− こんなところにいいお湯が!宮床温泉 −

さて湯野上温泉を通過して南会津町(旧田島町)へ。途中で昼ご飯のお蕎麦を食べたんですが、イマイチの評価ということでここでは触れずにおきましょう(苦笑)。そういや湯野上の露天風呂ってまだ入ったことがないんだけど、今回通過しちゃったのはちょっともったいなかったかもしれないなぁ。

さて、旧南郷村へと向かいます。実は今回只見方面の湯めぐりはあまり考えていませんでしたが、この時期の只見地域はまだ雪融けが始まったばかりだろうし、いったいどんな感じなのかを見たくなってぐるりと大回りしてみたわけです。

道路沿いの家々からは家庭用除雪機による除雪作業が盛んに行われていました。このあたりの家々の庭先は6月になるとルピナスの花が咲き乱れてとても綺麗なんですが、まだまだこの時期は「本格的な春に向けてまずはウォーミングアップ開始」といった感じなんですね。ねぇtettさん

さて、昨日の那須湯本温泉にて同宿の方から「南郷村のさかい温泉は割合いいですよ」というお話を伺っていたわれわれでありました。そういやこのあたり(伊南川沿い)の温泉といえばその昔(とはいっても90年代半ば)仮設の温泉施設のあった「深沢温泉」が一番のお気に入りで、しかしそこが現在のような「超本格施設」に変わってしまってからはこの地域に対する興味も薄れてしまっていたんだっけ。

でもまぁせっかくだしというわけでさかい温泉さゆり荘を目指したわけですが‥あれ、間違えて入り口を通過しちゃった?来た道を戻りますが、そういやこのあたりにもう一つ別の温泉があるみたい。というわけで先にそちらの「宮床温泉」を目指すことにしました。国道沿いに看板も出ているのに、こんな場所に温泉があるなんてこれまで全然知りませんでしたわ。



一瞬、むむ大丈夫か?と思いましたがちゃんと営業中でした。

どうやらこちらの温泉は完全な民営日帰り施設で、何でもこちらの経営者ご自身によるボーリングによって作られたのだとか。確かに入口の雰囲気などはちょっとお役所製温泉のそれとは趣を異にしています。というわけで入浴料500円をお支払いして男女別の浴室へ。うわ、土曜の午後だというのにまたもや男女とも貸し切りっ!



くぅ、民営だけに浴室入口の何とも魅惑的な張り紙が‥いや、我慢我慢(心鬼)。

温泉は薄茶色に濁った感じの色です(張り紙によると空気と反応してこの色になるようです。旧深沢温泉はもっと真っ茶色だった記憶がありますが今の「むらの湯」はそうでもないし、もしかしたらこちらも含めて濾過したりしているのでしょうか?店番のおばさまはお友達と話に夢中でしたので聞けませんでしたけれど。


宮床温泉はよろし

「ふぅ‥」

やっぱり「あー」とか「うー」とかの声を出しちゃってます。

Wmv形式、460KB、9秒

結構大きめの湯船はばっちりの適温で、ゆったり長湯ができます。かなり居心地のいい湯であることに間違いはありません。ん?湯船の奥の方から気泡がぶくぶくと上がってる?もしやこれは循環湯によくあるようなジャグジー設備?と思い、もぞもぞと湯船を移動していくと‥あれ?足に何かが当たる?

ちなみにちょっと調べてみたら、その昔「原ヘルス工業」が生産していた「バブルスター」という製品があったようですが、どうやらこのシリーズの一製品のようです(違ったらごめんなさい)。なお、こちらの温泉は「循環は決してしていません」とのことですので誤解無きように。もちろん吸水口などは一切ありませんけれどね。

さて、壁には何やらボード状のものがワイヤーで吊り上げられています。最初は「何だこれ、浴室内工事中なのかな?」と思いましたが、しばし湯に浸かりつつ眺めているうちにはたと気づきました。



なるほど、営業時間が終わると電動ウィンチを操作して湯船に蓋をするということなのでしょう。そ、それにしても大がかりな装置だこと(驚)。

さて、このあとは只見駅まで北上し、只見川沿いの国道を下流に向かうばかりとなります。え、さかい温泉はって?うーん、細かいことは言いっこなしね(強引ねじ伏せ)。この時点で予定より遅くなりはじめていたので今日の宿まで温泉はおあずけです。それにしても何よりも、さすが雪深い会津の中でもこのあたりの残雪量はものすごい!この時点でも(3月末)場所によってはまだこの積雪量ですからねぇ。



冬の暮らしはやはり大変なんだなぁ。初めてこの道を通ったときに強く感じた「スノーシェッドの長さ」も納得です。

春はすぐそこまで動画です

「春の訪れを前にして」

今冬の雪かき、ホントにご苦労様でした。でも、ここまで溶ければもう先は見えた?

Wmv形式、555KB、13秒

さて、塩沢のあたりまで来たところで「白鳥飛来地」の看板が目に入りました。車を停めて只見川の中州のあたりをよく見てみると‥



「なぁんもいないでしょ」と思う方はマウスオン。中央の砂州の先っぽ付近に‥。

よしよし、これでとりあえず「白鳥も(たった2羽だけど)見たぞ!」と豪語できることになったわけだし(誰に豪語するというのだろう?)、とりあえずは満足。ここからは休憩なしで一気に車を走らせます。日が暮れる前に今宵の宿に到着したいものですから。して、「今宵の宿」とはどこ?
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