− その6 黒湯の高友旅館にてまったり&夕食はもちろん焼肉!−



「湯はやすらぎの泉なりけり」‥いいなぁ、座右の銘にしようかな(笑)。

そんなわけで鳴子温泉に到着、チェックインしたのは高友旅館でありました。実は最初は川渡温泉に泊まろうかと思っていたのですが、そうなると「御夕食処」までちょっと距離があるんですよ、凍った雪道を歩くのは最小限にしたいなー、かといって今から中野飛び込みはたぶん玉砕まちがいなしだし‥というわけでこちらにしたわけです。

こちらにはずっと以前にも宿泊したことがあるんで、「高友迷路」とでもいうべき各湯の在処はわかってます。でもまぁやっぱりわかりにくいですね。へたをすると自分の部屋に戻れなくなる可能性もあります(左上画像マウスオン)。窓の外にはつららが豪快に下がっており、何だか湯治に来たぞ感を強く感じます。

まだ夕食までには間があります。さーてどの順番でどう回るか?



まずはひょうたん風呂へ。外は暗くなってきましたが、雪灯りでちょっと幻想的?



続いては名物の黒湯へ。黒湯というよりは暗色系黄土色という気もしますが‥

ちなみにこの色具合は「かけ流しにより湯の成分が酸化を待たずして流れていってしまうため」であり、もう少し長く浴槽内に留めさせればもっと黒くなるそうです。ということは、今はなき向かいの田中温泉の「黒」は滞留時間が長かったということなのかも。もう確認もできませんし、もう田中の浴室には湯も張られていないんだろうなぁ‥。



浸かってしまえばこっちのもの(何が?)。しっかりアブラ臭の湯でアタマも洗っちゃいました。

続いては家族風呂「もみじ風呂」へと向かいましたが、あちゃーこちらはすでに先客さんが利用中であとまわしに(実は先客さんはおしんこどんだったらしいとあとで判明)。で、一番わかりにくいところにあるもう1つの貸し切り風呂でて入浴。こちらは宿泊者専用とのことでウフフですが、この日の宿泊者はたぶんわれわれを含めても4組6人くらいだったように思われますんでたぶんいつでも利用OKだったかも。

さてそうこうしているうちにそろそろ時間となりました。そんなわけで今宵の「お食事処」へと向かいましょうか。



「え?雪の降る中どこへ行くの?」と疑問に思われるあなたは、とっても健全なる日常生活をお送りのことと存じます(笑)。

さーてそんなわけで久々にやってきました焼肉「八兆」!冬のこの時期に来たのは初めてですが、うわー屋根に雪が積もった状態での夜の外観は何だか「日本むかしばなし」の世界観(笑)。

この建物の中ではおじいさんとおばあさんがお味噌汁をすすり‥いやもしかして「鶴が恩返しの真っ最中」かもしれないぞ、などということは全くなくて(そりゃそうだ)、おそらくはある種の愛好家を含む「常連の方々」がジュジュジューぐびぐびプハーとやりながら「本日の収穫その他」についてさまざまな自己主張及び意見とか情報交換に余念がないはず(間違いない)。

いわば「東鳴子の梁山泊」とも評されるここ焼肉八兆に、ひっさびさにやってきたわれわれなのであります。ホントはこの年のGWほかにも立ち寄るつもりではいたのですが、ああ母が(以下略)ということだったのです(わからない方はそのままスルーしてください)。そういえばそのあと夜行バスで来る計画もあったんだけれどなぁ。

ま、過去をふり返ってもしょうがない、われわれ現世に生きる者どもは前にしか進めないのであります。よって今宵も「人生修行に励むべく」意を決してお店の引き戸をカラカラカラ‥。


すぐにマスターが声をかけて下さいました。でも数年ぶりの訪問でもありましたから、もしかしたら「とある筋の方」を通して訪問情報がリークしていたのかも知れません(笑)。

まずは生ビールを注文した上でさーて何を食べようかなととりあえずメニューを眺めるふりをします。



なぜ「ふり」なのかというと、実は「ここに出ていない今日だけメニュー」も多いからなのです(笑)。

さてそして、仕事上がりの「とある筋の方」も到着し、いざ乾杯の儀と相成ったわけでございます(笑)。すでにTakema&おしんこどんのジョッキが減っているのはご愛敬ということで(笑)。筋の方は尾車親方でのお越しなのでウーロン茶とはいたみ入谷の鬼子母神というか申しわけ有馬温泉というか、とにかくありがたい気持ちでいっぱいです(え?全然感謝の気持ちが伝わってこないって?おっかしいなぁ(苦笑))。

で、このあとはずずずいっと食べて飲んで歌って踊っちゃえ!(あとの2つはうそです、八兆にはカラオケもお立ち台もありません)。食生活上に量的な問題を抱えるTakemaではありますが(単なる少食)、なぜか八兆におじゃまするとパクパクいけちゃうのが不思議です。

よおっし食べまくるよぉ!あ、でも最初にお願いした「とりあえずのお魚」はちょっと余計だったかも(苦笑)。
   
レバ刺はもちろんこのあとしっかり火を通して食べました(うふ)。あ、ホルモンは撮影前にもうガツガツ。サカナくんも何とか成敗。 

で、この宴会途中には「そろそろ来るんじゃないか」と想定していた「あの方」も想定通りに到着(笑)。今日は鳴子、明日は仙台明後日は肘折とお忙しい「あの方」、実は昨年の某温泉説明会@大田区にもお越しいただきありがとうございましたのです!

そんなわけでそれぞれに盛り上がりつつ、気がつけばもうビールじゃないでしょ焼酎いっちゃいましょというわけで‥

「八兆」ラベルの焼酎を開栓!(そのまま全部飲んじゃったと記憶していますがその記憶自体があやふやで「たぶん自分ならそのまま飲みきったに違いない」という妙な自信がそのまま根拠なき結論に直結しています)。そして最終ラウンドに、きたぁ素敵なステーキが!きゃーきゃー!(アラフィフまっしぐらのTakemaが放つ黄色い声だとご想像下さい。あ、でも「黄色い声」そのものがすでに死語の世界?)。

そんなわけでさんざんに飲み食いしたあげく、気がつけば23:00近くになっちゃってました。八兆の公式閉店時間は22:30のようですから(上のメニューに書いてある)、あちゃーヨッパーがでんぐり返ってお姫様になぁれ的なご迷惑をお掛けして申しわけありませんでした(修飾句意味不明ですがお約束のスルーね)。

このあとは「筋の人」に宿まで送ってもらいました。いや歩いても距離的にはすぐなんですが、われわれが天上天下唯我独尊一杯一杯復た一杯で盛り上がっていた間にも結構雪が積もっていたようなのでありがとうございましたぁ。そういえば「高友旅館の門限」ってどうだったんだろう?(今になってハタと気付いた)。門限破りだったのならごめんなさーい!そんなわけで‥

寝る前にあったまってひと風呂とまいりましょう。となればやっぱり黒湯ですかね。ここは混浴湯なのでこの時間ならおしんこどんも安心さ!



とっても暗めに写ってますが、そもそも黒湯浴室は昼でもそんなに明るくはないし、照明も昔ながら系なので‥。

そんなわけでおやすみなさい‥の数時間後、まだ暗いうちから早くも活動開始です。昨日のうちに全部入っちゃってたんじゃないの?と思われる方々、ブッブブー不正解!実はですね、家族湯のもみじ風呂はおしんこどんに貸し切られて入ってません。それに‥



ということで、まだ夜も明けないうちから隠密同心死して屍拾う者なし系の朝湯行動に出たわけです(この場合「系」って何だか全然わかりませんね。しかも宿に泊まってるんだからお風呂に入ること自体全然隠密行動じゃなくて当然の権利だし=激しい自己ツッコミ。あ、「隠密同心」自体がすでに古すぎだということに自ら愕然)。

そんなわけで上画像の通りひょうたん風呂完浴。そうなれば次は当然もみじに直行です!

そんなわけでやってきましたもみじ風呂。さすがにこの時間ゆえ先客が利用した気配もなく浴槽周りはパリパリに乾き、そして透明湯が静かに注がれた浴槽の底には白い湯の花が沈殿しておりました。ならば‥!!

拙サイトにも時々登場する「いつものアントニオフレーズ」が脳内バックドロップ逆落としで理性を寄り切りましたんでやってみました。すると‥



うーん、どうもこのところ形容ネタがどんどん古くなっているような気がしますが気のせいでしょうか?そのうちマヒナスターズとか「ブギウギしちゃうぞ」とか「酋長の娘がどうしたこうした」とかのモボモガ系にまで走っちゃいそうな気がしてコワイです(ま、東京オリンピックと同い年のTakemaなので限界はありますが)。

明るくなってきたところでもう1湯、朝ごはん前の〆といたしましょう(それを〆とは言いません=天の声)。



ま、当然こちらですね(ボケボケですが)。

ちなみに休憩所と思われる、ソファーの置かれたところでタバコを吸っていたら、壁に貼られていた1枚のポスターに目がいきました。これって、どこかの公的機関が作ったようには見えないし(そうだったらその旨を示す名称が記載されているはずだし)、かといって手作りのたった1枚しかない絵にも見えませんし、ましてや宣伝のカケラもなく‥

いわば東日本大震災で被災された方々を励まし、そして自らも奮起するという「決意表明」を描いた絵なのでありましょうか。ここ鳴子の温泉郷は、かの震災後長きにわたって多くの被災者の方々を受け入れていたのですから。

調べてみたら、ここ高友旅館でも湯治部を1部屋1泊(人数を問わず)1300円でお迎えしていたことがわかりました。旅館部ではなく湯治部というのは当然ながら「日々の食事を各部屋で作ってもらい、家族団欒の場を設けるため」だったでしょう。現在(2012/12)はこのような宿泊企画は各宿ともほぼ終了しているはずですが、お湯と、そして人の暖かさに心をいやした方々も多かったのではないでしょうか。

さて、朝ごはんはお宿にお願いいたしました。わたしは温泉ファンではありますがそもそもが旅行マニアであり、温泉をめぐることは多くても「そこでとにかく安くあげる」ことにはそれほど頓着しません。これについては人それぞれの考え方があるのでわたしの考え方を押しつけるつもりは毛頭無いのですが(あ、ここ数年その進行が加速しつつあるTakemaとしてはいい表現ですね=また自虐)、旅行先では基本的に車中泊ではなくテントでも宿でも、お値段の多寡はともかく「お金を払って泊まる派」です。

何らかの形でお世話になっている以上、それに対する対価としていくらかでもお支払いするのがいいかなというのがTakemaの心情です。しつこいようですがこれはあくまでTakema個人の思いですので、車中泊ファンの方々にあてつけるつもりは毛頭(またか)ありませんので念のため‥。

ようやく朝日が宿の建物を照らし始めました。広間があるのだろう棟はまるでシベリア鉄道の客車みたいな風情です(乗ったことないですが)。で、左上画像をよく見るとわかりますが斜めに連なるつららがありますよね。風があるときに出来たものだと思われますが、そもそも雪の張り出しが相当来ていますから、やがて一瞬のうちに「ドン!」と落ちてオシマイだと考えられます。

右上画像は部屋の窓を開けて単純にタッチしただけなんですが‥



いつもGWから秋にかけてだけの訪問だったので、今回は静かな冬の湯を楽しむことが出来ました。これも「奈良に帰省するついで」ならではです(この文に何らかの論理矛盾というか破綻というか崩壊の臭いを感じ取ってしまわれる方は残念ながらわたくしTakemaと楽しいお付き合いは出来ないかも知れません(意見強制)(苦笑)。というか自分でも思いますが「この帰省、じぇったい変ですよね」=自己崩壊)。

さ、気を取り直して現実に戻りましょう(へこたれない)。

出発前に宿の前に出てみると除雪された路面はツンツルテレテレテヘペロみたいな感じで(左上画像マウスオン)、靴に滑り止めを着用しているTakemaがかかと部分(ビスがない)でつるりんとしかけたのはここだけのヒミツです。2012の11月秋山郷でも思ったのですが、こんなに滑りやすい路面で、スパイクでもないスタッドレスって何で止まるんだろう?(今回の旅行では何度もABS作動の気配を感じましたが完全に作動させたことは1度もありませんでした)。

それはともかくとして、除雪マーキングのポールにはかつての「鳴子町」の文字がしっかり書かれていますし、道路の反対側には「旅館田(中温泉)」の看板が壊れたまま‥ちなみに建物前はある程度除雪されていて昨日あたり車が入ったわだちもありました。建物が一定レベルで維持されているのならお風呂‥あ、ムリシチャイケマセンヨ(自制他制)。

さーて人生前向きに!いよいよ本日も「奈良に向けて」出発です。あ、もう「またかよ」系オオカミ少年みたいな気持ちで前文を読み流した賢明なる皆さん、今日はホントに一気に移動するんですよ奈良方面に向かうんですよ間違いなく!よーし頑張るぞー!(うふふ)。
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