− その7 くまげらさんご夫婦&漁師Hさんと至福の宴会 −



し、新鮮なるウニその他を‥焼いちゃいましたよ海鮮BBQ!ちなみにその奥では「豚ジスカン」がぐつぐつとっ!

さぁって、やってきました本日のメインイベント「くまげらさんご夫婦との宴会」であります。もちろん事前にお願いもしていたのですが、この日のお泊まりは「社務所」だったりするのです(笑)。ただし事前に「そもそも宿泊用の施設ではないので寝袋必須です」との連絡を受けていましたし、このあとはキャンプするつもりでもあったのでもちろん問題なし。

くまげらさんとは以前川湯のラルゴでご一緒したことがあるのですが(その時の様子はこちら)、当時は小清水町でお仕事をなさっていたくまげらさんも、その後転勤でこちらの小平町に引っ越して、今はご主人とシアワセ住まいというわけなのです。

広い駐車場なのも当然のことで、こちらは神社の境内。それにしても立派な神殿です。伺ってみると、こちらの神社がここ以北の日本海側各町村の神社を束ねておられるのだとか。なるほどぉ。

しかしそんなしみじみ感に浸っている余裕はありません。われわれが到着するや、くまげらさんご夫婦、そして旦那さんのお知り合い(同級生)である現役漁師のHさんにより、一気に海鮮BBQ宴会場がスタンバイモードに入り始めました!(というか「いつものことだからねぇー」ということでとにかく手早いのですよ)。

宴会場所は屋外に置かれたコンテナです。こんな宴会場所があるってとぉっても裏山椎の木ドングリ!しかも火興しはしっかりコンプレッサー使用ですよ、ちんぷうきじゃないんですよ!(一部の人にしかわからないネタでゴメンナサイ)。

そしてここからがすごいんです。この日のメインテーマというかおつまみは海鮮BBQなのですが‥



トゲトゲはムラサキウニですが、皆さん知ってますか?バケツの底に見えているのがより高級とされるバフンウニですよぉ。



そしてヒルカイ(いろんな解説がありましたが念のため自粛)、そしてホタテもにょほほっと必要にして十分な量が。

そんなわけで、くまげらさんご夫婦にHさん、そしてTakema&おしんこどんの5人による宴会が華々しくもしめやかにスタートしたのであります!‥実は人見知りするTakemaゆえ最初は言葉少なだったことはここだけのヒミツです(笑)。いや真実としては人見知りは嘘としても「この場でどんなふうに振る舞っていいのか最初はわからなかった」んです(実はこれホント)。結論としては「案ずるより生むがナントカ」だったんですが(苦笑)。



そんなわけでこんな夕方にしっかり宴会スタートです。皆さんわれわれのためにありがとうございますっ!

さてここで漁師のHさんが何やらウニにナイフを突っ込んでいます。焼きウニの場合、中の水分(というか体液というか塩水)を出しておかないと焼き味が落ちるのだとか。そんなわけで処理を終えた新鮮なるムラサキ及びバフンはどんどん炭火台の上に載せられていくわけです。
「うにがウニが雲丹が炭火台にっ!」」
しかぁししかし!道外在住者の圧倒的多数の方々はここで大いなる異論反論オブジェクションを唱え始めるのではないでしょうか?それはもちろん‥

というご意見に集約されると思います。しかし、ここで「長年ウニを食らい続けてきた」くまげらさんご主人&Hさんが地元ならではのご意見を発して下さいました。

なるほどねぇ(まだこの時点では自分も納得したわけではありませんでした)。と、ここでさらに地元ならではの「ヒルカイ」が投入されました!(この時に大人系の解説がなされた記憶がありますが、セクシャルフリーを標榜する拙サイトゆえ念のため自粛します(笑))。ムール貝というかムラサキイガイの一種かと思ったんですがそれにしては長細くて、しかも貝が開くととってもヨロシイ!



こ、これは身も大きくてマジに美味しそうだし食べ応えありだぞぉ!

ムール貝系はちょっと味にクセがあって(NZでも自分で採って食べてた)それほど好きではなかったんですが、たぶん近種ではあってもこのヒラカイはクセなしでおーいしーい!

そうこうしているうちにウニも焼けたようです。くまげらさんのご主人が焦げ取れたバフンウニを手にして(まだ熱いでしょうに)、もろくなったトゲを削り取った上でカットして下さいました。



殻を開いてウニの身(卵巣だか精巣だか)をつまみ出して‥



そんなわけでハフハフしながらいただきました。Takema48年の人生において「炭火で丸焼きウニうに雲丹」を食したのは当然の助動詞べし的に初めてのことでありまして、その衝撃たるやサリバン先生に叱られたヘレンケラーが「う、う、バフンウニ!」と初めて言葉を発したあの感動的な場面に近いものがありました(何のこっちゃ)。

この他にも、写真を撮り忘れましたが「うっひゃぁ!」系の海幸が登場しジュジューのハフハフでいただいたことは言うまでもありません。

そしてそんな焼きウニに合う‥というわけでもないのですが(苦笑)、某ルートを通してしか出回らない超レア系の復刻麦酒もしっかりいただいちゃいました(でも実はそんなに美味しくはなかった)。そして右上画像はといえば北海道ならではの‥ん?実はこれ、

くまげらさんいわく「最近結構流行ってますよー、ついでにこれにお餅を入れちゃうのも!」ということでしたが、後日道東在住の露天風呂マニアさんとキャンプ宴会をした際に伺ってみると「いやぁ、そういうのはこっちではあまりないですねぇ」ということでしたので、このブームは今のところ留萌地区限定なのかもしれません(笑)。この食文化が全道的に広がりを見せるか否かは今後の啓蒙運動にかかっているようです(でも誰が啓蒙するんでしょうね)。

そんなわけで食べ物ばかり紹介してきましたが、もちろん無言でパクパク食べていたわけでは決してないのでいろいろなローカル系のお話も伺いました。恥ずかしながら全然知らなかったのが2004年12月に起きた「留萌支庁南部地震」でありまして、ものすごくピンポイント的に大揺れしたようで小平町では震度6弱を観測したそうです。で、この地震で神社の参道入口にあった鳥居も「ポッキリ」。震源が浅かった(深さ9km)こともあり、相当激しい揺れに襲われたのでしょうね。

それ以外にもHさんの漁師生活とか、ご主人のふたまた人生とか(もちろん恋愛系ではなくお仕事の話ね(笑))、くまげらさんの「地域方言がわからずコマッタちゃんのお話」等々といろいろ伺いました。でもその詳細をここに記さないのはもちろん個人情報絡みの内容であるからですが、それと同時に「このページを作っているのが旅行後3ヶ月を過ぎた11月半ば=話した内容の詳細を忘れかけている」ことと無縁ではありません(苦笑)。

さてそんなことはいいとして(都合の悪い話題からはさっさとワープ)、実はご主人はお仕事絡みで笛や太鼓に大変造詣が深い方なのです(すでにご主人のお仕事の1つはご想像がつくかと)。もちろんそのことは訪問前から存じていましたので、これまた「笛や太鼓に造詣しちゃおうかな」系のおしんこどんは他流試合よろしく篠笛を持参しておりました(笑)。

というわけで宴会場で篠笛を吹き始めたおしんこどん。でもせっかくなら場所を移して神殿にて奉納演奏ということに‥いや、実際はそんな大仰なものではなく「神殿に太鼓があるからあっちでやりましょうか」くらいのノリだったんですが(笑)。



うほー荘厳!まさか夜の神殿に出入りを許される人になるとは‥(笑)。

そして「正式な場」にて演奏開始です。この地域のお神楽は直接京都の流れを引き継いでいるらしく、おしんこどんが勉強しているいわゆる「江戸前」の音色とはだいぶ違いがあるということで、まずはご主人が「こちらではこんな感じです」と笛を吹いてくださいました。でも拍子(太鼓)がないとなかなかテンポがねぇということで、ご主人のばちさばきとはもちろん比較にもなりませんがおしんこどんが見よう見まねで太鼓をたたき(おしんこどんも太鼓はやってますが2つの太鼓を同時に=ドラム的に扱うのはたぶん初めて?)、

そんなわけでそのあたりの経緯を時系列的動画にまとめてみましたのでご覧下さいませ。
「篠笛、太鼓のコラボレーション」
さて外もとうにすっかり暗くなっているので、この続きはくまげらさんご夫婦の自宅リビングに場所を移して行われました。いわゆる3次会かな(ただし2次会の神殿では一切飲み食いしていませんが)。

海鮮BBQで食べきれなかった焼き物がすっかりちぃちゃくなりながら「お願い食べてー」と小さな叫びを発しておりましたが、ええ決して遠慮はしていませんよ、でも少食人種に生まれた因果ゆえ「もう食べられない‥」というところで、あのですね何ですか、釜からジュージューと汁がしたたり落ちているんですがっ!(大笑)。なお右上画像にマウスオンしていただくとわかりますが、ふと見ればどどんと勇ましい酒瓶がっ!うーむ、「お酒だけは大量にありますから」というくまげらさんの事前メールは当然ここで実行モードに突入していることを実感(冷汗苦笑)。

しかし明日はご主人もお仕事だしということで、完全ヘロヘロになる前に何とかバンバンした次第です(最近説明するのが面倒くさいから「バンバン」を多用していますが、それはもちろん「いちご白書をもう一度」のバンバンでもなく、もちろんビリーバンバン白いブランコとも何らの関係もなく、しかも自分でも「Takemaの用いるバンバンの定義は?」と聞かれたら「リンダ困っちゃう」と身体をうねらせるしかないので(Takemaはもとよりリンダじゃないですが)、各自「ここでのバンバンの意味」を常にご想像下さいませ。それが読解力ってもんです!(一方的強制))。



何とかわれらが寝床の社務所へ。そしておはようございまーす!

そんなわけでアサーっ!(黒金ヒロシふうにね)。神社の裏手には鎮守の森という名の大自然界に続いているためどうやらカラスの巣があるらしく、左上画像のカラス夫婦がプレッシャーをかけてきます。いや確かにキミたちに面識がないのは確かなTakemaですが、わたしゃ何も仕掛けませんよ‥

しかし子育て中のカラスに言語学的にそんな思いを直接伝えることも出来ません。われわれが&カラスがお互いの相手に積極的意志を伝えようとしても、「カァっ」とか「カーカー」という一定音階の中に「あのね、キミたちには変なコトしないから大丈夫だよ」「あ、それなら了解です警戒モード解除しまーす」というやりとり系情報を組み込むことは不可能なのですよ(そりゃ当然)。

ちなみに右上画像のドラム缶ですが、実は「今後露天ドラム缶風呂を構築しようと調達」したものなのだそうです。「Takemaさんたちの到着には間に合わせられずにスミマセン」とはご夫婦の弁ですが、いえいえそんな!(笑)。なお、その後立派に「露天系お風呂」として機能し始めたということを風の便りに聞きました(笑)。遊び心のあるご夫婦でうらやましいなぁ。

というわけで朝ご飯をいただいちゃいます。嗚呼嬉しや日本の朝食‥って!

これが「昨日食べきれなかった分(朝ご飯分としてキープしていた分かもしれませんが)」であることは各界の著名人有識者の言を待たずともおのずから明らかでしょう。となれば、もちろんホカホカご飯に乗せ乗せしてハフハフしちゃうのもこれまた人類が最初にこの世に生を受けて以来の偉大なる食事法のひとつであり、その末裔たるTakemaがそれを忠実に実行するのはいわば「神の意志」に従った所行であると‥いや、もういいでしょう(くどすぎ)。

そんなこんなで楽しい時間は瞬く間に過ぎ出発の時間となりました。くまげらさんご夫妻、そしてHさん、本当にありがとうございましたぁっ!また来ます必ず来ます!‥あ、それは、



「『次回も新鮮なる海の幸をよろしく』という意味ではございません。ええ決して(大笑)。」

さてそれでは本日の行動開始。まずは「まだ行ったことのなかったあの地」へと向かいます。「観光地」と呼ぶべきではないように思われるあの地といえば‥(以下次ページ)。
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