− 伝統の「合わせ網漁」見学ほか (その1) − |
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イクラに精子をかけた(人の手によりかけられた)直後のオス。無念なのか本望なのか? |
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(2016年10月22日) |
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楢葉町に行くのですから広野ICで高速を下ります。と?R6との取り付け道路にはパトカー先導のもと確か5台のバスが?そしてR6との交差点にはなぜかタイベックを着用した警察官とおぼしき方の姿が?(右上画像マウスオン)。何だか一瞬数年前のフラッシュバックかと思いましたが(この時とか)、 |
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ああなるほど、まさに訓練のさなかにやって来たというわけですね。 |
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でもなぁ、今でこそこんな軽口をたたけますが、2011/4上旬にはいわき界隈でも「沈痛な雰囲気」を感じましたからね。人はいるはずなのに洗濯物が干されているわけでもなく道を歩く人の姿もほとんどない、あの湯本エリアの風景は忘れられないです(その時期に千葉から北上してくる自分も自分ですが=ガソリン不足中)。 |
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以前に建築中だった常磐線線路脇の住宅は完成していました。ここに限らずあちこちで新築住宅の建設が目に入る楢葉町です。2016/10/4現在、帰還者数は385世帯 696人に過ぎないようですが(ちなみに震災前の住民登録人口は8011人=情報ソースはこちらから)、右上画像の奥にも建築中の住宅が見えていますし、これから帰還のペースも上がっていくのかなと思います。 |
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このやな場は鮭合わせ網漁のために10月初旬に設置されたようで、このゲートのために遡上を阻まれる鮭は唯一の通り道(のように思える)左側のブースに取り込まれるというわけですね。まず最初にここに入り込んだ鮭の捕獲作業が始まりました。 |
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捕獲した全ての鮭をトラック荷台生け簀に入れているのかと思いましたが違いました(苦笑)。 トラック荷台に投入されるのは当然ながら雌のみ。雄の扱いがぞんざいなのはご想像の通り(同情)。 捕獲される鮭の画像を撮るTakemaを撮るおしんこどんでありました(右上画像マウスオン)。 |
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このあとは採卵場方面へと移動。獲った鮭の採卵や受精は(鮭が死んでしまえば)時間との勝負らしいので、とりあえず生け簀に入れるわけです。 |
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鮭を1匹1匹、それぞれの樋に流し入れていきます。ん?よく見ると樋ごとに「やわい」と「かたい」の表示がありますが?これは「雌のイクラの成熟度を確認した上でそれぞれの樋に流す」のだとか。要は瞬時にお腹をプニュっとして確認ということなんでしょうか? |
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当然ながら慣れた手つきで雌鮭のお腹に刃を入れると‥ |
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しかし雌10匹のイクラを採って終わりではありません。そこに雄の精子を3匹分投入します! |
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上画像マウスオンで拡大画像に変わります。 |
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「ここまで雌何匹、雄何匹」とカウントした上で、攪拌し受精させたイクラを水槽へと投入します。説明によると雄の精子の数(億単位)からすれば1匹ぶんで十分なのですが、やはり中には「駄目な雄」もいるようなので、保険の意味で3匹分を投入するのだそうです。 |
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(雌10匹分のイクラに雄3匹分の精子をかけて受精させます) |
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(雌だって雄だって諸般の事情で受精に適さないやつはいるんですよ。そして暴れるやつだって) |
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雌の場合まだイクラが熟していなかったり、雄の場合も精子の出が悪かったりしたら採卵&受精には適さないというわけです。ちなみに「使われなかった鮭はどうなるのか」という質問が出ましたが、「ちゃんと加工に回します。鮭はそもそもほとんど捨てるところがないんですよ」とのことでした。 |
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さてこのあとは作業場に入ります。ところで事前の予想とは全然違ったこと、それは「作業場内の生臭さがゼロだった」という事実!常時大量の水を床に流し続けていることもあるのでしょうが、これはちょっとびっくりでした。それだけ衛生的ってことですね。 |
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さてここで「雌雄同定クイズ」のスタートです!「顔つきが違いますから皆さん分かりますよね」とおっしゃいますが、恥ずかしながら自分にはあんまり区別が付かない‥。人間でいえば薬指みたいな位置づけの背びれも「ほら、こっちが大きいですよねだから雄です!」といわれても‥。これらのマークを瞬時に判断してるんだ漁師の方々は‥もちろんプロとはいえ頭が下がります。 |
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たぶんキミたち全員が雌ですね。雌10匹につき雄3匹ということは‥右端の色が違うあいつは雄なのか? |
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さてこのあとは、いよいよ木戸川ならではの「合わせ網漁」を見学します! |
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