− その3 早戸温泉つるの湯をタンノーの巻 −

まずはお部屋へと通されました。外見こそちょっと「合宿所の趣」があるこの湯治棟ですが、館内は各所ともリフォームが為されていて特に「鄙び感」を感じることはありませんでした。部屋は八畳間にゆったりサイズの広縁付きで広さも十分です。TVと冷蔵庫も完備で何も問題なし。これで1泊諸税込みが3,825円/人というのですから何らの問題もありませんね(嬉)。

また、お風呂は日帰り施設の大浴場はもちろんのこと、宿泊客専用の男女別内風呂もあってシアワセ。特に大浴場の方は21:00で閉館してしまい、翌朝は9:00に営業を開始するものの別料金になってしまうので(連泊の場合は大丈夫)、この内風呂の存在はとっても有難いのでありますよ。

さてそれではまずは大浴場へと向かいましょう。湯治棟から延びる渡り廊下(右上画像マウスオン)を通って正面入口へ、そこからエレベーターで1Fへ下りていきます。

以前(GW前半)にここを訪問したときはそれこそ「げげっ、一切みごとに駐車スペースがないパーフェクト満員御礼!」というわけでスゴスゴと退散し、結果的にもう一軒の「竹のや旅館」で入浴したわけですが(あちらはあちらでかなり風情のある浴室でもあり十二分に満足した記憶があります(その時のページはこちら)。ちなみに同一源泉使用だそうです。

まぁそれはともかくとして、まずは明朝の無人チェックアウトに備えて宿泊料をお支払いしました(トラブルというのではなくちょっといろいろあったんですが、これも何だか楽しかったです。受付の方、千葉湾岸の埋め立てエリアの地盤に詳しくてびっくり)。ではではお風呂に向かいましょう!

しかし脱衣カゴの利用状況からすると、ざっと見10数名の先客さんがおられるようです。しかし初湯のここは何としても(特に露天は)撮りたい!というわけで、「湯浴み客各氏の流れに一瞬の間隙が生じる」ことを期待して防水カメラを持ち込みました。

で、内湯はといえば「あと1人、でも悲しくもそのお1人がなかなか湯から上がらない!」ということで全景撮影は諦め、只見川を正面に見る角度で撮影したのが左上画像というわけです。ちなみに内湯はかなりの長方形なので、この立ち位置から湯口付近でまったりしておられる浴客さんまでは3-4mあったんじゃないかな?

続いて露天風呂へ。しかしさして広くもない露天風呂の利用状況をみてビックリ!

というわけでいったんスゴスゴと退散。しばらく内湯で露天湯への人の出入りを監視し(笑)、入浴客が3名まで減ったところで再訪。先客さんに「自分のエリアだけ」の撮影を許可してもらい、ようやく1枚だけ撮れたのが右上画像でありました。もちろん宿泊ということもあり、この時点で閉館直前の再訪を期していたのはいうまでもありませんが、でも目の前の只見川を写せるのは今がラストタイミングですからね(ちなみにこの時点ですでに18:00くらいでした)。

あ、お湯自体はやや薄茶濁り、飲泉もできますので堂々と口に含んでみるとやはりこの界隈共通の塩味がしますがそれほど濃いものではありません。というかその名も「大塩」だったさっきの共同湯源泉に比べればかなりマイルド、その昔トライデントシュガーレスガムに出演していた少年が今やオジサンになってここの湯を飲んだ上でひとこと、「これならボクの血圧もOKさ♪」という感じでしょうか?(わからない人の方が多いと思いますがこちらをご参考に)。あと、ちょっと複雑な味わいも感じますがちょっと美味しい系なので嬉しい。

そんなわけで本格撮影は20:30以降にすることにして(もちろん十分に温まった上で)休憩所(左上画像)にておしんこどんを待つことに。

しかーし、こちらの湯がよほど気に入ったのか全然出てこないおしんこどん(笑)。この時点で18:00過ぎだったのですが、受付の方に併設食堂の営業時間を確認すると「19:00閉店ですよ」というお返事が返ってきたのですこーしずつ焦り始めます(笑)。で、食堂の食券も入浴券の自販機で買うようなので「さーてとりあえず自分の注文だけ決めておこうかな」と思ってボタン群を見たところでいきなり快哉っ!(心の中でね)。

これはかなり嬉しかったです。さっきまで「最悪、途中の道の駅で買ったどら焼きを朝ごはんにするしかないかなぁ」と思っていたのです。もちろん「ちびた朝ごはんによって『水を浴びたアンパンマン』のごとく実力を発揮できなくなる」ようなTakemaではありませんが、やっぱりちゃんとした朝ごはんを確保しているか否かは精神衛生上大きな違いがあります。例えとして正しいかどうかはわかりませんが、その昔の「海のトリトン」で、トリトンが頼りとするイルカのルカーに乗ってポセイドンといざ戦おうという段になってルカーがたまたま外出しており(どこへ?)、しょうがない仲間のイルカに乗って戦いを挑み始めようとした直前、ブランドショップで新作の洋服を買ってきたルカーが帰ってきた、よーしこれで本格態勢でポセイドンと戦えるぞ!といったところでしょうか(古いネタ+くどすぎてわからない?)。

そんなわけでかなり安心しておしんこどんの湯上がりを待ちます。しかし出てこないなー。そんなわけで建物の外にある飲泉所へ(右上画像)。浴室内にもコップが置かれていましたし、飲用許可のある湯ですし、しかも浴室内じゃないし‥ん、もしかしてこれって許される?それはつまり‥

ということなのです。飲泉所の源泉はそこそこの湯温ですし、そりゃ「アツアツ味噌汁」じゃないかも知れませんがトライしてみる価値は十分にありそうです。今後の検討課題ですね(たぶんいつかやると思われます)。

さて、そうこうしているうちにおしんこどんが湯から上がってきました。聞けば女湯はそれほどの混雑ではなかったそうな。まぁいいや、閉館間際に勝負をかけるぞと固く心に誓うTakemaでありました。

というわけで18:20、満を持して隣接する食堂へ移動いたしました。お店のメニューラインアップはラーメン2種と蕎麦2種とカレーライス、そしておにぎりとデザート(地物イチゴのシャーベット)、以上!というシンプルな品揃え。しかし何種類あっても注文するのはどうせ1人1種類なので問題はないのです。というわけでTakemaは会津地鶏蕎麦(珍しく大盛)、おしんこどんは辛味噌ラーメンをそれぞれ注文しました。

またイチゴシャーベットを1つ注文し(右上画像マウスオン)、さらには明日の朝食としておにぎりを2人前(お持ち帰り用)お願いしたので‥

そんなわけで「食の問題」は全て解決。しばし部屋でまったりしたあと、20:30、いよいよ再出動の時間がやって参りました!

浴室へ行ってみると先客さんは3名ほど、しかも皆さんそろそろ退出モードっぽくてよーしよし。まずは、無人と思われる露天湯へ行ってみましょ。

しかしまぁ露天風呂と言っても、夜間は周囲も真っ暗だし「外気が涼しいだけの湯」ではありますな(笑)。まぁ貸し切りなのでいいか(右上画像マウスオンでいつもの足画像に変わります)。ちなみに多くの入浴客で賑わった1日のラストの湯なので、いかにかけ流しとは言っても湯の鮮度云々については言いますまい(笑)。

そんなわけで内風呂に戻ってくると‥



源泉は2つの湯冷まし槽を通り抜けてメイン湯船に注がれています。前にも書いたようにこの温泉は飲泉もできるので、備え付けのコップで飲んでみるのもいいでしょう。

薄く茶系の濁りのある湯をタンノーし、脱衣場でほぼ服を着終わった頃、前述の係員さんが入ってきました(20:59)。「あ、すみません今出ますので」と申し上げると、「いや、無事ならいいんです。いやね、時々のぼせて動けなくなっちゃう人がいるもので見に来たんですよ」とのお言葉。わたしゃのぼせやすいタイプに見られていたのでしょうか?(笑)。

あ、ちなみにわたしは「のぼせ・湯つかれ」という経験は一度もありません。ただ、毎日いくつも湯に入りすぎて尻の皮がムケかけたことはありましたが(大笑)。

そんなわけでさーて焼酎でも飲みながらゴロゴロして就寝といたしましょ。
[戻る] [次へ]