− その1 どこ行く?ではその温泉経由であの温泉に泊まっちゃえ! −
(2007年6月1.2.3日)
カナダ出張から戻ったのは5/31日の夕方でした。翌日の6/1(金)は出張中の休出で代休、でもって6/2.3は土日とも休みだったわけですが、さすがに時差ボケのまま出かける勇気はなく、事前には何も計画していなかったのであります。帰宅後はなーんも考えず(眠かったので)20:00ころ就寝。しかしこれが大吉!?
翌朝は5:00にぱっちりとお目覚め。あれま全然眠くない!隣のベッドですやすやと眠っているおしんこどんを尻目にTakema活動開始!まずは旅行中の荷物を(軽く)整理して、うーむそれでも眠くないぞ。このあたりから、「もしかしてもしかするなら」系の欲望が頭をもたげてきました。つまり、
そうと決まれば話は早い?どっち方面に行こうかとしばし頭の中で考えた上で福島の吾妻界隈に決定!とはいえ綿密にどこに寄って何やって、というような細かな予定はありません。とりあえず温泉でまったりする、それがあくまでメインです。というわけでとにかく急遽お出かけ決定!おしんこどんの家事(洗濯とか食事の片付けとか)が終わるのを待って、いざ出発です!
出発前、とりあえず今宵の宿として電話予約を入れたのが吾妻山塊北側、ぎりぎりで山形県側の滑川温泉福島屋さん。どうせ泊まるのならば飛び込みはやはり失礼ですからね。ちなみに、以前立ち寄った際に「こちら、次回のお泊まり時にご利用いただけますので」と渡されたビールサービス券が手元にあったことが、今回の選定に関して大きなアドバンテージになったのは動かしがたい事実であります。
こうなると、たかがビール、されどビールなのであります。
というわけで午前中ややゆっくり目のスタートとなりました。いろいろとがっついて回るつもりはないので、とにかく夕方17:00までに宿に入れればいいやくらいの気分なんで気が楽です。これが野湯めぐりともなるとそうはいかないんですけれどね(笑)。
一気に北上して福島盆地へ。このまま現地に直行するのも悪くはないんですが、この日はせっかくの平日=どこの湯も空いているはず、というわけで、以前から寄ってみようと思っていた微温湯温泉へ寄り道ということに。最初は宿泊候補地としても考えていたんですが、まさにその名の通り源泉がぬるいということで、出来ればもう少し暑くなってきた頃に泊まるのもいいかなあと考えたので立ち寄りにしたというわけです。
なかなか風情ある宿ですし、自炊施設が明るくきれいな感じだったのにも好感が持てます。
お湯は予想通りぬるいです。源泉31.8度ですからね。奥のポリバスは加温浴槽ですが、やっぱりついつい源泉湯に‥
ちなみにぬるかった湯にゆっくり浸かったこともあってか、湯上がりには汗がだくだく。いやあもしかして微温湯に泊まるのも良かったか?と、微妙に後ろ髪を引かれつつもとりあえず所期の目的地である滑川温泉へと向かうのでありました。
この時期道端に数多く咲いているこの木花、タニウツギというそうです。
というわけで、ぴったし17:00に滑川温泉に到着。チェックインもそこそこに、まずは夕食前にお風呂お風呂!この日のお客は自分たちを含めず3組6人くらい、ならばだいたい貸し切りではないか?しかも只今露天は女性専用タイムというわけで、おしんこどんは露天へ、Takemaは内湯大浴場へと向かいます!
ここしばらく誰も入った形跡のない内湯はお湯も元気で何とも嬉しい感じでした。
それに比べると、露天の湯は供給量の関係か湯の白色もややお疲れ気味?いや、でも入浴客の絶対数は少ないでしょうし。
さてお風呂から上がるとすぐに夕食です。われわれ2人にとって宿の夕食はある種の恐怖を伴うんですね。それは質=味ではなく「量」。もともと決して大食ではないというか基本的には少食動物に分類されるであろうわれわれにとって、「コレデモカコレデモカ、どうだ食えるものなら食ってみろ」系の量が出てくると、もうそれだけでげんなりなんです。だって昭和30年代製のわれわれは「残すのは失礼」とか、Takemaなどはどっかのページにも書きましたが「飯の一粒血の一滴」的な指導を山岳部時代に受けているんで、とにかく残すことは基本的に自分たちの中で御法度なんです。
その点、ここ滑川温泉の夕食は安心して食べられました。適量のおかずだからこそ普段はしないおかわりもできるわけです。とにかく宿の「量で豪華さを見せつけようとする」姿勢には断固反対、昔のどっかの万年野党のように「とにかく自民のいうことには全て反対反対ハーンタイ!」と叫び続けることによってのみ己の存在価値を主張することになっても結構です、とにかく反対!(何のこっちゃ)。
ちなみにおしんこどんが気分良くビールの栓を抜くと、その王冠はまるで「自分がいるべきと信じて疑わない味噌汁椀内」にジャンプしたのでありました。
この日、結局Takemaは時差ボケもなく最後まで元気なままでした。この話をした職場の同僚さんは「Takemaってタフですねぇ」といみじくもおっしゃいましたが、わたしの場合眠くならなければ何とでもなります。腹が減っても全然大丈夫なのは確かです。でも、眠くなったらその時点でアウトなんです(笑)。そうでしょおしんこどん(大笑)。その意味で時差ボケとはあまりにも厳しい試練だったんですが、いやはや今回は「こんな自分をほめてあげたい」気分にさせられましたとさ(自画自賛)。
さて、熟睡の上翌朝もこれまた早々目が覚めました(5:00頃)。どうやらこの時差ボケは「旅行には最適」系の症状を呈しているみたいです(笑)。まだ寝ているおしんこどんを起こさぬようにしてさっそく朝風呂としゃれこみます。
昨日白濁していた露天の湯はすっかり透明な湯に変わっていました(左上画像マウスオンで昨日の画像に変わります)。これは湯そのものがくたびれていたわけではなく、注がれる湯の状況が変わったようなんですね(よく「五色の湯」とかいう名前の湯の場合、その由来は「日によって湯の色が変わる」ということが多いようですし、ここ滑川温泉もやはりその傾向はあるようです。旋回訪問時は白濁とはいえもっと青っぽかった気がしますし‥)。
ちなみにもう一つの露天風呂である檜風呂ですが(前回訪問時にはまだなかったけれど)、一見白濁に見えるのは、実は浴槽の底に敷いてある滑り止め用マットの色なんです。泉質からか滑りやすいのはわかるけれど、これはちょっとなぁ(笑)。
そうそう全然関係のない話ではありますが、最近は山中の宿でも徐々にインターネットへの接続状況が良くなってきており、特にLANケーブルの配線工事の必要がない無線LANを装備した宿が増えつつあるようです。有名なところではここ吾妻界隈の新高湯温泉が挙げられますが(公式サイトを毎日更新しつつ、サイト上でも無線LAN対応を謳っているのですぐわかります)、実はここ滑川温泉でも無線LAN内蔵のノートPCを持参すれば無料でネットに接続できます。うわーありがたい。
ただし国内外を問わず無線LANアクセスポイントのある宿でも自室では接続不可という場合は多いです。要は、無線発信ポイントから部屋までの距離によってはエリア圏外となってしまうわけで。カナダの大規模ホテルでもそれで痛い思いをしましたが(仕事で使いたいのに全然アクセスできない!)、新高湯や滑川のような規模の旅館の場合、複数のアクセスポイントを準備するまでの必要&需要はないと思います。となれば、完全にエリア内となる&休憩できる場所にノートPCを載せられるテーブルがあると有り難いのですが‥。これは滑川温泉さんのみならず、無線LAN設備を有する各宿の皆さんにお願いしたいところです。その点でも新高湯温泉さんが広いロビー(大テーブルあり)にアクセスポイントを置いているのは素晴らしいです。‥いやこれは滑川温泉さんへの批判というわけわけでは決してなく、「こうならいいなぁ」と思ったことをつらつらと書いただけなんですので‥。
ちなみに山奥の宿の場合、場所柄ブロードバンドというわけにはいきませんので念のため。基本的にはISDNベースですが、誰もがダイヤルアップ接続していた頃の苦労を思い出せば楽勝?(ただし「ダイヤルアップって何?」という質問には今さら答えられません。あのころはネットに接続するんだって大変だったんだからぁ‥)。
というわけで、通常の時間に起きたおしんこどんに「よし、滝を見に行こう!」とのたもうたTakemaなのでありました。これとてまだ6時台。
朝のお散歩、しかもアドレナリンじゃなかった森林が作り出すオゾンをたっぷりと吸い込みながら山道を歩くのは気持ちいい!たとえそれが登りでも(笑)。そしてそれこそ久々の滑川大滝だからこそ‥。のんびりと登ることしばし、はるか以前に見覚えのある滝が再び眼前に現れました。
もちろん今回の画像は左上ですが、右側の画像はといえば今から16年前(1991)、今の職場ではないですがとりあえず定職を得てすぐの頃(とりあえず定期収入が入るようになったんで)まずは山に行かなきゃと意気込んでこの山に来たときのものなんですね。押し入れのアルバムから引っ張り出しましたが、懐かしいなぁ。
ちなみにこのページ内で、1991年の滑川温泉内湯に入浴している若き日のTakema(当時27才)の画像をマウスオンで仕込んでおいたんですが、お気づきになりました?もしまだの方はこのページの全画像に対するマウスオン行脚をよろしくお願いいたします(笑)。ちなみに現況との比較対照による余計なコメントはその全てを却下します。さすがに15年も経つと人って変わるもの(苦笑)。
さて、今日はどうしようかな?
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