2014年2月、只見の雪まつり東京発バスツアー顛末記
− 2014/2 その3 間隙を縫ってさゆり荘の湯に浸かり、いざ只見ふるさと雪まつり会場へ −



幟が裏返しなのはご愛敬ですが、この日どしゃ雪の関東とは違いご覧のとおり穏やかな夜でした(雪は降ってましたが)。


そんなわけでさかい温泉さゆり荘に到着です。お宿側の建物はややくたびれモードでエレベーターもそろそろ?=ロシアじゃないんだから段差って=右上画像マウスオンした上でのクリックでロシアンエレベーター関係のページにジャンプ@当該ページ一番下の動画。ちなみに何度もエレベーターを利用しているうちにやはり段差ありを確認しました(うーむ)。

しかしそれはともかくとして、旧南郷村のこちらにまずチェックインしたとはいえ、このあとはそのまま只見町の雪まつりに直行‥あ、でもここでバスのタイヤにチェーンを巻く等の作業をする関係で「30-40分、お部屋で待機していて下さい。準備ができ次第ご連絡いたします」だって?


というわけで間隙を縫ってすたこらさっさとお風呂へ。ちなみにわれわれのような「ヨコシマな人たち」は他にはおられませんでした(笑)。ま、10分あればザブって来られますからね。

ちなみにここさかい温泉はTakemaにとっても初湯だったのです。というのも「源泉温度が60度あるのに三拍子揃った(加水・循環・塩素)」温泉なのを知っていたからあえて来ようとしてこなかったわけで、その意味でも今回のツアーがこちらを宿泊地にしてくれていたのは、


ちなみに1便で参加した場合は中心部宿泊ゆえ雪まつり会場まで徒歩で往復できたはずですが、中心部には温泉がなく旅館のお風呂も真湯のみだったわけですからこれまた2便ゆえの「特典」というべきでしょう。なお、以前町内の役場近くにあった「只見温泉保養センター」は2011夏の豪雨災害により被災し長らく閉鎖していましたが2013/9/1に「只見保養センター ひとっぷろ まち湯」としてリニューアルオープンしました。しかし温泉ではなく真湯のみでの営業となっています。

さてそんなわけでいざお風呂へ行ってみましょう(過度の期待はしていませんが)。


部屋からは貯湯タンクが見えました。当然のことですが高温湯ゆえタンクに雪の付着は見られません(笑)。で、浴室は宿泊棟ではなくお隣の「さゆり会館」にあります。館内は廊下でつながっていますが途中から急に施設の雰囲気が新しくなります。宿泊棟は鉄筋コンクリ造とはいえ結構ひなび感があるので‥(右上画像マウスオンで両館を接続する廊下画像に変わります。

さて予想通り脱衣場に先客さんの衣服はなし。ガラガラと浴室の扉を開けてみると‥




(右上画像マウスオンで無意味な湯足画像に変わります)

ま、こんなもんでしょと思いつつかけ湯&大事なところ洗いを完遂した上で(こう書かないとかけ湯だけでジャポンと湯に浸かってしまう人がいると思うのであえて書きます。というか最近は自分と同年代の人でもそういう人がいるので‥)いざ湯に浸かってみると‥


これはちょっとびっくり。というのも近隣の湯(パナの湯とかむら湯とか赤岩温泉とかいまは無き宮床温泉とか)にはこのような浴感を感じた記憶がないからなんです。ナトリウム‐硫酸塩・塩化物温泉ということですが、この源泉そのままに浸かってみたい!今後何らかの改修時にはぜひかけ流し浴槽を造ってほしいところです。そしたらまたすぐ行きますから!



特にこちらの露天風呂はサイズも小さいしかけ流しにしやすいのでは?ちなみに川向こうにはさいたま関係のお宿が。

さておしんこどん共々部屋に戻ってしばしまったりしていたら「準備が出来ました」との連絡が入ったので、何食わぬ顔をして完全防備で再集合いたしました(笑)。ちなみにおしんこどんが別の女性に「実はお風呂に入って来ちゃいました」と話をしたら驚かれたそうです(笑)。ま、女性の場合はお化粧等「入浴に付随する各種行為」もあるでしょうしね(おしんこどんは普段そんなに化粧しませんので)。


さてさて出発準備も完了ですがまだ皆さんバスに戻ってきていないようなのでしばしドライバーさんと歓談。こちらのバス会社のベースは埼玉の川越市なのだそうで、先ほどの大内宿も「無雪期に1度来ただけ」なのだそうです。ただしご出身が北海道(札幌とかの都市部にあらず)ということもあり雪道の運転はベテランなのだそうですので念のため。あとは首都高ですね(笑)(誤解ないように書きますが、とっても気さくなドライバーさんでしたよ)。

だいたい16:45発。チェーン装着ゆえの安全走行ということでさゆり荘からJR只見駅横というか只見町役場の裏というかの会場までは約50分かかりました。無雪期なら30分くらいかな(バイクだともっと短縮できますが以下略)、というわけで役場前の駐車場に到着した頃には暗くなっていましたがもともと夜の雪まつり鑑賞なので問題ありません。



役場前の消雪散水、元気イイですねぇ。ちなみに役場絡みのツアーバスなのでここに駐められましたが一般車は離れた駐車場に駐めてシャトルバス利用です。

なお役場の掲示か何かで知りましたが、ここ只見に限らず奥会津各地の雪まつり見学の便宜を図ってこの時期福島県内各地からシャトルバス「只見川ライン号」が運行されています(この時期の週末は各町村が入れ替わりで雪祭りを実施)。しかしこの日はともかくこの翌日2/9(日)は大雪のため全便運休となっていたようです。只見町自体は全然問題なかったんですけれどね‥。

さてメインゲートまで歩いて移動し、ここでのガイドさんの説明を聞いた上で解散。あとは各自時間まで完全自由行動なので気が楽です。



凱旋門を模したメインゲートはライトアップの色が変わります(ページトップ画像と比較すると違いがわかります)。



会場内の木々もライトアップ。右上画像は高校生たちによる力作。校章入りの凱旋門はなかなか珍しいかも(笑)。



地元の子どもたちによる「火の用心」の習字が護符になっているのもこの地域ならではです。




そんなわけでメイン広場へ。今年のメインステージは「パリのオペラ座」を模したものということですが、たとえばさっぽろ雪まつりとかと大きく違うのが「雪像がメインというよりは地域のお祭りがメイン」なんですよね。この御神輿もその一つではありますが、このあとまだまだいろいろな催しが出てきますのでお楽しみに。



こうやって見ると閑散としているようですが、そもそも雪像見学なんか誰もしていません。イベントタイムまでは皆さん飲んだり食べたりしているのです。



そんなわけでせっかくなら「熊汁」をいただきましょう!ただ、お店には掲示はありませんでしたがここにも原発事故の影響が尾を引いていて、地元のハンターが獲った熊は念のため提供を自粛し今回は長野から熊肉を融通してもらったのだそうなのです。会津の放射線量は全体的に低いとはいえ、沼沢湖のワカサギなどからはまだ高めの数値が上がっていたりしているので今回の熊肉についてもある意味やむを得ない措置なのかもしれませんが‥(しかし無念さはあるでしょうなぁ)。


そんなわけで熊汁をいただきました。少なめの量に見えますがスットコドッコイ、熊肉も含めて結構量がありましたしアツアツなので最後まで美味しくいただけまして満足。来年以降の早い時期に、地元只見の熊肉が再び提供できるようになることを祈るばかりです。そしてそれはイノシシやシカ等にも言えることなのでしょうが(間引かないと増殖しすぎてしまいます。原発周辺ではイノシシが激増してしまっているのだとか)。なおその間引きを「人間のエゴ」というのかどうかはまた別の次元大介の話です。というかそういう人とお友達になろうとは思いませんのでまぁいいや(苦笑)。

で、タイムセールじゃなかったイベントタイムが始まる前に只見線の上り最終列車の出発時刻が近づいてきたので、すぐお隣の只見駅へと行ってみました。が?





ちなみに改札のすぐ外側(ホーム側にはそこそこ大きなかまくらが造られていたのですが、その外壁に立体的に「風っこストーブ号」が彫刻されていたのが面白かったです。これは‥只見駅の職員さん or 町の職員さん or 町民有志の皆さんのどなたか、またはそのいずれかに属する皆さんの有機的集合グループによる作品なのでしょうね。列車で只見に到着する皆さんにとっては何よりの「お出迎えオブジェ」なのかなぁと。

あ、それとは別に駅構内を歩いていてちょっとビックリしたのが「登山禁止の協力願い」掲示でした(左上画像マウスオン)。会津朝日岳といえばわれわれ夫婦も2002年秋に登ってるんですがなぜに登山禁止?よくよく掲示内容を読んでみると、2011夏、例の会津豪雨で林道が崩落流出してしまっているようなのです。再開通は2015年以降ということで「限られた予算であれこれやらなければならないのでどうしても後回しにせざるを得ず、それまで登山者の皆さんには我慢してほしい」ということなのでしょう。会津朝日もいい山なので、また行ってみたいなぁ。


このあと再度凱旋門をくぐってみると、最初のときには見逃していた一番の重要施設発見!それは‥「寸志による振る舞い酒」スポットだったのでありました!地元会津の3つのお酒が振る舞われておりまして(右上画像マウスオン)、「花火募金」のボックスもありましたが決して強制ではないようでした(もちろんチャリンと入れましたが)。おしんこどんと2人なので「花春」と「花泉」をそれぞれ注いでもらいましたが‥くぅーキンキンに冷えたお酒が喉にしみわたるぅ!ちなみに花泉のほうがTakemaの好みだったのですが、こちらは旧南郷町、しかもこの日われわれが泊まっていたさかい温泉のすぐそばに酒蔵があるんですね!今度来るときはまた買おう!

さてここまでは特に盛り上がりもない感じで進行してきましたが、ここから「動」の雪まつりが始まります!その様子は次ページにて。


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