− その3 2017GW、第一次駒の湯お手伝い編 −



翌々日、お風呂掃除を早々と終えたあとにいわかがみ平まで上がってきました。まだ雪だらけでした。



そんなわけで朝一番で母屋およびお風呂の掃除開始です。この前週週末にプレ営業なさっていたとはいえここ3-4日はお風呂の掃除を行っていなかったということで、浴槽内にはそこそこの湯花が溜まっていました。最後の清掃後は誰も入っていませんし、ほんの数日でこのような状況になるのです駒の湯の温泉は。

というわけでぐるぐる足でかき混ぜ動画をご覧下さい(苦笑)。



ところでもう一部の温泉ファンの方々にはバレバレだと思いますが、わたくしTakemaは駒の湯温泉さんへの直接間接的なお手伝いをしております。公式ブログでは「番頭さん」とも書かれているようです(笑)。

実は自分は被災前の駒の湯温泉に入ったことがありませんでした。岩手宮城内陸地震(2008/6)の数年前、秋の連休に駒の湯温泉前の駐車場までやってきたものの、駐車スペースほぼ満車の状況に「こりゃお風呂も芋洗い状態だろうし、また今度来ればいいや」と考えて引き返したことはあります。まさかその後こんなことになるとは思わずに。

そして内陸地震の際も自分は全く冷淡でした。駒の湯で死傷者が出たことは知っていても、だからといって自分がどうしていいかはわからなかった、否、「自分がしなくても誰かがするんだろうし」というように、災害に対しては完全に人ごとの意識だったのです。

そんな自分を変えたのがあの東日本大震災でした(2011/3)。前年2010/10に宿泊した気仙沼の宿は全壊どころか姿さえ残さず消え、そして同年夏に訪問した陸前高田や南三陸沿岸の有様たるや‥

あの震災をきっかけに、一気に「被災地に対し自分にできることはないか?」というスイッチが入りました。直接泥を掻き出すことはできない(わたしゃギックラーなので)ということは‥やっぱりわずかでも復興資金の提供だよなと考え、最初はワカメ、そして牡蠣イカダの復興、さらには地域の伝統芸能への支援も行いました。確かほかにもいろいろとお手伝いをした記憶がありますがまぁここでは省略。

そして「被災地に行き、現地の状況を見て、さらには現地でご飯を食べできればおみやげを買って帰り、それを拙サイトで伝える」というのが自分にできることなのかなと思ったわけです。確か震災直後の旅行記には「自粛を自粛!」とさっそく書いていたと思いますし。

でも駒の湯のご夫妻と知り合うまでにはまだ数年の時間が必要でした。駒の湯温泉が最初に足湯を設置したのが2012年。そして自分たちがその足湯を訪問したのはその2年後のことでした。この続きについてはこのページの後半部をご覧下さいませ。



今はこんなに図々しく振る舞っていますが、最初は「おそるおそる」だったと記憶しています。

震災後初めて訪問した2014秋の日は天気が悪く、確か小雨模様の寒い日だったと記憶しています。そんな中、小さな仮設の受付小屋(失礼)におられたご夫妻からいろいろと当時の状況など伺いながらも、今だからいえることですが「駒の湯はどこまで復活できるんだろうか?」という思いを内心に抱いたりもしたわけです(本当)。

しかぁししかし♪さまざまな紆余曲折はいろいろあったことでしょうが(実際大いにあったようですが)、今や男女別浴室&そばカフェと休憩室を併設する日帰り温泉として復活!!

自分も2014年の訪問後、ご夫妻に「何かできること云々」ではなく「こんなことしたいんですがいいですか?」というようなある意味お仕着せボランティアみたいなことを始めました(笑)。

で、気がつけば昨年(2016)のお盆(当時の様子はこちら)やこのGWなどの繁忙期には番頭ボランティアをやらせてもらったりしているわけです(笑)。母屋でそばカフェ(十割蕎麦&コーヒーほか飲みもの)を営業していることもあり、特に繁忙期には男女それぞれのお風呂への誘導もご夫婦だけではままならないこともあるようです(入浴可能人数が限られていますから‥)。そんな時にお風呂の誘導係としての自分がいるだけでも少しは役に立つみたいなので(笑)、右上画像のように駒の湯温泉のはっぴを羽織ってうろうろしていたというわけです。

あ、Takema自身はそんな感じでしたがおしんこどんはといえば?





いきなり参加したにもかかわらずしっかりとけ込んでおりましてさすがだなぁと。で、Takema営業中(お客さん誘導)の画像はないのですが、まぁそれは仕方ないわけです(仕事中)。



さてそれぞれにお手伝いをしていると「Takemaさんしんこさん、ご飯でーす」との声がかかりました。と、賄いランチのサイドメニューにはW山菜皿が!春ですねぇ。天ぷらはふきのとう(バッケ)・コシアブラ・タラの芽、おひたしはシドケです。さすが山の春だぁ!



午後、お客さんからいただいたお花を祭壇にお供えにいきました。祭壇にはすでに多くの花が飾られていました(でも水枯れしかけていたので水をたっぷり補給)。

この日は9時くらいからしっかり雨という予報でしたが、結局降ってもポツポツレベルで、植樹作業に参加なさった皆さんも喜んでおられました。暑くもなかったからなのか、通常より長く正午ころまで作業なさっていたようです。



途中ミニおにぎりをいただいたりしながらもこの日の営業は終了。Takemaの数少ないお知り合い系温泉ファンの方々にも来ていただけただけでなく(事前にSNSで「駒の湯にいまーす!」とつぶやいたりしていましたからね)、何とTakema&おしんこどん向けに差し入れまでいただいちゃったりして感謝、感謝です。

最後の最後に引湯パイプの清掃をした上で本日終了です。前日のうちにパイプ掃除を終わらせておくと翌朝の掃除の際湯花が少なくてすむのだとか。なるほどぉ。

泊まりはご夫妻のご自宅にごやっかいになります(いつもそうです)。4人で夕食&バリバリ宴会‥といきたいところですが、ご主人は翌日のお蕎麦の仕込みがあるのでそうもいきません(というか、ふだんはほとんど飲まないそう)。というわけでTakemaだけ未練がましくちびちびやりながらこの日も終了。



さてGW前半最終日の日曜日(というか自分は三連休でしたが世間的にはただの土日連休でしたよね)。われわれはご夫妻より早く7:00に先入りして、前日と同じく掃除機がけ&トイレ掃除を終了し、そしてお風呂掃除も早々と完了。朝ごはんを4人でいただきましたがまだ営業時間までには1時間以上あります(上画像は営業開始の頃に撮ったものですが)。というわけでSNSにこんなつぶやきをしたりしてお客さん誘致行動(笑)。

さてでももうわれわれがしなければならない営業準備行動もなさそうなので(ご夫妻はこれからが本番ですが)、ここでTakema、突如として‥



「フライング入浴OK」とつぶやきながらその時間にはドロンしちゃおうというのですから虫がよすぎる話ですが、ご夫妻の承諾を得て(「ついでに写真撮ってきて下さいね」とカメラを渡されました)、いざ栗駒山登山口のいわかがみ平へGO!

というのも、実はもともと山岳部出身だったTakemaでありながら、かつ(最近はもう「元」と言った方がよさそうな気もする)ツーリングライダーでありながら、そしてこのところ頻繁に駒の湯温泉を訪問しているわれわれでありながら‥



その昔、旧いこいの村(現存せず)までは上がったことがありましたが、確か雨と濃いガス&風とで「ここより先に上がってもじぇったいにいい思いはできまい」と判断し、上がらずじまいだったのです(間違いなく内陸地震前のことです)。

しかしこの日は微風快晴ですからね。さすがに春山登山の装備は持参していませんでしたが、持っていたら登りたくなったかも。というわけでまずは県道を上がっていきます。



さすがにいわかがみ平に近づくにつれて雪が増えていきます。気温も高く路面は完全に乾燥していますが。



GW時期、県道上部は朝8:00まで通行止めで、ゆえにまだ車も余裕で駐車可能でした。除雪ブルも間もなくお仕事終了。

ビジターセンターから上にあがり、ちょっとだけ登山気分を味わいます(もと山屋とは思えぬ根性なし発言ですが、あくまでお手伝いメインなので‥)。でも、この日登ったら気持ちいいこと間違いなしの極上天気でした(というか暑いくらい)。ちなみに駐車場ではたまたま駒の湯サポーターお仲間の方と出会いました。これから登るんだということで、ちょっとだけ羨ましさを感じずにはいられなかったのはここだけのヒミツです(笑)。



皆さんスキーだったり何だったりで登っていきますが、この雪の締まり具合ならツボ足でも全然大丈夫そう。



でもわれわれはご覧のとおりのノーマル靴なのでこんなことをするのがせいぜいです(苦笑)。







そんなわけで駐車場まで戻る途中、道路沿いの雪壁に雪だるまを描いたりして(by おしんこどん)いわかがみ平ミニ訪問終了です。再び駒の湯に戻りますが‥あ、ここでいわかがみ平往復の動画です(ほぼ無意味というか記録用)。





十字路近くのミズバショウ群生地でとりあえず見学。葉っぱが伸び始めてますがまだ十分に観賞に堪えるコンディション。これがあとになればなるほどキャベツのオバケみたいになっていくわけで‥(笑)。あ、右上画像マウスオンで‥ここでも上げてますね、足。



温泉に戻る手前の慰霊碑で、昨日生けた花の手入れです(どうやら切り花が水を吸い上げていないようなのであらためて茎を切りました)。ちなみにあたりにはショウジョウバカマ(中央画像は赤花)やカタクリが咲いておりました。山の春ですね。



さてそんなわけで営業開始です。もっとも、営業が始まってしまうとおバカ画像を撮ることもないので特にどうということもありません(何のこっちゃ)。途中ちょっと混んでお待ちいただくこともありましたが、うまく「おじいちゃんと男の子3人(孫)」で貸し切り利用してもらうこともできてヨカッタ。ただしこのGW中駒の湯さんには何度もおじゃましてお手伝いしたので、本当にこの家族連れの利用がこの日だったかは定かではありません(お客さんの記憶ごちゃごちゃ)。

さて翌4/30、前日と同様に営業準備&番頭行動(おしんこどんはガーデニング係)を行い、お昼ごはんにお蕎麦をいただいて(右上画像マウスオン)、そろそろ出発しなきゃ。この日(4/30)は日曜日ですが、この翌日と翌々日はフツーにお仕事なのです。グーグルマップで調べると自宅までは463km、やっぱり自走だとそこそこありますからねぇ。

このあとのGW後半、少なくとも5/6の昼前には再び来ることをご夫妻と約してお別れしました。またよろしくお願いします!



途中、行者滝パーキングに植えられていた桜は満開。里に下りるとシバザクラの花シーズン開始でした。



結局途中の渋滞を含めて自宅までは6時間半ほどかかり、到着したのは20:00ちょっと前。まぁこんなもんでしょう。さてこのあと2日間働いた上で、5/3、再び北上します。今度は秋田、でもその前に?(笑)。

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