− その2 「季節限定」が「期間限定」に形を変えての復活、大塩温泉露天風呂!−



かの共同浴場、建て替えのためご覧のとおり悲しいお姿に。しかし、工事期間中ここの源泉はいったいどこへ?(クイズになってませんね)。


さて会津川口駅(のトイレ)経由でさらに只見方面へと向かいます。この沿道沿いにも立ち寄りしたい湯はたくさんあるのですが、ここは心を鬼にして一路大塩温泉へ。だって平日の早い時間でしょ、地元の皆さんもまだ畑仕事とかでお忙しいわけで湯倉温泉とかもじぇったい空いていたはずなのでねぇ。



なお只見線の本名鉄橋も落橋したまま(左上画像に橋脚部分が見えています)。かつてと違うのは橋の部材が撤去され手前側の橋脚から川に向かって落ちていた線路もなくなったことぐらいでしょうか。すぐ上流には昭和29年運用開始の本名ダムがあり、その水門ゲートは2011夏の大水害で緊急開放され、只見線の橋梁を押し流し、下流部の多くの住居ほか人の営みを容赦なく押し流したわけです。ここ只見線本名鉄橋の当日の様子は当時の金山町広報にも載せられていたのでここに転載します。



こ、これ、川というべき代物ではありません。しかもこの時点ではまだ只見線の本名橋梁はもちこたえていますから、このあと状況はさらに悪化したのではないかと推察されます。そりゃもちろんダムが崩壊したらその被害は比較になるはずもないわけですが‥。

そんなわけで大塩地区へ。と、その前にやること@お買い物行動があります。



会津横田駅至近の滝沢商店に立ち寄ります。確か水害後にも同じ理由で立ち寄りました。現地の復興に僅かなりとも寄与するべくタバコ1カートンを購入です。そんなことぐらいではどうにも云々なのはわかっていますが、でも何もしないよりはいいでしょうということで(右上画像マウスオン)。ちなみに金山町産の炭酸水ボトルはTakema地元@千葉のスーパーで売っているので定期的に購入していますよ。

ところで右上画像に見えているコンクリートの基礎部分。ここには水害当日まで国道橋たる「二本木橋」が架かっていました。しかしここもまた水害のために落橋したわけです。いったい2011年の7月29日、只見川にどれだけの水が押し寄せたんだろう?と思われる方はこちらのPDFファイルをご覧下さい。この時、これから訪問する民宿たつみ荘さんも甚大な被害を受けたのです。



国道の案内看板には「当分の間入浴できません」との掲示が。この時点で旧建物は撤去工事中との情報でしたが、ああ、確かに入口部分は完全に撤去が完了してました。階下部分はページトップの画像の通りでしたが、これもまたいったん全て更地になるのでしょうか。

そんなわけでたつみ荘さん到着。まずは女将さんに「こんにちは、Takemaです」とご挨拶したところでご主人が出てこられたわけですが、その第一声が奮ってました(笑)。



いや、でもご主人、SNSでしっかりわたくしTakemaの行動(坂下ドライブイン−西山温泉−八町温泉@着々と近づいてきている)をチェックなさっておられたようですし、事前に「この日ちょこっとおじゃまできるかも?」と連絡を入れていたことから考えるに、このご発言はリップサービスだったと思われます(笑)。で、さらに嬉しいお言葉がっ!






そんなわけで緑あふれるときめきの小道(しっかり除草済み)を進んでいくと‥見えてきたぁあこがれの湯、数年ぶりに湯をたたえたあの露天風呂が!




(いや、ここだったら実際に万歳三唱すればヨカッタ)。

そう、大塩温泉共同浴場の湯が何とこの季節限定露天風呂に惜しげもなく投入されているのであります!季節限定の泉源は洪水以後ダム湛水なしの関係で湧き出てきませんが、まさかこの露天風呂がこんな形で復活するとは思いもしませんでした!

このような形で復活したのは数日前、よってこの時点ではまだ温泉ファンの方々もそれほど来ていなかったと思います。うはー何だかとてつもなく嬉しいんですがっ!(この日は平日でしたんでよけいにね)。



大塩温泉源泉は間欠的にゴボゴボっと投入されています。このパイプは源泉施設から延びているわけですが(右上画像マウスオン)、あとで聞いた話によると「全て塩ビのパイプで繋いでしまうと圧力がかかりすぎて破裂してしまうので途中にガス抜きの特殊装備をかませてある」のだとか。なるほどここ大塩温泉は炭酸泉ですからそういう配慮も大切になるわけですね。

そんなわけで新たに置かれたスノコを有り難く利用しつついざ入浴です。





炭酸泉とはいえ肌にアワアワというわけではないのですが、でもピチピチ感はしっかり感じます。この日はこのあたりでも26度くらいの気温、ご覧のとおりの上天気&そよ風、そして時節柄まだアブが羽化していないタイミングという三重幸に恵まれました。手前の浅いあたりで寝湯を楽しみ、奥の方でしっかり浸かり、そして湯尻側に腰掛けてクールダウンというエンドレスリフレイン。いやはやこれはあまりにもサイコーなのでありますよ!






そんなわけで最高の湯をとことんタンノーいたしました。湯から上がってきたら女将さんから「あれ、もう上がってきたの?」とのツッコミをいただきましたが、ありがたく十分にタンノーいたしましたので満足です!

このあとラウンジでコーヒーをいただきつつ、ご主人のお知り合いさんとののんびり談義に参加させていただきました。でもねぇぬる湯なのになかなか汗が引かないんですよさすが炭酸泉っ!(嬉)。

ちなみに「河原の湯」もこの日あたりから川面から顔を出しつつあるとかのことで、そうなると!



自分が訪問した時(2014/6/16)にはまだ河原の湯が顔を出すかどうかというところだったのですが、このあと河原の湯も整備作業によりイケル感じになったようです。また来なくちゃなぁ。

しばしくつろいでいるうちに、あれま16:00近くなってきたのでたつみ荘さんを辞去することに。ここから千葉は遠いんです(苦笑)。あ、でもちょっと汲んでいきますか。



ここも以前に比べれば随分整備されましたね。時期柄水位はだいぶ下がってましたがしっかりペットボトルに汲みました!

さてここからはどうやって帰るか悩むところなのですが、せっかくなので久々に六十里越経由にしてみることに。時間はかかりますが、実は最後に通ったのがおそらく2002年のこの時と思われるので(しかも深夜に通過しただけ)、久々に通ってみたくなっただけなのです。

さて只見へとやって来ましたので、4ヶ月前の2014/2に訪問した只見雪まつり会場へと行ってみましょう。駅前に車を止めてと。



うわーホントに何にもないただの広場でありました。左上画像の左奥の建物が只見町役場なのですが、その屋上にはご覧のような横断幕が。でも何だか神頼み系の言い回しなのが気になります(笑)。前のページにダラダラと書いたのでここでは略。

あ、でも雪まつりの痕跡発見!(左上画像マウスオン)。まだ僅かに残ってましたよ雪山が!ちなみに雪まつりのレポートはこちらからどうぞ。何だかもっとずっと前だった気がします。そういや全然関係ないですがネギマンのことも最近すっかり忘れてたぞ。



そんなわけで只見駅へ。現在のところ「終点」となっているここ只見駅ですが、ある意味「終点」であるからこそ「出発点」としての只見駅としてもっと活用&アピールしてはどうなのかということは2月のモニターツアーのコメントにも書きました。「JRを利用する旅行者は必ず只見駅で下車する」のであれば、その人たちをターゲットにした企画を是非バンバン打ち立ててほしいところなのです。奥会津を盛り立てるという点で現在の只見はある意味「奥会津のエントランスゲート」なのですから。



駅前に止まっていたハイエースは列車代行バスでした。これは地域の皆さんの乗り合いバスですが観光客の立ち寄りには役に立ちません。もっと魅力的な「観光客を引き込む」乗り合いバス、例えば温泉でも湿原でも登山でも地域の民俗でも、それぞれのテーマ(または複合的テーマ)に沿って回ってくれる週末運行のバスがあれば、それも売り込みさえきちんとすれば(これ重要)ミニバスなら十分にペイできるのではないかと思いますが‥。そして市町村の枠を越えてお客さんが希望する温泉宿(只見、金山、柳津、南会津エリア)に送迎となれば!



そんな思いを胸にしながら六十里越経由で奥会津をあとにします。田子倉のダムが眼前に迫ってきました。



うーん、2011夏の会津水害はそもそもこのダムの緊急放流がきっかけだったわけなのですが、この日はあまりにも穏やか!



それにしてもこの六十里越のR252は工事による片側通行だらけです。ま、ほとんど通行量もない関係上停車した状態でいろいろ写真を撮れるのが何よりということかも知れません(右上画像マウスオン=まだ山には雪が残ってますね)。そんなわけで峠を越えて新潟県の北魚沼エリアへ。



北魚沼のコシヒカリといえばブランド米なのでちょっと買ってみるかと寄り道。玄米もありましたが、前日精米の5kgは「昨日娘に送るために精米した分の余りなんだよ」という事情を聞けばたぶん一番いい状態だろうということでささっと購入。2800円なり。

このあとは帰るだけ‥いや、でももう17:30を回っているので夕ごはん@お蕎麦を食べてから高速に乗ろうかと考えました。確かこの沿道沿いには以前何人かで行った「はつ穂」さんがあったはず‥でも見つからないなぁというわけでとりあえず「小松屋」さんへ。しかしですね!





なおへぎ蕎麦とは「布海苔(海藻)をつなぎに使った蕎麦」であり、ここ新潟県の一部地域のみでポピュラーなお蕎麦なのですが、1人前でもどっしり系の量です。以前何度か利用していた「はつ穂」さんでは基本二八だったのでへぎは食べていなかったよなぁ、前に食べたへぎ蕎麦は小千谷のほうだったと思うけれどこんなに量は多くなかった気もするし‥そんなわけで、結構お腹いっぱいになったところで退出いたしました。



さてこのあとは小出ICからひたすら関越道を練馬IC(大泉JCT)目指して南下します。ただ画像には残っていないのですが、このあと前橋ICあたりまで進んだところで「進行方向に落雷の閃光」が!「この先雨50km/h規制」というのでどんなもんかと思って進行していくと‥



いやはや50km/h規制はダテじゃないぞと思いつつ徐行して3車線の中央車線を進行しましたが、あのねトラック、車重があるからといって100kmで追い抜かないでくださいよ、跳ね水でみごとに何も見えなくなっちゃうんですからっ!(頼むし勘弁)。

高崎界隈が雨も落雷も一番ひどかったんですが、ようやく雨も止んだ嵐山PAで一休み。と、そこにドカティのライダーさんが到着しましたのでちょっと話しかけると‥



うわー、この日ブラックバードで出動していたらどうなっていたことやら‥。そんなわけで、この日は四輪でのお出かけが大正解でありました。最終的に移動距離770kmの日帰りお出かけ、久々なだけにやっぱり疲れたのか翌朝目を覚まして起きようとした瞬間に「ピキーン」腰に一撃!念のため休養のおまけ付きでありましたっけ。ま、でも楽しかったからね(強引納得)。

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