(まだ紅葉には早いんですがね)

2015/9月末 奥会津その1



もうすぐ収穫、もっともっと黄金色になぁれ会津米!

(2015/9/28.29)

貴重な平日連休が取れる!この僥倖をいかがせんと思いつつ、「久々に尾瀬に行こうかな、赤田代の温泉小屋に泊まれば一石二鳥だし(何が?)」と思っていたわけです。しかしその前日にふと冷静になって考えてみると‥





右足、明らかに膨れてますよね(笑)。

これはこれでいつまで経っても腫れが引かないので診てもらった方がいいのかも知れませんが‥まぁここでは本題じゃないのでスルーということで。

というわけでどこに行く?となればやっぱり福島かなと。たまには(平日だし)中央道とか東名方面に行ってもいいはずなんですけれど、この時はその選択肢す ら思いつきませんでした。泊まりなので温泉‥いわき北部の谷地鉱泉なども考えましたがまだ平常営業していないんですよね。そんなわけで「いつもの」奥会津 大塩温泉たつみ荘さんに予約電話を入れたのは出発の前日でありました。

明けて翌日は天上天下全国的に平日月曜日。起きたのがいつもと同じ時間だったので、「まるで出勤するかのごとく」普段の出勤時間に出発です。走り出すとそこには駅に向かう通勤通学の皆さんの群れ。そんな中Takemaは、



と、エールとも優越感ともつかないぬふふ系思いを心の中で叫びつつ、VFR800Xのスロットルを開けるのでありました(性格悪)。

外環道-東北道と乗り継いで最初の休憩は佐野SA。SAよりは断然PAに寄ることが多いTakemaなのですが、佐野は時々立ち寄るなぁ。ちなみに東北道 下り線の宇都宮IC以南で一番利用頻度が高いのはダントツで都賀西方PA、次が佐野SAで、大谷PA/蓮田SAはごくたまに利用。ほぼ使わないのが羽生PAと いう感じですかね。



とまぁどうでもいい話を書きましたが、このあとは西那須野塩原ICで高速道流出。ここからはR400を(重複区間を含めて)ひたすら北上します。塩原温泉への道は平日ゆえガラガラ‥というほどでもなく、バスや大型トラックがうねうねとスローなので数台の大名行列状態(公共交通機関や運輸関係各位に対し文句を言うつもりはございませんが)。

よって途中の駐車スペースでしばし休憩し、「しばらく車が通らないタイミングを待ち、次の大名行列先頭車が見えたところで発進!」というメタセコイア戦法 を取ることに。まぁ悦楽タイムはそう長くも続かずそのうち前方の行列車両に追いついちゃうんですが(自分が速いわけではありません。川沿いのワインディング路を走行する大型車は最徐行モードですから)。

さて月末とはいえまだ9月ですから塩原の渓谷といえど紅葉にはほど遠いわけですが、逆にこの区間は「紅葉の時期にはじぇったい通りたくないぞ」ゾーンでもあります。バイクでもすり抜けられないし。

ところで大網温泉手前の長大トンネルなども開通しましたが、あの大網側急カーブが完成系とは思えないのでちょっと調べてみたところ‥大網温泉部分はともかくとして、




(上画像クリックで公式PDFファイルが開きます)

週末ドライバーのみならず、普段から車に乗っている運転手であっても「道路状況が(直線路からワインディングに)いきなり変われば」どうしてもスピードを落とします。安全走行のためにはそれも当然なのでしょうが、「その一方で慣れるにつれて少し速くなる」のも事実。

圧倒的に首都圏からの観光客が多い塩原地域において、その入口にあたるワインディングの区間がボトルネックになっちゃうのではないかと危惧してしまうのですが‥どうなんだろう?

あと、これはすぐにでも直してほしいというか考えてほしいと思うのが、「道の駅手前交差点の2車線路の進路標識」だったりします。この日は平日だったので 問題ありませんでしたが、土日などはそのぎりぎり手前で車線変更する車が多いんですよね。普通なら第一走行帯(外側車線)が直進路になるのに、ここでは第二走行帯(中央車線)が直進路になるので‥もっと手前から標識を出すべきなのではと思いますよ。イレギュラーなんだから。

そんなわけで塩原エリアへ。実は塩原温泉郷の中心部にはあまり惹かれないというか、道路を走っていて目にできる情報量が少なすぎます。日帰り入浴できるのかだめなのか、かけ流しなのかそうではないのか、そういった「目にできる情報」がないので「ここ、ちょっと寄ってみるか」的な気まぐれを起こさせる機会を自ら放棄しているような気がするのです。

近隣でいえば那須湯本界隈の統一された「かけ流し幕」でもやればいいのにと思うのですが、やっぱり昔からの大規模温泉地となるとイロイロと「難しい」のでしょ うかねぇ(その「難しさ」を放置することがさらなる衰退を助長すると思うのですが)。というわけで、今回も塩原温泉の中心部は往復ともスルーしました。考えてみれば塩原温泉の中心エリアの湯って数えるほどしか入ってないなぁ。

で、「何だかよくわからない」塩原中心部を抜けて「ここならわかるぞ」系の塩原新湯へ。元湯とも悩んだのですが、やっぱり共同湯のほうが心惹かれますからね。



3つの無人共同湯がある塩原新湯、すぐ上に噴気帯があり硫黄臭バリバリでお気に入りの温泉です。もう数え切れないほど訪問しています。前回の訪問時はむじなの湯だったので今回は上画像の寺の湯(混浴)を目指したわけですが、すでに浴室内から会話の声が聞こえていたのでパス。よって、3つの湯の中では一番空いている可能性が高い中の湯へ。



ここにも複数の先客さんの気配がしましたが、ちょうど出るところだったようで「貸し切りでお楽しみを!」というわけでラッキーでした。ドア手前にある料金箱に正規(最低)料金をチャリチャリした上でいざ!







それ以上多くは語りますまい。湯が、その香がわたくしに全てを伝えてくれました(笑)。

このあとはトンネルを越えて南会津方面へ。は、そういえばそろそろお昼ごはんタイムだったというわけで、これまた偶然いつも立ち寄るお店へ。周辺のお店と食べ比べてみたいんだけれど、なぜかいっつもここなんだよなぁ=辛い大根を標榜するお店。



先客さんの姿はなく、「あ、こりゃ案外さっさと出てくるだろうな」と思いましたがありゃこりゃりゃ。奥さんは(というかこの日は某大手牛丼店と同様のワンオペ状態=でも問題なし)こちらのメニュー注文前に「ところで並盛りですか?大盛ですか?」と先に聞 いた上で第二厨房とおぼしき場所へ。「これでつないどいてね」という意味なのか右上画像の2品が先に出されました(大根とクルミ)。

注文後しばらくして蕎麦を切るトントンという音が聞こえてきました。うわ、「注文が入ってから蕎麦を打つ」とはさすがに平日というか何というか!(嬉笑)。

そこそこ長い待ち時間のあと(途中で郵便局の配達その他が入ったこともありますが、局員さんも「お客さんの配膳優先」でずっと待っていてくれた‥のはいいとしても、エンジン切りなさいよもったいない!)、注文の三味蕎麦が登場!(右上画像マウスオン)。



そりゃ打ちたてということも大きいでしょうが、実は何度も立ち寄りつつも今回が一番美味しかった気がします。あ、グルメサイトじゃないので蕎麦粉の香りとかつゆのあーだこうだについては申し上げません。でも‥おいしかった、それが結論。

さぁってここからは南会津の中心部をぎりぎりで迂回する形でR400を会津川口に向かうわけですが‥





このR400北部もかつては「酷道」でしたし、周辺にはいまだにとんでもない国道(R401の一部)区間も存在しているわけですが、バイクで走るには楽しい道ですわ(ただし一部に隘路は残っています)、



途中の白森清水で湧水ごくごく休憩(油断すると気づかず通過しちゃいます)、さらに北上するとそうだそうだ玉梨とうふ茶屋があったというわけでおからドーナツを購入。数日の日持ちがあるのでこれは嬉しいなぁ(右上画像マウスオン)。それにしても、





でもね、残念なのはね、この時期(9月下旬)だと、まだ地元産の新米が出回るのには早すぎるのです。ようやく刈り取りが始まったばかりで、そのあと乾燥・脱穀・精米、そして例の「全量検査」と進むわけで(だから安全。ま、会津地方自体もともと線量が高かったことすらないのですが)、10月下旬までしばし待て!というわけですね。

このあたりだと、玉梨温泉の共同湯入口にある無人販売のお米はピカイチだったなぁ。まぁまた今度買いに来ましょっと。



さてたつみ荘到着前にもうひとっ風呂というわけで、こちらも今年建て直してピカピカになったばかりの湯倉温泉へ。こんなにピカピカ、自販機までありながら常駐管理者なしの共同湯なんてそうそうないと思うのですが‥。休憩室には何とTVまでありますし、と ことん性善説に基づいた運営がなされているようです(右上画像マウスオン=TVは写っていませんが)。

先客さんがおられたのでしばし歓談。ゆえに浴室画像はありませんが、お湯(源泉にあらず)の出るシャワーが3基もありますしとにかくピカピカ。その一方で湯使いには以前の共同湯を彷彿とさせる堰き止め板がありまして‥浴室入口には、


(実際の掲示文とは文面が違いますがまぁこんな意味合いだということで。)

なんだかほのぼの。まぁそんなわけで、いざ本日の最終目的地たるたつみ荘さんへと向かいます!

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