− その12 入浴三連発「新屋・○○・苦木」温泉! −

このあとは近くにあるとされる温泉を探したのですが、残念ながら結局見つからず。ふと気づけば腹時計がお昼を知らせる今日この頃‥。というわけで、絶対に食堂がありそうな「津軽伝承工芸館」なるところに立ち寄ってみました。うち「つがるの食」なる施設でお蕎麦をいただいたわけですが、ここのかき揚げ天ぷら、ものすごく大きくてたまげましたわ(嬉)。

ちなみにこの食堂の方から「今宵の泊まり場」についてものすごく重要なアドバイスをいただきました。結局アドバイス通りにした結果、思いがけない「湯」と出会うことになったのですが、それについての詳細はまたあとの方でということにいたしましょう。



ちなみに「100人足湯」なるものがあったので入ってきました。いつの間にか天気はすっかり回復し、足も熱いが日差しも熱い!

さて、この周辺には多くの魅力的な共同浴場があるようですが、今回はもうあまり時間がありませんので(明日千葉に帰るわけだし)それらを一つ一つめぐる時間はありません。よって、いつもお世話になっているゆささんオススメの共同浴場に「一湯入魂!」ということにいたしました!それは‥。



こちらの「新屋温泉」。見たところ、ごく普通の温泉浴場に見えますが‥。

ちなみに「しんや温泉」ではなく「あらや温泉」と読みます(途中で道を聞くときに小恥をかきました(笑))。さぁて入浴料300円也を支払って脱衣場へ入ると、脱衣場と全面をガラスで仕切られた浴室の全体が見渡せました!

何だか建物の外観からは想像も出来なかったほど広い浴室、そして同じく大きい湯船の中央から噴水形式(ただし噴射はしてません)で注ぎ込まれる湯はあたりまえながらどんどん湯船からあふれ出しています。それだけでなくこのお湯の色!薄い緑というか、透き通った黄緑という方が正解か、とにかく魅惑的な色の湯ではありませんか!しかも浴室に漂う薄い油臭、うわ、何とも特徴的な温泉だぁ、すごいすごいっ!(パチパチ)。
まいどぉ!ここで動画です(7)。

「新屋の湯をゆっくり堪能」

うはぁ至福のひとときここにあり。

Wmv形式、453KB、12秒

同浴の地元の方によると、周辺にいくつもある温泉はいずれも源泉温度が高くゆっくり入るにはちょっときつい時もあるのに対し、ここは比較的ぬるめ(というか適温)なので一番落ち着けるよ、ということでした。

また、源泉が空気と反応するからでしょうか、次のようなこともおっしゃっていましたっけ。
「ここの温泉は、清掃直後、新しく湯を張った時はほぼ無色なんだよね。それが、時間が経つにつれて少しずつ色がついていくわけで、今の色付き具合からすると、昨日湯を張ったんじゃないかな。明日になるともっと色が濃くなっているはずだよ。」

何とも不思議な新湯温泉でした。ゆささんオススメもなるほど納得&大満足の湯!

さて、再び車に乗り込み走ることしばし。今度は個人の方が「商売としてではなく」維持運営なさっている温泉です。もちろん案内看板等はありませんのでまたもお約束の迷子パターン(笑)。「このあたりにあるのでは?」と目星をつけた付近をぐるぐるぐる。でもやっぱりわからないので、田んぼを見に来た軽トラックの方にお聞きすると‥

くぅーっ!やっぱり地元の方はやさしい!ちなみに目的地は「まさかこの先にはあるまい」と思いこんでいた道をどんどん進んだその先にあったんです。こりゃ絶対自分だけじゃわからなかっただろうなぁ。われわれを残して去っていく軽トラックに向かい、お辞儀モードでお見送りしたのはいうまでもありません。

というわけでこちらのお宅に到着。お風呂を乞うと「はい、どうぞどうぞ」と二つ返事で招き入れてくれます。あくまで「営業」を行っているわけではないので定まった料金というものはなく「寸志で‥」ということです。利用者は皆地元の皆さんだからということか、何とこの後奥さんは家を開けたまま出かけてしまわれたようでした(驚)。

さて脱衣場に入ると、ちょうど先客の方が出ようとするグッドタイミング。というわけでいざお風呂場へ!

おお、こちらが噂に聞いたFRP生け簀浴槽!「おさかなになったワ・タ・シ♪」気分まで味わえちゃうというところでしょうか。ちなみに源泉温度は51度もあるらしく、湯温の調節は各自で源泉バルブを開けてご自由にという構造。日の目を見ない=使われない源泉はそのまま排水溝へ一直線という、あまりに(あ、そもそも余り湯だけどさ)、あまりにも贅沢三昧お湯三昧といううらやましい状況です。
まいどぉ!ここで動画です(8)。

「○○の湯をゆっくり堪能」

こんなにシアワセでいいのか?と思えてしまうほどのにょほほ気分。

Wmv形式、256KB、6秒

お風呂を上がると、これまた絶妙のタイミングで次の男性が入ってこられました。いやぁこれまた(お互いに)いいタイミング!ちなみにこの後、結構多くの「お客さん」がお越しになっていたようで、この地域(というか集落)では有名なのかも。ただ、あくまで個人のお宅ですので、温泉名及び地名については名前を伏せさせていただきます。



玄関前には花を植えたプランターが並んでおりました。おしんこどんも満面の笑み。

というわけで再び出発。国道をしばらくいくうちに「ん?ここはそういえば?」というデジャブー系景色に行きあたりました。おぉそうだ、ここは苦木温泉だぁ!ここは去年も訪問したのですが、そもそもかなりぬるく、そして湯小屋自体が朽ちてしまい、源泉は小さなバケツに流されっぱなしになっていたという記憶が。足湯だけでガマンというか、まぁいいかと思った記憶があります(詳しくはこちら参照)。

とはいえここまで来たなら「今年の苦木温泉」を見ておきたいのは当然のことです。橋を渡り、ちょうど1年ぶりに再訪してみると‥



となれば「入浴に対する正当なる欲求」がフツフツと源泉よろしく湧き上がってくるのはいうまでもありません。しかしここは周辺(特に川向こうの民家側から)丸見えのはず。ふっふっふ、でもね、車を真正面にバックで引きこめば‥よぉっし、プライベート露天風呂完成!(実に勝手な理屈ですな)。
まいどぉ!ここで動画です(9)。

「苦木温泉、初の本格入湯っ!」

やっぱりかーなりぬるめの湯ながら、この日はかーなり暑い日だったので問題なし。

Wmv形式、286KB、7秒

はぁ、「行きがけの駄賃」ならぬ「通りがかりの一湯」という感じでした。それなりに満足♪しかしその一方で‥

気がつけばそろそろ日も西に傾きつつある時間となりました。スーパーで夕朝食の買い出しは済ませたものの、まだこの日の泊まり場は未確定‥。でも、一定の目星はあったんです。そう、それはこのページのはるか上方、「伝承工芸館」にて昼ご飯の際に得た情報によるもの。そしてこの約1時間後、思いもかけぬ「果報」に心を震わせたTakemaなのでありました。詳しくは次ページにて。



あ、そうそう、かつての湯小屋はほぼ自然に還りつつありました‥。

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