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− その16 カウンダイン温泉経由でボートツアー終了、あ、クリスマスイブ! −



カウンダイン温泉、外国人用(Superior)はリゾートとして進化していました。風情はないけれどね。



さてようやくお昼ごはん‥なんですが、川沿いの席に案内されたはいいものの何となくいやな予感が‥それは、



というものでした。すでに13:30近くだというのに、今頃ピークタイムってこと?ただ、「何とか早くサーブしなきゃ回していかなきゃ」という気概は店員さんの行動にも表れていて、注文を取ったら厨房まで小走りで戻っていったりするので文句は言えません。要は来客数および注文数が一時的にお店のキャパを超えちゃったということなのでしょう。



まあ、景色は悪くないし時間的に焦っているというわけでもないのでビールでも飲みながらのんびり待ちます(おしんこどんはアボカドジュース=右上画像マウスオン)。頼んだのは焼き飯と焼きそばというごくありきたりのメニュー。極端に長く待ったというわけでもなく、各テーブルへの配膳状況を見ながら「そろそろかな‥」というところでお昼ごはん登場。



うーん、特にインパクトのないありきたりな(無難な)味だったりしました。旅行者向けランチだとこんなものかなと。

まぁとにかくお腹もふくれたということでよしよし、14:50に出発し本日の最終イベント、カウンダイン温泉(Khaung Daing Hot Springへと向かいます!










さてそんなわけでカウンダイン温泉最寄の船着場までやってきました。なおわれわれはボートで行きましたが、温泉自体はニァゥンシュエの町から10kmぐらいということなので、タクシーやトゥクトゥク、また市内でレンタサイクルを借りて訪問することも可能です。郊外のお散歩を兼ねて丸1日を費やすのもよきかなと。

ちなみにTakema自身は12年前にもここカウンダイン温泉を訪問しています。その時の様子はこちら



結構早足で進んでいくのでついていくのが大変。途中には藪の中に一基だけ古い仏塔が。

舟を下りたあとは船頭くんの先導で銭湯‥いや違った温泉に行くんでしたね(面白くない)。そういえば結局最後まで名前を聞かなかったなぁ。途中で話しかけてはみたけれど英語は通じないみたいだったので‥。

道路は舗装されているとはいえ幅が広くもないので、そこそこ通る車を避けようとすると結局は路肩を歩かざるを得ません。で、温泉までは10分強といったところでしょうか。しかし、到着直前、船頭くんが山の上にあるパゴダに向かって進もうとし始めます。



確かに、結構高いところにあるようなのでインレー湖の眺めもいいことでしょう。でもそっちじゃないのです、「やっぱ温泉でしょ」なのですよというわけで、「行くのはホットスプリングですよー」と英語で説明するとわかってくれた様子(というか他には何もない場所ですから)

というわけでまずは源泉地へと向かいます。







自噴する源泉からは明瞭な硫黄臭が漂っています。そして温泉科学特捜隊員Takemaご自慢のデジタル温度計によると(何のこっちゃ)、うっひょーこりゃ熱いですわぁ!つい出来心で源泉枡入浴トライしようものならこんなことになること必定!(右上画像マウスオン)。でも、右上画像の建物奥にはこんなパラダイスが!





‥って、12年前の訪問ページ(こちらね)を見返してみたら、当時もこの浴槽はあったんですけれどね。実はすっかり記憶から抜け落ちていたのでこのときはマジに大感動しちゃったわけです。



この「湯冷まし池」のほうはしっかり覚えてましたが‥



ちなみに上の見取り図は2004の訪問記ページ内に掲載したTakemaの手作り画像なんですが(当時は実にマメだったのね)、あらためて温泉のあたりをよく見直してみると、源泉の流れに一部間違いがあることを発見!図では源泉枡から湧き出した湯は全量が湯冷まし池に流れ込んでいますが、実際のところ源泉のうち半分?は「湯船1」に直接流し込まれていました(湯小屋画像の右側をよく見ると湯の流れが見えています。湯冷まし池はそのさらに右側ですから‥)。以上、ごくごくコアなマニアのための湯使い解説おしまいっ!(笑)。

あと、今回は「湯船2」のほうは見に行っていませんのでわかりません。他の変化といえば、原っぱの東側(上の見取り図だと原っぱの南側)に1軒だけあった茶店が今ではずらりと増殖して立ち並んでおりました。

ええっと、それでですね‥実は‥



コアな温泉ファンでなくとも「え?ええっ?」とお思いになるのではないでしょうか?上画像の浴槽画像を見ると、少なくともお一人の男性の下半身は明らかに湯の中にあり、浴槽内の湯温が極端に高いわけではないことが明らかです(前回は高くて入れなかった)。しかも水着は持参していたのに???



というわけでとにかく入ってません!さ、隣のゴージャス施設に移動します!(失敗したな感があるのであまり思い出したくない(苦笑))。



そんなわけでお隣の施設へ。以前はフーピンホテルとしっかり書かれていましたが、今はとりあえず「Hu Pin」の文字はどこにも書かれていませんでした。系列が変わったのかな?(ちなみに右上画像マウスオンで2004年当時の入口看板画像に変わります)。なお、「カウンダイン」で検索するとフーピンホテルカウンダインのサイトが出てきますが、ここから離れた場所にありますのでご注意を(片道4.1kmあるようで、歩いての移動はキツイです)。

それにしても「年中無休定休日なし」「朝5時から営業」って、特に営業時間あたりは「ここって津軽の温泉銭湯デスカ?」と言わんばかりのやる気満々です(笑)。しかし、そんな時間から営業するってことは「需要がある」ってことですよね?もしかして地元のおじいちゃんとかが毎朝フライング入浴したりしていませんか?(大笑)。

ちなみにこちらの施設の公式サイトはあるのですが、2017/2現在何だか作りかけのまま止まっちゃっているような感じです。でも温泉利用管理に関する説明はそこそこ細かいので、以下に抄訳(+現地状況に即した内容)を載せておきます(原文は英語)。

* 浴槽(プール)内の清潔を保つため毎日19:00に湯を抜き、夜間に塩素を含む水で清掃を行います。その後地下600mの泉源から自噴する湯を各浴槽に満たします。源泉の温度は約70度です。
* なお浴槽内の湯温維持のため源泉を適宜浴槽内に投入することにより、常に新鮮な湯で浴槽が満たされている状態を維持しています。
* 複数の浴槽はそれぞれ独立した配湯システムとなっており、各浴槽の湯がパイプ等で接続&循環することはありません。

残念ながら源泉の含有成分について触れられてはいませんが、含硫黄ながらそれほど成分の濃い湯ではないと思われます。ただ単純泉という括りにはならないかなとも思います。まぁあまりエラソなことは言えませんが。

なお、屋外共同浴場の源泉とこちらの源泉は厳密にいえば別のものです。今回は見つけられませんでしたが前回、頑丈に囲われたこちらの源泉井を見ていますんで(上の見取り図にも記載あり。もう少し左側だったかも)。ま、そんなこんなはいいでしょう、いざ温泉へと向かいましょ。



母屋は三角屋根の形状こそ同じでしたが、当時の画像と比較すると数と位置が違います。となると、もしかして相当手を入れ直した改築かもしかして建て直した?(たぶんそれはないと思う)。

で、2004当時に比べればはるかに高級感溢れる造りになっていたのは間違いのないところ。そのぶん利用料金も‥



ま、事前の下調べで知ってはいたんですけれどね。ほんじゃまー、その価格差によるコストパフォーマンスを見せてもらおうじゃないですか!

脱衣場エリアはちゃんと鍵のかかるロッカー付きです(やや小さいのが難点)。シャワーもありますし洗面エリアもあり、これは日本のそこそこのお風呂に近いものがありました(ただし少なくとも「それ以上」では決してない)。

で、いざ温泉エリアへと進んでいくと‥





というか何ですかこれ?むっちゃたまげましたよ、浴槽(プールなんですけれどね)周辺はウッドデッキ仕様だし、並べられたデッキチェアには数名の白人旅行者がまったり中。ええ?ナニコレ?



だって2004にはこんな味も素っ気もないお風呂(プール)だったわけですから‥。あ、当時も湯足画像撮ってたのね。

ちなみに上の上画像の鍵穴のような浴槽は、先人サイトの記録によると以前は貸し切り露天風呂だったようです。そのあたりを全面改修して現在に至るというわけですね。

となると2004画像のお風呂は‥とタイプしたところで思い出しました。「確か2004の時はお金を払って左に進んだけれど今回は右だった」ということを(甦る記憶!)。

ちなみに上の方に「Superiorこちら」系の画像がありますが、そのすぐ隣に並ぶ感じで「Female」の入口があったんですよ。だけれど「Male」入口は見かけなかったということは‥たぶん間違いない、2004画像の浴槽は男性浴槽(プール)として今も使われていることでしょうよ!あ、ただし外国人観光客が「Female」「Male」のお風呂に入れてもらえるかどうかは定かではありません。こちらは地元民用(格安料金らしい)なので‥。さてほんじゃ、浸かってみましょ♪



とはいえ、所詮湯足画像しか撮るものがない(大苦笑)。



おしんこどんが頑張ってもいつものポーズしかない‥。Takema夫婦、ネタ切れです(笑)。

ちなみにお湯はご覧のとおり無色透明です。でも‥ここの湯をいくらくんくん嗅ぎまくってみても硫黄臭(正しくは硫化水素臭ですが)がしないんですよね。お隣の共同湯源泉地ではちゃんとしていたのに‥

その理由はいくつも考えられると思いますが(ただし「循環濾過」という高コストの湯使いはありえないかと)、われわれの入浴中に新鮮湯の投入がなかったこと(ちなみに浴槽内投入です。右上画像を見れば湯口がないことがわかりますし、浴槽内湯温の安定を考えればその方が明らかに正しいでしょう)、そして源泉が高温でありながら加水湯連続投入ではないことを考えると‥



湯使いにもお国柄が出ますのでまぁしょうがないかなと思いますが、このことを含めて「さっきの共同湯」に入っておくんだったとしつこく後悔するTakemaなのでありました(ちなみにあちらはたぶん無料)。今後カウンダイン温泉を目指す温泉ファンの方々、是非このことを覚えておいて下さいませ。



ちなみにエリアのすぐ脇には源泉の余り湯とおぼしき湯流れから湯気が立ち上っていました。一瞬「う、この流れを下っていけばどこかで適温(以下略)」とも考えましたが、海外まで行って貧乏くさいことをするのはやめましょう(大笑)。野湯しかない場所じゃないんですから。

で、こちらのリゾート温泉にはちゃんと軽食バーもあるんですが、お値段がとてつもなくお高いです(右上画像マウスオン)。あからさまな飲食大量持ち込みはナニかもしれませんが、持ち込み品の飲食禁止というわけではないようなので、とりあえず「うふふ系飲み物」くらいは持ち込んでも罰は当たらないかと思います。



帰り道、おしんこどんが朝ごはんボックスで食べなかったパンを「喜捨」した結果、予想どおりひたすらついてくるワンコ。予想はしてましたがまぁしょうがない。案の定、縄張り境界とおぼしき場所でストップしてました。

たくさんの女性がいるあの場所はバス停なのかな?あれだけの人数、一度で乗り切れるようなサイズのバスがこの道路を運行しているのかどうか?(ちなみに2004年時にはまだ未舗装ダートだった道です)。

さて再び舟に乗り込みラストランです。さすがに太陽も随分西に傾きましたね。






そんなわけでニァゥンシュエの船着き場に戻ってきたのは16:50ころ。朝は6:45頃に出航したわけですから、たっぷり10時間のロングツアーだったことになります。うん、2回目のインレー湖周遊もなかなか楽しめました。

さてしかし岸に上がってみると「ボスが車で出かけているので宿までの送迎は出来ない」とのこと。あれまー宿まではかなりあるんだよなぁというわけで(今調べたらほぼ2.5kmでしたが)、しょうがない、宿方向に歩き出してタクシーが通ったら声をかけようということに。



さすが中心部、ローラースケート場もあればスーパーもありました。

でもね、「歩道」という観念がほぼなきに等しい中心部の道路脇は歩きにくいことおびただしい!おまけにそろそろ日没ですから暗くて足元が見えない中を歩くのは避けたい‥



というわけで、市場近くの交差点先に止まっていたトゥクトゥクに声をかけて2000チャットで行ってもらうことに。相場からすれば高いのかもしれませんが、いやぁ居てくれてよかったですわ。



おかげで日没前にお宿に帰着できました。この日はお隣にドイツから来たご夫婦がお泊まりで、明日ボートでインレー湖めぐりをするのだとか。「楽しいですよー!」とだけ伝えておきました(笑)。そんなわけで至福の一服(右上画像マウスオン)。

しばしのんびり休憩し、シャワーなども浴びてさっぱりした上で19:00に昨日と同じレストランへ向かおうとすると‥





というわけで写真を撮らせてもらいました。それにしても皆さんお若くて‥いやそれを言いたいんじゃなかった、こちらのHotel Brilliant、従業員さんはみな女性ばかりなんですよ。滞在中に男性従業員の姿を見ることが一度もなかったんです。こういうお宿も珍しいです。中心部から離れた(不利な立地の)宿だから、おもてなしでカバーしようってことなんでしょうか。でもいいお宿でしたよ。さすが、ミャンマー滞在中一番高い宿だっただけのことはある!(笑)。でも1泊朝食付きで日本円にして6000円台(2人合わせて)でしたが。

さて向かいのレストランへ。この日は前日と違い団体さんが入っていなかったので、店内も比較的静かです(お客さんの入りは「そこそこ」といった感じ)。



右上画像の揚げた麺みたいなものはお通しのようなものです(無料)。おしんこどんはミックスジュースね。

さてこの日はイブということもあり(さっき気づいたばかりですが)ビールではなく赤ワインをオーダー。シーポーでも注文した同じブランドのミャンマーワインなのですが、実はこのワインのブドウ生産地はここインレー湖周辺なのだそうで(左上画像マウスオンで背面ラベル画像に変わりますが、そこにしっかり記載されています)、つまりは完璧に地元産のワインということになります。余計なことですが運送費がかからないこともあり、お値段もシーポーよりかなり安くて16000チャット(シーポーでは白ワインでしたが25000チャットもしたもんね)でありました。



この日はアボカドサラダとソイビーンズペーストのフライドライス(写真撮り忘れた)、そしてスライスローストポークの3品を注文。お会計をお願いすると出てくるフルーツもこの日は前日よりゴージャスでしたよ(右上画像マウスオン。5種盛りだ!)。

さて宿に戻ってきたのは21:00ころ。その後は翌朝出発のため荷物の整理などを行い、ちびちびと焼酎など飲みながら(まだ飲む)部屋の前のデッキでくつろいで(タバコを吸って)いたところ、何やらホテル入り口のあたりに車が着き、急に大勢の声がし始めました。おしんこどんはすでに睡魔大王との無限バトルモードだったので、自分一人で向かってみると‥



事情は全くよくわからないんですが、車で乗り付けた団体さんがクリスマスソングを歌い始めたではありませんか!急いで動画モードで撮影しましたが、いかんせん照明もない場所での歌唱だったのでピントもぶれまくりで映像としてはまるでダメです。ただ歌はすべて収録(2曲)しましたので、映像は雰囲気だけということで小さくね(これでも明度は調整しています)。




ちなみにこの歌声が各部屋でも聞こえたのでしょう。自分以外にも何人かのお客さんが「何だ何だ?」と出てきました。で、その「歌唱グループ」が車に乗り込んで去ったあと、宿泊客のフランス人女性4人が「それじゃ、わたしたちもお返しで歌います!」と宣言(笑)。何とも和やかなクリスマスイブとなりました。結局おしんこどんは来ないままでしたね残念。






従業員さんたちもこれは予想していなかったのでは?あ、右上画像はおしんこどんの「本日の戦利品」です(笑)。

さて翌日はヒコーキに乗ってタクシーに乗ってバスに乗ってトゥクトゥクに乗っての移動です!早出というほどでもないですがそろそろ寝ましょうね。


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