− (5) ついでに「猿の湯」再訪後、いよいよ今宵の宿へ。うわ!−

続いての湯は、場所さえ知っていればまぁ程近いところにある「猿の湯」。しかし今年は山道部分に草が繁茂しており、初めて訪問しようとする人は「本当にこの先でいいのか?」と絶対躊躇するような状況でした。かくいう自分たちも、以前の道の状況から「まぁここは楽勝だし」と短パンにビーサンといういでたちで向かったため、結構しんどかったというか痛かったです。



だって、こんな所を進んでいくんだもん。距離はそんなに長くないけれど。




「猿の湯到着直前状況」

場所は覚えてましたから「もうすぐだな」ということで動画を撮ったのですが、いやぁ草がすごかった!

Wmv形式、925KB、23秒

猿の湯は何も変わっておりませんでした。というか湯船の大きさもこれ以上拡張しようがないし、そもそも訪問者もそれほど多くないということなんでしょうね(湯はかなりぬるいので夏じゃないと快適じゃないし)。

ここもアブが多く、特に今年はウシアブの仲間の「アカウシアブ」(後のページでリアルな画像が出てくるはずです)が「当たり年」のように各所で大発生しているようで、これがまた大きくて恐いんですよ。よって、結構早々に切り上げた次第です、はい。

このあとは十二湖などを車窓から眺めたりしながら宿へと向かいました。思い出すなぁ、このあたりの河原にも湯が出ているはずだと意気込んで探し、結局空振りに終わった日々のことを(苦笑)。なお日本キャニオンは見なくてもよかったような気が(笑)。

さてこの日の宿は「白神温泉 静観荘」。かなり鄙びた感じの宿ですがお湯はなかなからしいということで前日に予約を入れていました(ちなみに国道から十二湖に向かう分岐にも同じ名前の宿があるので要注意。ちなみにご親族の経営だそうで)。部屋に通されると‥おおっ!





ご覧の通り、まさに真裏に五能線♪

いやぁ、こりゃ「鉄」の血を僅かでもひく者(変な表現ですが)であればたまらない環境です。ずっと以前、福島県の小町温泉で「目の前を磐越西線が通る」という部屋に泊まったことがありますが(確か太田屋という宿でした。あちらもまた鄙び系でしたっけ)、この宿もまたいいですなぁ。もっともこれが「山手線が部屋の横を通る」ようだったらうるさくて仕方ないですが(笑)、何といっても五能線ですからね。



「わが部屋の裏を五能線が走る」

列車が通過する前には少し離れたところにある警報機が鳴り出しますから、のんびりしていても「お、もうすぐ来るな」とわかります。

Wmv形式、671KB、20秒
さぁて続いてはお風呂お風呂っ!(本日8湯目)。こちらの湯は炭酸泉、しかも湯口で40度くらいの湯は加温なしだというのに口に含むと炭酸がシュワー。高温の炭酸泉は滅多にないということですからかなり貴重なのではないでしょうか!ちなみに炭酸分がそれだけありながら何故だか肌に泡がほとんどつかないのは不思議でしたが。ところで冬はどうしているんだろう、加温しないとかなりぬるいような気がするんですが‥。



当然掛け流しでどんどんと注がれる湯船の縁には成分が結晶しております(右上画像マウスオンで拡大)

お風呂上がりにさぁ夕ご飯、まぁ何ともいろいろあった一日がようやく終わろうとしています。もう一湯入ったら立派なオタッキー温泉マニアだったのに‥(このコンテンツのトップページ参照)(笑)。ま、とにかく食べよう飲もうっ!(ちなみに食べきれませんでした)。

夕食後はお腹いっぱいだったのと、考えてみればTakemaは昨晩ほとんど寝ていない徹夜状態だったもので、かなり早い時間にバッタリと沈没してしまいました。まぁそりゃ当然ですけれどね。おっと、寝る前に翌日の宿の予約も入れておきましたとさ。

明けて翌朝、たっぷり寝てすっきりしたところで朝風呂と洒落こんでいたら、まさに絶妙のタイミングで列車が通過していきました(左上写真)。そのあとはしばし朝のお散歩。ああ、この川の上流にあるのね一ツ森沢の湯‥なんて感慨に耽るようなことは全くなく、「さぁって、本日訪問する湯は‥」と、頭の中で最終確認しておりましたっけ。

朝ご飯を食べ終わったところで窓の外を見ていたら、何と宿の方が屋外でカニを茹でておりました。しかもカニ茹で専用とおぼしきそのかまどには、何と薪がくべられています!厨房でやる方が効率的な気もするんですが、これはもしかして‥

というような「長年の経験から培われた職人技」だったりするんでしょうかね?ちなみにカニはガザミ(ワタリガニ)でした。



われわれが昨晩食べたものもここで茹でられたに違いありません。ちなみに冷凍じゃありませんでしたし地場産でしょうか。

さてこのあとは、いよいよ津軽に文字通り「どっぷり浸かります」!が、その前にもう一湯ね。
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