2014年2月、只見の雪まつり東京発バスツアー顛末記
− 2014/2 その6 モービルに雪上車、お昼ご飯のあとは飲んだくれつつ東京到着!−



夜が明けきる前から重機で雪かきおつかれさま。そんなわけで朝風呂です。


さて明けて翌朝。窓の外を見ると雪がちらついてはいますがさしたる降り方ではありません。そんなわけで予定通り朝風呂へ。お風呂は朝6時からということですがある程度明るくなるのを待って6:15にいざ出陣。でもまだ誰も入っていませんでしてよしよしです。ま、今回はお湯メインのお出かけではないのでとりあえずあったまって入浴の儀完了。

しかし戻ってきてTVをつけてみると‥ぐはぁ、関東から東北が大変なことになってました!





でもまぁ今日は天候回復ということだし、われわれが東北道に乗るのはたぶん夕方ゆえその頃には開通してくれてるんじゃないかなと淡い期待を抱きつつとりあえずはビュッフェスタイルの朝食会場へ。昨日の帰着が遅かったので朝食もゆっくりめなのです(その割にはほとんどの皆さんがスタート時間に集まってましたが)。なお宿の出発は10:00とこれまたゆっくりゆえ、朝食後もしばしゴロゴロして過ごしました。たまにはいいなーこういうのも。



部屋の窓からは隣接する南郷スキー場の駐車場が見えていましたが、こちらでも除雪車が絶賛大稼働中!日曜日ですからたくさんお客さんが来るからなぁと勝手に思っていましたが、実はこの日何かの大会が開かれるということなのでした。なるほどそれじゃ観客も含めて車も多いはずだろうと勝手に納得していたのです。ただしあとから知ったことですがこの南郷スキー場、ただのローカルなスキー場じゃなかった!



現南会津町の中でも旧南郷村の皆さんはもちろんのこと、特に南郷スキー場関係者の皆さんはとことん快哉を叫ばれたのではないでしょうか!このゲレンデで練習していた小学生がオリンピックでメダルですからね!いずれにせよおめでたい話でありますが、この奥会津界隈のスキー場はどこも小規模ながらそれぞれに独自色を出しているらしく、南郷スキー場のハーフパイプ施設も「日本での最初期に」設置されたのだとか。アクセスの不便さを別の魅力で打ち消す‥作戦勝ちですね(笑)。

さて予定通り10:00に宿を出発し再び雪まつり会場へと向かいます。が、出発前に予想通り「本日の行程変更についてのご説明」がありました。いわく‥



あちゃー!(苦笑)。しかしまぁこればっかりはしょうがないことです。関東は雪に弱いから‥(車の場合、ほとんどの車が「積雪があってもノーマルタイヤでいざ出陣」しちゃってます。自殺行為であることはもちろんのこと他殺行為だって。要は雪対策ゼロなんです)。となるとこの日のスノーモービル体験乗車ツアーはキャンセルかなと考えました。ちなみにこの南岸低気圧は奥会津にはさしたる影響を与えずでして、われわれが滞在した両日とも全然風がなかったんですよ。関東南部は台風並みの風が吹いていたらしいのに。いわばわれわれは「関東の大荒れ天気を疎開してやり過ごした」といえるのかも知れません(笑)。



ほら、曇っているとはいえ穏やかでしょ?一部の空は明るくなってるし。

そんなわけで間もなく役場に到着するぞというタイミングで、Takemaがガラケーでチェックしていたサイト情報が更新!何と「白河IC−川口JCT、通行止め解除」ではないですか!直後に役場に到着し、乗り込んできた役場の方は「高速道路が全面通行止めですので‥」とおっしゃったので「すみません、数分前に再開通したみたいです!」と最後部から声を上げたTakemaでありました(笑)。

それが功を奏したのかどうかはわかりませんが、しばらくして‥面白いやりとりがありました。



ここは只見側担当者さんの圧倒的な敗北ですね。首都圏在住のほとんどの人はスノーモービルに乗ったことはまずないわけです。花火はどこでも見られますがモービルは雪国、それも許可された場所でしか乗れないということであれば「このチャンスを逃したくはない」と思うのは当然の必定なのですよ。自分だって初めてだったら「絶対にこのチャンスを!」と思うでしょう。そんな皆さんに「乗りたいですか?」と聞いたら「乗りたくない」という返答がアルマジロと考える方がオカシイ。せめて「乗れなくてもいいですか?」と聞くのがある種フラットだったかと。

そのあとさらにバスの外で検討会議が行われ、そしてようやく結論が出たようです!それは‥



ハイ、そんなわけでタイムラインはかなりタイト系に変われどイベントは全てこなすということになりました(もともとの出発は15:00予定)。あ、ということは‥



1便の皆さんの宿は雪まつり会場からほど近い(徒歩圏内)ところだったのですが、そこは温泉宿じゃないわけでその代わりに帰路「むらの湯(かけ流し茶濁り湯)」に立ち寄るという予定だったわけですが‥まぁ今回の場合はしょうがないですよね(われわれ2便組は循環とはいえ温泉に入れたことを感謝)。

そんなわけで只見スキー場へと数百mを移動します。1便とは時間差をつけて移動しているのでモービルの順番待ちも大丈夫そうです。国道の分岐から先、スキー場までは200mくらいを歩くことになりましたが、これは観光バスが只見線の線路下を通り抜けられないからです(さすが昭和46年の開通ゆえ路盤規格が古い!)。



これが只見スキー場へのメインロード。この先にスキー場があるとは信じがたい鄙びっぷりだったりします。



「只見スキー場」。春スキーで有名な「奥只見丸山スキー場」とは全く別の、只見町中心部にほど近い小さなスキー場です。こちらでは定期的にスノーモービルの大会なども行われているようで、今回はちょろりとリアシートに乗せてもらってのお楽しみ体験(自分で運転することは出来ません)。上富良野やカナダのユーコン準州で30kmとかの運転体験のあるTakema&おしんこどんには物足りない?いえいえ、自分で運転するのと後部座席で「なされるがまま」でいるのは全然違うんですよ(当然後ろにいる方がおっとろしい=特にTakemaは滅多にリアシート乗車がないもんで)。そういえばユーコンではフランクさんに「根性なし」の烙印を押されたことを思い出しました(苦笑)。



この優待券で無料なんですが、有料の場合は1回1,500円なんですね。

残念ながら乗車中の画像や動画はありませんが、この体験モービルは特に初めての人には十分楽しめるのではないかと(実際のところなかなか乗る機会なんてないですから‥)。ちなみにTakemaの前のモービルがゆっくり目だったのでちょっと先行が詰まってしまい、「ひゃっほー!」的なスピードは出せませんでした。おしんこどんは2周目に「それじゃ、飛ばしますよ!」とのことで相当気分爽快だったようです(あの人案外スピード狂だったりするから(笑))。



と、ここで「雪上車に乗ってみたい人いませんかー!(500円)」とのお声掛けが。基本的に動きは鈍重系だろうし自分はまぁいいかなと思ったのですが、おしんこどんはここでもやる気満々で乗り込んでいきました‥が!


どうやらTakemaは完全にこの雪上車のポテンシャルを見くびっていたようです(無念)。考えてみれば自分はまだ雪上車に乗ったこともなかったわけだし、ここで乗らないという手はなかったのかとちょっと後悔(先に立たず)。まぁそれではここで、スノーモービル&雪上車の様子を1つの動画にまとめてみましたのでご覧下さい。


雪上車内での歓声からも「結構過激」であることがわかります(笑)。おしんこどんの最後のつぶやきがその証拠かも。


このあとちょっと時間があったのでトイレに行ってみると‥うーん、原発事故前には絶対になかった掲示がここにも(左上画像マウスオン)。まぁもっともこの数値自体はTakemaの住む千葉県市川市と同じレベルですし、たとえばと思ってぐっと離れた福岡市の放射線量を調べてみたら「福岡市役所西側広場」でも同じく0.07(ただし2014/12/10のデータ)。そもそも会津側に放射性物質はほとんど飛来しなかったのですから‥。

さてスノーモービル運営の方々にお礼を言ったあとは再びバスまで戻り、ちゃちゃっとお昼ご飯を食べた上で出発です。あまり時間がないなぁ(しょうがないですが)。


日中の大雪像はご覧のとおり。周りの山々も白いので何だか景色の中に溶け込んじゃってますね。やっぱり夜は照明効果でいろんな色に染め上げられるから綺麗なんだよなと思っているうちに‥「そうか、さっぽろ雪まつり(大通公園会場)の雪像が昼間でも綺麗に見えるのはビルに囲まれた立地ゆえに雪像が浮き立って見えるからじゃないか?」などと、別にどうでもいいような推論を脳内細胞が展開していたのはここだけのヒミツです。さ、お昼ごはんっと!


実はここに来る直前まで「お昼はお蕎麦で決まりだね」とおしんこどんと衆議一決星一徹系のノリだったわけなのですが、ここで突如おしんこどんが反旗を翻し、「米粉麺のトマト味」に方向転換!相変わらずのチャレンジャーぶりを発揮してくれます(笑)。


さぁってその選択は吉と出るか凶と出るのか?おしんこどんいわく‥


なるほど「凶」の側でしたか(笑)。ただし誤解のないように付け加えるならば、実は奥会津(南会津含む)ってトマトの大産地なんですよ。旧南郷村は「南郷トマト」をブランド化していますし、トマトラーメンなんかも結構あちこちで提供されています。ただ、新たな組み合わせゆえ「食べ慣れない味」だったのかも知れません。

そういえば、この会津地方に限らず雪国って結構トマト栽培が盛んなのはなぜだろう?たとえば長野県の栄村やその周辺でもトマトが有名ですよね(飲み比べ編はこちら。該当ページの下の方です)。ふーむ(結局よくわからないままこのネタ終了)。


そんなわけでとりあえず最低限のお腹を満たしたあとで「ほかに何か‥」と各店の販売品に目を光らせます。というのも、まだ食事の無料券が余っているので使い切らなくちゃなのですよ。と、この三人娘は雪まつりのイメージガールなのかな?(その割には特に何もしていないようでしたが=失礼)。

ちなみにこの日、会津エリア内発着の格安シャトルバス「只見川ライン号」は降雪の影響で運休となったわけで、そうであれば町外からの人出は例年よりも少なかったということになるのかも知れません。その意味でもわれわれはホントにラッキーだったといえるでしょう(さすがおしんこどんパワー!)。


さて、鶏の唐揚げやら何やらを買い込み、「車内飲み」の準備を万端にしてバスに戻りましょう。ちなみにおしんこどんは上画像のイチゴ飴をかなり気に入った様子。またここで買った「じゅうねんカリント」がかなり美味しかったらしくて、後日「あー、3袋パックのほうを買っておけばヨカッタ」と後悔しきりの様子。「じゃ、取り寄せれば?」と聞いたら「でもどうせまた行くだろうからその時にがっぽり買うわ」とのことでありました。うん、確かに今年中に奥会津を再訪することはまず間違いないでしょうなぁ(笑)。



さてここからは1便のバスと同一行動です。もちろんお酒の準備も滞りなく(笑)。



「むら湯」への分岐を通過。1便の方々は無念だったかと。ご先祖様もすっかり雪の中ですね。



われわれが泊まったさゆり荘もちらりと見えました‥が、何と!このあたりから空が明るくなってきたではありませんか!そして路面の雪もどんどん少なくなり、会津田島に抜ける駒止峠のトンネルを抜けた先では完全にアスファルトが見えるようになりました(右上画像マウスオン)。よっしゃー天候回復!

田島の「町の駅」とやらでチェーンを外すためしばし休憩。ここでお酒を買い足したことももちろん言うまでもないことです。そして甲子トンネルを抜けて白河の市街地に近づく頃には‥





白河ICからの東北道も、そもそも週末のお出かけを手控えた人が圧倒的に多かったからかガラガラで全て順調!首都高もまだ通行止め区間は残っていたのでしょうが川口線から中環、そして向島線も全て開通済み&順調走行!そんなわけでさっさと東京駅八重洲口駅前まで戻ってきちゃいました(そもそもの予定よりも2時間以上早く到着だし)。

あ、道中気持ちよく飲んでたら‥東京駅到着直前に四号瓶の中の液体がぜぇーんぶどこかに流れて行っちゃったのはここだけのヒミツです(右上画像マウスオン)(大笑)。しかし帰宅後はしっかり雪かきをしたTakemaでありましたとさ。

そんなわけでいろいろと楽しませてくださってありがとうございました!ちなみにこのツアーはおそらく来年の雪まつりにおいても催行されるんじゃないかと思いますが、ツアーの申し込みはお正月明けすぐに始まるようなので、この拙文章を読んで興味を持たれた方は「年明けすぐに予約だっ!」とと今から記憶にとどめておくと大吉かと(笑)。そんなこんなの以上で旅行記しゅうりょーう!


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