− その7 かつては「幻」だったNo.4地獄の湯の「現況」 −
湯の取り込み場所の風景だけは変わっていませんでしたが‥
ここもまた、去年に引き続きの訪問です。車を停めて、去年さんざんヤブを漕いだ方向へ歩いていくと‥。「お゛?ありゃ何だ?」と、去年はなかった構造物に目が留まります。近づいていって見ると、そこには何とも驚きの状況が広がっていたのでした!
コンクリートで固められた土台の上に、かなり大きな鉄製のタンク?が埋め込まれています!そしてそこにはどこぞよりホースが導かれてきており、じょろじょろじょろとタンク中に注ぎ込まれている様子。一瞬「発電所関係の水タンクかなぁ」と思いましたが、こうなったら「触ってナンボ」というのが当然の助動詞「べし」(何のこっちゃ)。というわけで、近づいて指を入れてみると‥
となれば、もちろん入れていただかない理由はありません!え、とはいえ地熱発電所の運営上必要な施設かも知れないだろうって?いやぁ自分も最初は少しそう思いましたよ。でもね、下の写真も見て下さいな。
発電関連の公的施設であれば洗面器は置かないですよね(笑)。ついでに、2つ置かれたパレットはどう見ても簡易脱衣所そのもの。さらにタンクの裏側にはデッキブラシまで置かれておりました!ついでにいえば、この「タンク」に流し込まれた湯はそのままかけ流されておりましたとさ。これを「発電事業上の重要施設」と言い張るとしたら、わたしゃ今後日本のエネルギー行政を信じないぞ(笑)。
いやいや難しいことは抜きにして、とにかく入らせていただきましょ♪
気持ちよさそうに見えるでしょ?でもね、かなり真剣に耐えてます(笑)。
‥率直な感想を申し上げます。「熱いです」。
もともと源泉近くの木の湯船に注がれていたとき(去年まで)も、こりゃそのままじゃ熱くて入れないという状況でした。しかしここは湯船そのものの表面積が広い、ということは湯温が低下するのも当然というわけで、手で触る限りは「うん、ちょっと熱めだけれどまぁこれならいけるかな」という感じではありました。
というわけで今すぐ他人が来るはずもあるまいとたかをくくって服を脱ぎ、片足を浴槽の底につけたところで「う゛。この湯温で大丈夫か?」と大不安(笑)。しかしその中途半端な姿勢(しかもマッパー)ではどうしようもないので、覚悟を決めて「いっくぞぅ!」。
まぁ結果的には何とか入浴を果たしたわけですが、やっぱり相当熱かったぞ。ちなみに‥。
そのあとさっきまでカメラマンだったおしんこどんがとりあえず足で「おためし入浴」。このあとすぐ「あついっ!」とすぐに足を引き上げたのはいうまでもありません。でも、那須湯本の鹿の湯では一番熱い46-47度の湯船に浸かってた彼女なんですけれどねぇ(ちなみにあの時Takemaは44度湯船でへらへらになりましたっけ)。
さてそういうわけで、No.4の「New浴」はまがりなりとも果たすことができました。しかし、去年までの本家本元の湯船はどうなったんだろう?ということで、山道を分け入ってみると‥。
ありゃまー。何だかぴかぴかに磨かれたような状態でそのまま残されておりました。ちなみに源泉を見ると、かつてこの木の浴槽に注がれていたパイプを新しいものに付け替えただけで、古いパイプはそのまま残されていたような‥。ん?ということは(以下自粛)。
このエリアのどこまでが発電所の管理地なのかはわかりませんが、奥の方にも工事の手の入った場所が数多く見受けられますから、結構広いエリアにまたがっているのかもしれませんね(ホントに柵が作られている場所以外にも、という意味)。でも昔からの歩道はそのまま残っているわけで(だいぶ自然に戻りつつありますが)、歩きに行くぶんにはある程度見て見ぬふりをしてくれるのかなぁ、そう、「歩く」ぶんには(謎笑)。