− ヤンゴン市内バスウォッチング編(1) −
さて、アウンサンマーケットをあとにして路地を南に向かいます。チャイナタウンからも少し外れた場所だからか露天のお店もあまり多くはありませんが、その分のんびり見られるのでまぁこれもなかなかです。
ミャンマー女性御用達の定番「タナカ」も売られておりました。タナカとは伝統的な日焼け止めとか女性のおしゃれペインティングとか、まぁネット上ではいろいろと紹介されているのですが、その材料の現物はといえば上の写真のようなただの丸太。しかしこの原木をどうやって使うのかについて詳しく書かれているウェブページはほぼ皆無でした(検索の仕方が悪いのだというご意見はこの際無視ね)。で、聞いてみたら「専用のおろし金(!)で樹皮部分をすり下ろして使う」のだそうな。なるほどそれじゃ、容積の大部分を占めるであろう芯の部分は不要なわけね。ふむぅ何だか勿体ないような‥。ちなみに「いつでもどこでも用携帯タナカ(缶入り)」なるものも売られているようですが、現地の女性に言わせると「あんなもんはタナカとはいえない」とか。何だかかなりのこだわりを感じずにはいられません(笑)。
ちなみにどれでも同じように見えるタナカの原木でも、見る人が見れば「これはダメ、こっちは質がいい」とすぐに見分けがつくらしく、私も見分け方のコツを教わったんですが、10分後にはすっかり忘れてましたっけ(笑)。まぁ成人男性が塗るものじゃないですからいいや(投げやり)。ついでにいえば産地にもブランドがあるらしく、中でもバガン地方のタナカは質がよいのだとか。いずれにせよタナカ(を水で溶いたもの)を頬の部分に塗り、いろいろと模様をつけたりしているのは、見るだけでもなかなか楽しいものです。なお、この習慣はいわゆるビルマ族に見られるものであり、高原エリアに住むシャン族にはこの習慣がないということでした(少しは勉強になるでしょ@Takemaのウェブサイト)。
あ、こういう感じの風景は東南アジア共通ですよね(実はあまり意味のない画像)。
さて、再び大通りに出て、中央分離帯エリアの植え込みの縁あたりに腰掛けながら(見通しが良くて一応安全そうなので)しばし休憩。ふ〜んやっぱり男性はみんなロンジー、女性はタメインを巻いてる国なんだなぁと、しばらくはまぁそんなふうに思いつつ。
しかし、視線を「行き交う人々」から「行き交う車、特に公共交通である市内バス」に移してみると‥、驚くべき事に何とまぁこれが日本の中古バスばっかり!日本の中古バスそのものはここミャンマーに限らずベトナムあたりでもそれなりに走っているようですが(その割にホーチミンではほとんど見た記憶がないけれど=もっともあの時はそれどころじゃなかった?)、それでもここミャンマー、特にヤンゴンのそれは、その台数のみならずバラエティに富んだバス会社数(日本のね)から言ってもかなり特筆すべき規模を誇っているんじゃないか、と考えるまでにさしたる時間はかかりませんでした。というわけで、市内見物はもうやめてバス見物に「転向」したTakemaなのでありました!(そういや結局スーレーパゴダの参詣もしなかったっけ。真ん前まで行ったのに(笑))。「俺を撮ってくれ」のジェスチャー付き運転手さんもいたりして、個人的にはかなり楽しめました、ハイ。
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さて、そんなこんなでヤンゴン発マンダレー行き列車、ミャンマー国鉄屈指の豪華車両(!)を連ねた「Dagon Man」号の発車時刻が迫ってきました。さ、そろそろ駅に行かなきゃ!