− その1 朝一番から野湯入浴の悦楽 −
ナニやってるんでしょうね全くもう(笑)。
(2009年5月2日−6日)
そんなわけで今年もやってきましたGW。すでに前週にオフキャンプは終わっていますから、これはもう心おきなくのんびりしちゃえるわけであります。ちなみにGW後半の天気予報はこと東北中部に関する限り「おおかた全日とも雨は無し」ということで、これまた絶好のキャンプ日和りになろうかというわけですね。
しかしTakemaオフキャンプにご参加いただいたのらさんからは、ちょっと気になる話を聞いていたのです。それは、
というものでした。え、温泉のスケールが詰まっちゃったのかな、それとも源泉が止まっちゃったとか?でも温泉なしでも営業はできると思うんだけれど?でもそもそもウワサだし‥と思いつつ、ようやく確認しようと思い立ったのは出発(5/1夜)の前日でありました。秋田県湯沢市の市役所に電話を入れてみると‥
というお返事が返ってきました。うわーマズイ、今回はおとう、ちんさん、のらさんと合わせて5人でキャンプ宴会しましょという話になっているんですが、すでに皆さんには「木地山で会いましょう」と連絡しちゃっているし‥。
おまけに代替のキャンプ場といっても、とことん山は以前見に行ったらかなりのファミリーキャンパーがいた記憶があるし、温泉付きを目指すキャンパーはこちらに殺到すること請け合い。となればじゅんさい沼しか選択肢はありません(一応東北の他エリアについても調べてはみたんですがどこもイマイチだったので)。いつも道路から見ていて「じゅんさい沼=雰囲気が暗い」というイメージがあったせいか(というか木地山が開放的すぎるんですが)あまり積極的にではありませんでしたが、今年はこちらのキャンプ場を利用することに。しかーしこの選択が何とも大正解でありました!
「1000円高速」の影響で、今年は例年以上に「酷い渋滞」が予想されていたので、5/1(金)の20:30ころ、つまりお仕事の皆さんが家に帰ってくる頃に出発。常磐道経由、一気に阿武隈高原SAまで走ったところで睡魔がやってきたので仮眠。で、30分くらい寝てから再び走り出しますが、道路状況を示す電光掲示には
という表示が。うーん、まだ80km規制だからそれほどひどくはなさそうだけれど、この時間(ちょうど午前0時ころ)でこれじゃ夜が明けてからはものすごいことになりそうだなという感じです。実際、自分たちが通過したときは車の流れが時に40km/hくらいまで落ちることはありましたがまぁ何とか。でも夜明け前の交通情報ではすでに「同区間の渋滞18km」とか言ってましたっけ。時間差でかろうじてセーフというところですね。
高速上のSA・PAはどこも満車満車の満員御礼でしたので東北道上では長者原SAでガソリンを入れただけ。秋田道に入り錦秋湖SAで再度の仮眠を1時間ほどしたような‥。
ほぼ日の出とともに起き出して、湯沢ICで高速を下り、ちょっと買い出し&寄り道をしたりしてじゅんさい沼キャンプ場には8:00に到着しました。すでに前夜のうちに到着していたおとうと「いやいやまぁまぁオハヨーございます」と挨拶しながら、「1年に1度しか使わない(ことの多い)宴会場付きファミリーテント」を設営します。
というわけで設営完了。おとう、ペグ打ち等のお手伝いありがとうございました。
場内にはこんなりっぱなあずまやもあり、天気もいいことから浮かれるおしんこどん(笑)。
さて、「おとうコーヒー」のご相伴に与りつつ朝食を摂り、いよいよ始まった連休初日をどう過ごすかはもう決めています。それはもちろん山菜採り!採るのはいつもの場所、連休初日であればまだ先人が入っていない可能性が高いからです。おとうも一緒に(車に同乗して)行くということで、ここからは3人での行動となりました。
最初の寄り道は、知る人ぞ知る?ローカル名所「おしら様の枝垂れ桜」。数年前に「手を入れすぎた」結果枝張りが小ぶりになってしまったというアレですが(左上画像にマウスオンすると2007年の画像に変わります)、今年はもう散り始めということもあってか案内表示も全くなし。そのかわり、吹く風に桜吹雪が舞っておりました。これはこれでまぁいいかなと。
さて続いては某所の湯へ。今年の湯加減はどうかなー、でも面倒だからスコップや携帯湯船は持参していないんだよなー、つまりはこの湯にそれほど固執してないんだよなーと思いつつも、なぜか懸命に「今年の適温場所」を探すTakemaでありました。すると‥
コンクリ管から湯が流れ出ています!これより上流には人的施設はありませんから廃湯でないのは当然です。また、コンクリ管の出口付近は多少深くなっていて、多少の堆積物を手で掻き出すだけで腰湯OK、これはコレハ!という感じで「入浴」を宣言。同行のおとうは激しく笑っておられました(笑)。
上流からそこそこの量の湯が流れてきています。湯温は‥うーむ絶妙の43.2℃!(温度計は今回からの新装備)。
こうやって見ると、やっぱり結構アヤシイ場所ですね。ほとんど人は来ない場所なんですが‥。
さて「人は来ない」と書いたこの場所なんですが、ここに来るまでに1人の男性がバイクで先行して行きました(しかも結構荒れた林道なんですよここは)。おそらく山菜採りに入った地元の方に間違いないだろうと思っていたのですが、Takemaの入浴中、おとうとおしんこどんはちょこっと別の場所の見学に行ったわけですね。
Takemaも着替えを終えてしばらくこの場所で待っていたんですが、待てど暮らせど帰ってきません。そこで「いるはずの場所」に行ってみると‥
お話によるとこの方はやはり地元在住で、このエリアの管理をなさっているそうなのです。現在はだいぶ荒れてしまったこのエリアですが、以前は道の刈り払いや看板などもきちっとされていました。実はこの方が整備なさっていたそうなのです。また、このエリアの歴史についても伺いました。へぇー、こんな場所に○○があったんですね!
ちなみに今日はGWということで、帰省してくるご家族のために山菜を採りに山に来たということでしたが、われわれが今日キャンプ宿泊(自炊)だということをお話すると‥
と、タラの芽をたっぷりといただいてしまったのであります!しかも、そのタラの芽たるやみな目をみはるほどの大物揃い!実はわれわれも別の場所(国有林内)で1つ2つタラの芽を収穫していたのですが、もうそれとは比較にもならない「上物」でございました。おじさん、大変ありがとうございましたーっ!
こ、こんなにいただいちゃっていいんでしょうか!ちなみにワラビ(右上画像)についてはこのあと説明をば。
さてこのようなご厚意に甘えつつ、さらにTakemaはこの方に次のような質問を申し上げました。それは‥
‥われながら強欲です(大笑)。というわけでそれからしばらくの後、未舗装の林道を上っていくフォレスター号の姿がありました。結論からいえば源泉湯の湧出箇所は発見できなかったんですが、そのかわり噴気を上げている場所を見つけました。どれどれということでさっそく(ボッケの踏み抜きに注意しながら)噴気口の中に温度計を差し込んでみました(確か150℃まで計測可能なので壊れることはないでしょう)。すると‥
おお、96.1℃!まさに激熱高温の噴気ではありませんか!(別の穴では97.6℃を記録)
ちなみに計測するのには温度計の先を穴の中に突っ込まねばならないわけですが、突っ込むのも取り出すのもこの熱気に阻まれかなり大変でありました。いや、普通素手ではやらないって(笑)。
と、ふと足下に目をやると‥ここは宝の山でありました!
せいぜい5m四方くらいの範囲は、もうとにかくワラビの里状態!というわけで大きめのものを中心に3人でしばし収穫。「ここだけ」密集していたのは、やはり地熱の関係で元気に根を張っているからでしょうかね。上の方の画像で黒いバケツに入っているのがこのワラビです。その他、いつもの場所でゼンマイも少々収穫しました。
と、そうこうしているうちにすっかりお昼となりました。以前利用したことのあるお蕎麦屋さんの場所をなぜか失念し、結構下流エリアまで降りて来ちゃいました。今さら戻るのも面倒なので、前に一度店内にまで入りながら混んでいてやめた川魚の料理店(本業は養殖)に行くことにしたわけです。が‥(以下次ページ)。
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