− その13 浜の湯で1浴のあとはウェスタンカーニバル&泡付き最高のモール泉 −

続いてはしばし南下のうえで野付温泉浜の湯へ。実は標津の湯もまだ未湯なんですが、最近は明らかに「湯があればどこでも脱ぐ」系のモチベーションが衰えているのでスルーしました。というか、実は気力のみならず体力も落ちてきているのかもしれません。「連続かー、キツイなー」とついつい思っちゃうんですよ。

で、なぜ浜の湯なのかというと、ここは一時期休業していたんです。一部のファンの方々に熱烈な支持を受けていた同じ別海町の清乃湯銭湯は「いつかそのうちに」と思っているうちに休業から廃業への悪夢ロードをひた走ってしまいました。こちら浜の湯は復活したとはいえいつ何があるかは分からないので「是非今のうちに」というわけで訪問を決めたというわけです。「いつまでも あると思うな 未湯泉」ですね。

外観は質素に見えますが、湯暖簾などは鮮やかな色合いでいい感じ。で、ここ浜の湯のすごいところは温泉銭湯でありながら泉質の違う源泉を持ち、内風呂と露天それぞれに源泉ごとの浴槽を設置しているという点なのです。

左は男湯、右は女湯の内風呂で、完全に左右対称の造りになっています。それぞれ奥の大きい浴槽に「55度のナトリウム塩化物泉+加水用のアルカリ単純泉」が42度に調整されて注がれ、手前の石造りの浴槽には同じ湯が39度に設定されて注がれているのです。しかし食塩泉ベースなのであったまりの湯というかすぐに汗が出てきます。



小浴槽の湯口はシンプルイズベストのお手本です(笑)。大浴槽の方は成分がこびりついて独特の風情を醸し出していました。

ちなみにシャワーのお湯は加水なしの塩化物泉そのままということのようですが、55度の熱湯シャワーをそのまま浴びるわけにもいかないので水栓をひねる必要があります。しかしその水だけは「水道水」なのだそうな。うーん悩ましいところではありますね(笑)。さてそれではクールダウンを兼ねて露天風呂に出てみましょう(先客さんと入れ替わり)。どうもさっきからジャボジャボとただならぬ音がしていたんですが‥



そんなわけでまずは大浴槽へ。湯ったりとTakemaボディをしなやかに湯に沈めると‥

これはなかなか壮観でして、湯の投入量が多いこともあり結構何度も楽しみました(湯の無駄遣いのようにも思いますが、もしわたしがそうしなかったとしても必然的かつコンスタントに同じ量がオーバーフローしたのは確かですから同じことですね)。さてお次は28度のアル単泉に移動。

とはいえひとたび浸かってしまえばこちらのもので、あたりまえですがいつまでも入っていられます。いいかげん寒くなってきたら隣に移ればいいだけですからこりゃいいや。薄茶がかった湯でツル感も感じられました。

そんなわけで満足湯のあとは一路内陸へ逆戻り。この日のお宿は同じ別海町内とはいえ約50km内陸に進んだ先にある「西春別温泉 ペンションクローバーハウス」なのです。うふふペンションですよペンション!ま、でもお洒落度を期待していたのではなく目的は別にあったわけですが(笑)。

マイナー道道をつないだ快適ドライブの上でお宿に到着。ずいぶんと車が止まってますが、実はこの宿の温泉は地元の銭湯としても利用されているのです。入浴料も420円で浜の湯と同じ銭湯料金ですから、夕刻ということもあり湯浴み客で大賑わい。館内には休憩所もあり、また食事もできますから至れり尽くせりです。



部屋は洋室ロフト付きで久々のベッド。でも2階通路手すりにはタオルなどが満艦飾系で干されており民宿チックな雰囲気も(笑)。

宿の到着は17:30だったので混雑中のお風呂はこの際あきらめ(そもそもさっき浜の湯に入ったばかりだし)、夕食までうろうろゴロゴロした上でいざ食堂へと向かいます。するといろいろな掲示物が目に入ってきました(いや実は宿到着時から目にしてましたが)。

まずは上画像、別海町のお祭りポスターです。とはいえ別海町は1320平方kmにも及ぶ広大な面積ゆえ(ちなみにTakemaが住む千葉県市川市の面積は56平方kmなので約23.5倍ですね)、町をあげての一斉開催というわけにはいかず各地域ごとにお祭りが行われるようなのです。で、ここ西春別地域は町の一番西側にあたるエリア‥なるほど、だから「ウェスタンカーニバル」というイベント名なのですね。

ここの温泉には2009年に浸かりに来ていました。もちろんその時もラルゴ泊まりだったので立ち寄り入浴でしたが、その時露天風呂でご一緒した商工会か青年会の男性にこう言われていたのです。


(その時のページはこちら

そしてその言葉をしっかり忘れていなかったTakemaは3年の時を超え事前に今夏の開催日時を確認し、しっかり最寄りのクローバーハウスも早々と予約しておいたというわけです(実は最初に電話したら、「ええっと、ちょっと先過ぎるので、また近くなったら確認の連絡をしてくださいね」と言われちゃいました(笑))。そう、ここの宿泊メイン目的は温泉ではなく花火見物だったというわけです(いや、ここの温泉もかなりヨロシイ系ですので念のため=後述)。

でも、次のポスターを見た時には「われわれに光臨したる幸運」を感じずにはいられませんでした。

地元産食材を利用した2種類の「OMOTENASHIご当地グルメ」が町内の宿泊施設限定で提供されているようなのです。しかも、しかもですよ!

ちなみに北寄貝の水揚げ量においてここ別海町は全国第2位なのだそうですし、ジャンボ鮭茶漬けに使われている鮭は江戸時代に徳川幕府に献上したといわれる西別鮭なのだそうです。偶然とはいえこれはかなりWラッキー!そんなわけでいただきましたよまずはホッキステーキ丼!



塩ソテーされたジャンボホッキを炒り卵ご飯の上に乗せていただきまーす!

Takema個人の意見としては「これだけ大きな北寄貝はやっぱり生でいきたい」とも思うのですが、それは海幸をよく知らない者の思いこみなのでしょう(くまげらさんの時にも同じことを思ってしまったのでTakemaの生もの系に対するFixed Ideaはかなり根深いものがあるのかも)。でも、食べてみると絶妙な塩加減でごはんがススムくんでありましたよ。うん美味しい。

あ、ここまで読んできたところで「何だか全然積極的なアピールじゃないよなぁ」と思われたあなた、大正解!この時の本音はといえば‥

ねぇおしんこどん、たまには(以下封印)。そんなわけで食後、ウェスタンカーニバルの会場へと車を走らせます。クローバーハウスで伺ったところ「歩けば片道20分くらいです」ということだったので‥。もちろん現地イベント会場でもアルコールもおつまみも買えませんでしたが、そもそもついさっきホッキステーキ丼を食べたばかりなので何も要りませんお腹いっぱいです!
でも実は「新・ご当地グルメグランプリ北海道」で三連覇を達成したという「別海ジャンボホタテバーガー」を購入しておかなかったのはちょっと失敗でした。右下画像にマウスオンしてもらうとわかるとおり、通常はどの店でもテイクアウト不可能らしいので‥

昼間からイベントが目白押しだったこともあり会場はご覧の通りの大盛況!(ちなみに会場は屋外スケートリンクです)まるで西春別地区在住の方々が全員集合という感じでありましたし、そうしている間にも花火目当ての近隣の方々が徒歩で続々と集まってきます。そういえば駐車場もほぼ満員でしたがアルコールは皆さん大丈夫‥ですよね大人だもんね(笑)。

さて打ち上げ開始時刻よりもちょっと遅れたような気もしましたが、「さぁっていよいよ花火ですよぉ!」のアナウンス終了後場内の灯が消され、そしてしばしの静寂のあと‥



打ち上げ開始直後の歓声がいいですね。ところでおばあちゃん大丈夫?
地元密着の花火大会ゆえ特大尺玉系こそありませんでしたが、いいんですそんなもの要りません。道北の大地をつかの間染め上げる真夏の夜の夢でイイじゃないですか!ちなみに看板に偽りはなくすぐ近くから打ち上げられておりました。いやぁ来てヨカッタなと。

花火が終わるとこの日のイベントも終了、皆さん家路へとむかいます。そしてわれわれも宿に戻り、あとは冷えた身体を温めるべく温泉しかありませんね(いや常套句というわけじゃなくてこの日は終日かなり気温が低くて結構身体が冷えたんです)。ではここからは朝湯の画像も交えてクローバーハウスの温泉をご紹介っ!



お湯はモール泉でご覧の通り定番の茶色。湯の投入は下向きパイプから結構な勢いで‥(右上画像マウスオン)。すると‥



40度を超える高温湯なれど炭酸成分含有ということで、残留炭酸分がアワアワとなって浴槽表面に帯をなします(右上画像マウスオン)。



しばらく誰も入っていない時には右上画像のように湯の表面が泡でコーティングされます(2箇所の穴は天井からの雫によるものかと)。



続いては露天湯へ。同じ源泉が注がれています。なお浴感はつるすべ系ですが、期待したほどの泡付きはありません。



露天湯はそこそこ広がりがあり圧迫感はありません。ちなみに透明度は結構ありました(右上画像は二の腕を中程まで入れて撮影)

というわけで朝の一番湯を含めて温泉も満喫です。なお掲示には朝7時から清掃と書かれていましたが、宿泊時には23:00にTakemaが湯から上がると同時に宿の方がお越しになり「このあと湯を抜いて掃除しますよ」とおっしゃっていました。だから朝一番のお湯は完全に新鮮そのものだったわけです。

で、朝湯のあと朝ごはん‥そう、「ジャンボ鮭茶漬け」でぇっす!



うふふ朝からお茶漬けサラサラ系でたっぷりいただいちゃいました。Takemaとしてはこっちの方が気に入りました。それにしても、どちらも海幸系ですよね。上の方で書いたホタテバーガーもそうですし、次のご当地系はここ西春別など内陸産の食材をメインにしたメニューになると嬉しいなぁ。鹿肉もチーズも悪くはないですが、「ええっ!?」とびっくらこくようなメニューだったら嬉しいな(ま、千葉人の勝手なわがまま系願いなんですが)。

朝からお腹いっぱいモードになりつつ、またこの日も湯めぐり経由で「いつものYAMANONAKA」へと向かいます。
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