− その3 アジアごはんのあと名勝鶴ヶ城、普通列車で咲花温泉へ −



初めて来てみました鶴ヶ城。大河ドラマブームも終わったタイミングですから自分としてはベストタイミング(笑)。

西若松駅からはトコトコ歩いていきます。前ページでも書いたとおり西若松駅周辺は閑散としていましたが、そもそもこの成人の日絡みの連休ってお正月と近すぎるんですよね。いくら3連休っていっても、その前の週末はまだお正月休みだったわけで、そうなるとそんなに多くの人が「よし出かけよう!」という気分にはならないわけです。そういう意味で、ウィンタースポーツ関連を除けば「旅行の穴場」といえる連休でしょう(そのほか祝日の制定や運用にはいろいろ言いたいこともあるんですがここでは自粛)。



さて市街地にも積雪はそこそこありますが、主要道路はご覧のとおり完全に路面が出ています。雪国はまさに「積雪あれば対策あり」という準備をしていますからね。でも都心周辺部に「除雪ステーション」設置および大量の除雪車を配置したとしてもほとんど出番はないわけで、「雪に弱い首都圏」はある意味しょうがないのだろうと思います。あ、千葉のわが家にはスノーダンプ(ママダンプ)を準備しておりますが、そろそろ大雪来ないかなめったにない「その時」への対策です。何といっても維持費ゼロですのでね。

あ、じぇったい気づいておられなかったと思いますが、実は左上画像には鶴ヶ城の天守閣が写り込んでいるのです(左上画像マウスオンで超ズーム)。お昼ごはんのあとに行ってみますよ鶴ヶ城っ!

しかしまずはお昼ごはんです。ちなみにTakemaの場合、お昼ごはんに関する下調べがあまりにもユルいのが悲しいかな定番でありまして、特に内陸の場合は「蕎麦屋を探して三千里」という傾向が顕著です(笑)。でも今回は調べてきましたよ。その結果目指したお店といえば‥





いや、下調べ段階において「食○ログ」とかのグルメ系サイトを検索してみたら「何だかラーメン系ばっかり」なんです。まぁもちろん郷土料理のお店もあるみたいですが、調べてみるとそういうお店は西若松駅からは遠いし何だか団体客受け入れOKみたいな観光専門店の雰囲気も濃厚‥。というわけで角度を変えて調べてみたらこのお店を見つけたというわけです(笑)。

その昔サイゴン(ホーチミン)で置き引きに遭ったという忌まわしい思い出はともかくとして(その時のページはこちら)、東南アジア系ごはんを久しぶりに食べたいなぁと思ったわけです。というかベトナムはまだまだ全然詳しいところを知らない国なのでちゃんと行ってみたいぞ(謎笑)。



当然のごとくベトナムのビール「333(ビアバーバー)」を注文(「バーバーバー」という言い方もあるようですがどっちがイイのかよくわかりません)。お酒大好きのTakemaですが、朝からビールを飲み始めていたのですでにちょっとほろ酔い加減(この時点ではまだ焼酎に手を出していません=無意味な断言)、さっぱり系の南国系味わいですね、外は雪景色なのに(笑)。そしてベトナム系ごはんが登場!





生春巻き&カニ麺と揚げ魚(ニョクマムで自由に味付け)&ほくほくのチャーハン、それにベトナムコーヒーにつきもののコンデンスミルク+あっさり系のチェートーソン=緑豆のぜんざいとことん満足(2人分)。お店の方とちょっとだけ話す時間がありましたが、外から来たお客さんは地元の「郷土料理系のお店」に行っちゃうんですとのこと。なるほどそりゃそうだろうなぁ。そして地元の人はラーメンやファストフード店に。

うーん、そういう食生活行動をもとより否定するつもりもありませんが、自分も含めて何だかわれわれの食生活は「量ではなく質的な面で」貧困方面にどんどん向かっているような気がしないでもありません。せっかくバリエーションがあるのに「選べないのではなく選ばない」って、あまりにももったいないことのように思うのですが‥。まぁこれって、Takemaの勝手な思いですけれどね(別にラーメンやファストフードを否定するわけではありません。気になるのは「ばっかり食べ」なので)。

さてお昼ごはんタンノーのあとは鶴ヶ城に向かいます。初めて歩く道ですがランドマークが見えているので問題なし。さてお店を出て鶴ヶ城の門に到着したのが13:20ころ、このあと会津若松14:33発の列車に乗る予定なので、駅までの移動(ちょっと遠いのでタクシー予定)を考えてもゆっくりできるのは45分くらいかなと。



鶴ヶ城のすぐ下まで来てみました。と、ここでおしんこどんが「ねぇ、あの人たちにお願いしてみない?」と提案。と、そこには‥



というわけでお願いしてみると、「今からですね、大丈夫ですよ」とのありがたいお返事が。というわけでこのあとはガイドさんからいろいろな説明を受けつつ見学したわけですが、その説明内容についてはネタばらしになっちゃうので割愛します。わたしは大河ドラマ「八重の桜」も見なかったですし(もともとドラマを見る習慣がないので)、鶴ヶ城についての予備知識が全然ない状態だったので(高校の日本史で習った程度のレベル)、いいお勉強になりました(感謝)。

40分弱ほどガイドしていただいたでしょうか。お礼を申し上げてお別れしましたが、ガイドさんはこのあとバスでやって来た団体さんの案内に回ったようでした。よかったぁぎりぎりセーフのタイミングだった!(ちなみにあとで調べたところ「ガイドツアーは予約をお勧めします」と書かれていましたっけ)。

なお時間切れで天守閣の建物には入りませんでしたがまぁしょうがないかなというわけで、北出丸に出てここからはタクシーで会津若松駅を目指します。



公式サイトによると徒歩約50分ということで、とにかく列車に乗り遅れないよう安全第一です。

そんなわけで無事多少の余裕をもって会津若松駅に到着です。ところで今回は浅草−西若松間を私鉄乗り継ぎで北上してきたことにより、「週末パス」等のJR企画切符よりも「区間ごとに買う」ほうが安いという結論に達し、各乗車区間ごとに切符を購入しました。あ、でもいま改めて調べてみたら会津鉄道は「週末パス」のエリア内なのね。えーっと一抹の不安を感じないでもないので精神衛生上再計算はしないことにします(苦笑)。で、ホームに来てみてビックリ!




(ちなみに隣のホームにはさっきまで乗ってきたAIZUマウントエキスプレスが停まってます)

もちろんこの塗装は国鉄時代の車両色のままの生き残りではなくレトロ塗装の産物のなのですが、自分としてはとっても懐かしくてヨロシイし(というか、あの赤一色は好きじゃなかった)、それにもまして企画運用ではなく定期運用の列車にこの塗装車両がごく普通に走っていることが嬉しいのです。



ただ、もともと急行型として製造された車両ではないので窓は二段式ですね(急行型のキハ58などは一段式)。でもここでアナログ行き先表示板(サボ)を見るとは思わなかったなぁ。ここではまだ現役なんだ(右上画像マウスオンで拡大)。



車内はセミクロスシートですが、もちろんわれわれはボックスシートをキープね。



そんなわけで14:33発の新津行き普通列車は定刻の発車。喜多方の1つ新津寄りの山都までは大学時代に乗ったことがありますが、そこから先新津までは最後に乗車したのが13歳の夏ですから何と37年ぶり!もはや断片的な記憶しか残ってはいませんが何だか胸が高まります(当時はチョコレート色の客車、日よけは飴色の木製シェードというか鎧戸=下から上げる方式だったことなどは鮮明に覚えています)。

あ、右上画像の建物なんですが、国道49号線ぞいにあった「蕎麦処 古澤屋(兼 清兵衛温泉)」です。2009年に廃業しちゃったということでしたが、やはり営業している気配はないし、おそらく温泉もそのまま終了しちゃっているんでしょうね(かつての訪問記ページはこちら)。こうして良泉がいつの間にやら消えていく‥。



外はみぞれに近い雪が降っておりますが車内は当然快適です(両上画像マウスオン)。しかし各駅での停車時間はどこも最小の乗降タイムのみでホームに降りたりする余裕はなく、「ちょっと退屈になってきたなぁ」といったところで津川駅。数分間停車というアナウンスを聞いてよしよしとホームに降り立つと‥





いや皮肉とか変な意味で言っているわけではなく賛辞を込めてます(笑)。ざっと数えたところ6-7人だったかな。ということで、この列車に乗っていた乗客のうち約半数は鉄ちゃん系だったということがわかりました(わかってどうする)。

それにしても津川が「狐の嫁入り行列」発祥の地なのだとは知りませんでした。毎年GW中にお祭りがあるようですが、うーんGWかぁ、そこですかぁ、他にも誘惑が多い時なんだよなぁ(笑)。



そんなわけで列車は咲花駅に到着。無人駅ゆえ下車時にスイカ等が使えないため久々にJRの近郊区間切符を買っていたのですが、回収箱に投入してハイさようならとなりました。

出口には今晩お世話になる「湯元館」さんの送迎車が来て下さっており、ほんの数百mの距離なんですがお大尽お大名系のお迎えで宿に入りました(ここからはいつもの通り各画像が撮影順ではありません)。



新潟の奥座敷の一つということか、比較的宿泊料金の相場が高めの咲花温泉郷にあって多少リーズナブルな湯元館さん、その屋号が示す通り温泉街で最初にできたお宿なのだそうです。建物は一昨年リニューアルしたそうで快適に過ごせます(ちょっとロビーが寒かったかな)。



まずは部屋でくつろいでいたところ、どこからかディーゼル気動車のエンジン音が聞こえてきました。コレハもしかして!と窓を開けたら、予想通り目の前を列車が走り抜けていきました。お安め価格での宿泊なので阿賀野川沿いの部屋ではありませんでしたが、自分としてはこちらの方がヨロシイにきまってます。宿の案内冊子には咲花駅の時刻表も載せられていたので、事前準備の上で待ち構えることもできましたしね。



湯足画像を見たい人だけ上画像マウスオン(そんな人いるのか?)。

さて続いてはお待ちかねのお風呂です。咲花の湯は硫黄臭かおるエメラルドグリーンということで期待してきました。実際のところグリーン度は思ったほどでもありませんでしたが、こちらの源泉は空気に触れることによって色が濃くなるということを考えれば、それだけ新鮮湯が供給されているということでもありそれはそれでよし。やや苦みのある、硫黄泉メインらしい湯味でありました。



そして夕ごはんタイム。料理は十分過ぎる量で苦しかったかも。というか、最近のTakemaは宿ごはんこそ一番の難行苦行になりつつある気がします(苦笑)。デザートまで含めて9品でしたが、自分としては5品もあれば十分かも。それほど値段を下げなくともいいので「御夕食お料理少なめ」が選択できればなぁと思うのです。今回同宿の方々も比較的年齢層は高かったですし、いわゆる「ビジネス泊プラン」とは別と考えての料金設定としても今後一定の需要はあると思うのですが?

さてしばし休んだあとはまたお風呂へ。ただし大浴場じゃありません。



ハイ貸切風呂ですよ。あらかじめレセプションで時間を指定しておき(チェックイン時等)、その時間になったら各自がレセプションカウンターに置かれた鍵を取って入浴するシステムです。これもリニューアルとともにオープンした施設なんでしょう(確認しませんでしたが)。





こちらの浴槽のお湯はわずかに色づきがあるかないかですが、源泉は大浴場と同じ咲花6号泉。つまり浴槽が小さいぶん湯の滞留時間が少なく、それだけお湯の新鮮度が高いというわけです。ちなみにザブリと入ったら、オーバーフローした湯が湯尻の切り欠きのみならず、少し開いていた窓のサッシからもじょじょじょーっと勢いよく流れ出てしまいました(まぁ窓の下に人がいないことは確かなのでそのままじょじょーモードを継続しましたが)。ふぅ、いいお湯だ(嬉)。

さてそんなわけでおやすみなさいおはようございますの朝を迎えました。早めに目が覚めたのですが、あまり早くお風呂に行っても窓の外がまだ暗いですからもう少し我慢という名の追加惰眠をむさぼり、7:00近くになってようやく大浴場へ。




(上画像マウスオンで湯足画像もね)



大浴場のお湯の色は昨晩よりもさらに薄い気がしますが光線の加減などもあるのかもしれません(左上画像マウスオン)。いずれにせよ新鮮湯が十分に投入されているのは確かであり気持ちよいこと限りなし!(あ、コッソリ申し上げれば、前夜の清掃開始時間ぎりぎりに「最後の一浴」!と欲を出して大浴場に来てみたらすでにマシンを使ってのお掃除が開始されていました。もちろんマシン清掃だけではないと思いますが日々かなり念入りに清掃をなさっているようです=好感)。またちなみに湯気モウモウではありますが、浴室の天井は木を組んだ風情ある感じで気に入りました(右上画像マウスオン)。



朝ごはんのあとしばしまったり(もちろんまた湯に浸かり=この旅行で温泉入浴はここ1つだけなので念入りにね)、9:30過ぎにお願いしておいた送迎車で咲花駅‥ではない某所へと向かいます!



ではでは、この続きは次ページにて。

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