− その5 矢作温泉で本日の〆湯、夕食は海鮮三昧! −

なぜか気仙沼市街をパスして目指したのは郊外にある矢作温泉。うっすら濁り湯であるという情報があったので、ならばここで湯っくりしてから市内に向かおうと考えたわけです。

車を止めて外に出ると、大音響のカラオケが聞こえてきます。さすが三連休中日の午後、もうすっかりゴキゲンになっている方々が多いようですね(笑)。上画像では分かりにくいですが結構な数の車が止められていて人気の程がうかがえます。

脱衣場に入ると4名ほどの先客さんが。そりゃそうだよなーと思った瞬間そのうちのお1人がこんな言葉をかけてくれました。

おお、ラッキーセブンスター!というわけで喜び勇んでいざ浴室へ。



わずかに茶色系の濁りのある湯が満たされています。温度は‥うーん、ここはあつ湯志向じゃなくいわゆる適温系です。と、3枚ほど写真を撮ったところで次のお客さんが入ってこられたのでこれにて撮影中止(笑)。今日は市内の非温泉宿に泊まるつもりなので、ここで頭なども全て洗ってしまいました。



この直後次の方が見えたわけです(笑)。

ちなみにこちらの湯の入浴料は‥おどろくなかれ200円ポッキリ!共同湯じゃなくてここはれっきとした旅館の湯ですよ!実はこちらの湯、温泉としての登録はしていないらしく、そのため入湯税の150円が免除されているというわけです。確かに成分表とかは貼ってなかったよなぁ。でも入口にはしっかり「矢作温泉」と明示されているし‥税務署もおおらかなのね。

さて矢作温泉を出発し、次に向かった先は気仙沼駅前の観光案内所。もちろん宿についてのアドバイスをいただくためです。最初は資料だけもらって自分たちで探そうと思っていたのですが、何だか結構たいへんそうなので結局予約の電話もお願いすることに。

すでに16:00を回っていたので夕食付きはきびしそうだし、せっかくなら居酒屋などで海の幸とお酒タイムをタンノーしたいと申し出たところ、案内所の女性からは次のようなお言葉が。

はーいそれではそこに決定!電話をしてもらうと「狭い部屋部屋しか空いていないがよいか」とのことでしたが、まぁ朝食込みで6900円、しかも夕食場所至近ということなら十分でしょうというわけでOK。ちなみに案内所の方いわく「気仙沼の宿は全体的に高めなんですよ」。なんででしょうねぇ。

そんなわけで宿へと向かいます。もう間もなく到着‥というところで、眼前に広がった光景に目を疑いました!

こ、これはどうしたことでしょう!GSの店員さんも唖然としているところを見ると「このあたりはいつもこうなんだ」ということは考えられません(そりゃそうだ)。しかし大雨が降ったわけでもなくこの日は1日穏やかな気候だったのに?

おそらくは水道管の破裂なのだろうと考え、それならばどのくらいのエリアが冠水しているのか車で見物してみることにしました(ヒマ人)。すると‥



「高潮」?も、もしかしてこれは海水なのかしらん?

【Movie】 なぜだか一面冠水しまくり
まぁそういうわけで宿へと向かいましょう。宿の名前こそ「ホテル」ですが、宿の佇まいは入口にのれんの掛かる和の趣であります。

ちなみに宿の前、そしてお隣の居酒屋「ゑびす振舞」の前もしっかり冠水域にかかっておりました。もっとも飛び飛びで跳ねていけば玄関(少し高くなっているので冠水無し)まで辿り着けました。というわけでチェックイン時に宿の方に聞いてみると‥

さらにいろいろと聞けば、さすがにこれほどの潮位上昇はそうそうあるものではないらしく「年に数回あるかないか」とおっしゃっていました。うーむ大自然の営みをしみじみ感じますねー。ん?はっ!(今気づいた)、

後日しっかり洗車したことはいうまでもないことでありました(笑)。

さて、チェックインが終わってみればあとはすることもありません。そんなわけで少しまったりしたあと、ちょっと早めですが18:00にいざイザ居酒屋「ゑびす振舞」へと出発です!とはいえ館内でつながっているので宿のスリッパでそのまま水平移動できちゃうので何ともお手軽な移動なんですけれどね。



そんなわけで、ガッチリいただいちゃいましょう!



まず最初に頼んだのはドンコの肝味噌和え。よーしどんどん頼むぞー(お金ないはずなのに?)。



続いて海鮮グルメサラダ、柳ガレイの焼き物も到着です。うっほほーい。

そしてここで、気仙沼ならではの海の幸が華麗にもめでたく登場であります!そうそう、気仙沼に泊まることにこだわったのはこれを食するためだったのですから!



フカヒレ姿煮の「小」(\1,580)を頼んだのですが、何と2枚入っていたのでおしんこどんと仲よく分け分けすることができもうサイコーであります。それにしても今回の旅行は温泉めぐりじゃなくてグルメ紀行(しかも激安系)となっちゃってますな。やはりうまいもんを食べるにはその産地に行くのが一番でありますね(ちなみに気仙沼は鮫の水揚げ日本一を誇ります)。

なおこちらのお店ではサイズ別に「中(\3,680)」「大(\7,350)」も用意されています。小と中は背びれで、大のみ尾びれのようです。大を頼むことは永遠にないでしょうが、それでも「横浜中華街の1/4の値段」だと聞くと、ゑびす振舞ならぬ「大盤振る舞い」してもいいかな?と思ってしまうから不思議です(でも思うだけですが)。



となればここはビールじゃなくて日本酒でしょう!うーん幸せ三昧テクマクマヤコン♪

しかしこれでオーダーが終了したわけではありません!次に出されたものもまた気仙沼ならではの海の幸なのですよ。それは‥どーん!



‥とはいっても、フカヒレほど有名でもないこれは一体ナニ?と思われる方も多いのでは?実はわたしも今回の計画を立てるまで知らなかったのですが、これ、モウカザメ(ネズミザメ)と呼ばれるサメの心臓の刺身なんです。さすが気仙沼、サメ食文化がしっかりと根付いているわけですね。ちなみに湯通しなどはせず、氷水でしめたあと血抜き&スライスして酢味噌で食べるのが一番だそうで、こちらのお店でも酢味噌が出てきましたが、いやいやわさび醤油だって十分にいけますよ!(というか酢味噌がそんなに好きではないTakemaなのでしょう油の方がうまかった。酸味はレモンを搾って香りづければOK)。

左上画像の丸い輪は‥血管のブツ切りでしょうか?(左上画像にマウスオンするとあまり変わりばえのしないズーム画像に変わります)。しかもこの量!肉厚の刺身はクセも臭みもなくとっても食べやすいのです。これで950円は希少性を差し引いても安い!

ちなみに右上画像は「キムチの王様」という名前の料理で、メニューによると「刺身用マグロ・メカジキ・タコ等を丸く包む特製キムチボール」ということでありました。味変化という点では良かったんですが、そろそろヨッパーになりつつあったわれわれにはお魚の味わいがよくわからなかった気が(汗)。

そんなわけで大満足でお会計を済まし、部屋に戻ったらおしんこどんはすぐに寝てしまいました(笑)。ホントはそれが一番幸せなのですが、Takemaはなぜか全く眠くない「ヨッパラーズハイ(ランナーズハイのパクリ表現)」の世界に入りこんでしまったようなので、室内の本などを読みながらゆっくりしたわけです。ちなみにここ気仙沼ホテルはフリースポット加盟の宿なのですが、どうしても接続できなかったのはここだけのヒミツです。認識はするんだけれど接続できず。アイスランドでも同様の事情で格闘しましたが、接続形式を統一して欲しいぞ。

そんなわけで朝、最終日の朝!夕方になればなるほど首都圏方面の渋滞が激しくなることは明らかなのですが、渋滞予想を覆すスムーズな走行ができるよう無意味に期待するばかりであります。で、朝ごはんは昨晩同様ゑびす振舞へ。ちなみにここ気仙沼ホテルはもともと割烹旅館だったそうなのですが、この「併設居酒屋」というアイデアはかなり素晴らしいですね。厨房及び調理職人さんの有効活用にもつながりますし、食材のロスも少なくなるだろうし‥。

で、朝食です。朝から焼きサンマどどん!というのは確か阿武隈の久之浜鉱泉でも同じだったかなと思い出しますが、ミニ鍋が何と「ウニの卵とじ」だったのにはちょいとびっくり(右上画像マウスオン)。ついでに同じく右上画像の右下、レンゲのすぐ脇の小鉢は何と「ミニミニフカヒレ丼」だったのでこれまたびっくり(左上画像マウスオンで拡大画像に変わります)。やっぱりこのホテルに泊まることにして正解だったぞ!

マスコミも結構来ているんですね。でも女将さんをはじめとした宿の方々は全く鼻高々でもなく、かなりいい感じの宿でありました。そういえば居酒屋上がりの後1Fの喫煙所兼TVルームでまったり新聞を読んでいたら(ここでコーヒーも飲める=インスタントですが)、20:00直前にご主人と女将さんがそろって登場。どうやらNHKの大河ドラマをここで見る気満々ふうで、こういう雰囲気大好きだなーと思った次第です。

さてそれでは最終日、そろそろ帰りましょう。しかしもう1ページあるということは?(笑)。
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