- その13 西興部キャンプのあとは仁宇布でトロッコをタンノー♪ -



この鉄路を走るのは2回目(╹◡╹)。でも終点が進化していてびっくり!

さてさてやってきました西興部村。今回初めてのキャンプですのでキンチョー‥は全然しません。というか、SNS経由でおとうから「ほんとにテント張ったんだ」とびっくりされたくらいですが、もともとTakemaは山屋なんですよ山屋!(もう全然登ってませんが)。

ただ、確かにキャンプの度合いはがくんと減ってますね。ついでにいえばバイクツーリングの回数も激減しておりまして、そのうち「エアライダー」の仲間入り?いや通勤グで毎日火を入れておりますが、いかんせん片道2kmくらいなんで所謂シビアコンディション。9月半ばに房総をちょっと回ってからは日々千葉県市川市内の往復だけです。



そんなこんなでテントを張り、村内唯一の買い出し処ともいえるセイコーマートでビールほかを買い出して乾杯!キャンプは6月のTakemaオフキャンプ以来ですが、あの時ってまがりなりにも「主催者」なので全然落ち着けないんです。この日はゆったり、空を見上げてみると‥





ただしツイッターでこう呟いたら、各方面の方々から即座に「確かここまでの宿泊は全部宿でしたよね、しかも食事付きか外食で回らないお寿司とか食べてましたよね」とか「ブルジョアが突然庶民のフリするんじゃない!」等のツッコミをいただいたことを今さらながらに思い起こします(大笑)。別にブルジョアじゃないですが申しわけありません(苦笑)。

さてキャンプといえば自炊‥あ、でも温泉じゃないけれど入浴OKのホテルに併設のレストランがあったっけ!というわけで自堕落的に夕ごはんはそちらにて(ほらやっぱり!とここでも突っ込まれそうですが)。いやこれは予定内の行動です。



お酒を飲む気満々なのでホテル森夢(りむ)まで歩いていきますが、なぁにほんの数分です。この時間でこの気温、このエリアにしては高めですね、キャンプには絶好です。キャンプ場は市街地に隣接した場所にあるからか、虫も案外少ないです(もちろんいないわけではない)。



まずはお風呂です。夕食前のタイミングで先客さんが多数おられましたが、こちらが洗い場エリアで身体を洗っているうちにいつの間にか皆さん上がっていたんですね。というわけで急いでカメラを取りにいってパチリ。このあとすぐ次のお客さんが脱衣場に姿を現したので、ほんの2-3分の僥倖でした。まぁしつこいようですが温泉じゃないんですけれどね。なおコインランドリーもありますよキャンパーの皆さん!



メニューは豊富で何でもあります。以前ここ西興部でキャンプしたときに、「ここのレストラン、メニューが豊富そうだなぁ。次回来たときはここで食べてみよう」と思ったわけで、その思いを今回果たしにきたというわけです。

と、何と「晩酌セット」まであるではないですか!(左上画像マウスオン)。というわけで迷わずそいつを注文した上で乾杯!(おしんこどんはグラスワイン)。





というわけでナスの揚げびたしをも頼んだあとは冷酒などにも移行しつつ飲みすすめますが、あくまでご飯を食べに来ているのでそろそろメインディッシュをば。



味噌ラーメンとハンバーグ定食という、「間違いなくどこでも食べられそうな」料理を注文してしまいました(笑)。ジビエ系で鹿肉のシチューとか鹿肉オムライスとかあったのにね。でも美味しかったです。キャンプ場に隣接する居酒屋?をかつて利用した某横須賀人の方は「別に普通だよ」という感想を述べておられましたが、こっちは万人受けする感じでした。ただしワイのワイのと大宴会というわけにはいきませんが(宿泊の方の夕食会場でもありますんで)。

さてお腹も満ちたわけでキャンプ場へと戻ります。おしんこどんはするすると就寝モード、Takemaはしばし外でまったり(さらに飲んでるともいう)。今回の北の大地旅行もあと残すところ2泊でフェリー乗船かぁ‥。



明けて翌朝。小雨がぱらついてましたが早朝の時間だけでした。早々撤収中のテントも‥「う、長期滞在だったんですね」、テント下の芝生がモヤシ化しています!右上画像マウスオンで出てくる画像はTakemaが1999年に多和平17連泊をしていたときのものですが、ほぼ同じ色合いですね‥芝よ、よく耐えた頑張った!(笑)。



ちなみにこちらのキャンプ場は利用料金無料という太っ腹(利用簿への記入は必須)。さらにはキャンプ場なのに無料WiFi飛んでるし、上にも書いたようにお風呂も至近距離。少し距離がありますがセイコーマートもあり、何というか至れり尽くせりのサイトなのですよ。なおキャンプ場内には屋根付きのステージもあり、雨模様の時には管理人さんから「ステージの上に張ってよし」との許可も出るとか何だとか。近隣に観光スポットがほとんどない西興部村だからこそ、利便性に力を入れておられるようでスバラシイです。

あ、ついでに言えば、ここ「森林公園」の有料設備利用料もこれまた格安です(左上画像マウスオン)。バッティングセンター、「20球100円」っていつの時代ですか!(笑)。パークゴルフも100円だし、一番高い乗り物であるゴーカート(2人乗り)だって350円ですからね。次回はここのアクティビティを制覇しようかしらん?



朝ごはんはバタートースト生ハム載せをいただきます。ハイ、今回の旅行で初めて火を使いましたね(大笑)。バターたっぷりで美味しくいただきました。この頃になると太陽も出てきてお天気回復何よりです。



水場には東屋もあって完璧です。ん?蓮の花も咲いてました!(両上画像マウスオン)。

そんなわけで本日の行動開始。まずは下川経由で仁宇布を目指します。ページトップ画像にもあるように、久々に「トロッコ王国」に行こうというわけです。



R239から道道60号に入って少し進むととたんに道が高規格になりました(左上画像)。このあたりは道北には珍しいくらいの「狭くてカーブが多い」道だったんですが、何とあのあたりは「サンルダム」として湖の底に沈む計画だったんですね。だから道路規格が古いままだったのかと納得したような。

2006のツーリング時に高架の橋桁を見ながら「何だよこりゃ」と思って通過していましたが、今回は「当時の中空部を通過」したわけです(左上画像マウスオン。なお2006のページはこちら)。サンルダムは現在のところ2018年に完成予定の多目的ダムのようですが‥正直いってその費用対効果はどうなのかなぁと思うところが大きいです。「やっぱり作っちゃうのかぁ‥」。

でも一方で、自分はエンドウマメとか海のくされ犬とかのような唯我独尊系自然保護団体は大嫌いなので、サンルダムを検索してみたときにエンドウマメが出てきたときはイラっときました(苦笑)。なまじ政治力を持つからこそ普通の感覚から乖離しちゃうんでしょうね。だからわたしは南米の山岳エリア名を冠したアウトドアウェアも買いません。あのもやもやとしたきれいごと対応がそもそも気に入らないし。ま、高いんで買えないともいいますが(笑)。



そんなわけでやって来たのはコタンコロカムイ駅。といっても正式の駅じゃないですからね。ここは旧仁宇布駅(旧駅舎の再利用ではなく新たに建てられたらしい)。ここはかつて「日本一の赤字路線」を標榜していた美幸線の終着駅だったわけです。現在は4-10月にトロッコを運行していますが‥(ちなみに前回訪問時のページはこちら)。


(自分で運転できますからねぇ。)

2016GWに訪問した秋田の旧小坂鉄道レールバイクは距離こそそこそこありますが足こぎ式なので真夏はきつそうです。そんなわけでツテのある?工学系の大学さんにちょろっと話もしてみたのですが‥オファーはありませんでした。こちらではどんな感じで車両を製作&メンテしているのかな?(ちなみにかのレールバイクの話をしたところ「今度連絡してみますよ」とおっしゃって下さったのですが、どうやら連絡は来なかったみたいです。忘れちゃったのかな?

さて少し早めに着いたので周辺をきょろきょろ。ん?前回訪問時には気づきませんでしたが!






喜び勇んで近づいてみると、キタキツネがうろうろしていたので車番とともにパチリ(右上画像マウスオン)。「サハネ581-19」=「駆動装置なしの付随車(サ)、普通車を意味する(ハ)、寝台車を意味する(ネ)」、つまりは「モーターなしB寝台車」であることが分かります。

電車式寝台列車である581(583)系は交直両用とはいえ北海道での運用はありませんでしたから、本州からはるばる運んできたはずです。また今調べたところ、この「サハネ581-19」は川崎車輌製で1968/10のダイヤ改正時に運用が開始された車両のようです。今年は2016年ですから‥



183系や485系、そしてこの581(583)系など、自分の「鉄の血」がもっともたぎっていた小学校高学年~中学生の頃にバリバリ走っていた電車気動車客車はそのほとんどが廃車になりました。でもこの「サハネ581-19」とて運用開始=生まれたのは自分より4年あと、つまりは「年下」なんですよね。人間って長生きだよなぁ(謎)。

さてそんなことはどうでもよくて、いよいよ自走式トロッコに乗り込みます!



乗車前に説明を受けますが、何と!終点部はターンテーブルでの方向転換から自走転換式に進化したそうです。「スピードオーバーで進入すると脱線しますので小走り程度のスピードで」とのこと、うん、これは楽しみです!

また、右上画像のような保線車両もあってなかなか楽しく進化してます仁宇布トロッコ王国!(前回の訪問記はこちら=2006年)。ここのメカニックの方、是非小坂鉄道のほうにもお力をお貸しいただきたい!



さてわれわれにあてがわれたのは6人乗りの大きめ車両。エンジンは最後尾に設置されており、ということはFR車かな。以前はスターターロープをよいしょっと引いてエンジンをかけていましたが、こちらもセルスターターに進化していました。

ちなみにエンジンはホンダのGX240を搭載。型番は240ですが実際の排気量は270ccというのが面白いです。また以前はアクセルがスノーモービルと同じ右手親指をかけるレバーでしたが、今回の車両は車と同じフットアクセル&ブレーキシステムに変更されておりました。メカニックの方すごぉい!



というわけでそもそもハンドルが不要なところにフットのみでの加減速ですから両手が空いており、カメラ写真は撮り放題となっております。そういえば以前というか前回は「運転者は要普通免許」ということでしたが今回は聞かれなかったなぁ。さて発車許可も出ましたんで‥




(上画像マウスオンで森の中の走行画像に変わります)

いやぁ、やっぱりエンジン付きは快適快速!ずんずんと進み、10年前と同じく橋の上ではおしんこどんが「てっきょー、てっきょー♪」と叫んでいましたが、少し大人になったのか声が小さくなっておりました(笑)。



ただしちょっとあれれ?と思ったのがパワーの問題でして、フルスロットル(べた踏み)にしても、10年前よりスピードが出ないような?まさかトロッコ王国の優秀メカニックの方々がスピードリミッターを設定しているとかって?でも考えてみれば車格&車重が全然違いますからね。

2006年:余計なモノは一切なし(笑) 2016年:床にベンチシートにサイドガードまで

当時のエンジンはもう少し小排気量だったと思いますが、それでももっと速かったよなぁ(感覚的にね)。あ、Takemaもいろんな意味で若いよね。



でもこんなにしっかり回復した(晴れ女おしんこどんパワーによる)お天気の中でのアクティビティですから嬉しい楽しい。そんなわけで折り返し地点直前までの動画です(はっきりいって冗長です。お暇な人向け)。




そんなわけで折り返し地点までやってきました。こ、これはかなり無理矢理、でも苦労の造作ですね。残された線路を曲げ加工するなんてそうそう出来ませんから‥(下記動画参照)。






さて帰路はおしんこどんが運転ですので吹っ飛ばすかと思いきや、上の方で書いたとおりパワー&車重の関係なのか結構普通の運転でした(笑)。というわけで終点に至るまでの動画です。





そんなわけで戻ってきました。車両はさっそく転車台でくるりと回され、次のお客さんの利用を待つことになります。もうすでにお客さんが集まっていましたが、われわれの回より明らかに人数が多く、中国系の人たちの姿も見られました。よくぞこのアトラクションを見つけてきたなぁとも思いましたが、考えてみれば自分たちも「タンナ島 in バヌアツの某ツリーハウス日本人宿泊第1号」とか「キューバの宿で『日本人は初めてです』と言われた」とか「アイスランドの地熱発電所界隈で野湯発見!」とか、まぁいろんな国でいろんなことやってますから同じようなものか(笑)。

さてトロッコ王国の奥には、以前はなかったと思われる「手作りチーズ工房」がありましたのでちょっと立ち寄ってみることに。



この奥がチーズの工房のようです。ちなみに普通の(牛乳を使った)チーズもありますが、こちらの売りはあくまで「羊乳を使ったチーズ」なのだそうです(右上画像マウスオン)。確かに珍しいかなというわけでしっかり購入しました。通信販売もしているようですのでこちらもご参考に。

すぐ脇には羊も放牧されていましたがほんの数頭のみ。この頭数だけでチーズを作るだけの乳量確保は到底無理でしょうから、彼らはいわゆる「イメージ用」にここで飼われているのでしょうね。あれ?ここの羊はテール処理(断尾)されていないぞ!自分は1990年ころ、NZで断尾作業の手伝いをしたんだっけな懐かしい‥(右上画像マウスオンで当時25歳のTakemaが羊を羽交いじめにしてホールドしている画像に変わります)。



この日は短い道北の夏を代表するような上天気で気温も高く、よって幟に釣られてかき氷を注文。味自体はごく普通のものでしたが、やっぱり夏気分が味わえてサイコーでした。

さてこのあとはどうするか?地図を見ていて、うむ、ここに行くっきゃない!と考えた場所とは?

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