三浦と房総、東京湾を横断し両半島で各1湯ツーリング!

− その2 お魚ランチのあと、フェリーに乗り込み房総側へ −

さて続いてはおとうが目星を付けてくださっていたお店までマスツーリング(たった2人だけど)。複数台で走ることがまずもってほとんどないTakemaゆえ何だか新鮮です。ちなみにTakemaは三浦半島内の道路地図及び各所の位置関係が全く頭に入っていないので、おとうナビの方向指示器のみを頼りにして付いていくしかないのであります。

そんなわけで住宅街のど真ん中にあるお店「さがみ湾」さんへ。地魚が売りのお店のようで、「混んでるかなー」と危惧しながら来てみたのですが、案に相違してガラガラでよかった。というか、ちょっと前に法事のお清め会が終わったような感じでありましたのでタイミング的にラッキーだったのかも。

そんなわけでメニューを見ますが、まぁTakemaとしてはやっぱり「地魚刺身膳」ですよね。ちなみにおとうはキンメのアラとお刺身の膳。これは日替わりメニューだったのか右上のメニュー画像にはありませんね。でも、海老天丼600円はランチ限定とはいえ安いなぁ。別画像の記録によると内容は「海老2本と野菜」ということなのですから、さすが海沿いの料理屋さんなのであります。場所柄観光客はほとんど来ないでしょうから「地元価格」といっていいのでしょう。

というわけで出てきましたそれぞれのお膳!やはり1000円にしてはそれぞれお値打ち系です(右上画像にマウスオンでお刺身部分の拡大画像に変わります)。お刺身に関してはマグロがないのが気に入りました。あれは港に上がるにしてもまずほとんど地魚じゃないですもんね。ちなみにおとうのキンメのアラ煮は「もともとのご本尊(カシラ)が小さめなので」ちょっと可食量が少なかったかな。もちろん先月の焼津宿泊時に食べた「アレ」とつい比較しちゃうんで申し訳ないんですが‥。

しかし1000円で間違いなく地魚勢揃いのこの定食、Takemaとしては十分に満足でした(おとう、お店選択は正解でしたありがとうございます!)。

さて昼食後はいよいよ「海を渡るTakema」なのであります。おとうも「久里浜港まで一緒に行くよ」とおっしゃって下さり感謝。港までは結構近く、乗船車区画に進んでみると‥



あれまぁ、車はともかくバイクはTakemaだけ?(左上画像の緑バイクはおとう&シェルパ=ここでお別れなので)。

「このあとは目の前にあるカインズホーム(ホームセンター)に行くんだ」と嬉しそうにのたまうおとう、ホームセンターを前にしたらキャンプ用品(流用できるもの含む)のチェックに余念がないと思われます。物欲の権化にならぬよう気をつけてねと祈りつつ、「じゃ、次はGWのじゅんさい沼で!」と確認した上でお別れとなりました。突然の乱入だったにもかかわらずいろいろとありがとうございました!

「はーい、じゃあバイクは入ってくださーい」との係員さんの誘導により車両一番手で車両甲板に進入です。とはいえバイクは自分しかいないんだよなぁ、土曜日の午後早めということで時間的には確かに空いているのかも知れませんがちょっとさびしい。やっぱりアクアラインの関係が大きいのでしょう。森田健作千葉県知事、あなたの施策はいま間違いなくこの会社の経営を圧迫しています!



この両画像はまだ四輪車両が入ってくる前のものなので誤解しないで下さい。でも5レーンのうち両サイドの2レーンしか車もいませんでした。

それにしても、交通の至便化によるストロー化現象については随分前から現実問題となっているのに、それに対する抜本的な対策が検討されてこないことはある種異常な事態であります。アクアライン開通後の木更津の商業衰退を目の前にしながら小手先の対策に終始する自治体(この場合木更津市というよりは千葉県)の無手無策には呆れかえります。観光入り込み客数とそのアガリだけを絶対視し、地元経済の衰退やむなしという流れを本当にこの県は理想としているのでしょうか?隣県に東京と神奈川という経済規模の大きなエリアがある以上、そこと物理的に直結すれば「同じ土俵」で千葉が戦えないのは自明の理です。では、「違う土俵」を作るよう積極的に(目に見える動きとして)推進したか?答えは「否」です。

先月(2010/12)に新青森まで開通した東北新幹線。最新データによると観光入り込み客は確かに前年同月比でかなり増えているようですが、その一方で地方経済の潤滑油となるべき東北地方の中核銀行が早くも「逃げの姿勢(中核支店からただの支店への格下げ等)」に入り始めてもいるようです。「いざというときは中核支店から人員を送り込めるから通常は支店で十分」という論理なのですが、これで本当に青森の活性化はなしとげられるのでしょうか?これもまた、「交通が便利になれば自動的に地域が活性化するはず」という、根拠のない希望的観測に基づく無為無策による「当然の帰結」だといえるでしょう。故田中首相が推進した「日本列島改造」の残像に憧れ続けその路線を追求推進した結果、そこに想定されていなかった「泥沼」にはまり始めていることをわれわれは今こそ自覚しなければならないのです。

「マスで動かざるを得ない」政府の施策にはあまり期待していません(今の政府だからというのじゃなくて、マスで動くとろくなことはないので)。都道府県単位での、それぞれの実情に見合った施策が今こそ必要になっていると思うのですが、実情を見ていると「予算をくれ」以外の実際行動についてはあまりに動きが鈍いと思ってしまうのは、「Takemaがこの方面についてまだ疎いから」なのでしょうかね??

たった1台のバイクを止めて客室甲板へ上がっていくと、右上画像のような掲示がありました。間もなく航路開設50年なのですね。東京湾の最奥部に住むTakemaにとってはなかなか利用しにくい航路なのではありますが、このページを読んでおられる東京神奈川の皆さん、房総への往復なら片道は是非この東京湾フェリーを利用しましょう!アクアラインとはまた違った爽快感を味わえることだけは間違いありませんので。そんなわけで、ここからは「束の間のフェリー旅堪能」ネタへと進みます。



東京エリアからの日帰りツーリングでこんな景色が味わえるって‥サイコーじゃないですか!しかも大型バイク込みで1960円!



ほんの30分ほどの航海ですが、気分はまさにクルージング。1月のこの日は暖かかったこともあり長袖1枚で十分でした。



東京湾は全域が交通の要衝です。東京&横浜から発着する大型船と直角に交差しつつ走るフェリーですからある種スリリング。



しかも小さな漁船&レジャーボートも航路脇にたくさん停泊しています。これらをすり抜けながらフェリーは定時運航しているのです。



こんなに頑張っているのにお客さんが‥少ない、何だかあまりにさびしいではありませんか。そりゃ昔は殿様商売だったかも知れませんが‥。



と、ここまで何だか政治&行政批判とセンチメンタル系コメントに終始してしまいましたが、これまで4-5回このフェリーに乗った記憶はありながら今回が一番感動的に記憶に残る船旅だったことは間違いありません。そんなわけで訥々と書きまくってしまったということをご理解下さいませ。そうこうしているうちに、船はまもなく金谷港に入港です。



あー、帰ってきたんだなぁ千葉に‥(笑)。ちなみにフェリーの入港を眺めるライダーが1名。いい味出してます(右上画像マウスオンで拡大)。


徒歩乗船用ブリッジの据付作業(左上画像)を見ていたら、「そういやもうドライバー系の人たちが誰もいないぞ」と焦って車両甲板へ。まだゲートは開いていませんでしたが、見たところ各車両にはもう全員がスタンバイ。ちょっと焦りつつ準備を完了したのと係員さんがゴーサインを出したのはほぼ同時でありました(厳密にはTakemaの方がちょっと遅くて先に四輪が1台出ていきましたがまぁどうでもいいってチキチキマシンじゃないんだから=お若い方は検索してね)。

さてここからは真っ直ぐ帰るのではなく、タイトルにもある通り「房総の湯」にも浸かっていく予定なのですが‥うわー、これまで訪問せずにきたのを大航海時代、いや違った大後悔するような「いい湯に浸かれて大満足!」だったのでありました。
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