− その2 福島南部で「観音湯」「あゆり温泉」「石橋ヘルス温泉」と三連湯!−



というわけで北上開始です。この日は祝日(天皇誕生日)だったのですが、曜日の並びが悪く連休にもならなかったからか車の数は少なく、宇都宮手前の三車線区間ですら左上画像のようにガラガラになるときがありました。でも全然急ぐつもりもないのでのんびりと進んでいきます。そしていざ福島県入り完了!

福島県の中通り南部の矢吹町や須賀川市、郡山市にかけては多くの個性的な温泉が湧で出ているのですが、地元の方および温泉ファン以外にはあまり知名度も高くないと思われます。甲府盆地と同じような感じかな?(実は甲府市内にも多くの温泉があります。ただ自分はまだほとんど未湯なんですが)。

というわけで、本日最初の湯は「割烹温泉 観音湯」と決めてレッツらゴー!


ここ観音湯の存在は以前から知ってはいましたが、ごく近隣にはぬる湯でヌルヌル浴感のある意味聖地たる「新菊島温泉」がありますし(新菊島の訪問記はこちら)、しかも入浴料は観音湯700円に対し新菊島は300円と半額以下!というわけで、なかなかこちら観音湯に足をむける気にはならなかったのでありました。でもね、やっぱり一度は入っとかなきゃということで一念発起したというわけなのですよ(いや、ただ単純に地図にメモ書きしてあったから来てみただけですが)。



エントランスは吹き抜けになっていてちょっと高級旅館っぽい感じですが、レセプション前に置かれたテーブルでは経営者のお子さんとおぼしき子どもたちが何やらお勉強?をしておりまして、これはこれでなかなかヨロシイかと(微笑)。

この宿は宿泊も出来ますが、どちらかといえば祝い事や法事の精進落とし等、フォーマルな会席の場としての利用がメインなのではないかな?という気がしました。いかんせん周辺には観光地がほとんどないですからねぇ。

さてしかし、脱衣場にはいると先客さんが5-6名おられるということがわかり、湯足撮影等は断念して純粋に湯を楽しむこととしました。で、内風呂でかけ湯をした上で湯に浸かってみると‥



この日の湯のコンディションもあったのかも知れませんが、内湯は加水しているという話&ジェットバスが稼働中でしたので「そうか湯がへたっているのかもしれん」と考えて露天の湯へ。

かなり大きめで屋根掛けされたメイン露天湯では先客さんが静かにまったり中。こちらはかけ流し湯だということだしと思って浸かってみたのですが‥うーん、スベスベ感ありというところでしょうか。ちょっと期待はずれ?(お湯自体は気持ちいいんですが、新菊島の近隣ということで「ヌル仲間じゃないか?」との思いこみがあっただけですので念のため)。

ちなみに「ツルとかスベとかヌルって何よ?」とお感じの方々もおられると思いますので、Takemaの肌ざわり浴感表示基準を以下に示しておきます(笑)。



「さらり」あたりが真湯(水道水沸かし湯)あたりだとお考え下さい。ちなみにこれはTakema的基準に過ぎませんので、他サイトで「ツルすべ感」等の表記があったとしても上記基準とは適合しません(笑)。

この日は天気晴朗なれども風強しというところで、湯温は露天湯ならではの微妙にぬるめ適温なのですが、クールダウンしようと湯から上がると吹き抜ける風で強制冷却されてしまう感じでありました。そんなわけで半身浴等でねばっている間に‥


屋根掛けなしのミニ露天湯(2名で満員かなと)、そう、ここに入浴して初めてこちらの湯の評価ができるはずなのです!(浴槽が小さいので相対的に湯が新鮮かと)。浸かってビックリ嬉しいかなり熱めの湯、投入量は絞られていますが常時投入のかけ流し浴槽です!さて肝心な浴感はといえば‥



いや、いいお湯であることに間違いはありませんよ。ちなみにミニ露天湯は展望も良く、紅葉の時期などは絶好のロケーションでしょう。

さて内風呂に戻ってくると、浴室内はシャンプー臭で息苦しいほどだったので(笑)、さっさと身体を拭いて上がりました。気がつけばそこそこ長湯をしていたせいか、湯上がり後は汗が引かずいつまでもポタポタと垂れてきて苦労しました(苦笑)。



すでにお昼を回っていたのでここでお昼をいただくことに(何といっても割烹旅館ですからね)。お蕎麦にしようかとも思いましたがここはイレギュラーで海鮮定食(さしみ膳)にいたしました(右上画像マウスオン)。お気づきの方も多いと思いますが、Takema&おしんこどんの旅行中(今回おしんこどんはいませんが)、われわれの旅行ランチのほとんどはお蕎麦か海鮮系なのです(笑)。もっとも最近はそこに時々イタリアンとかが入り込んできていますが、基本はこのW巨頭なんですわ。

ごはんを少なめにしてもらったこともあり適量で美味しくいただきました。ちなみに仲居さんはこれから始まる団体会食の準備に忙しそうで、そうか、あの入浴先客さんたちはこれから会食だったのか、しまったあと1時間遅く来れば!とちょっと残念な気持ちになりました(笑)。

そんなこんなで観音湯訪問終了。うーん次はどうしようかなと思ったところで、あゆり温泉に行ってみることにしました。



ここはもともと老人福祉センター施設で、一般客にも開放しているお湯はいいという噂を聞き知ってはいましたが、前回はいやさか食堂湯からあまりにも近くて「まだ入る気にならないし」という、温泉ファンの風上に置くべからざる軟弱系の理由からパスしたわけですが、観音湯で食事もしたので汗はすっかり引いてるし、ここはいざ浸かるしかないでしょうというわけです。

それにしても「入場者322万人突破!」とはとてつもないですね(右上画像マウスオン)。調べてみたらここ矢吹町の総人口が18,000人弱、ということは計算上ざっくりいえば‥



まぁこの計算に大した意味がないことはわかっていますが、とにかく人気施設であることだけは歴然としています(誰でもわかるって)。というわけでいざお風呂へ。先客さんはそこそこいましたが、内風呂も広くなおかつ露天風呂もあるみたい‥あれ、その露天には誰もいないみたい?というわけで速攻で露天風呂へ!





しかも、鹿も、志鴨ですよ、この湯がイイ!ツル系の浴感で湯ざわりが気持ちいいやっ!湯上がりに受付の方に「ここのお湯はいいですねー!」と申し上げたら、「そうなんです、手前味噌になりますがこの近隣では随一の泉質だと思っています」とのこと。なるほど確かにそうでした!


「休憩室でゆっくりしてくださいね」とのお言葉に甘えて休憩室へ。大広間もありますがそちらは有料で、1回入浴の場合はここで休むことになりますが必要にして十分。ちゃんと冷水も自由に飲めるようになっていますし。うん、ここはなかなかでしたよ。



さてここからはR4を北上していきます。月光温泉の浴場こちらとの看板(いや看板はクアハイムですが月光なら道向かいのね)を横目にして進むはなりた温泉!ここもメモがあるしなぁというわけでナビに従って進んでいったわけですが‥うーん何だか既視感ある風景、え、もしかしてこの先に橋があるんじゃないの?そしてその橋の先を右でしょ、あれれぇそこって!



いや、でもそうなればその近隣の「あさかの杜 クア温泉館」があるじゃないのさというわけで行ってみると(右上画像マウスオン)、くっはぁ本日休業バリバリ伝説というわけなのでありました。何だかわれながら大ボケ小歩危ぶりにびっくりです(苦笑)。

そこで、この界隈の湯を探すべく「あそこに見えるホテルには湯が引き入れられているかもしれん」と向かってみることに。だってホテル名が「バーデン」でしょ、確かオーストリアにある温泉地名を引用したホテルなら‥というわけです。すると、ホテルのすぐ裏にはその名も「バーデン温泉」なる日帰り施設がありました‥が、駐車車両ほぼ目一杯ということでちょっと躊躇しました。と、そこからちょいと進んでみると?





「ヘルス温泉」というちょっとベタ系のネーミングに「もしかして人工温泉か?」と一瞬ひやりとしましたが、まさかすぐ隣がバーデン温泉なのですから大丈夫でしょう(笑)。ちなみに隣接する金属加工の(株)石橋工業さんが経営しておられるようです。



浴室は空いていて‥ん?いきなり水着姿の人が入ってきては湯に浸かって出て行く?これはナニ?と思いましたが、どうやらこちらの施設のメインは温泉プールらしく、「プールに入る前(後)にはお風呂で身体を洗ったり清めたり」ということのようなのです。そういう意味ではちょっと落ち着きませんでしたが、常連の方々が「俺は毎日来てるんだ云々」とおっしゃっていたことを考えればここはそういう温泉なのでしょう。ちなみに湯ざわりはすべ感ありでしたが特に強い特徴はなかったかなと。



湯上がりにはすぐ近くの気になる建物へ。「石橋温泉」なる看板のある建物の上部には湯気抜きもあってこれはよさそう。ただ出入りをしていた方に伺ったところ「ここはもう使っておらず倉庫代わりなんですよ、お風呂しかなかったしね」ということでした。しまったもっと早く来れば良かった「お風呂しかなかった」旧施設に!(苦笑)。

さてそんなわけでかなり早めですが本日のお宿にチェックインいたしましょう。

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