こんなお湯にも浸かってきましたのだ。

(2008年10月11-13日)

さーて体育の日絡みの3連休といえば、数年前までは毎年のように「北の大地詣で」を行ってきたのですが、今年は2月にかの地を訪問したこともあって、結果的に夏のツーリング予定がいきなり「アフリカの大地訪問」に変更されたのはまだ記憶に新しいところです。というかまだ全然旅行記が進んでないしね(苦笑)(10月下旬現在まだ9Pのみ)

でもやっぱりお出かけを皆無にするわけにはいかないTakemaですから、普通なら3連休となればついついはるかなる地を目指してやっほほーい、うっほほーいと出かけてしまうわけですね。しかし諸般の事情(夏にお金を掛けすぎた?)ということもあって、やはり北行きはちょっと無理みたい。というわけで前々日あたりから考え始めて「宿泊まりの2泊3日」でお出かけしようということに決めたわけでございます。でもそれも、標高の高い観光地(紅葉見物の観光客が多いはず)は避けて考えなきゃ。というわけで、「まだ紅葉には早いだろう福島の谷あいなど(山の上は近寄らないようにしました)」をメインとした訪問計画を立てたわけなんですね。

しかしやはり3連休ですから誰しもが考えるメジャーな宿は軒並み満室だろうと考え(そりゃそうだ)、ちょっと的をずらした感じの宿をターゲットにして電話してみたら、結果としてはまぁなかなかよかったじゃないのさ!というわけで、いざ行ってみまショー!



さて10/11、ETC夜間割引に間に合わせるために3AM出発です。浦和の料金所を4AM前に通過しようという魂胆とともに、「明るくなってから出るのではどう考えても渋滞に巻き込まれること必定」との思惑も目一杯だったのであります。いつものことながら眠いんですがこれは譲れない一線ですね。さすがにGWほどには混んでいないんで楽勝でした。

那須ICにて高速を降りまずは那須湯本の温泉街へ。ついこの前までは会津へ行くとなれば西那須野塩原で降りて、R400で尾頭トンネルを抜け、さらに県境の山王トンネルを抜けてようやく会津へというルートしかなかったんですが、2008年9月に一つ北側の甲子トンネルが開通いたしましたんで、早めに一度は通ってみたいと考えていた次第でした。

しかもそれと機をほぼ同じくしてあの「料金の高さに辟易して何度か通行を躊躇した」那須甲子道路も無料開放されたというのですから、これはもうダブルで楽しんでみるしかないでしょうというわけなのです。もっとも今回はバイクじゃありませんからワインディングは楽しめないんですけれどね。

那須湯本到着は6AM前でしたが(途中のSAでゆっくりしていたもんで)、さすがにこの時間の温泉街には人の気配なし。実は「宿の人が扉を開けていたりするのを見つけたらすかさず湯を所望してみよう」と願っていたのですが、だーれもいませんでした。じゃ、今回は調べてこなかったけれど「鹿の湯」はもしかして6時から開いたりしないか?と狙いを定めて行ってみると‥ダメじゃん鹿の湯、8時から開けるなんて根性がだれてるよ(責任転嫁しなさんな)。というわけで自分の都合に合わないと好き勝手なことを言ってゴメンナサイのTakemaでありました(すぐ謝るんで許してね=鹿の湯さん)。

さて6時を回り、まさかいまだ有料のボルケーノはもう係員さんが来ていないだろうなとびくびくしながら登っていくと‥よっしゃまだ無人!しかし、このあたりからは無情にも雨が降り出してしまったのであります。紅葉はまだまだこれからという時期だし、雨はどんどんその強さを増してくるしということで旧那須甲子有料も無停車で通過、そのまま甲子トンネルに突入してしまったのであります。

いやー快適な道ですね、しかも白河ICから来ればいきなり会津のど真ん中に出られてしまうというのはこれまでに比べて大きなアドバンテージがあります。旧那須甲子有料は償却が終わったわけではなく、今後借金返済の見込みが経たないということで公費を入れての無料化だったと聞いていますが、公共事業におけるあの「甘い事業予測」はいったい何なのでしょうね。明らかに「作りたい側の意向」を反映させたものとしか思えないんですが‥。

話がそれました、会津側に入ってみたら雨は止んでいたんですね(嬉)。というわけでまず目指した場所といえば、Tマップルほかにも記載されていて超メジャーな無料温泉である「湯野上温泉露天風呂」であります!それこそ立地も災いしてこれまで訪問する機会すらなかったわけですが、いくら連休初日とはいえまだ早朝、しかも周辺宿に泊まっている人はそろそろ朝ご飯タイミングではないのか?というわけでどんどん川筋に下ってみた結果はというと‥



はーいこれでーす、貸し切りでーす!

駐車場には数台の車、うち2台はお泊まり系のようでしたがただ今朝のまったり中、別の一台のご夫婦?がお入りになっているようでしたがずんずん進んでいきました。ちなみにおしんこどんは超強烈な睡魔攻撃を受けたらしくて、混浴露天を確かめるでもなく車から出るでもなくとにかく轟沈。

一人さびしく入浴したTakemaでしたが?しばらくして先客のお二人も上がられたというわけで完全貸し切りをタンノーできたというわけです。



あー、確かに立地的にかなーりスバラシイ!お湯もいい感じだし。



河原を掘ると湯がでる場所が‥ということでしたが、ざっと見ではその気配がありませんでしたし。



何といっても極上湯船が目下貸切状態なのですから、こっちをタンノーするに如くはなし!

ちなみにここのお湯はすぐ脇で湧いている源泉と温泉街管理の余り湯(黒ホース)の合わせ技一本!のようですが、とにかくいい湯であることに変わりはありません。

入浴をタンノー後駐車場まで戻って来たあとは、隣の車の方としばし車中泊談義となりました。もしかして今後もしかするかも知れません(謎笑)。でもあれから連絡がないなぁ(笑)。

ちなみにおしんこどんは途中で目覚めて(われわれの会話がうるさくて目を覚ましたのかも)、会話中にお風呂の見学に行ってきたようでした。でも足湯もせず手湯(つまりは検温のみ)だったそうな。ここの湯に入れるタイミング(特に貸し切りで)はそうそうなさそうなので、眠かったとはいえちょっと惜しかったね(実はもう再訪問しなくてもいいかと思っているTakemaだったりします、うふふ)。

さて、そろそろ朝ご飯だしということもあり会津田島駅をうろうろしてみると、何と朝8:00から営業のレストランがあるじゃないですか!というわけでさっそく朝ご飯♪南会津は実はトマトの産地でもあるからか、「全国唯一、トマトラーメン」などというメニューがあり、これはというわけでおしんこどんがさっそく注文しました。

なぜかカメラを車に置いてきた関係で画像は残っていないんですが、おしんこどんいわく「スープスパゲティのスパがラーメンに変わった感じ」だそうでございます。「美味しいんだけれど、スープスパを想像してこれを注文するとやっぱりラーメンだからねぇ」とのこと。あのー、「トマトラーメン」という品名にいきなりスープスパを想像して注文する人って(笑)。ちなみにスープをかなりしつこく飲んでいたところからみると、おしんこどんのお眼鏡にかなったんだと思われます。え、わたくしTakema?いやモーニングセットですよ(案外保守的)。

さーて続いて目指したのはやっぱり古町温泉赤岩荘!ガツン系の食塩泉だというのに、10数年前からすぐ前は何度も通ってきたはずなのに、去年温泉施設の目の前まで来たはずなのにあまりの駐車車両の多さに尻尾を巻いて逃げたはずなのに‥とにかく今回ようやく初訪問を果たしたわけでございます。町外の日帰り客は600円と、この地域にしてはちょっと高めの料金設定ですが、関東近郊の温泉施設に比べればやっぱり格安です。しかもこれって「休憩料込み」だそうなんですから、1日まったりするには逆にこれでは安すぎる?



田んぼの脇に「天然温泉」の幟がどん!施設そのものは普通なんですがお湯がイイ!



食べ物飲み物の持ち込み禁止というだけあっておつまみ系は充実!でも結構皆さんいろいろと‥(笑)。

というわけで右上画像の渡り廊下を通ってまず目指したのは露天風呂でありました!うわ、ほぼ入れ替わりで先客の方が上がられたのでここも貸し切りモード満開?というわけで赤茶色の湯をいきなりタンノーすることが出来ました!

検査時53℃の湯がどんどん流しこまれています!源泉は透明湯ですが、時間とともに鉄分の酸化によるものかご覧のような色に変化するようです。この時間はご覧の通りまだ湯溜め中でしたが、やはり劣化は早いのかな?

ちなみによく見ると湯の表面に油膜が!表示されていた成分表にはそれに関する記載はなかったと思いますが、やっぱりあるんでしょうかね。ちなみに備え付けのコップで飲んでみたらかなり塩味が濃い!

このあと内湯に行ってみたら、こちらはさほど広くない浴室に3-4名の先客さんがおられたので撮影はもちろん自粛です。でも酸化(劣化)するまでもなく掛け流されているであろう薄い笹濁りの湯は、あまりに確かな素性ゆえしばらく入っていたらそこそこお疲れモード(朝も早かったしなー)。やっぱりここの湯は濃い!当然のごとく汗がなかなか引かずに難渋しましたが、そのあと行った休憩室はまさに地元の社交場そのもの。特に皆さんとお話はしませんでしたが、日頃からこちらの湯をたっぷり楽しんでおられるんだなという雰囲気だけはたっぷり感じました。

ちなみにすぐ手前には老人福祉センターだったか特養ホームだったかがあるんですが、「濃い湯ゆえ湯疲れしないのかなー?」とかえって心配になりました。いや、でも毎日この湯に入れば耐性がつく=元気になってくるのかも知れませんね!

さてこのあとは山を越えて昭和温泉へ。「実はまだ入っていなかった湯」第3号でございます。
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