が始まります。まずは土葬埋葬用の穴を掘らなければならないわけですが、これについては専門の「穴掘り職人」がいます。ただし手配にも時間がかかりますし、だいたい5日くらいかかります。それでは遺体が傷みやすい夏場は?実は夏場用に冷蔵機能付きの棺桶もあるんですよ。

葬儀は、最初にお通夜のような集まりがあり、出棺(埋葬)の時は、その場に立ち会った人は絶対に振り返らずに帰るというのが不文律です。そのあとはお清め的な会があるのですが、その時には必ず「赤ワインの不味いやつ」が供されます。『長居し、酔って不作法な真似に及ぶなかれ』ということなのでしょうね」。


なお、慶事である結婚式などではもちろん選りすぐった美味ワインが振る舞われるということで、この時思ったのが「となると、ジョージア国内には『弔事用の不味い赤ワイン』の専門醸造業者もいるのか?」ということだったのですが、いやそんな手間の掛かることをしなくても「出来の悪かった赤ワイン買い取ります」ということで済むはずですよね(笑)。

ただあとから思って自分の至らなさを反省したこと。渡辺さんは十数年前にジョージア人の奥さまをご病気で亡くされ、まさにそのご葬儀に直接携わっておられたはずなんですよね。そのことに思いを致さず、いろいろ伺ってしまったこと、反省します。たぶん渡辺さんご本人はそんなつもりもなく普通に話して下さっていたのだと思いますが。

さて往路で宿泊したズグディディを通り過ぎてサムトレディア手前まで進んだところでこの日のランチ場所到着となりました。



立派な門&庭や池付きの「Egrisi」、高級レストランです。



しかし、ご覧のとおりジョージアでも下界は暑い!日差しが強い!しかし、敷地内の池につながる水路の供給口から出ている水はしっかり冷たい。地下水なんでしょうね。さ、そんなわけでしっかりエアコンの効いた店内に入りましょう。



この日のビールは2本。おしんこどんは体調回復のため自粛、渡辺さんと2人で飲みます。




お昼ごはんの一部。左下画像の2皿は別の

お昼ごはんです。上側画像は説明不要として問題は下画像。左下画像はトウモロコシベースの料理で実は味がなく、オーストリとかと合わせて食べるのかなと。問題は下中央画像、伸びるチーズをベースにしているのはわかるとして、どんな料理&味だったかはメモってもいませんでまったく思い出せません(海外グルメサイトじゃないのでお許しを)。

ただ、この時の渡辺さんとの会話はしっかり記録しておりました。それによりますと‥


(チラ見した上で‥お察し下さい‥)



もちろん「以下略」とさせていただきます。ネット上には「ジョージア料理ウマウマ」系のページがたくさんありますが、総じてカロリーが高めのような気がします。日本では最近「炭水化物(の摂取を控える)ダイエット」なるものが流行っているようですが、そもそも「○○ダイエット」自体がろくでもない話なのでそれは無視するとして(なぜか同じムーブメントが続きませんからね)、やっぱり「たくさん食べるとその分お肉が付く」というのは間違いありません。

あと、関係ないですがかつて「平日は1日2食」(昼ごはんを食べると眠くなって仕事が手に付かないから)という食生活を続けた自分が中年になって太り始め、いまより10kg以上太ってしまったことがありました(四捨五入すれば80kg!)。しかし、お昼にコンビニのサンドイッチとおにぎり1個くらいの量を食べるようにしたら、あーら不思議、どんどんやせていき、今は60kg台半ばです(ちなみにそれ以外の生活習慣は全く変えていません)。飢餓状態の身体は意地になって吸収し溜めこもうとするんですね。



踏切で止まったので道路脇の看板をパチリ。ものすごく遠い先まで案内していますね。エレバンは隣国アルメニアの首都ですし、バクーはアゼルバイジャンだぞ。あ、客車列車が通ります。いいなー乗りたいな-。もっとも、この旅の後半では夜行国際列車に乗るのですが。



ちなみに主要道路にはあちこちにスピード監視カメラが設置されているようです。シャルワさんは安全運転なのでむやみにスピードを出すこともないのですが、カメラはともかく、かなりの頻度でくるくるパンダさんが取り締まっておりました。一般道は注意が必要そうです。

ただ、旧ソビエト諸国では日本のような「累積点数制」じゃなくて単なる「罰金制」なのかな?(キルギスのシートベルト取り締まりはそんな感じでした=こちら)。そうなるといろいろ(罰金さえ払えばいいとか癒着とか着服とか)あると思うのですが‥。

ところで右上画像、ワゴン車の上に載せられているのは水タンクです。このあとスピードが出たところで蓋が吹っ飛んできました。シャルワさんはこの撮影時より車間を取っていたのできっちり避けられましたが、どうやら前方車は何らの走行風圧対策も取らず、買ったまま(そのまま)屋根に載せて運んでいた感あり。あぶないなー。



さてここからはいよいよ温泉行動ですよ(笑)。バニ(Vani)というエリアに極上温泉があるということはネット情報でわかっていましたが、その肝心の場所が自分もまだわかっていなかったのです。

というわけで渡辺さん、オセロに興じていた地元の方々に温泉の場所を聞いております。そのあともまだ迷いました。と、ここでGoogle MapをいじくっていたTakema、





場所さえわかればこっちのもの!明らかに行きすぎていました。メインロードから川のほうに延びるダートを進むこと約1.6km、車道終点から数十m先には‥





いやー、Takemaがジョージア行きを決めるきっかけとなったのがこの温泉の画像でしたからね。しかもここをきっかけにして温泉を調べてみたところ「ジョージア国内には温泉が湧いている場所がそこそこある」ということがわかり、「よし決めた、今度の夏はジョージアだ!」となったわけだったのです。



到着時には先客さんが。ロシアからのバカンス家族連れかと思いましたが渡辺さんいわく地元の方だとか。そしてさらには「タクシーで来た」という2人が合流していたようですが、少し経ったところで全員撤収モードとなったようです。そんなわけで検温度チアー、うむ、絶妙の湯加減!しかも御覧の通りものすごくきめの細かいアワアワ状態で湧出しております!ただし炭酸成分によるものではないようなので、湧出時にどこからか空気が入り込んでいるのでしょう。





ただし湯を浴槽にうまく割り振るために切り欠き工事が行われており、上画像から見て右側の湯尻では40.4度、左側はそれより熱めで42.0度だったかと思います。この絶妙の温度差となるよう湯分け切り欠き作業をなさった「湯守」の方、まさに職人です!

当時のツイートからもTakemaのコーフン度合いが伺えます(ミスタイプはスルーしてね)。さてそれではわれわれも「入浴」しましょう!なおご覧のように開けっぴろげの場所ですが、土手があるのでその反対側で着替えられます(その向こうから見ている人はいないかと)。





ただしあえて言うことがあるとすれば「湯はともかく外気温も暑かった」ということですかね。ご覧のとおり日陰は全くありませんで、この時の実測気温は確か32度くらいだったかと。前日のミニハイクも日焼け止め等の防備をしていなかったTakemaの顔は二の腕と比べても相当に日焼けしていることがわかりますが、この野湯訪問でも相当に焼けただろうなぁ。なおジョージア旅行の後半ではさすがにおしんこどんのクリームを借りて塗りましたっけ。






とにかく超級の露天野湯でありました。周辺にはゴミ一つなく訪問者のマナー完璧(そもそも訪問者自体が少ないとは思いますが)、そしてご覧のとおりの開放感の中で絶妙なる硫黄泉に浸かれるわけですから!

というわけで、こちらの動画をご覧下さいませ。



で、しばらく渡辺さんの姿を見ていなかったなぁと思ったら川で車を洗っていたタクシーの運転手さんと話していたようで、その方によると「近くにもう1つあるよ」とのこと。え、ええ?

そのドライバー氏によると「メインロードに戻って100mくらいかな」ということでしたが‥



運転のプロであるはずのタクシードライバーでもその距離感覚?そういえば渡辺さんから伺ったことの一つに「みんな親切に教えてくれます。でも『実はよく知らなくても』教えてくれるので困っちゃうんです」的なお話があったような(苦笑)。こんな話、どこかでも聞いたよなぁ、キューバでもそんな感じだったかも。で、まさかまさかの「もういっちょ温泉」であります。

ではこの続きは次のページにて。

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