− その4 いざ行かん「本格野湯」の塩沢温泉! −

さて炭酸井戸のあとはあたふたと次の湯を目指します。何たって日帰りなんだから忙しいんです(笑)。次に目指すのはぐぐんとダート路を進んだ先にある塩沢温泉。湯は河原に出ているようなのでほぼ完璧な「野湯」といえそうです。というわけで思わずサブタイトルに「本格野湯」ってことばを使っちゃいましたが、焼酎じゃないんだからねぇ(笑)。

こちらは国道からかなり奥の方にあります。最初は狭いとはいえきれいな舗装路なんですが、しばらく進むと普通の林道になります。特にこの時期はまだ雪融けということで水たまりはもちろんのこと小川になっている場所もありますが、やっぱり4WD、全然不安なく目的地まで着いちゃいました。で、道中はどんな感じなのかというと‥。
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「道中は途中からぐちょぐちょ」

最初はいい道なんですけれどねぇ。ちなみに途中から変わる動画は帰り道のものです。まぁもっとも往復なんで状況は全く同じなんですけれど(笑)。

Wmv形式、573KB、16秒
というわけで現地に到着!‥と、ちょっとした広場に沢山の軽トラが駐車されています。どうやら地元(及びその近く)の皆さんがどどどっと山菜採りで山に入っているご様子。さてはこのあたりは私有林というわけではないのですね(村有林かなぁ)。それとも「まぁ細かいことはいわずみんなでナントカしようよ!」ということなのでしょうか?



目印というべき湯屋@旧施設は雪の影響で半壊状態でした。もちろん湯船にたまっているのは完全なる水。

さて、ちょうど山菜採りの出発準備をされていた方々にこの温泉について質問してみると、どうやら全くご存じない様子(さては「本当の地元民」じゃないのかな?)。温泉そのものの存在を知らないようなのでこちらが逆に説明申し上げた次第です。まずは小屋の周辺をうろうろしてみると、すぐ道ばたにこんな「遺物」を発見!

地中より突き出たパイプです。どうやら土台部分はすっかり土が流出してしまったようですが、パイプそのものはしっかり直立しています。というわけで中をのぞいてみると‥おおっ!(上の画像にマウスオンするとパイプ内画像に変わります)。
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「のぞいてみると‥おおっ!」

ちゃんと今でもブクブクと噴出しています!

Wmv形式、352KB、6秒
しかぁし!手を入れて湯温を計ってみると「ほぼ完全なる水」でした(残念)。いやそれでもほんの少しだけ温みがあったかな?やはり事前に知った情報どおり、沢に降りないとダメなんでしょう。というわけでこのパイプの脇の急斜面を滑り落ちるように下に降ります。

下るといえば聞こえはいいのですが、実際はこんな場所を一気に降ります。上写真のおしんこどんがどんなところにいるのかといえば‥上画像にマウスオンよろしくです。うわ、こりゃ高くて急!(けれど実際は灌木につかまればまぁ何とか)。ただしこの時おしんこどんは名誉の?負傷!無理に右手を使ったら腕がアイタタっ!になっちゃったそうです。
というわけでTakemaのみ河床に降ります。対岸には「いかにも」系の赤茶けた場所があるんですが、それよりもまず降り立った場所、河床の岩の隙間からブクブクと何やら湧き出しておりました!



ほぉらぁ、こんな感じ。

まぁもっとも湧出量はごく僅かだし、ほとんど水に近いような温度なのでこれではいかんともし難いかな。というわけでデジカメを肩に、タオルを首に掛けて対岸を目指します。しかし沢水が冷たいのはやむを得ませんが、河床の石がかなりツルツル滑り系で結構緊張!ちなみに深いところでヒザあたりまでありましたが、これはこの時期だからなのかなぁ。

というわけで対岸の赤く変色したあたりに到着!湯そのものは沢の水面約20cm上部からちょぼちょぼと湧き出ています!さっそく冷えた足をぬくめる意味も込めて足を入れてみると‥うむぅ冷えた足には心地よいとはいえ、結構ぬるめです。夏ならまぁ何とかなる気もしますが、まだ5月だしねぇ。しかしまぁちゃんと手を入れて沢水の流入を止めさえすれば何とかなるかな?



湯量はちょぼちょぼ、すぐに本流に合流してました。

とこの時、自分はとんでもないミス@第1の後悔をしでかしたことに気づかざるを得ませんでした。それは‥

河原沿いの湯ですから、石ゴロゴロの堆積場を掘るにはそれなりの器具が必要。しかし掘るものがない!ちなみに邪魔な石を掘り起こそうとしましたがテコの原理なしにはびくともしませんでした(泣)。ちなみにこの日は車の中にもスコップはありませんでした。

さらに次の瞬間第2の後悔!それは‥

GWの某源泉であまり役に立たなかったビニールプールですが、プールそのものは車に積んだまま。その車はここから対岸に渡って坂を登ったところにあります。あのプールならこの場所でも何とかその役目を果たしてくれるはず!しかし車まで戻って取ってくるのは何だか面倒くさいものがあります(時々こうして不精の虫が起き出すTakemaです)。というわけで出した結論とは‥。

という何とも軟弱なものでした(苦笑)。だってあの時はホントに面倒に思ったんだもの。
毎度毎度の動画です(7)

「というわけで足湯です」

面白くないけれど勘弁してね。

Wmv形式、453KB、11秒
ちなみにこのあたりの河原からはかなりあちこちでシューシューと湯や水の噴出が見られました。周辺をよく探索すればもっといい湯が出ている箇所があるのかもしれません。ただしかなりの山奥なので熊に気をつけて行動すべきですね。



シューシューと出てます湧いてます!

というわけで塩沢は足湯で終わらせました。このあとはまた別の湯を目指したんですが、もしやここでの不精が湯の神様を怒らせたのか?「湯、湯がナイ?」

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