- 2019夏(38)&トルコ編(1) どたばた国内移動の末カラハユットへ -



この場所に行き着くまでには実に無駄な選択と労力とがありました♪



というわけでターキッシュエア1258便イスタンブール行き。ウクライナがサマータイム時期だったためトルコとの時差はなしのはず。キエフ3:45発でした。機内はそれほど混んでもおらず、何だかパックものばかりの朝食も出されたわけで、ここまではよし。

しかし、下調べって大切ですねぇ。事前にトルコ国内線を予約したときにはまったく知らなかったのですよ、「イスタンブールの空港について」。

いや、知ってはいましたよ、2019年4月に新イスタンブール国際空港が開港し、旧アタチュルク国際空港が旅客営業を休止したということは。だから「旧アタチュルク発着便はまとめて新空港に移動したんだ」と思っていましたし、その理解は基本的には間違っていませんでした。でもね、日本で予約してしばらく経ってからふと気づいたこと、それは‥



というわけで調べてみたらびっくり仰天どどんがどん!





いやぁ、この事実を知ったときはびっくりしました。「羽田空港着で、成田はもうないから安心と思っていたら何と茨城空港発だった」という感覚ですね(苦笑)。しかも、鹿も、詩鴨ですよ、



ええっと、普通ならここで「発券済みゆえキャンセル料は多少高くついても払い戻し、無難にイスタンブール市内観光ツアーとかに予約し直す」はずですよね。イスタンブール自体初めての訪問地ですし、その方が明らかに安上がり。そして何より時間に追われなくて済むわけですし(もちろん旅行出発前に気づいたので変更手続きは容易です)。しかし、この時のTakemaの発想&選択は違っていました。



そんなわけで検索してみましたが(このページをタイプしている際にも再確認)、空港間連絡バスは一切運行されていないことが判明してしまいした。あとの移動手段は‥タクシーか?でもぼったくられそうだしなと思っていたところで、こんなサイトを発見。

というわけで予約しておきました。ええ、往復で‥



しかしそれでもその過程で市内観光に振り替えようとしなかったTakemaは一般的に言えばおバカとしか言いようがありません。でも自分は自分なので誰もわが思いを一般化などできないわけなので「これでヨシ!」なのであります。時間に余裕がないので確実性をお金で買った次第です。

さてイスタンブール空港には5:50着。入国手続きはそこそこスムーズでしたが、問題は「到着ロビーに『Takemaさん歓迎』の札を持ったドライバー氏がどこにもいない」ということ。おーい勘弁してくれぇ!

でもまずは調べておいた荷物預け場所へ。ちゃんとオープンしていて問題なし。問題はといえば、Takemaのバックパックがびしょ濡れだったことですね。どうやらキエフでの荷物搬入時にそこそこの雨が降っていたらしく、機内への荷物搬入車両にはカバーも付いていなかったみたい‥まだまだですねウクライナ。

なおおしんこどんバックパックは他の荷物の下にあったのか無事でした。戻ってくるまでに少しでも乾いているといいなぁ。

さてしかし、われらがドライバー氏はどこに?電話番号は予約完了シートに書かれていたので電話してみると(くっそぉこれ国際電話扱いのはず)、電話口に出た方は「○○ですね、ではそちらに向かいます」とのこと。かなりしばらくしてやって来た方に誘導されてようやく車へ(この人は案内のみ)。ドライバーはあまり英語を理解しないようで、「サビハエアポートね、サ・ビ・ハ」と念押ししました。何だかこのサービス、かなり危なっかしいなぁ。ちなみにこの出発時間がすでに7:40。ここまでにロスタイムが1時間ちょいありました。



車は広々としたワンボックスで向かい合わせスタイル。たぶん12人くらい乗れるんじゃないかな?ボスポラス海峡を渡りアジア側へ、さらにずんずんとハイウェイを進みます。渋滞はなく、空港から出発するまでのロスタイムを除けばまぁいいかなというところでした。しかしここでTakemaの思い込みが招いた新たなロスタイムが(苦笑)。

空港に到着し荷物を下ろそうとしたところで、ドライバー氏が何やら料金のことについて話しかけてきます。しかし彼の英語も(ついでにTakemaの理解力も)十分ではないので、自分としては「え?どういうことなの?」という感じでした。

よくわからずに聞き返しますが埒があきません。そのうち、近くにいたタクシードライバーさんがやってきて(英語OK)、こちらの言い分(帰りも新空港までTaxi2Airportのサービスを使うんだけれど)を伝えると、そのうちに2人の言い合いレベルが激しさを増してきました。

「もういいよ、タクシードライバーさんもありがとうございます」と申し上げると、タクシードライバーさんがおっしゃることには、

(一部脚色しているかも知れませんがこんな感じです)。

このお言葉を聞いた自分は「??」という感じでした。というのも予約完了シートには往路復路とも同じ連絡先(電話番号のみ)が書いてあったので、てっきり「この車(&ドライバー氏)で往復するのだな」と思っていたからなのです。なおメールアドレスの記載はありませんでした。

自分は自分たちのドライバー氏にもかのタクシードライバーさんにも往路復路の予約完了チケット(All Paidの記載あり)を見せていました。それを確認した上で冷静に対応して下さったタクシードライバーさんにはとにかく感謝です。無理な話でしたが彼のタクシーを使いたかったなぁ。それと同時にこのTaxi2Airportのサービス形態、もう少し何とかしてほしいなぁと(たぶん空港利用者サービスゆえ現地SIM入手のタイミングのことも考えてはいるのでしょうが)。

しかしいずれにせよ、このやりとりでさらに生じたロスタイムはわれわれを「谷の底に突き落としそうな試練」を与えてくれたわけです(笑)。





しかも列が全然進みません!そうしているうちにも時刻は9時をとうに回り‥やばい!というわけで横を通った空港職員氏に声をかけたのは9:10過ぎころ(出発の30分前)。職員氏、


というわけで何とかチェックインOK、急いで荷物検査云々を通り抜け(空いていた)、無事所定のペガサス航空に乗れたというわけですが‥

実はこのご時世ゆえセルフチェックインマシンがあったようなのです。預け荷物がなかったのに、バックパッカーVer.1.3くらいの性(さが)でカウンターの列に並んだがゆえに、今回のようなヒヤリハットの憂き目をみたわけですね。なお自分が持っていた予約チケットにはバーコードが付いていなかったのですが、予約番号があれば大丈夫だったようです。



そんなこんなでダッシュでペガサス航空機機内へ。なんと席は先頭席でした。国内線LCCのモノクラス(全席同一クラス)ですが、何だか先頭席というのはいいですね。



1時間ちょいでデニズリに到着です。暑いなぁ。

ここからわれわれがめざすパムッカレ(この界隈は世界遺産&温泉)まではバスがあると調べておきました。タクシードライバーからも声を掛けられましたが、確か2人で往復でTL300(TL=トルコリラ≒20円)という言い値だったので断ったのですが、余裕のある日程であればともかく、ええっとわれわれ日帰りなんです(大汗)。ということは‥



しかし‥この時のTakemaも大馬鹿でした。イスタンブール市内の空港往復よりもはるかに安い料金なのに、「パムッカレまでの片道TL35/人というシャトルバスでいいじゃん」と思ってしまったのです。というわけでバスを選択。バスの出発予定時刻は11:22でしたが予想通り遅れました(早くも失敗感)。



前の車両がパムッカレ行き、後ろはデニズリ行きです。

今考えれば、片道TL35なら往復で70、2人なので140。となれば差額はTL160(3200円弱)だったのですが、もしタクシーチャーターだったら早く到着できることはもちろん移動のためのロスタイムもなし(カラハユットなどでもそこそこ待ちました)。ついでにいえば、このあと結局時間が押してしまい、パムッカレの下り道の湯には足湯だけ、さらに結局帰路はタクシーを利用したわけで、いやぁこの往路でタクシー代をケチったのホントに意味なかったわ(大後悔時代)。



バスは安全スピード運転、しかもちょこちょこ寄り道して止まるので決して早くもありません。



おおー、「壮大なるカルシウム塊」が見えてきた!

で、なぜかバス停ではなくある旅行エージェントのオフィス前が終点でした。でもそれは好都合、いろんな手配が可能です。もちろん手配チャージは乗っかるでしょうが、法外料金で騙されることはなさそうだし?

今回はパムッカレとカラハユットが目的地なので、まずはカラハユットへタクシーで。いえ知っていたんですよミニバスがあるってことは、でも時間がナニなのです。パムッカレ到着は12:30。で、ここからカラハユットやパムッカレの遺跡、遺跡入浴(笑)、そしてパムッカレ石灰華(できれば全身入浴@時間的に無理でした)と回りたいし、どこかでお昼ご飯も食べなきゃ。んでもってデニズリ空港のイスタンブール【SAW=サビハ空港】行きフライトは18:35発というわけです。これって‥



まぁそうは思いつつも、この時はそんなことを言ってはいられません。とにかく先へと進みましょう。タクシーでカラハユットへ。







しかも「ちゃんと現役」で、頂上部からは今もお湯の供給が見られますからね、すばらしい。

ちなみにこの日の日差しの強さはすさまじいほどでしたが、このあとは「メイン温泉」へと続く参道を歩いていくわけです。



この日差しの強さは地元の方もわかっておられるようで、参道沿いの日なた部分は日よけタープで覆われていたりもします。しかしそれでも暑い!

ただですね、この旅行最初のイスタンブール空港到着時に若干のTL両替はしていたのですが、すでに「じぇったい足らない感」がありました。どこかで両替もせにゃならぬ(この際レートはしょうがない)と思っていたところで、食堂にForeign currency exchangeの文字が。お腹も空いていたし、もうとにかくここっきゃないですわ(笑)。



暑すぎる時期なのか時間なのか、ここカラハユット界隈に観光客の姿は皆無で、13:00くらいでしたが、こちらのお店にも先客さんはなし。というわけで早朝着の飛行機機内食以来のごはんとなればもちろんビール、そして串焼きお肉!

観光地価格だろうとは思いましたが、ビールはカッキーンと冷えているし串焼きは焼きたてウマウマだし、十二分に満足!



ちなみに店のカメラ映像が常時ディスプレイに出ていましたが、焼き作業を行う厨房にまでカメラが?このご主人、案外キビシイ方なのかもしれません(笑)。

なお当時のメモによる両替レートは「US$1=TL5.34」とあります。訪問当時のドル円レートは108円くらいでしたから、そう悪くもなかったのかもと(約20.2円)。というかこの時はここで両替しなければ昼ご飯も食べられなかったという、まさに「背に腹はかえられず」を地でいく状態でしたし(笑)、ご主人はちゃんとネットで現在の為替の動きをチェックした上でこちらにもその画面を見せ「だからそこにウチの手数料を上乗せでこうなります」という明朗なレート決定だったよなぁ。

このあとさらに参道を‥うわ、覆いタープもなくなってクソ暑い中をさらに進み、横道にそれた上で‥





トルコ編のトップに「無駄な労力と選択」と書いた理由がおわかりでしょう。ここカラハユットに来られたとはいえ、この時点で13:40。デニズリ空港発の便が18:35発となので逆試算すると‥


(何だか宇宙戦艦ヤマトのエンディングテロップみたい)。



というわけで、ここは無念の足湯のみ(結果論から言えば浸かる時間あったかなと)。



当然のごとく、最上段から流れ落ちる温泉及び成分が長い時間をかけて作り出した造形です。このそこそこ上のあたりは体感43-45度くらいでしたが、これくらいならわれわれなら浸かれないことはありません。ただしこの日はむちゃんこ(死語)暑くて、35度超えてたんじゃないかな。そのあたりもイマイチ「入欲」が出なかったところなんですが。





オフシーズンにここを訪問なさった温泉逍遙さんの画像を拝見すると、濁ってはいますが緑色ではありません。多分上記の藻繁殖なのかなと。そういや、カムチャッカでも似たような事情による色味の温泉があったなぁ(その時のページはこちら)。







なお、その緑プールのすぐ脇からも「熱い湯」が出ていました。湯温は体感で50度オーバー。しかしこの位置に源泉が湧き出るのは不自然だし、そもそもこの広い湯池も不自然=人工的にこしらえたもののような気がします。いやそれが悪いというわけじゃないですよ。



着替える場所は有料トイレ等ちゃんとあったし、しかもこのあとエントランスまで戻ったところでTELで呼んだタクシーは20分くらい来なかったし‥それだったら(それを見越して事前に電話しておけば)肩まで浸かれたよぉ。



ご覧のとおり温泉に続く街道は閑散そのもの。でもフルーツは豊富ですね。



というわけで電話をして待たされるの図。初めての場所なので「何時に来てくれ」とリクエストできないのが残念でしたが、こうしているうちにも「われわれの持ち時間」はウルトラマンのカラータイマーよりもゆっくりと、でも確実に減っていくのでありました(笑)。

さてこの続きは次ページにて。

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