− その2 大洗から出発、到着後は一気に然別峡かんの温泉へ −



上画像を見るとまるでバイクでの渡道のようにも見えますが、実際は車です(苦笑)。

そんなわけでいよいよ7/28の夕方便で苫小牧へと向かいます。今回は往復ともこの大洗便を利用予定でしたが、来年にはいよいよ「宮古−室蘭」便が新規就航するんですよね。となればぜひそのフェリーで「三陸&北海道」をタンノーしたいと思います。というか、この大洗便、稼げる航路なんだろうとは思いますがちょっと殿様商売のニオイがしてそんなに好きじゃないんですよね。船も古いし(今回利用した「さんふらわあ ふらの」は1993年就航)。ただし2017には新船が導入されるようですが。

さて乗船手続きを終えたあとは近隣で夕飯でも食うかということでちょっとお出かけしてきました。



特にアテはなかったのですがシラスを干していた界隈のお店にてお寿司をば。イイダコの串も頼みましたがもしかしたら輸入物かも(ま、そもそも期待していませんし)。びっくりしたのが、ブリを頼み箸で持ち上げたら何となく違和感?よく見てみたら何とネタが2枚重ねでありました。2カンともそうでしたから間違えたということもないでしょうし、これはいったい?(両上画像マウスオンで別画像に変わります)。そろそろ閉店時間のようだったし、アニキ化しつつあったネタの在庫処分だったのかなと?でも美味しかったですので問題なし、港へと戻ります。



予想通り一般車両の乗船も2/3くらいは完了していましたんでよかった間に合って。それでもしばし待っている間に、徒歩乗船を終えたおしんこどんが船の上から撮った画像が右上のものです。まさにオーラス手前ということで、こりゃ逆に出るのは案外早いかも?



往路は個室を奢って予約していましたんで冷蔵庫もTVもあります(しっかりビールを買い込んで、家から持参した枝豆やサラダとともに格納終了)。ちなみに右上画像のTVに写り込んでいる「おねえさん」の年齢は‥ハイ、左上画像マウスオンして下さいね(笑)。

このあとは上部甲板に出て出航前のひとときを過ごします。子どもたちの団体が乗り込んでいるようで‥



見送りの方々&横断幕が出ていますが‥ん?



実はこれ、大洗町のマスコットゆるキャラの「アライッペ」なのだそうですが、あの白いのは全部「シラス」なのだそうです(そう言われてみればそれぞれに目があるな)。しかし「怪我をして大洗に打ち上げられていたのを漁師さんが助けたことから町の観光活性化に一肌脱ごうと決心した」という設定にはちょっと無理がありそうな。だって漁師さんなら「よっしゃ大漁豊漁♪」ってことですぐに天日干ししちゃうんじゃないかと(大笑)。



まぁそんなわけで出港です。部屋に戻ってのんびりプシュ、あ、Tマップルも2009年版だったので買い換えました。

もっとも古いTマップルにはそれまでの「情報の年輪」が書き込まれているのでそっちも持参しています。

ところで船内をうろうろしていたら、いまやそうそう見ることも出来ないと思われるマシン発見(左上画像マウスオン)。うわー、二千円札対応の両替機なんてすでにレアものだぞぉ!でも、この額面のお札があると結構便利なんですけれど、日本では何で普及しなかったのか?あらためて思えば不思議でもあります。

そんなわけでイチローのメジャーリーグ3000本安打がかかる試合などを見ているうちに夜も更けまして就寝です(結局この日は達成ならず)。



朝ごはん&昼ごはんは船で食べました(セット割引料金利用)。この日は13:30の苫小牧着岸後そこそこの距離を走るので、時間節約のためにお昼もさっさと済ませたわけです。

苫小牧着は定時で何より、そして予想通り一般車両としては数台目に船から出ることができました。そんなわけで何の変哲もない出口動画を御覧下さい。






そんなわけでいつもながら車線の多い港湾道路に「こんな道が地元市川市にもあったら‥」とうらやましく思いつつ(ええっと市川市内東側の国道14号、いまも絶賛片側一車線で圧倒的に混みまくってます)、やがて道央道へ。すごいなと思うのがこの右上画像で、これが高速道路ですからね、中央分離帯部分(右側)にはそのまま木々を残したままにしてるって何ともすごいしうらやましい!

このあとはJCTから道東道に入ります。それにしても日高区間が全通して十勝側と高速で結ばれたことは実に喜ばしい。夏はまだともかく、冬場の交通メイン物流路が日勝峠と狩勝峠しかなかったというのは本当にネックだったと思います。十勝平原区間よりも先にこの区間を完成開通させるべきだったと思いますよ本当に。

ちなみに4年の月日(というかブランク)は、道東道を阿寒ICまで延伸開通させるのに十分な期間だったのですね。この旅行中に走る予定でしたが、まさかその道路の途中であの方にお会いすることになるとは‥(謎笑)。



さてその道東道に入りましたが、やっぱり新しめの開業区間はPAもおしゃれにしてあっていいですね、ガーデンまであります(ま、ここ占冠PAは以前にも立ち寄りましたが)。一方で「いかにも北海道らしい」のが右上画像で、トンネルの真上がそのまま牧場となっていて乳牛がのんびりと草をはんでいます(右上画像マウスオン)

ところでここまで特に大きな問題もなく走ってきましたが、実はこの前日から当日にかけて道内は大荒れのお天気が続いていたようで、特に雨がすごいとの情報を得ていました。しかし‥



十勝清水ICで高速を下り、鹿追町方面へと向かいます。いや、ホントに雨雲の後ろ側をついていくような移動だったようで、「路面は濡れているのに雨は降っていない」感じでした。そんなわけで「道の駅しかおい」でちょいと休憩です。



建物に入るなりいきなりのチョウザメ水槽。「ん?温泉熱もないのに?」と思いきや、何とバイオガス発電を熱源とした養育なのだそうです。それよりも気になったのはこちら。



有機液体肥料、その名も「鹿追1号」(笑)。これは買っておけばよかったかなーと今になって後悔しています。だって、5kgの液肥がたったの150円ですよ!液肥だから即効性もあるだろうし、重量から考えて宅配便での購入は割に合わないし(やろうと思えばできますが)。なお左上画像マウスオンで説明書き拡大画像に変わります。

ちなみに隣接するとっても立派な施設には(確か教育委員会とかが入っていたと思いますが、正直言って大きすぎるように感じました。本当にこれだけの規模の施設が必要だったんでしょうか?ところでエントランスには植栽を用いたオブジェがありました。一番手前には親子グマ、そして、



リス、カメ、フクロウの順でそれぞれ造り込まれたオブジェでしたが、カメはこのあたりでも普通に生息しているのでしょうか?

このあとは然別湖方面へと向かいます。途中裏道経由で北上していたら、近隣に陸上自衛隊の駐屯地があるからなのか、舗装路面にずーっと横溝が入れられていて、それはそれはヒコーキ気分。残念ながら「着陸時の最後の音」しか残せませんでしたが、車の加速時はまさにジェット機の離陸音とそっくりでかなり楽しいです。バイクの場合は聞き取れないんでしょうが、これは楽しかった!



さてそんなわけでそろそろ上陸初日のお宿に到着です(テント泊じゃなくて軟弱ですが)。それは然別湖畔の温泉ホテル‥じゃなくて、





かんの(菅野)温泉。11の浴槽を持ちそのそれぞれが別源泉(源泉数は12=混合泉あり、足湯源泉はたぶん含まない)というおそるべき温泉宿なのですが、2008に当時のオーナーの病気により休業、2012に大樹町の会社が買い取って子会社「鹿追ホットスプリング」により大改修のうえ2014秋に再開業し今に至るというわけなのです。

実はこの温泉に来るのは初めてだったTakemaです。いや、90年代前半に国道からの分岐から200mくらい進んだことはありましたが、当時はまだ分岐から先は全区間ダートで、しかもタイミング悪く砂利を撒いた直後のようで結構な深砂利だったので、「これはちょっとなぁ」と思って引き返したというわけです(オンロードバイクで荷物満載)。

それからはずっとここ(および然別峡キャンプ場)を目指すこともなかったわけですが、いいかげん食わず嫌いもナニかなと思ってここの宿を予約していたというわけです。もちろん翌日には鹿の湯等の有名露天風呂を目指す気も満々だったわけですが(意味深苦笑)。

チェックイン時に「さっき苫小牧に到着して直行してきたんですが、自分たちは雨に降られずにすみました。でもすごかったようですね。道中の川も濁った濁流という感じでしたし」と申し上げると、受付の女性の方いわく‥



いや、統計上Takemaは晴れ男でも雨男でもないので、明らかに晴れ傾向をもたらすおしんこどんパワーが旅の初っ端から発揮されたのだということにしておきましょう(笑)。



さて、指示された部屋に入ってびっくり。なんと洋室じゃないですか!宿泊棟はもともとあったコンクリの建物をリフォームしたようですが、内装はもちろんのことちゃんとTVも冷蔵庫も完備しているし、冬の暖房としては各室にペレットストーブも設置されているしで何だかすごいぞというか、これ、相当お金がかかっているんだろうなと。

ちなみに館内は全面禁煙ですが玄関前に灰皿&ベンチがあるので問題なしです。そもそも室内で吸えない場合外に出るのはいつものことで、カムチャッカではホテル5Fの部屋からロビー入口までの移動を朝昼夜気にせずやっていましたし(早朝は「寝ているガードマン」を起こしつつの喫煙行動でしたし=こちら)、カナダユーコン準州でも-20度だろうがちゃんと外で吸ってましたからね(詳しくはこちら)。

ところで体感系には慣れがあるということなのか、その昔3月の八ヶ岳赤岳鉱泉でテントを張っていたとき、日中は天気も良くてTシャツで日なたぼっこをしていたのですが(それでもたぶんせいぜい最高気温は+5度くらいだったかなと)、日没後「さすがにかなり寒くなってきたな」と思いつつTシャツのままで小屋に水をもらいに行ったとき小屋の前の温度計を見たら「すでに-20度」になっていたときにはびっくりしました。まだ高校生の頃でしたが、確かにテント内に置いていたポリタンの水はかなり凍っていたし‥お馬鹿だったのねTakema(苦笑)。

しかしこの日のかんの温泉は夕刻でも25度くらいあったので精神&肉体の健康上何の問題もありません。さてお風呂に行ってみましょう!



宿泊施設「こもれび荘」の真ん前にはいきなり源泉管理施設が(びっくり)。こぼれ湯もありましたが(左上画像マウスオン)、手湯をするのも躊躇する高温湯です。というか宿泊で全部入浴できるんだからここでアチチ手湯に励む必要もないですね(苦笑)。

なおこちらの温泉は日帰り入浴も受け付けています。日帰り入浴料金はちょっと高めですが(650円/2016現在)、休憩室もあるので長居すれば十分に元が取れそうな感じです。特に近隣の野営場でキャンプしていて雨に降られて停滞なんて場合は日中の居場所としても重宝できるのでは?(ちょっと距離はありますが)。

で、夕食前はイナンクルだったので(夜に男女の浴室が入れ替わります)いざ行きましょう湯きましょう!



左上画像がメイン浴場の入口ですが、宿泊客は本館側の裏口?から入ります(動線&管理業務的にはどうかな?という気もしますが、諸般の事情を考えればしょうがないのかなと)。

広い休憩テーブル&お座敷まで備えた設備は、立地を考えれば贅沢すぎる気もしますが(鹿追町の中心部からは約20km、然別湖へ続く道道分岐からも14kmくらいありその区間には人家ゼロです)、でもこれがオーナーさんの心意気なのでしょうね。通年営業のようだし何だか冬にも訪問したくなってきたぞ(笑)。

そんなわけでいざお風呂へ!ただしこのページも長くなってきたので続きは次ページにて。

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