− その1 川俣湖から県境の峠越え林道へ −



例年よりやや遅れた2012の紅葉ゆえ何とか間に合いましたぁ!(結果オーライ)。

(2012/10/27.28)

タイトル通り奥会津、2週連続で福島へ行ってきたのであります。でも思い立ったのが週末を目前に控えた木曜日あたりだったので、ちょっとお宿には苦労しましたけれど。結果としては秋祭りその他に大当たりでなかなかだったかな。もっとも最後の最後に悔しい思いもしましたが(笑)。

秋の行楽シーズンど真ん中ということで朝の6:00には渋滞が始まりそう、ならばさっさと出発するのが大吉というわけで4時過ぎに出発です。今回はおしんこどんも同行ですが、彼女の準備はいつもながら早いなー。

そんなわけで外環道経由で東北道へ。さすがにスイスイと流れていたわけですが、ある程度進んだところの電光掲示板を目にしてビックリ。

ちょっと待ってよ事故でしょ、こりゃ下手したらピクリとも動かなくなるぞと予想しましたが、ハイウェイラジオによると「2車線通行不可、1車線のみの運用」というわけで「止まりつつもじわじわ動く」系で何とかなりました。

そうそう、その渋滞過程で久々に「潔くない大型トラック」を発見しました。何が潔くないって‥左上画像マウスオンで多少ズームした画像に変わりますが、何だよあのナンバープレートの付け方!その辺の未成年系原チャリとやってることが変わらないぞ!渋滞しているとはいえそもそも3車線レーンの追越車線にいるところに「普段の走り方」が想像されますし、現に車列がじわじわ動いたときも「ちょっとでも早く」と車線変更するもんだからその車線はさらに動かず。もちろんマフラーは例の「キリキリ音」、しかも2台がつるんで走ってるし。

百歩譲ってその走りやノイズを許容するとしても、「でも捕まりたくないんでナンバープレート隠しまーす」という腐った根性は大嫌い。今度見つけたら何かしちゃるから覚悟しとけ!(たぶん再会しないでしょうが)。

約3kmの渋滞でしたが通過するには30分以上かかりました(空がどんどん明るくなってますよね)。事故現場にはすでにクレーン車が到着し横転した大型トラックを起こす作業に入ろうとしていましたが、まだこの時点では時間がかかりそうでした。交通情報を聴いていたら、このあと渋滞は17kmくらいにまで延びたようで、何とか30分ちょいで通過できてヨカッタのかも。

渋滞の銭湯、いや違った先頭=ボトルネックを通過してからは当然のごとくスイスイで、このまま郡山方面に直行してもいいはずなのですが(そういえば郡山南部周辺の温泉はほとんど手つかずだよなぁ)、なぜか「ラブストーリーは突然に」鹿沼ICで東北道を降りてしまうTakema一行でありました。その理由は後述ね。



そんなわけで例幣使街道を北上して今市方面へと向かいます。JR日光線、何だかレトロ塗装の列車が通過していきました。

今市からは鬼怒川方面へと北上し、途中のコンビニでおにぎりやサンドイッチを買ってそのまま車内で朝食。さすがにこの時間は飲食系のお店もやってませんからね(7AM)。そのあと川治温泉を通過した先で川俣湖方面へと左折します。福島に行くのになぜ「女夫淵でどん詰まり」の川俣湖方面へ?

実はこの日そもそもの計画は「田代山林道を県境の峠まで上がり、会津田代山の山頂草紅葉(要は半分枯れた状態ですが)をタンノーしたあと福島側の南会津町へと下る」というものだったのです。

しかし天気予報は「曇りでせいぜい時折晴れ間が出るくらいのもんだからね」というものであり、この翌日は「しっかり雨予報」だったことから「山の上だしキビシイかな、でもダメもとで行くだけ行ってみよう」という思いであったというわけです。ちなみに田代山林道は峠越え20km以上のダートですが、今から10数年前にはあの林道をオンロードバイクで踏破するだけでなく、登山口から田代山を往復(コースタイムはだいたい4時間だけど大幅に短縮)していたんですね。しかも日帰りなのにわざわざ福島側に下りて木賊の湯に浸かって帰ったんだっけ。

もうその根性はない‥というか、スーパースポーツバイクで林道20kmオーバーってあり得ないでしょ(笑)。でも当時今のバイクに乗っていたら「特攻」したかもしれないなぁ。ちなみに拙サイトの最初期制作ページに当時のことがわずかに触れられていました(こちらのページ冒頭)。いろんな意味で「若かった」よなぁ。

そんなわけで川俣湖大橋までやって来ました。ここから川俣温泉まで念のため足を延ばし‥いい感じの紅葉もちらほらと見られましたが、いかんせんまだ早朝なのに人が大杉勝男さんです!(もう知らない人も大飯原発でしょうが、東映フライヤーズからヤクルトに来て広岡スワローズで優勝の立役者に‥あ、何を言っているのかわからない人はいつもの通りコールスルー(あ、ちょっと違うか)して下さい。

と、ここで「あれ、何で土呂部から行かないの?」と思われた方、さすがです。実は土呂部から田代山林道へのアクセス路が路面崩壊により完全通行止めとなっておりました。自分でも「う、うっそぉ!」でしたが、迂回路の川俣湖経由が通行OKと書かれていたことにより「川俣湖畔を林道でぐるりと回って田代山林道にアクセス」ルートを選択したわけです。でもねちょっとね(後述)。



紅葉も真っ盛り、しかも誰もいない道を進むのは爽快です。川俣湖界隈には三脚を手にしたたくさんのカメラマン(その多くは「にわか」だったでしょうが)がいましたが、ここには当然ながら誰もいません。たぶんこの同じ時間のいろは坂あたりは恐ろしい渋滞モードなんだろうなと思うとさらに格別な気分です(性格悪)。そんなこんなでさらに進んでいくと長い橋梁に到着、そんなわけで‥



無意味なTakemaの「神にすがるポーズ」&おしんこどんの「柔軟を欠かさないポーズ」であります。

しかし、晴れていたらもっともっと綺麗なんだろうなぁと‥。まぁ天気予報はもともとよくなかったんでキャンプを考えず最初から宿に泊まる計画を立てたわけで、雨が降っていないだけでもまだ感謝しなければいけません。



これも、これも‥。日射しがあればたぶんもっと鮮やかに見えたはずなのは確かでしょう。



で、ページトップの画像となるわけです。やっぱり橋の界隈は広がりがあるからいいですね。



このあたりが紅葉の最盛期という感じでした。よっほほーい。

車の通行量は極少ですが、途中バイクが追いついてきたのですぐさま道を譲ると、手を挙げて挨拶してくれた上で一気に加速していきました。このあたりには長大系林道が多いから走り甲斐がありそうですねー。ご安全にどうぞ。

こちらは四輪ですが、セダンなどよりも多少最低地上高が高くまた四駆ということもありそこそこのスピードで進んでいかれます。どんどん高度を上げていくわけですが、何だか道の様子がその昔の記憶とダブってきません。路面も結構荒れてくるし、あたりはすっかりガスってしまったし、まぁもうすぐ峠だろうしということで進んでいくと‥むむ何やら看板発見。



そんなわけで馬坂峠まで上がってきました。峠は広い駐車場やトイレが整備されていて、ここまでの道の状態を思えば「へ?何でこんなに立派なの?」という感じです。実は福島側の整備状態は非常に良好なのでありました。というのも‥

檜枝岐から上がってくれば、ここから帝釈山(2060m)までは水平距離0.9km=頂上まで約1時間なのでお手軽ハイキングができるというわけなのです。一方、反対側には台倉高山(2067m)への登山口があり、こちらは頂上まで約2時間だとか。

そもそもこの日は会津田代山に登っちゃえという算段だったのですから時間的には余裕たっぷりです(この時点で10:30AM)。しかし、あたりにはガスが立ちこめ、そのガスがまた何ともじっとりと水分を多く含んでいんですよ。

あたりの木々からは、風が吹くたびに結露した水滴がばちばちっと下生えの笹の葉にあたる音がします。気温は低いし(車の車外温度計によるとこの時の気温は‥左上画像マウスオン)、天候の回復は期待薄だし、何より行ってもただびしょ濡れになるだけかな‥というわけでミニハイクはあえなく中止っ!

さてそんなわけで檜枝岐まで14.5kmの林道を下っていった‥わけですがっ!
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