− その16 八甲田廃墟の湯は本当の廃墟に。別アプローチで「ブルーシートの湯」 −
この山のどこかに、この沢のどこかに湯がある‥はず!
さてそんなわけで、まずはぐぐんと移動して、2009年に一度訪問したきりの「廃墟の湯」を再訪します。し、しかし‥かつての進入口には廃材等が置かれており危険(釘が刺さったままの木材なども多くあります)。またその周辺から藪を漕いで人が入った形跡も全然ありません(そもそもこのあたりの笹藪は相当に手強いんです)。
むむむ困ったなぁということで、前回の記憶を頼りに「藪漕ぎ最短距離」ルートをイメージし、右上画像の川あたりからアタックしてみることにしました。おしんこどんはお留守番です。今回はTakemaにしては準備よく長靴を持参していたので、これくらいの川渡りくらいならば楽勝ですね。
川沿いには幾筋か源泉の湧出が見られます。しかし量もわずかですし触ってみると‥ツメタイ。さすがにこれでは物の役に立ちません。まぁここは目的地そのものではないのでしょうがありません。さーてそれでは‥
これはキツイ、あまりにもハードな行軍でありました!進むも地獄ですが、見つけられない場合は帰るも地獄です(踏みつけたネマガリタケはすぐに立ち上がってしまうので帰り道がわからなくなりますので、ランドマークとなる木を覚えておきました)。そして藪漕ぎすること約15分‥
そんなわけで泣く泣く撤退決定!そして、目印の木目指して再び藪漕ぎ開始!(くっそー往路より手強い気がするぞ)。でもちょっとルートを誤ったのか、最後はネマガリタケにすべての体重を預けて急斜面の下降というおまけまでつき、こちらからのアプローチは不可であるという厳然たる事実がわかりました。そして再び川へ降り立ちます。
さてしかしそれから約20分後。Takemaはこんな場所に立っておりました。
やりましたよやりました(笑)。いや実は事前情報もあったんですけれどね。
で、てっきり倒壊しているだろうと思われたかの「浴室」ですが、何と冬の八甲田の風雪に耐えてまだ健在でした!(ビックリ)。ではでは、現状を確認してみましょうというわけで回り込んでみると‥
ああ残念無念、すでに湯の供給は行われていません。すぐ近くにある源泉施設からぬるい湯が噴き出している(右上画像)というのは前回訪問時と同じなのですが‥残念であります。そんなわけで廃墟の湯が「本当の(ただの)廃墟になってしまった」ことを確認し、この場をあとにした次第です。
戻ってきたら八甲田の冷水で渇いた喉を潤しました。出口は右上画像のような場所でした。
さて続いて目指すは「ブルーシートの湯」であります。ここについては先達の方から情報をいただいていたので比較的簡単にたどりつけた?わけなのでありますが、まぁいろいろと大人の都合ってやつですね(意味不明)。森の中にいきなり出現するからビックリです!
天井も壁(一部ですが)も、そして「浴槽」も、すべてブルーシート(と木材と)で出来ているではありませんか!ここには川渡りを含め歩いてくるしかありませんから、軽量の部材で湯船を造るとなるとどうしてもこうなってしまうというわけなのでしょうね。でも、ちょっと青すぎません?(笑)。
なお着替えエリアには近隣から運んだと思われる平たい石が並べられており、エントランスに重厚感を演出しています(上画像マウスオン)。
温泉は近隣からの引き湯と思われます。何でもこの地域の複数の権利所有者が云々かんぬんテクマクマヤコン温泉になーれ♪ということらしいのですが、これでわかった人はもはやイエスキリストですね。
ちなみにしばらく誰も入っていないらしく、湯船の底にはこの界隈の湯らしく白い湯花が沈殿していました。で、Takemaが湯に浸かった後は‥上の両画像ともマウスオンでご覧の通り白濁湯に早変わりです。
(このところ意味不明の感嘆詞が多いですが勘弁してやってください)
しかし‥撮影したはずの動画はなぜかフォルダ上から消滅しておりました。とことん残念なのですが、拙サイトをご覧の方からすれば「しょせん上画像の足が動くくらいのもんでしょ?」。ハイ正解ということであまり気にはならないかも知れませんね(大笑)。
左上画像はブルーシート湯から少し離れた場所ですが、確かに現役で地中からどこかに湯が運ばれてますね。どこに運ばれラブミーテンダー!(かなり苦しいのは自覚しています)。
さーてそんなわけで八甲田の2湯探訪(いや片方は廃墟だったんだから1湯か)はこれにて終了、いざ三陸目指してレッツらゴ‥いやちょっと待ってその前に!(この旅行記ではそんなのばっかしですな)。
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