- 2017夏 キルギス旅行編 その25 温泉入浴後キルギス料理作りを体験 -



おおー、なかなかいいではありませんかVIP浴室!(湯上がり時に撮影したもの、このあと湯を抜きました)。



そしてやってきたのがこちらの温泉。そういえば温泉名を聞き忘れていたので数ヶ月後NH Tabi旅行社さんに問い合わせてみると、何と「特定の名前は付いていないが地元の人たちは『バルブラク温泉』と呼んでいるようです」とのことでびっくりするとともに、こちらの温泉がいろんな意味でとってもローカルであることにしみじみしました。

温泉名に限らずそもそも固有名詞というものは「他と区別」するために設けられるもので、区別する必要がなければ名付けをする意味はありません。この地域に温泉が他になければ「じゃ、ちょっと温泉行ってくるわ」で済み、「じゃ、バルブラク温泉に」とはなりませんしその必要もないわけです。

バルブラクとはこの地域の地名なのでしょうか。さすがに他地域と関わる(from to)人の往来があればこの場所を特定するための地名は必要になるわけですが、この温泉についてはあまりにローカルなので名付けがなされなかった‥とすれば、今回この温泉への訪問を立案して下さったNH Tabi旅行社さんには大感謝というわけです(ちなみに公式サイトはこちらです)。

2018/1現在この温泉を紹介する日本語サイトはないようですが、今後日本人を含む外国人の訪問が増えるにつれて「バルブラク温泉」という名称が一般化していくのかなぁと。というわけでこんな前置きのあといざ温泉訪問です。

暑い日なのにバルブラク温泉は大混雑。だって建物の日陰にいる人、基本的に皆さん浴室の空き(大浴場などというものはなく個室湯だけですので)を待っている様子。

ジャミラさんも「少し待つことになります」とおっしゃるので、日陰のベンチに座ったりして待っていたわけですが‥



というわけで行ってみることに(すぐ隣なんですが)。ちなみにあとから調べたところキルギス語で「тир」とは「射撃」のことなんですね。中を覗いてみると‥







ちょうどセクシーお母さんと着ぐるみお子さんがトライしていたので後ろから見学することに。残念ながら親子とも景品をゲットできずでした。となればわれわれも‥というところで、



それはともかく、なぜあんなに先客さんがおられたのにもうわれわれの順番が回ってきたのか?ちょっと不思議ではありましたが、どうやら「VIPバスルーム」(要は日本でいう家族風呂)にエントリーしたためのようです。明らかに高いため、常連さんなどは「多少待ってでも標準風呂」(日本だったら大浴場的な意味づけ)を選ぶというわけですね。もちろん入浴料はツアー代金に含まれているため追加料金などはなくありがたいことです(ただし結果としてVIP風呂および共同湯の正規料金が不明のままになったのはTakemaの聞き込み不足)。そんなわけでいざ浴室へ。



混雑時ゆえかそれがデフォルトのルールなのか「入浴時間は30分まで」と言われたので少し急ぎつつも撮影に気合いを入れつつ、いざ湯溜めの儀へと進みます。浴槽に注がれる湯はご覧のとおり45度ジャスト。浴槽に溜まればほぼ適温となりそうでよしよし。

成分等の表示は見かけませんでしたが(掲示されていたとしてもどうせ読めないんですが)、口にしてみると明らかに塩気があります。まぁこの界隈ゆえ安直に「ナトリウム-塩化物泉」ということにしておきましょう(特に苦味等は感じませんで案外あっさり系)。







いやぁ気持ちよかったです。ちなみにトゥズクル塩湖では身体を拭いただけだったんで、これできちんと身体を清められたともいいます(笑)。何だかんだいって気がつけば制限時間ぎりぎりまで入浴してました。

そんなわけで湯上がり後は当然!




(ここになぜアヒルさんがいたのかは謎です)




(その時のページはこちら

そんなわけでそれぞれの渾身の射撃模様&そのあとの地元の親子さん(お父さんは2回目に金属の棚に当てたのかな)については動画でご覧下さいませ。なお右上画像マウスオンで「弾丸」画像に変わります。日本のフヌケ弾とは違いこっちのは何だか少なくとも怪我をさせるには十分なトンガリ具合と発射スピードです。



ハイ、ロック解除すら知らなかったTakemaの銃に対する無知のレベルがわかりましたね(苦笑)。弾は確か4発くらいだったような気がしましたが、結局お風呂前の母子も含めて誰一人として景品をゲットできませんでした。銃身が曲がってるんじゃないのか?(笑)。ま、あくまでお遊びなので曲げられていてナンボの世界です。というか「中央アジアまで来て射的に興ずる」、こっちのほうが自分としてはいい思い出になります。



そんなわけでバルブラク温泉タンノーのあとは来た道を戻り今宵のお宿(すでにチェックインしていてお昼ごはんも食べてますが)へと戻ります。もちろん途中の商店でいつものビール買い出しもコンプリーテッド!(右上画像の商店でした)。



われわれにあてがわれた部屋はシングルベッド*2、そしてその間の広い空間に敷かれた大きなフェルトカーペット。ハイ、間違いなくこれも工業製品ではなくハンドメイドでしょう。部屋のインテリアとして現役なので聞きもしませんでしたが、これ、もし購入するとしたら高いだろうなぁ(笑)。というか値段でものの価値が決まるわけではないのですが、それにしても立派なカーペットでした。

外壁にはハシゴが掛けられておりましたが、その上の扉には何ともかわいらしいハートマークが!(右上画像マウスオン)。あの扉の中には何があったんだろう?(ちなみに外開きなのでこのハシゴを立てかけた状態では開きません)。鳩小屋というわけではなさそうです(笑)。



そして、庭に生えている大きな樹木のこの実!こ、こ、これって「ホップ」ですよね!ビールを飲む人であれば多少なりともご存じのはず、そう、ビールといえば麦芽とホップなのですよ。

ビールの苦味はホップ由来ということもあり(そもそも先人が「ビールになぜ苦味を付加しようと考えたのか」と疑問に思うあなたは文化人類学および比較文化学者になる素養があるかもしれません)、とりあえず右上画像で「その最終形態たるたるビールのボトル」とともに撮影してみたわけですが‥(親子丼みたいなもの?)、





さて、こちらのお宅のお子さまが登場(実際には四人兄弟)。急遽おしんこどんの「お子さまタイム」がスタートです。



新聞を折って作っていたもの、それは「大きな紙風船」でありました。これは末っ子の女の子のものに。



言葉は全く通じないけれど、子どもたちのハートを掴むテクは一級のおしんこどん。おばあちゃんは黙々作業中。

そうこうしているうちに夕方近くなってきましたが、そうなるとそろそろ次のイベントが始まろうとするわけです。それは前述したとおり‥



わたくしTakemaもやるのかなと思っていましたが、どうやら宿のお母さんはおしんこどん(with 通訳としてのジャミラさん)にターゲットを絞っていたようで、それならばというわけで記録側に回ったTakemaでした。たぶんキルギスの男性は調理の場に参加しないのでしょう。そういえば自分も結婚前はそこそこ料理を作ったりしていましたが、もう最近はおしんこどんに頼りっきりです(ありがとう)。



まずはボルソック(揚げパン)から。あ、在日キルギス政府観光局では「ボールソク」という日本語名です。小麦粉に卵の黄身を1個落とし、あとは塩を少々、そして水を入れて寝る増す、いや違った練ります!(単純なタイプミスですが放置)。

ちなみにドライイーストを含ませることもあるようですが、こちらではなし。また卵を入れるかどうかは家によっても違うようです。



キッチンに移動し、しばらく寝かせておいた生地を薄くのばして‥



裁断したものを油でちょちょいと揚げれば出来上がり(左上画像マウスオン)。



ぷっくりふくれたボルソック。しかしニワトリの親子は特に興味なさそうなそぶりでした。そりゃそうか。





続いてはマントゥの調理に入ります。まずはヒツジの脂身を細かく刻んでいきます。すんごい脂身だこと。



続いて羊肉、ジャガイモ、タマネギを同じように四角く切っていきます。特にコツはないようです。



そこに調味料を加えてとにかく練り込んでいけば「餡」の完成です。餃子と同じですね。



四角く切った生地の上に餡を載せていき、ハイあとはどんどん包んでいくだけです!



出来上がったものを蒸し器の中に入れていき、このあと50分くらい蒸せば出来上がりというわけです。



さてこの時点で18:30ともう夕方‥ではあるのですが、夏のキルギスはまだまだ明るいのです!そして、マントゥの蒸し時間の間に‥本日最後のイベントタイム!それは‥



しかしこのページも長くなったので詳細は次ページにて。

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