(あまり意味はありませんが上ロゴマウスオンで英語表記に変わります)

− 2013 カムチャッカ旅行記その22 ロドン温泉再訪後、少数民族の村というかお宅訪問 −



家の柱に、何だかすごい感じでぶら下がっているオオカミの剥製。カイニラン村にて。

さてこの日は特別に何をするという予定は組まれていなかったいわば「予備日」なのですが、1日アバチャホテルでゴロゴロするというのもあまりに非生産的なのでどうしようと考え、日帰りで行ってこられるところとして少数民族コリャーク族の村を訪問することにしました。しかしそれではまだ時間が余るので‥そうだ、そのすぐ近くにはあの気持ちいい硫黄泉のロドン温泉があるじゃありませんか!というわけで「温泉で湯ったりのあと村訪問」という行程が決定!前回はあまりのんびりできなかった温泉なので、たっぷりのんびりするぞーっ!

前日に決まった予定では、「8:30朝食で9:30出発、車で約1時間でロドン温泉に到着するので10:30から12:00まで露天温泉の湯浴みを楽しみ、そのあと車ですぐのところにあるカイニラン村に移動していろいろ見学(何があるのかは全く知らないけれど)&昼食。15:30に村を出発して16:30に宿到着」ということになっています。

でも感覚的に「ロドン温泉まで1時間もかからないんじゃないか?」と思っていたら、やっぱり45分くらいで到着しました。しめしめ、湯浴みタイムが15分増えたぞ。

この日は土曜日ということもあってすでに結構混んでいましたが、ここロドン温泉のいいところは小さく区分けされた浴槽がたくさんあることなんですよね。幸いまだ空いているブースがあったので、そこを「Takema&おしんこどんの本拠地」と定めて入浴開始です(あ、もちろん貸し切り利用制じゃないので誰が入ってきてもいいんですが)。

まずは復活した温度計で湯温計測。ふむふむちょっとぬるめの適温です。ちなみにこの温度計、電池ボックスのふたが壊れてしまい防水性がゼロになった関係で「濡れたらお釈迦」なのですが、「乾けば復活」してくれるのがすごいところ。でもさすがに買い換えは必至というわけで、こうして連れ出すのもこれで最後かも知れません。

この日は曇っていてやや肌寒かった(15度ほど)ので、最初の入浴時には実際の湯温以上に感じました。でも、しばらく入っていれば身体も慣れてきて「もう少し熱くてもいいかな?」という気になってきます。さてそれならばっと!



前のページでも書きましたが、ここロドン温泉の湯使いは「貯め湯+客が適宜源泉ホースを使って温度を自己管理」するという方式なのであります。ホースからは常時アツアツ源泉が出ていますから湧出量も豊富のようです。ちなみに源泉の湯温は‥(右上画像マウスオン)。ハイ問題なくアツアツです!ちなみに一番奥のプールには加水されているとおぼしき湯が投入されており、そのため常時適温が保たれています。

そんなわけで湯温も高め安定モードになりましたんで、浸かってぬくまり上がって涼んだりを繰り返します。ちなみにお湯は塩苦い系硫黄臭と墨のにおいとが混ざったような独特の湯臭を誇っています。湯臭的には何となく福島の西山温泉老沢温泉旅館に似た感じのような気が。なおこの時ペットボトルに汲んで持ち帰った源泉は、翌日になると墨のにおいが消え、その代わりに硫黄臭パワーが倍増しておりました。バックパックに入れて持ち帰ろうと思ってはいたのですが結局断念。割れたら大変なことになります(大笑)。

ところでお隣の浴槽に浸かっていたご夫婦、おそらくは地元の方なのでしょうが、話しかけてきてくれました。男性はどうやら日本に行ったことがあるらしく「大阪」「(日本語は)すこし、すこし」と単語を並べてくれました。

その反対側の東洋系の老夫婦は、奥さんがこちらに話しかけてくれるのですが完全ロシア語なのかさっぱりわかりません。と、ここで向かい側のプールに陣取っていたナイスバディのお姉さん(謎笑)がわざわざこっちに来てくれました。彼女は英語ができるので「通訳してあげますよ」というわけです。

で、お姉さん通訳によると「あなたたちはどちらから来たのですか、わたしたちはハバロフスク在住で、ここへは観光で来たんですよ」ということらしいので、「日本からです。ここの温泉は気持ちいいですね」とか何とかとお返事をば。

やっぱり「郷に入りては何とやら」でロシアに来たからにはせめて挨拶くらいロシア語でできるようにしなきゃなぁ。仮に日本のひなびた温泉にロシア人の観光客がやってきたりして逆のパターンになった時に「スパシーバ」「ハラショー」「ピーバ(ビール)」の3語しか知らないんじゃ何だか残念ですからねぇ。もっともこれをタイプしている段階でTakemaのロシア語能力は相変わらずこの3単語しかないのですけれど(苦笑)。

お姉さんは、はしゃぐ我々のおバカ写真も撮ってくれました(左上画像マウスオンで別画像に変わります)。

さて、水分補給をしながらの湯浴みではありますが、さすがに身体も火照ってきます。となれば‥

というわけで天国へのドアを開けて裏の池へ。まずは検温‥うん、やっぱり3.9度ですね(右上画像マウスオン)。しかしさすがロシアの皆さんたちは全然気にせず浸かってます(左上画像マウスオン)。そしておしんこどんの決意もまた固く(数日前にも入ってるしね)、いざ行かん!



前回は動画だったので今回はパラパラ系でご紹介します(笑)。

そんなわけでクールダウンも無事終了。実はこの日のおしんこどん、この池に計4回浸かっていたことを申し添えます(笑)。

ところで「あれ?Takemaはやらないの?」とお思いの方々各位へ‥えーっと、わたしには無理ですじぇったいやりたくありませんのでパスです!ちなみに「サウナのあと冷水にザブリ」というのもこれまでの人生でやったことがありませんし、またやることもないはずです!(何で開き直る必要があるのか謎)。というか冷たいの苦手なんですよ。



そんなわけでお姉さんと一緒に記念撮影。Takemaは孤独に湯浴み継続中(苦笑)。

場内の人の数は増えもせずさりとて減りもせずだいたいいつも同じくらいの客数で、われわれのベース湯船に新客さんが入ってくるわけでもありません。結局一番最後に池に行ったあと「指定席」が埋まっていたことから、あのお姉さんが入っていた湯に入ってみると(お姉さんは池でザブリ中)、ははぁあのお姉さんの首から下が真っ赤だったのは、こういう熱い湯(44度台)にずっと浸かり続けていたからなのねと判明。ロシアにもあつ湯好きがいるのだとわかりました(笑)。

そうこうしているうちに夢のような時間は瞬く間に過ぎ、さてそろそろ上がって今度は少数民族の村を訪問いたしましょう。

温泉からはたったの10分でカイニラン村に到着です。しかし「村」というよりは「一軒家のお宅」という感じでがらーんとしております。もっと「観光村」みたいになっているんだと想像していましたが、うん、これは何だかのんびりしていて良いぞ。

どうやらこの時間、ほかにお客さんはおらずわれわれだけのようです。そんなわけでまずは「犬たち」の紹介からスタートしました。

ここカムチャッカでは冬期に「ベーリング杯」という大きな犬ぞり大会が開かれるのだそうで、その関係でこちらでも60頭あまりの「引き犬」を飼っているのだそうです。犬種については全然わかりませんが、見る人が見ればわかるでしょう(自己努力放棄)。

ただ、若い犬たちについての説明の中で「この犬たちのお父さんはオオカミです」ということばがあり、そういえばあのユーコンの犬同様目が青い犬が多いです(全部というわけじゃありませんが)。

そのベーリング杯ですが、今年で23回目、全1,200kmを約ひと月で駆け抜けるというのですから半端ではありません。ただし道中は野宿ではなく必ず途中の村に泊まるのだそうで、そうだよなぁ全野宿だったらあまりにも過酷でハードすぎるもんなぁと納得。

また初期のレースでは「途中凍傷などで走れなくなった負傷犬は途中の村に留め置く」というやり方だったらしいのですが、取り残される犬とすればそれはたまらなく淋しいわけで、ここにいる犬も同様の留め置きを受けたとき、コードをかみ切って犬ぞり隊に追いついてきたのだそうな。なお、今は「負傷犬はそりに乗せて一緒に運ぶ」のだそうでヨカッタね。

それではお犬さま画像集、始まり始まりーっ!




いやはやご主人を信頼しきってますねー。と同時に、やはりこれだけの数が揃うと「犬の数だけ個性がある」ということがよーくわかります。見慣れぬわれわれに対してずっと吠え続ける犬もいれば、右上画像の犬のように泰然自若系の犬もいるわけで、何だかおもしろいぞ。あ、ターニャさんにも(左上画像マウスオン)。

ところでふと気になったのがこのこと。「60頭もの犬を飼うということは、それだけの賄いを用意しなきゃいけないわけだよな、ということは肉なども相当な量を用意しなければならないわけで大変だろう‥」。というわけで聞いてみると、女性からは思いがけないお答えが。



ん?(しばし休むに似たりの熟考)


(それとこれとは全然関係ないのですが、この時は何だかわかったような気になったわけですよ)。

お犬さま動画です。君たちも冬になると例の橇を牽いて雪の森を走るんだね。

さて、犬の画像だけでずいぶんスペースを取っちゃったんで、この続きは次ページということにいたしましょう。
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