− その1 雪の会津入りはちょっとリッチに「あれ」を利用 −



日の出とともに行動開始っ!

(2015年1月11・12日)

お正月休みも終わり、何日か出勤したと思ったら早くもこの年最初の三連休がやって来ちゃいました。しかし連休の前日まではお出かけ計画を全く立てておらず、「おうちでゆっくりしようかな」というグータラ生活に対するやる気満々、24時間じぇんじぇん戦う気ありません宣言を高らかに申し述べていたTakemaでありました。

その一方で、2月のとある週末に昨年同様奥会津の雪まつりにお出かけしようと考えていたTakemaなのでありまして、そろそろ宿の予約とかしておかんといけないなと考えておりました。

実は奥会津の5町村は2月の週末にそれぞれ雪まつりイベントを開催しておりまして(詳しくはこちら=2014イベント用のページなので日時等は2015のものとは異なっています。ご注意あれ)、われわれも2014年は只見の雪まつりを見学したので(その時の様子はこちら)、今年は三島町の「雪と火のまつり」に行ってみようかな、お泊まりは宮下温泉のどちらかの宿がまだ空いていればいいなぁぬふふ等々考えていたわけです。

ところがおしんこどんに聞いてみると、その肝心な2015/2/14は「すでに先約ありお出かけ不可」とのことでありゃま。ちなみにその前後の別の雪まつりという選択肢はTakemaの仕事のシフトの関係で選べません。あっちゃまー野望消滅(苦笑)。と、ふと。



こ、この瞬間、「となれば、明日から始まる連休を有意義に使わずに何とする!」という、確固たる燃える男の赤いトラクターそれがお前だぜ的やる気スイッチをとてつもなく入れてしまったTakemaだったのでありました。

ただ今夜考えて明朝いきなり出発というのはあまりにせわしないので、3連休の初日はお休みとして2日目&3日目でお出かけすることにいたしました。3連休の場合、世の方々は「初日と中日でお出かけし、最終日はおうちでゆっくりしようかな」と考える人が多いんです。ゆえにその流れを外せば交通機関も宿も取りやすいはずなのですから。それと、今回は車ではなく鉄(道)の旅にしようということも決断。たまには「飲みながら移動する」のもいいですし、それが雪見酒とくればもうこれはたまりません(笑)。

さてそれではどこへ行きましょうかねくか。最初に思いついたのは六十里越の只見線でしたが、これは過去に一度やっているのと(2004年=その時のページはこちら)、2011夏の会津豪雨後只見−会津川口間が不通のままで、代行バスは運行されていますが「到着列車の遅延に対応するわけではない」という残念な運行形態ゆえ(地元の方々の利用を前提に考えればそうなるのも当然なのですが)、冬季におけるスムーズな乗り継ぎが出来るかどうかは微妙なところであり断念。

次に考えたのは飯山線でしたが、つい先月に車とはいえ野沢や松之山に行っていたこともありこれまたすぐ却下(その時のページはこちら)。ちなみに「飯山線却下」の選択は結果的には大正解でして、この3連休中飯山線のダイヤは運休も含め乱れに乱れていたようでした(セーフ‥)。

うーんどうしよう?と思いつつ、職場から払い下げ的にもらってきていたJR大判時刻表の路線図を見ていたら‥おお!



というわけでルート取りや空席状況や乗り継ぎタイミング、さらには宿泊宿やその他諸々を調べていくと、「何だかこの連休はこの旅行をするためにあったんじゃないの?」的な絶妙さがあることがわかり、この時ばかりは自分でも「これって何だかすごくない?」と感動した次第です。

翌朝(連休初日)は最初の区間のチケット予約とお宿だけ確保して終了。かくして連休2日目の朝を迎え、早朝の総武線緩行電車に乗り込んだわれわれでありました(ここでようやくページトップの画像に追いついたわけです)。いやはや、前置きがとてつもなく長くてゴメンナサイ。

さて、鉄道で会津入りとなればその「王道」とはおそらく東北新幹線+磐越西線で会津若松入りでしょうし、時間的にもそれが最短でしょう。自分たちも過去にそのルートを何度か使ってはきましたが、何だか味気ないんだよねぇ、それに飽きるし(笑)。

というわけで総武線を浅草橋で下りて地下鉄に乗り換え‥ハイ、ちょっとお詳しい方ならもうおわかりですね。







というわけで8:00発の東武特急スペーシア鬼怒川温泉行きで北に向かいます。前日のうちにチケットを買ったというのはこのスペーシアの分だったわけです。いやこれにはまだちょっとヒミツが(笑)。

浅草駅構内には小さいとはいえちゃんと駅弁の売店もあり、駅としての佇まいも含め鉄の旅の出発駅としては十分です。でもこれまで、たぶん東武のこの本線に乗ったのは(日比谷線乗り入れ区間や大師支線をのぞけば)たぶんこれがせいぜい2-3回目なのだと思います(確実に覚えているのは1回だけ)。

そもそも普段の旅行では車やバイクでの移動がメインなので鉄道を利用することは圧倒的に少ない中でここ数十年を生きてきたわけですが、ここで首都圏の大手私鉄利用頻度を思い起こしてみましょう。地元を通る京成線の利用回数がダントツなのは当然ですが(成田空港に行くときは間違いなく使ってますし)、後はホントに数えられる程度です。指折り系で数えられないのは中学高校の山岳部時代に「一番安く行かれた丹沢山塊」への往復で使っていた小田急線や(でも少なくともここ20年は1度も利用していない)京王井の頭線くらいですかね(大学時代吉祥寺からバイト先の恵比寿に行くのに利用。でも京王本線は笹塚より西はいまだに乗ったことがない)。京急は数年に一度乗るかな(ただし品川−京急蒲田区間がほとんど。三崎口まで完乗したのは小6が最初で最後)。

そんなわけでとてつもなく久々に東武特急スペーシア「きぬ号」に乗り込みます。この列車で鬼怒川温泉まで行き、終点で野岩鉄道車両に乗り換え、そのまま会津鉄道を走り抜けて若松まで行っちゃえというのがこの日の前半行程です。



いざ乗り込んでみると、あれま、もう四半世紀近く走っている車両なんですねぇ1991年のブルーリボン賞受賞車とは!(とはいえそれでも車歴はTakemaの人生の半分弱なので、かえって自分の来し日々があまりにも無駄に長かったことを反省)。

さてうふふ、今回のきぬ号予約に関してはちょっと奢ってみたのでありますよ。それは‥




(両上画像マウスオンでTakema&おしんこどんそれぞれの画像に変わります。不遜なTakema(笑))。

いや、この前日に調べていたら見つけちゃったわけですよ。個室定員以内であれば個室料金は一定@3700円だということを。仮に4人で利用すれば1人900円ちょいですよね、でもそれで「個室」ってすごくないですか?

もちろんわれわれは2人利用なので1人あたりの負担額はその倍ですが、いったい次回いつ利用するのかを想像したら「今のうちに乗っておけ&利用しろ!」という結論に達したわけです。というのも、本家の東武鉄道は2014-2016年度中期経営計画の中で「新型特急の投入(日光線・伊勢崎線系統)」とはっきり記載&公開しているわけですし(詳しくはこちら)、でもその新車両に個室車が設置され続けるとは限らないわけですから‥。

というわけで贅沢モードを満喫しようとしているうちに列車は定刻に発車いたしました。



発車するとすぐに隅田川を渡ります。おお、業平橋近くでゆりかもめ(都鳥)って、伊勢物語かい!(笑)。



すぐにスカイツリーの真横を通りますが、近すぎて全部入り切りません。まぁ今のところ登りに来る予定なし。



ハイ、では朝ごはんといたしましょう。今回は車の運転をすることもないのでいきなりビールも始めちゃいましょうね(嬉)。うん、いろいろおかずがあっておつまみにも最適な弁当ですわ(というか購入時にそれ前提で選んだ)。

しばらくはどこにでもありそうな町中を走っていくわけですが、これまでほとんど乗る機会がなかった路線なので車窓風景も新鮮です。と、そうこうしているうちにビールがなくなっちゃったぞというわけで前方の売店車両に生ビールを買いに行きます。



売店車両には当然普通車を通っていくわけで、えもいわれぬヌフフ感を内心に抱きつつの通路移動です(性格悪)。でもホントにつかの間のゼータクというか、終点鬼怒川温泉駅までの所要時間は1時間59分しかないわけで、となれば少しでもこのゼータク感を貪欲に満喫しなければ損しちゃうぞという貧乏根性丸出しのTakemaでありました(身の程を知れということです)。

さて新鹿沼駅に到着です。窓の外を見ていたら観光協会かどこかが設置した鹿沼市紹介の掲示板があったので何とはなしに見ていたら‥





お蕎麦は好きなのに不勉強でスミマセン。あとでググってみたら、なるほど右上画像のようにお蕎麦の上ににらがトッピングされた感じなんですね。うん、これは一度食べてみたいぞと珍しくやる気になりました。

なおこの旅行後、職場の同僚(栃木県に隣接する群馬県館林市出身)にこのにらそばの話をした上で、「そっちの方では何か変わったお蕎麦の食べ方ってあるの?」と聞いてみたら、ちょっと興味深い新メニューが発掘されました。それは‥



ということでした(笑)。何でも食事情が豊かではなかったころの「腹ふさぎ用増量材」の名残じゃないかということですが、うん、これも一度試してみたいぞ。また桐生や足利方面のB級グルメである「焼きそばの具にジャガイモが使われている」というのも同じ発想からきているのではないかということでしたが、ジャガイモかぁ、これはお腹にこたえそうなので無理に食べに行かなくてもいいかなと(少食中年男なので)。

でもにらそばに話を戻せば、ニラは果たして「腹ふさぎ」にはなるのかなぁ、湯がいてしまえばそんなに嵩がある食材というわけでもないし‥あ、そうか「滋養を付ける」という意味があるのかも知れません。栃木県は今も全国5位の蕎麦の生産地だということだし。

はい、にらそば関係の話はこれくらいにしておいて旅に戻りましょう。



さて列車が鬼怒川の橋梁を渡り終えるとそろそろゼータクな時間も終了間近です(早すぎ)。そしてそれと同時に現実という名の熾烈な競争が待ち受けています。それはつまり、



という涙ぐましくもいじましい&メタセコイア系の「席確保」にかける意気込みでありました(苦笑)。そしてここで貧乏くささ(=本性ともいう)を丸出しにしたTakemaは、おしんこどんに「自分はドアが開いたらとにかく席確保に走るから、無理して走らずあとから来て!」と指示を出し、あとは乗り継ぎ列車の停車位置(別ホームなら階段の位置)が勝負の鍵です。われわれの車両は6両編成の最後尾なのですが、その真ん前に乗り継ぎくんが止まっていてくれたら最高‥‥‥え、え、えええーっ!くわっ!



というわけで、ダッシュというわけではありませんが小走りで乗り換えの2両編成へと走り‥ん?何だかそんな人ほとんどいないんですが?(大笑)。



ええっと、きぬ号から乗り換えた人はかなり少なく、発車時の乗車率は30%台半ばくらいだったかなというレベルでありました。よかった‥。それにしてもこの時期、連休中日の午前中にこの駅で降りた大多数の人たちはいったいどこに行ったんだろう?(余計な詮索)。

そんなこんなで無事席を確保し(クロスシートを向かい合わせに転換して4人掛けにしたので余裕@2人組の人はほとんどそうしてました=それくらいの乗車率)、まずは安堵ほっこり心安らかどどんがどんというところ。わずか2分の乗り換え時間でもじぇんじぇん大丈夫でした。

さてそんなわけで続きは次ページにて。

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