− 旅行記その32 さよならタンナ、ただいまエファテでリゾート生活のはずが? −

パンにフルーツポンチにコーヒー紅茶というさっぱり系朝ご飯のあとはいよいよ荷物をパッキング。うーん、いよいよタンナともお別れなのね。というわけで木から降りていくと、リチャードさんのご両親がおられたのでごいっしょにとお願いして記念撮影。ちなみに庭にはkavaの原種(ちなみに飲むには適さないそうですが)や、その他いろいろの草花が植えられておりました。

このお父さんがまたきさくで何とも感じのよい方で、何だか屋久島の民宿あたりを思い出しちゃいます。おっと、今夏(2007)は屋久島にも7年ぶりにおじゃまするんだっけ(笑)。ツリーハウス建設工事のご苦労(息子さんの手伝いとはいえ、安全帯一つない状況での建築材持ち上げはかなり大変だったそうです。落ちたら怪我どころじゃ済まないし)も伺いつつ、その時のことを話すお父さんの顔はといえば、上の写真のような笑顔混じりなんですね。しんどかったかとは思いますが、今となっては懐かしい思い出なのかなぁ。

でも、リチャードさんはさらに「第二第三のツリーハウス」を建設するつもりのようですが?(笑)。

それでですね、ええっと左上画像の丸石については何とおっしゃっていたんだっけ?精霊絡み‥じゃなかったっけ?(苦笑)。まあとにかく、2泊したわれわれの部屋を仰ぎ見ると‥うーん何度見ても格好いい!というか、かわもっちゃんからこの宿の存在を聞かなければ、それこそこの村のナカマルにkavaを飲むことはあっても、その行き帰りにすぐ横を通っていても、ここに泊まることはなかっただろうなぁ。ホントにありがとうございました!



というわけでおしんこどん&Takemaそれぞれの記念写真です。

で、いよいよ「お会計」です(笑)。Sunrise Bungalowより多少宿泊料金そのものは少しだけ高いものの、ビラで中級ホテルに泊まるよりもずっと格安!そしてもちろんこのシチュエーションとアットホームな雰囲気はあまりにも捨てがたし!何でもジャングルオアシスにも「ツリーハウス」はあるらしいですが、小屋の高さといい雰囲気といい全然こちらには及ばないんだそうな。そりゃそうだ、こちらの宿は「夢の実現」から始まっているんであって、だからこそ遊び心とアットホームさ(これ大切)が維持されているんでしょうね。

ちなみに請求書を見て、そこに「00021」のナンバリングがタイプされていることを見逃しませんでした(笑)。「ええっとこのナンバーって、もしかしてこの『宿』がオープンしてからの通しナンバーですか?」「そうです。」

うはぁ嬉しいっ!しかもどうやらこの宿に泊まった日本人はわれわれが最初みたい。「日本人初」なんてエラソな島国根性的に言いたいつもりもないんですが、でもね、この宿はとってもオススメです!若旦那リチャードさん(写真中央)の夢の結晶であり、そしてさらにその夢を広げつつあるこのツリーハウスに、バヌアツ旅行を考えているあなたもいかがですか?

さて、精算も済み(間違ってもカード払いなんて出来ません。しかしバツの現金が底をついてしまったTakema、ビラで両替したANZのバンクレシート(のレート)を見せ、一部日本円で支払ったことをここに告白いたします(苦笑)。いざとなったらもう何年も保険のように持ち続けているUS$で許してもらおうかと思っていたんですけれど。そういやミャンマーに行ったときも、闇両替したあとにオンマーさんが「何で言ってくれなかったんですかぁ?」とおっしゃっていたっけ。やっぱり現地に行ってみないと状況はわからない‥。

ところで出発直前、リチャードさんのご両親が「せっかくだから」ということで庭にたわわに実った木からアボカドとオレンジを取って下さいました。アボカドは驚いたことにまん丸で、いかにも「南の日射しをたっぷり受けて育ちました!」を地で行くような立派なもの。ありがたやー。というわけで、どんどん新鮮系のお土産=日本国内持ち込み不可物品が増えていくのでありました(笑)。



この日の夜食べてみたら、種までまん丸っ!美味しかったです。

さてさてこのあとは一気にヤスールの麓を超えて空港まで一気に走り抜けます。ちなみに数日間続いた上天気も昨日で打ち止めだったようで、今日は朝から曇り空。雨は降っていませんでしたが、天気は大まかに下り坂にあるようでした。到着日と出発日だけ曇りで中の3日は晴れとは、いやはや何たる僥倖!神様仏様精霊様ご先祖様に大感謝であります!(ちなみに、このタイミングが真の意味でどんなに恵まれたものであったかを知るのはこの翌日のことでした)。



滞在中いったい何度通ったか知れないヤスール山麓の火山原を通り、峠を越えて空港へ!

空港に着き、リチャードさんにお礼を言ってお別れしました。いやぁ楽しかった。ちなみにチェックイン時に「ライターの機内持ち込みは不可」と言われましたが、往路のポートビラではそんなこと言われなかったしなと思って荷物の中に潜めたままで「セキュリティチェック」(もちろんX線照射などという設備はありませんから、単純に機内持ち込み荷物にシールを貼られるだけ(ここで再びマッチやライターの有無を確認された)を受けて待合室へ。しかししばらく待っていても飛行機の姿はないし、退屈だから外で煙草でも吸ってくるかと思ったのが大失敗。

入口にて番をしている係員さんに「ちょっと煙草を吸いたいので外に出ていい?」と尋ねると、「え、それではあなたはライターを持っていると言うことですか?」と返されました(笑)。やば、今荷物検査されたら出てくるし(笑)。というわけで、その場は「あ、そうか、預け荷物の中に入れちゃったんだっけ!」としらばっくれて取り繕ったんですが(幸い係員さんもそれ以上しつこくツッコんでくることはありませんでした)、うーむ、こうなると無性に吸いたくなってくるのが煙草飲みの因果応報雨あられ。

と、見ていると、地元の皆さんは結構出たり入ったりしているんですね。係員さんがいようがいまいがお構いなしという感じだし、何だ素直に何も言わずに出て行けばよかったんだと気付けど後の祭り。と思っていたら、そのうち係員さん自身どっかに行っちゃったりして(この辺がバヌアツっぽいよなぁ)。というわけで念のためライターをおしんこどんに預け、係員のいない出入口を通り抜けてめでたく外へ。

誰か吸ってないかなぁと探してみたら、いましたいました。というわけで火を借りて一件落着。万が一このあと係員に突っ込まれても「俺はこの人に火を借りたんだ」といえば証人もいるしよしよし‥と思っていたら、その人は車に乗ってどっかに行っちゃったんですけれどね(笑)。吸い終えて戻るときにもくだんの係員さんは戻っていなかったので事なきを得ました(セキュリティチェックの意味ないよなー)。

というわけで、今回は日程の都合で訪問することの出来なかった「エロマンガ島」(中学校の地図帳にも出ている島だし、何だかトキメキを感じざるを得ない名前なので、もしかしたら日本社会では一部の方々に有名なのかもしれんです)を空中より確認し(ちなみにエロマンガ島を見ながらエロマンガを読むという行動には出られませんでしたが(苦笑))、そういや協力隊のかわもっちゃんは実際になさったようですが(大笑)。到着後おしんこどんは送迎バスの運転手さんと何やら談笑、うーむ立派になったねえ(しみじみ)

さて、舞い戻ったエファテ島の空港では、今宵&バヌアツ最後の宿であるHideawayリゾートの送迎車がわれわれ(&アメリカ人の家族連れ)を待っておりました‥が!ここで問題発生!

何と、われわれがカスタムビレッジで購入した「酋長の杖(買値1000VT、ちなみに似たようなものがビラではかなりの高値で売られていたので大正解)」が、バヌアツ国内線で預け荷物にしたばっかりに‥(全長1m以上ゆえ預けるしかなかったんですが)、



という大トラブルに見舞われたのであります!出てきた荷物から角がなくなっていることに気づいたおしんこどんは、すぐさまクレーム。すると、走って飛行機まで戻った係員さん、きちんと「角」を握りしめて戻ってきました。折れ目部分を合わせてみると‥おお、ぴったり!(きれいに割れたみたいで損滅パーツなし)。というわけで、これはこれとして日本に戻ってから修理することにして事なきを得たのでありました。というわけでいざHideawayリゾートへ!

ちなみにこれから向かうHideawayは、島全体がリゾートとして整備されており、ダイビングもスノーケリングも何でもござれ、海もきれいでスバラシイ!場所だということなので、日本から予約をしていったのであります。しかも現地到着後にかわもっちゃんからは、

との「お墨付き」もいただいておりましたから、これはもう、バヌアツ最後の午後から夕方、そして翌日の午前中をたっぷり楽しんじゃえという目論見だったんです。しかし事態は途中から急展開!(ちなみにHideawayには何らの非もないことです)。

まずは渡し船に乗って島へと渡ります。しかしですね、右上画像なんぞを見たりすると結構青空ものぞいていたりするわけですが、基本的にはどんより鉛色の空なのであります。どうせ明日はお昼過ぎまでゆっくりできるスケジュールですから、焦って曇り空の下スノーケリングなどをするよりも、今日は市内にて最後の買い物などをしたりして、明日になればまた晴れるであろうことを期待する方がはるかにセーカイなのではないかと考えたわれわれだったのであります。うむ、この時点ではこれがまず間違いのない選択だったはずでありました。

さて、ホテルにチェックイン‥と、なぜか近づいてきた東洋人の男性がお一人。ん?何だ何だこの人は?でも、レセプションの係員さんとも親しげだしいったい?

よくよく聞いてみると、何とこの方は日系カナダ人で、かつこのリゾートのオーナー!とはいえ、ここの権利の全部を持っているわけではなくてシェアオーナーらしいんですが。で、先月半ばに権利を取得し、家族(ちなみに奥さんも日本人らしい)をバンクーバーに残してまずは自分だけ状況確認にお越しになっているのだそうな。うわーすごい。
ちなみに、バヌアツは外国人による不動産等の取得に関して寛大らしく、また「税制度が整備されていない=ある種のフリータックスカントリー」らしいんですね。これは、これから海外投資を考えている人には絶好?ただし今後どう変わるかは未知数ですので念のため。
で、その直後にオーナーのSさんから、思いもよらぬ話がもたらされたのです!あ、「経営に参画しないか?」とかじゃないです(大笑)。それは‥

う、う、うっそぉ!サイクロンって仮面ライダー1号2号がそろって「こんにちは!」と挨拶に来るくらいなら全然構わないんだけれど(そんなんあり得ない)、ちょっと待てよ、明日の午前中に直撃??明日の午後にシドニーに帰れなければ同日夜発の成田行きカンタスにも間に合わず、うっそぉ地獄絵図(大汗)。

でも、ここでじたばたしたって始まらないのでまずはチェックイン。何と、オーナーのSさん自らポーターとなっておしんこどんのバックパックを運んでくださいました!Sさん、まだまだオーナーらしくないぞ(笑)。というか、Sさん自身がオーナーの勉強中として全ての仕事を勉強中なんでしょうね。その姿勢に感服いたしました。今後とも頑張って下さい!

通された部屋というかコテージはといえば、うわーむっちゃ広くてぶったまげる!庭にはハンモックもあって(おしんこどん安らぎ中=右上画像)、リゾートらしさはとことん!エアコンはありませんが冷蔵庫もあって、こーれはいいではないのさーっ!‥ただし、天気さえよければね(苦笑)。

明日がどうなるかはわからないので、とりあえず市内(首都)へと最後の買い出しに出かけます。渡し船で渡ってから少し歩いた先、バスがすぐにつかまえられるって幸せ♪(ちなみに市内までは200VTが相場。ただしSさんによると「夜遅くに帰ろうとすると貸し切り料金を請求されたりするんですよ」とのこと。うーん、不良旅行者は注意ですな(笑)。

というわけでまずは中心部南端の「Au Bon Marche」本店へ。ここで粉KAVAを買ってとりあえず満足(その一部は2007Takemaオフにてふるまわれました。詳しくはこちら)。このあと歩いて歩いて市場まで。市場の裏というか海側にあったファストショップにてゆっくりしていたら、ここで何とかわもっちゃんに再会しました(大驚)。何でも、ちょうどエパウ村に帰るバスが出る時間なのでうろうろしていたらわれわれの姿を見つけたとのこと。うわー、そんなタイミングって!

タンナ島のツリーハウスの状況、そしてかわもっちゃんの予約もしてきたので大丈夫ですとのことを申し上げているうちに‥ん?

エパオ村行きの

「あちゃー、どうするんですか?」と言いながらも、結構平然と構えるかわもっちゃんが「そうか、地元民だもんね」ということでそのままお別れしたわれわれでありました。いや、自分たちはなーんも出来ないしね。

さて夕方近くなってアイランドシャツを見てみたい(買う気満々)というおしんこどんのやる気に従って例の服飾コンプレックスへ(名前を忘れたのでごめんなさい)。いろいろ見ていたら、妙に気になった(心動いた)お店で「こういうのがいい!」とターゲットを見定めたおしんこどん。しかしアイランドサイズばかりですから、彼女にフィットする既製品はないわけで‥しかし、お店のお母さんは、
おしんこどんの採寸をした上で「大丈夫、明日の昼前までに作っておくからね」。うーむ、「かーさんがーよなべーをしてぇてぶくーろあんでくれたぁー」に通じるものがありますな。やるなぁアイランドお母さん!。というわけで翌日に取りに来ることにして(サイクロンも来るけど)一件落着いたしました。ホントに取りに来られるのかなぁ(笑)。



「わたしが今晩縫うから大丈夫だよ!」

そこからしばらく歩いていくと、今回のバヌアツにて初めてオンロードのビッグバイクに遭遇!



いま調べたら、このバイクってスズキ初のシャフトドライブ車なんだって!しまったドライブ側を見なかった!(激しく後悔)。

しかしこのエファテ島でこのバイクは‥何だか千葉県市川市内でCBR1100XXに乗るのと同じくらいもったいないぞ(それは自分です)。よーし明日は「エファテ島で走れないスピード」で近場を走ってくるかぁ!(ちなみに

で、このあとは素直に宿に戻ります。「ホントに明日サイクロンが来るの?」と思うくらいに無風。でも空に星が見えるわけでもないしね。とにかく夕ご飯♪



うまうま食前酒は、Sさんのオススメで大正解!野菜ばっかりに見えるメインディッシュ、実は「お子様サイズ」をお願いしました(食べきれないんで)。

そんなわけで、いよいよ明日はバヌアツを離れ‥られるのか?(どきどき)。
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